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学習方法/小学校全般

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
このページ (学習方法/小学校全般) では、小学生の家での勉強の仕方などについて説明します。なお、独自研究や中立性を欠いた文章を含んでいる場合があります。独自研究の中には多くの場で共有されている意見もあれば、少数の意見もありますのでご注意ください。


小学校の児童向けの勉強法には、児童ごとに適した勉強法の個人差があるかもしれません。ここの記述はあくまで参考程度にしてください。

以下の記述は、一例です。このページの勉強法以外はまちがっている、という主張は、していません。

※編集の都合で、保護者むけの説明と、児童むけの説明が混在しており、そのため漢字に対する ふりがなの有無の方針が統一されていませんが、ご容赦(ようしゃ)ください。

学校教員の補修指導が受けづらくなりました

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2020年代、教員の労働環境の改善などの理由があって、教員は、勉強の不得意な子の復習・指導に、以前のような十分な時間を費やさないようになりました。[1]

ですから、生徒児童の家庭の側で、独自に工夫を凝らして学習する必要が生じています。参考書は、わかりやすい解説を個人で読むことが出来るので、お薦めです。市販のドリルなども、学習トレーニングとして効果大でしょう。

時間の余裕がある子は、補習塾に通ってもいいでしょう。

参考書は有用

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学校で配布される教科書だけでは家庭学習は難しいと思います。

小学校の教科書は学校授業での使用が前提で、問題提起型の構成であるために解説が少なく、教科書だけでは十分な学習が難しくなっています。

また、小学校の教科書は基本、うすいです。これは通学時に持ち運びをしやすくするための工夫であり、結果記述量がかなり少なく、手ごたえ、ボリュームがありません。

そこで、家庭学習のためには、参考書、および問題集などの市販教材が有用でしょう。

繰り返しになりますが、家庭での学習は、検定教科書使用では十分な理解が出来ないと思います。家族が教師なら、成立するかもしれませんがね。

漢字の書き取りや、本当に基礎的な概要の学習は、教科書でもできるかもしれません。

高学年(5年生〜6年生)になったら、書店には、中学受験用の参考書と、ふつうの授業対策用の参考書がありますが、受験しないのであれば、ふつうの授業対策用の参考書を手に入れると良いですよ。中学受験用は、結構難解なので、腕に覚えのある人だけ、挑戦してみましょう。

予習よりも、習ったところの問題練習がおすすめ

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小学校の場合、予習はあまり必要ないようです。中学受験でも、予習より、学校で習った範囲の、学校で習ってないような応用問題の演習が有用。参考書や問題集などで練習すると良いですね。

予習しすぎると、学校の授業が既知の知識ばかりになって退屈になってしまう、という指摘があります。

たとえば、自分が小5で、学校でまだ小6の歴史を習っていないなら、歴史の予習には深入りせず(高学年だと中学受験が近いので多少は予習してもいいですが、深入りはしないほうが効率的でしょう)、習った範囲の地理の問題練習を優先する。地理だけだと簡単そうですが、国語・算数・理科・英語も同様に、習った範囲の問題練習をするので、意外と時間が掛かりますよ。

小学校の授業は、初めて習う子が分かりやすいように、予習なしで参加できる工夫がなされています。

実際、塾でも、基本的には国語しか予習しないと思います。塾にもよるでしょうが、あとは英語くらいでしょうか。

「予習よりも復習」、と言うよりは、「予習より、既習事項の習っていない応用問題」、という感じでしょうか。

どうしても、学校で習ってない範囲を予習したい場合は、全教科を均等に予習をせず、自分の好きな一部の教科だけ予習するのが良いでしょう。1教科くらいなら、予習で知っている範囲ばかり学校の授業で聞いても、退屈な思いはしないかもしれません。

つまり、習った範囲の問題演習が、非常に学習として効果的だという事です。

小学生のための塾では、算数など予習をせずに、習った範囲の応用問題を基本に学習します。(中学高校でも、数学は塾では基本的に予習しません。高校で、学校で習わない分野だけ、予習に対応するくらいです)

理科や社会は、どうしても予習するなら、学校では習わなそうなことを勉強するといいでしょうね。

中学受験の間近(まぢか)の6年生くらいでないかぎり、「5教科全部の予習」(あるいは「4教科全部の予習」)はしないほうが、学校の授業を有効活用できます。

小学生の段階では、市販の参考書や問題集などで、学校で習った範囲の問題練習や復習を終わらせてしまい、漢字の練習も終わらせてしまい、他に勉強できることが無くなったときに、予習を考えてみるといいでしょう。

音楽や図画工作に時間を費やしてもいいですよね、

漢字の予習は、家庭でも可能ですが、漢字について体系的に理解するのは、やはり学校の授業でしょう。

中学受験対策は特殊な勉強

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現代の日常でめったに使わないことわざの暗記(小中高で習わないような)など、難関中学の受験対策のような勉強は、特殊な勉強だと思います。まあもちろんことわざが大好きなら、ガンガン勉強していいと思いますが…

ことわざの勉強をしたいなら、まずは小中高で習うような、よく使うことわざを優先的に、ニュアンスなどを確実に把握できる勉強がいいですね。具体的には、たとえば図書室でことわざに関する本を読むとか…。国語参考書の末尾にあるようなことわざの羅列(られつ)的な一覧は、図書館の本(もしくは学級文庫)を読んだうえで見てみるといいですよ。参考書の末尾の一覧では、例文が少なくて(場合によっては例文がそもそも無い)、ニュアンスが分かりづらいと思います。

参考書の巻末の一覧を暗記するな、と言ってるわけではありません。ただ優先度は低いでしょう。

難関中学・難関高校の受験でしか問われないような難度の高い分野を受験参考書(難関中学対策用の物)だけで勉強するのは、知識が断片的になりやすく、せっかく勉強しても非効率になりやすく、十分な理解は得られないかもしれません。

もちろん暗記せざるをえない分野もあり、小学校ではまずは漢字の暗記など、基礎的な暗記知識は必要ですが、いっぽうで体系的な理解や知識の相互の関連付けなどが、学習、学問において非常に重要です。

勉強、学習は、暗記も必要ですが、体系的な理解や洞察も非常に重要です。

算数の問題でも、安易に難問にとびかからずに、十分な理解をもたらす学習やトレーニングが重要でしょう。

参考書は、教科にもよりますが、簡易(かんい)的な図鑑(ずかん)や資料集のようなものを兼ねています。(もちろん、本格的な図鑑や資料集よりは、専門的な分野の説明が少ないですが。)

塾や通信教育では、様々な教材が渡される場合があり、それが参考書のような機能を兼ねています。

学習成果を振り返ってみよう

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学校のテスト対策とは別に、時々でいいので、復習として、学校教材とは別の問題集をすることを推奨します。

地元の塾の夏期講習に通うとか、または塾経由の模試をときどき受けるとか、そういうこともいいですね。

小学生の半ば頃に一度、塾の夏期講習または冬期講習を受けて、学習の理解を第三者視点で確認してみると、いいと思います。

とても簡単な参考書および問題集で良いので、学校とは別に、自分で、習った範囲の理解を確実にするための復習的な勉強を、ときどきするのもお勧めです。

自分の学習が今どういう状態にあるか、判断して知ってみるという態度ですね。

学校で習ったことよりも少し難易度の高いことを勉強して、問題集を解いてみましょう。

参考書は詳しい有用な知識と情報の宝庫なので、ぜひ手に入れて読んでみるといいですよ。

参考書以外

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探究学習にむけて、参考書以外も

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教科書と参考書以外にも学習の方法は有ります。

図書館の本や、市販の若年者向けの書籍、なども様々なこの世界の知識に溢れています。

また、そのような参考書・教科書以外の勉強・読書は、21世紀の新しい教育手法である探究(たんきゅう)学習などにも役だちます。

でもやっぱり、参考書もなかなか有用

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図鑑(ずかん)も面白いのですが、学校の勉強の知識があると、さらに上手に有用に読み込むことが出来ます。

割と学歴の高い人は、先取り学習を進めることも多いですね。もしそこそこ勉強が出来て余裕があるのなら、小学校のうちから中学校の勉強を先取りする、という道もありだと思います。

実は中学生向けでも、小学生が楽しめて得るものが多い書籍も沢山あります。

成績とか勉強と試験とか関係なく、ちょっと背伸びして、年長の世界を探検してみるのも面白いと思います。

バランスって大事

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小学校の授業で習ったことは、ぜんぶの教科をバランスよく復習しよう

得意科目はやっぱりやりたいけど、バランスも考えよう。

小学校でバランスよく学習すると、中学校でも割とすんなり学習が進みます。

国語も大事だが、算数も大事、算数を表現するための日本語もあるし、国語の中にも算数的な発想、話題はある。

「算数が思考力をみがくので、国語の次に大切」なんて言う人もいますが、むしろ教科には順位をつけず、バランス良く学習するのがいいですよ。

では、4教科をどうやってバランスよく勉強すればいいのかというと、とりあえずは、学校の授業をよく聞いて、ノートをとって、テストの問題もよく考えて解きましょう。

図画工作、保健体育、音楽も、十分に取り組むといいですね。

体育も重要。人間として体を動かすことは非常に大切です。

「図画工作で絵を書くときは、自分の思いどおりに書けばいい。芸術感覚って大事」なんて言及も世にはあります。だからと言って彼は写生をするなとは言っていませんよね。英語学習でも速読と熟読両方せよなんて言いますから、自由奔放に芸術的に絵画を書く一方、緻密な写生の練習もやって見るといいと思います。

前編集者はここで、過去の日本の「ゆとり教育」を徹底的に批判する文章を書いていましたが、このゆとり教育が良いか悪いかも含め、世の中の様々な事に興味を持って知って、自分で本当に何が正しいのか考えてみましょう。

考える事も大事、バランスも大事、もっと気楽に自由に、この世界と社会で生きていく方法を考えてみましょう。

家庭学習は、短時間で切り替えないで、ある程度の時間同じ学習を続けたい

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学校の授業では、1時間ごとに、まなぶ教科を変えますが、家庭での自習では、1週間〜半月くらいは、同じ教科書を学習し続けるのが良いという意見があります。

たとえば「今週は国語、来週は算数、・・・」のように勉強するのが効果的なようです。

4教科のバランスの良い勉強は、その学期や1年間を通じてバランスよく勉強すれば良い、ということですね。

但しこれは、人に依るかもしれませんよ。前編集者はこの方法を絶対的真理のように書いて、短時間で切り替える方法を徹底的に批判していましたが、現編集者は、それは偏狭な押し付けのように感じました。

流行とは何か?

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今では流行(りゅうこう)としてブームになっている出来事(できごと)でも、かならずしも、ずっとブームがつづくなんて、かぎりませんよね。

テレビで「大流行!」(だいりゅうこう)とか言われてた現象が、たったの2年くらいで終わって、みんな忘れてしまう、なんてこともあります。

小学校に入学した6才の子が、大人になるまでに、あと十数年もあります。ほとんどのブームは、たったの2年か3年のうちに、その流行が、終わってしまいます。

一方学校の勉強は、流行とは違い、我々の歴史を踏まえた、普遍的な知識であり、知恵ではありますよね。

流行に夢中になるのも人生の楽しみですが、何か普遍的な確かなものを知りたいという、我々の気持ちもあります。

然し流行も侮れない。今ブームが終わっても、何十年かしたらまた大きな話題を呼ぶかもしれませんよ。

流行に流されるなとはよく言いますが、実は流行自体も我々の社会と人間を如実に示している、学問のテーマにもなりうる興味深い現象ですよね。

読書

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日本で、ふつうの書店においてある書籍(しょせき)のほとんどは、国語科または社会科にちかい内容(ないよう)の書籍(しょせき)です。

理科や算数を話題にした書籍(しょせき)の出版(しゅっぱん)されている数(かず)は、あまり多くありません。

とはいえ全くない訳ではありません。探せば結構ありますね。

ただやはり、文系科目の書籍の方が多いかもしれません。

教科のバランスを考えると、読書の多くは、国語や社会の学習の方が多くなるかもしれませんね。

家庭学習

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算数の掛け算の計算は、小2で習います。

掛け算、特に九九は非常に重要ですね。小学校での算数学習の一大課題でしょう。

小学校の勉強はいくつか重要なテーマ、課題が用意されていますね。

基本的に小学校では「読み書き・そろばん」が重要課題です。

ここでいう「そろばん」とは算数のことです。もちろん興味ある人は本当のそろばんを勉強してもいいですがね。

国語の読み書きと、算数。これはやはり文化的な生活をするために非常に大切な技能ですね。

たとえば、漢字の書き取りの練習はぜひやりたいですね。

算数も、学校で習う範囲の基本的な計算法はきちんと習得したい。

学期の変わり目、学年の変わり目の前後などは復習の学習タイミングの目印として利用して、重要事項の復習に当てましょう。

塾などでは、夏休みや冬休みなどの期間中の塾の教育が、「夏期講習」(かきこうしゅう)や「冬期講習」(とうきこうしゅう)などといって、復習のタイミングになります。

まあでもあまり細かい事気にせず、マイペースで自分なりに工夫して学習を続けていけばいいと思います。

勉強も学問も世界の一部にすぎません。これが出来れば無限に偉くて、他人を好き放題に愚弄していい訳ではありません。

授業中

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前編集者はだらだら理屈書いていましたが、基本的に授業は真面目に、先生の言う事をよく聞いて、普通に参加していれば十分です。

学校の勉強は人生の一部にすぎません。

確かにこの日本社会、学歴はそこそこ重視されますが、学歴だろうと能力だろうと、技術だろうと、それこそ生きる力だろうと、あまり面倒な理屈は馬鹿げていますよ。馬鹿げた能力だの学力だのを自慢して鼻にぶら下げて、威張っている奴がこの世で一番下らない人間でしょう。

卒業までに…

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小学校で覚える必要あることは憶えておきたいですが…

然しそれはそんな多くはないような気もしますから、極普通に真面目に小学校生活とそこそこの学習を続けていれば、大丈夫だと思います。

図書室

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学校の図書室や、市町村の図書館で、借りたい(かりたい)本(ほん)をえらぶ時のことですが、本(ほん)の内容が、古い(ふるい)場合も多いですね。

ただ、古い本でも読み方次第で有益なので、いろいろ手に取って見るといいと思います。

だいたい、西暦(せいれき)2000年よりも、あとになってから作られた本は、割と新しい本で、新しい情報と内容を持つでしょう。

ですが、図書室によっては、分野(ぶんや)によっては、西暦(せいれき)1970〜1980年ごろの本ばかり、たくさん置いてあって(おいてあって)、2000年よりも あと の本が、置いてない(おいてない)場合があります。

一時期、図書館の本をそろえるのに予算が潤沢だった時代もありますしね。

西暦(せいれき)2015〜2025年ごろの現代では、図書室・図書館の本では、あまり、最近(さいきん)のことについて、くわしい事を調べることには、向いてません。

しかし昔の本は本で、有益な情報は有りますよ。ただ、その本がいつ出版されたのかは、気にしてみておく方がいいし、その方が面白いと思います。

小学用、そして中学用の参考書を読むのはいい事です。

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小学校の低学年や、中学年のうちは、ドリルによる練習も必要です。

然しドリルだけでなく、参考書を読むことも非常に有用ですよ。物事を体系的に理解できる。

小学校の参考書をあらかた読んでしまったら、中学校の参考書に手を出すのもいいですね。

分かりやすく学問や勉強の内容が記述されている参考書は、非常にお薦めです。


脚注

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  1. ^ 2024/06/13