学習方法/小学校全般

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小学校の授業で習ったことは、ぜんぶの教科をバランスよく復習しよう[編集]

小学校の授業で習ったことは、ぜんぶの教科をバランスよく復習しよう

けっして、得意な科目ばかりしか勉強しないようには、しないでください。

それをやると、中学校に入って、ほぼ確実に、その教科も出来なくなります。

たとえば、「国語が大切だ」と、よく世間が言いますが、だからって、国語しか勉強しないのは、ヤメテください。

少なくとも小学校の授業で習ったていどの算数や社会科や理科ができないと、中学で、国語も苦手になります。なぜなら、国語で習う「説明文」には、社会について語ってる説明文もあれば、理科について語ってる説明文だってあります。説明文で、説明のために計算をする場合だって、あります。もし国語だけしか勉強せず、社会や理科を勉強しないと、中学どころか、ひょっとしたら、もう小学校高学年でも、国語が苦手になるかもしれません。

「算数が思考力をみがくので、国語の次に大切」という意見も世間には、ありますが、だからといって、国語と算数しか勉強しないのも、よしてください。

では、4教科をどうやってバランスよく勉強すればいいのかというと、とりあえずは、学校の授業をきちんと聞いて、きちんとノートにとって、学校のテストで習うような問題を解けるようになることです。

4教科(国語・算数・理科・社会)をバランスよく勉強するのはもちろん、できれば、図画工作、保健体育、音楽も、バランスよく練習してください。

とはいえ、音楽を練習しようにも、普通の家ではたいした練習も出来ないでしょうし、とりあえずは学校の音楽の授業のあいだ、きちんと練習しましょう。同様に、図画工作も、体育も、きちんと授業中に練習しましょう。

小学校の音楽ってのは、単に音楽の能力をみがくだけでなく、指先の器用さもみがいたりすることで図工の練習にもなりますし、歌詞などを覚えることにより国語の知識もみがかれます。

同様に体育も、体力が身につくのはもちろん、じっさいに体を動かすたり球技でボールなどを動かすことで、理科などの知識も、みがかれます。

中学の理科の「運動の法則」とかを勉強する前に、まずは、あなたじしんが、きちんと体育で運動してください。

なお、中学受験を考えるなら、どのみち4教科をバランスよく勉強する必要があります。


なお、実技教科については、よく教育学者が「図画工作で絵を書くときは、自分の思いどおりに書けばいい。目に見えたものをうつす『写生』(しゃせい)は、しなくていい。」とか言って、自分のすきな特定の手法の作品ばかりを作るようにすすめますが、このような、かたよった事(こと)ばかりをすすめる図工教育の意見は、まちがっています。

もちろん、そういう「思いどおりに」書くだけの作品をつくる場合もあってもいいですが、そういう作品ばかりを作るのも、どうかと思います。

やはり、思いどおりに書くだけでなく、ときどき、写生画(しゃせいが)も書いてみるとかして、いろんな作品をバランスよく作ってみるのが、良いでしょう。

だいたい、絵画の他には、図工の授業では、なにかにソックリな作品をつくるということは、ほとんど、ありません。


このように、教育学者が、まちがった意見を言う場合もあるので、けっして、なにも考えずに、そのまま信じてはいけません。教育学者は、過去にも、いろんな間違いをしています。たとえば、1990年代は、「ゆとり教育」という政策(せいさく)を教育学者はすすめてきましたが、失敗(しっぱい)して、教育現場(きょういく げんば)が混乱(こんらん)しました。

「教育」を研究する学問は必要ですが、しかし、日本の教育学者や、または、文部科学省の人たちのなかには、ぜんぜん「教育」を研究できていない人もいます。教育学者や文部科学省の人のなかには、「国語」や「算数」などの教科の知識(ちしき)が、ふつうの企業などでどういうふうに使われてるのかを、ぜんぜん理解できていないという、こまった人もいます。教育学者や文部科学省のなかには、そういう、こまった人なのに、その時代の一部の政治家や企業などにウケのいい教育政策を提案するだけの人もいます。「ゆとり教育」が、まさに、そういう政策だったのです。


なので、教育学者や文部科学省の人たちの言ってることが、本当にあってるかどうかを、しっかりと自分の頭で考えて、それから、教育学者の意見を、参考(さんこう)にしましょう。

図工を例に説明しましたが、体育や家庭科や音楽などでも、学者や評論家(ひょうろんか)のなかには、「◯◯だけをすればいい! □□は、しなくていい!!」というような、かたよった意見を言う学者や評論家(ひょうろんか)は、います。

けっして、そのような、かたよった意見の、学者や評論家の意見を、信じてはいけません。とりあえず、体育や家庭科や音楽などの勉強でも、学校で習うようなことは、バランスよく勉強しましょう。


むずかしそうに聞こえますが、ようするに、バランスよく、すべての教科を勉強すれば、いいのです。


小学生の家庭での自習は一点集中で[編集]

学校の授業では、1時間ごとに、まなぶ教科を変えますが、しかし家庭での自習では、1週間〜半月くらいは、同じ教科書をつづけるのが効果的です。

もし、1時間で教科書を変えてしまうと、本を開き直したり、前回までに勉強したことを思い出すのに時間が掛かったりして、なかなか先に進めなくなります。家にチャイムがあるわけでもないし、目覚まし時計や各種のアラームをチャイムがわりにセットするのもウルサいし、1時間ごとに教科を切り換えるのは、まったく、非効率です。

家庭では、たとえば「今週は国語、来週は算数、・・・」のように勉強するのが効果的でしょう。

家庭での、4教科のバランスの良い勉強は、その学期や1年間を通じてバランスよく勉強すれば良いのです。けっして、毎日バランスよく均等に勉強すべきではないのです。

言うなれば、学校での授業が「広く浅く勉強する」ための時間だとしたら、家庭での自習は「狭く深く勉強する」ための時間です。


もし周囲の大人で「家庭の自習でも、1時間ごとにバランスよく教科を切り替えるほうが良い」とか言ってる人がいても、そいつはろくに勉強してないインチキ人間なので、無視して平気です。

親が学校の先生とかで親の指導のもと家庭学習するとかの場合でないかぎり、家庭学習で1時間ごとに教科を切り替えるのは、メンドウだし、楽しくもありません。

なぜ、わざわざこういうことを指摘するかというと、世間には知ったかぶりの大人で、「家庭の自習でも、1時間ごとにバランスよく教科を切り替えるほうが良い」とかいう馬鹿もけっこう多いからです。

中学高校の校内テストの期末試験の前日とかの復習なら、翌日のテスト科目の復習を1時間ごとに切り換えるのは効果的かもしれませんが、しかし小学校の家庭学習では、1時間切り替えは不要ですし、利点もないでしょう。

世間では、中学高校の校内テストの復習くらいでしか、ロクに勉強してこなかった大人が、上述のまちがった自習の方法を教えますが、しかし、まちがってるので、鵜呑み(うのみ)にしてはなりません。

中学高校でも、テスト直前でない時期の普段の家庭学習では、期間を1週〜半月ていどに区切って、教科を重点攻略するほうが効率的です。

予習[編集]

復習については、全部の教科をバランスよく勉強する必要があります。しかし、予習については、そこまで気難しく考えなくても良いのです。

塾などでは、4教科(国語・算数・理科・社会)の予習で、半年ほど先の授業内容を先取りしたりしますが、バランスよい予習なんて、せいぜい半年ていどの先取りでいいのです。また、家が貧乏で塾に通えないなら、本屋で参考書を買いましょう。

半年ぶんよりも先の予習では、もう「バランス」なんて気にせず、そんなことより、自分の興味あることを、どんどん勉強してしまいましょう。ここで大切なのは、本当に じぶんの興味あることを、予習することです。

興味が無いことなのに、2年後または3年後もあとで習うようなことを予習しても、あんまり、身につきません。だから、ずっと先のことを予習する場合には、本当にじぶんの興味あることを、予習してください。


本屋に行けば、児童書コーナーや、その近くに、小学生でも読めそうな、学校の授業では習わないような話題をあつかった本(ほん)も、置いてます。興味のある本があれば、親に買ってもらいましょう。

たとえ、小学校や中学校では習わないような事でも、入試に出ないような事でも、あなたが人生に必要だと思えば、小学生のうちは、どんどん勉強しましょう。


なお、今では流行(りゅうこう)してブームになっている出来事(できごと)でも、かならずしも、ずっとブームがつづくなんて、かぎりません。

テレビで「大流行!」(だいりゅうこう)とか言われてた現象が、たったの2年くらいで、流行が終わってしまう場合もあります。

なので、もしアナタが、「社会現象」(しゃかい げんしょう)になっている事を勉強しようと思うときは、このような事に、気をつけてください。

小学校に入学した6才の人が、大人になるまでに、あと14年もあります。ほとんどのブームは、たったの2年か3年のうちに、その流行が、終わってしまいます。

たったの2年か3年で終わるかもしれない事なのに、興味もないのに、「まわりで流行ってるから」ってだけの理由で勉強しようなんて、時間の無駄です。

だからこそ、学校で習わないようなことを勉強する場合には、ほんとうに自分が興味をもっていることを勉強することが、大切なのです。

たったの数年で すぐにブームのおわる事で、自分が興味もないことを勉強するくらいなら、いっそ、学校で習うようなことを参考書(さんこうしょ)で勉強したほうが、マシです。または、歴史(れきし)とかの勉強をしたほうが、マシです。


テレビをみれば、毎年、あたらしいテレビ番組が放映され始めますが、裏(うら)をかえすと、古いテレビ番組の放映が終わった、ということでもあります。

マンガ雑誌(ざっし)でも同様に、毎年、あたらしいマンガ作品が始まりますが、裏(うら)をかえすと、古いマンガ作品が終わった、ということでもあります。

それほどまでに、流行(りゅうこう)の、消えていく(きえていく)スピードは、早い(はやい)のです。


参考書[編集]

参考書が無くても、復習ならば、いろいろと勉強できますが、しかし参考書があると、さらに勉強しやすいです。また、予習は、塾や公文(くもん)などに行かないかぎり、参考書がないと4教科は予習できません。

中学年(3年生〜4年生)くらいになったら、国語・理科・社会科の参考書を、本屋で買って、読むと良いでしょう。なぜ「図書室」ではなく「本屋」なのかというと、分からないことなどの調べごとをするときに、いちいち図書室に行くのは、大変です

なお、算数は、参考書を読んだからといって、けっして、読むだけで、どうにかなるものではありません。きちんと、計算練習したり、考えて算数の問題を解いてください。ただし、算数の参考書は、問題集のかわりに、なります。なので、算数の参考書も、買っておいても、かまいません。

高学年(5年生〜6年生)になったら、本屋には、中学受験用の参考書と、ふつうの授業対策用の参考書がありますが、とりあえずは、ふつうの授業対策用の参考書を買うと良いでしょう。ムリして受験用の参考書を買っても、むずかしくて理解できなかったら、お金が無駄(むだ)になってしまいます。


自分の学年の参考書は、手に入れたら、とりあえず、1冊を通読するのが効果的です。

算数なら、すべての章で、簡単な例題だけでいいので、解く。

国語なら、とりあえず、覚えるべきとして紹介されてる漢字は、1回だけでいいから書いてみる。

理科や社会は、とりあえず1回、参考書を読む。


「読書」の注意[編集]

日本で、ふつうの本屋においてある書籍(しょせき)のほとんどは、国語科または社会科にちかい内容(ないよう)の書籍(しょせき)です。

じつは、理科や算数を話題にした書籍(しょせき)の出版(しゅっぱん)されている数(かず)は、あまり多くありません。

なので、もし、あなたが、(学校の授業のほかには)4教科の参考書を勉強しないで、ほかの種類の本の読書だけで勉強していると、あなたの算数や理科の知識が足りなくなってしまう場合があります。

日本では、学校教科書や参考書などの、ごく一部の書籍(しょせき)をのぞいて、算数や理科のおはなしをした本は、少ないのです。

なので、読書から知識を入手しようとする場合は、4教科のバランスに注意してください。

図書室についての注意[編集]

学校の図書室や、市町村の図書館で、借りたい(かりたい)本(ほん)をえらぶ時の場合の注意なのですが、本(ほん)の内容が、古い(ふるい)場合があります。

このため、算数の本と、国語の漢字(かんじ)の勉強と、国語の古い(ふるい)物語(『平家物語』(へいけ ものがたり)など)についての本(ほん)をのぞくと、ざんねんですが、図書室の本が、あまり役立たない場合があります。

つまり、国語の説明文(せつめいぶん)とか、理科や社会科の勉強を、図書室の本でしようと思っても、むずかしいのです。


「ふるい」といっても、だいたい、西暦(せいれき)2000年よりも、あとになってから作られた本ならば、役に立つ場合もあります。

ですが、図書室によっては、分野(ぶんや)によっては、西暦(せいれき)1970〜1980年ごろの本ばかり、たくさん置いてあって(おいてあって)、なのに2000年よりも あと の本が、置いてない(おいてない)場合があります。


どういうことかというと、むかしの1980年代のころ、日本は お金持ち(おかねもち)だったので、そのころに、本をたくさん、図書室にいれることができたのです。

ですが、2000年ごろから日本が貧乏(びんぼう)になってしまい、そのせいで、日本中の学校で、図書室に、あたらしい本を入れることが、むずかしくなってしまったのです。


いまの学校の先生が、じぶんの学校の図書室の本をあたらしい本にいれかえたくても、しかし、そのための おかね が、学校にたりない場合があります。

市町村の図書館も、同様(どうよう)に、おかね が たりなくて、本(ほん)が、ふるいままの場合があります。

なので、ざんねんながら、西暦(せいれき)2015〜2025年ごろの現代では、図書室・図書館の本では、あまり、最近(さいきん)のことについて、くわしい事を調べることには、向いてません。


なので、ざんねんながら、図書室の本で、学校の授業のほかのことを勉強したくても、しかし、いまの図書室だけでは、そういう勉強はできません。

なので、本屋で参考書を買ってきて、じぶんの家で、参考書を読んでおく必要があります。


1980年ごろの古い本でも、歴史の学習マンガのように、マンガ形式の本ならば、すこしは、役に立つ場合もあります。( 映像(えいぞう)と、言葉でしか知らなかった知識(ちしき)を、むすびつけるのが目的なので、古い本でもマンガなら、役に立つ。)

おなじような理由で、図鑑の場合も、写真や絵(え)の多い本なら、役に立つかもしれません。

ですが、マンガ形式の本ではなく、写真や絵の多い図鑑でもない場合、文章で説明された本で、古い本の場合には、ざんねんですが、あまり役立たないかもしれません。

ただし、学習マンガでも図鑑でも、できれば、やはり2000年よりも、あとに出された、新しい本のほうが、良いでしょう。


家庭での学習のタイミング[編集]

たとえば、算数の掛け算の計算は、小2で習います。

もし、学校の計算だけで掛け算を習得できないなら、家で練習するなどして、小2のうちに、確実に習得できるようにしましょう。掛け算をわからないままでは、小3を、むかえないようにしましょう。


このように、家庭での勉強には、タイミングとポイントがあります。

時間にも限度がありますので、けっして手当たりしだいに勉強するのでなく、そうではなくて、まず確実に習得しなければならないものを優先して、家庭では練習する必要があります。


とりあえず、小学生のうちの家庭での勉強をする必要性の高そうな内容は、いわゆる「読み書き・そろばん」です。

読み書きでは、とくに、漢字の書き取りを練習しましょう。それ以外のことは、普通に勉強していたりすれば、自然に身につきます。

漢字の書き取りは、もしかしたら、学校の授業だけでは、習得が困難かもしれません。

もし、自分が漢字が苦手だと感じたら、同学年の人並みに、漢字を書けるようにする必要があります。


算数も、足し算・引き算・掛け算、割り算、筆算、分数、小数、・・・などのように、確実にマスターする必要のある単元から優先的に勉強する必要があります。

裏を返すと、算数の文章題などの応用問題や、小6あたりで習うようなケタ数の多い掛け算(4桁どうしの掛け算とか)などは、せいぜい、理解を確認する程度に出来ればよいのです。


復習が大切だからといって、かといって毎日復習ばかりしてると予習の時間が無くなって退屈なので、なので、たとえば学期の変わり目、学年の変わり目などを、学習タイミングの目印として利用して、重要事項の復習に当てましょう。


学校側が復習時間を定期的に確保してくれれば良いのですが、しかし近年では「脱ゆとり教育」などのため学習内容が増えているので、もしかしたら学校だけでは復習時間が不足するかもしれません。

なので、自分で重点事項の復習の時間を確保するか、あるいは、塾などを活用しましょう。

塾などの夏期講習・冬期講習などでも、たぶん、そういうカリキュラムを用意しているはずです。


小学校の卒業までに4教科の復習を[編集]

当然のことですが、小学校で習う平均レベルの内容の復習を、中学までに持ち越さないようにしましょう。

小学校レベルの漢字などは、なるべく、小学生のうちに、それらの漢字を書けるようにしましょう(実際には、覚えそこなうのもあるかもしれないが・・・)。

算数も社会科も理科も同様です。


もし教科書だけの勉強では不安なら、参考書やワークブックなどを買いましょう。参考書は、平均レベルの本でも、大丈夫です。べつに中学受験が目的ではないので、平均レベルの参考書でも、かまいません。


むずかしそうに聞こえますが、上述の章で述べたような定期的な復習を行った上で、さらに、小学校の高学年からは、市販の(平均レベルの)参考書などをつかって勉強していれば、簡単に解決します。