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学習方法/高校受験/英語

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
学習方法/高校受験/英語では、中学校英語高校受験対策の学習方法について解説します。独自研究や中立性を欠いた文章が含まれる場合があります。ご了承ください。

傾向[編集]

高校受験の英語においては、英単語、文法や熟語、発音の練習なども要求される。

英作文は、難関高校を除いて、実はあまり比重が高くない。

県立高校など都道府県の入試の場合は、中学範囲の出題がされる。ただし、私立の場合は、高校1年レベルの英単語なども要求される場合もある。さらに私立の難関校では、英作文の出題がやや多い。

英作文[編集]

自由英作文でない英作文[編集]

高校入試の英作文の多くは、和訳が高校側から与えられていて、それを英語に置き換えるのものです。つまり、実質、「和文英訳」です。あるいは単に「英訳」です。

自分の意見や考えを述べる自由英作文は、ごく一部の難関高校しか出しません。

英作文は採点が大変なので、英作文を高校入試に出さない難関高校もあります。たとえば日東駒専(日大・東洋大・駒沢大・専修大)当たりの付属高校ですら2001年ごろは、英作文を出しませんでした(今はどうか知りません)。


なお、英検3級の英作文は、自由英作文です。

いっぽう高校入試の場合、競争試験であるという性質上、順位をつけなければいけないという相対評価が必要なため、自由英作文は公平な採点がしづらいからか、自由英作文の出題の高校は少なめです。

ネイティブレベルは不要[編集]

入試の英作文は、じつは決して米英ネイティブレベルに正確に書く必要は無い。市販の高校受験レベルの参考書にある英文法および英単語を確実に習得したことを英作文でアピールできる程度の文章さえ書ければいい。

例外として帰国子女向けの入試を除いて、難関高校の英作文ですらも参考書レベルで十分である。

そもそも、ネイティブレベルの英語だと、日本人の高校英語教師では採点が出来ない。(多くの高校では、十分な人数の米英人の教師を雇えない。)

また、どんなにネイティブレベルの流暢で意外な表現ができても、入試では配点までしか得点を貰えないので、そこまで英作文に深入りするのは損である。

もし、帰国子女レベルのネイティブな英語を特別に評価されたいなら、そういう特殊な入試を行っている一部の私立を志望すべきである。

英単語[編集]

単語集の単語数の数え方[編集]

中学卒業までに学習すべきとされる単語数は、

中学でならう1800語
小学校卒業までに習った700語

として、合計2500語が公立高校入試などでも必要とされています[1]

単語集によって、題名に「1800」と中学だけの数を提示している方式のものもあれば、一方で「2500」と小中の通算の方式で提示しているものもあります。基本的に両方とも「中学卒業までの英単語」と言う意味です。念のため購入のさいは、前書きなどで確認してください。


なお、高校生むけの単語集だと、小学校で習う700語は数えないことになります。なので、高校生むけ単語集のコーナーにある「3000」のヤツは、かなり新出の単語数が多くなりますので、余裕のない人は注意。

高校の「3000」は、中学卒業2500+新出1200語(=3000-1800)で、つまり合計3700語です。高校「3000」は、高校入学時点での新出単語が500ではなく1200だという事に注意してください。


書き取り[編集]

高校入試の英単語の問題でよくある出題方法は、和文を英文に翻訳する問題で、すでに英文がほぼ完成している状態で提示されるが、一語か二語だけ英文が欠けていて空欄になっており、その空欄を補え、というタイプの問題である。空欄の中に英単語の頭文字が書いてあり、解答欄には、その頭文字ごと単語を書け、といった出題が多い。

英語のスペルは正しく書けなければならない。もちろん試験ではスペル間違いはそれなりに減点、あるいは不可になる。


英単語のスペルを覚えるいい方法については、それぞれの学習者ごとに異なるが、一般的にもさまざまな主張やアドバイスがある。

『進研ゼミ 高校入試情報サイト』では、中学校の英単語学習として、意味や用法を覚え、スペルも書いて練習しようと勧めている[2]

英単語書き取り練習は漢字練習と同じようなものでしょう。まず中学校必須単語から、一単語あたり5~10回書いて覚えたい。


しかし、それらの書籍の主張に反する論文もある。

書き取り練習は、英単語を覚えるための効果的な学習法ではない、という主張と、それを支持する論文もある[3][4]

その場合は、こういうやり方がいいだろう。まず、英単語を見てその意味を思い浮かべる。思い浮かべた意味と真の意味が違っていたら、真の意味を覚えて次の単語に移る。これを覚えるまで何回か繰り返す。こういう学習法が最適だという主張もあります。

また、最近は英単語を覚えるためのスマホアプリなどが登場している。これらを活用することも有効な手段であろう。


実は世の中、学習法については諸説あり、いろいろな方法を語る人物がいるから、学習者の自主的な判断が必要になるだろう。


どのような学習法にして、学習するなら、重要度の高い単語から覚えていく必要がある。とりあえず単語のスペルを暗記できるかどうかは置いといて、学習の早い段階で高校受験レベルの英単語を一通り練習してしまい、意味を知ってしまうのが良いだろう。

たとえすぐにはスペルを覚えられなくても、意味を覚えるだけなら比較的に容易である。そもそも単語集などで意味を早めに調べないと、英文読解の練習すらできない。

なので、自発的な予習が必要である。

しかし高校入試の英語の試験問題の長文では、あまり馴染み(なじみ)のない単語には注釈として語釈(ごしゃく)がついている場合が多いので、あまり英単語の予習を進めすぎる必要もない。

ただ実際の試験問題では「中学校重要単語」、「高校重要単語」の分類が徹底的に守られるわけではない。例えば disappoint「がっかりする」や opinion「意見」などは高校参考書などでは高校 2~3年で学習する単語だと見なされてれているが、高校入試の長文読解でも使われている。とはいえほとんどの場合は中学生では難しすぎる単語として、注釈、解説はあるのが普通である。

単語集[編集]

単語集は、中学生むけの参考書コーナーにある単語集のほかにも、実は高校むけの参考書コーナーにある桐原1700と言うヤツも高校受験レベルである(正確には『データベース1700 使える英単語・熟語』というヤツ)。堂々と桐原書店の公式サイトで、中学生むけと高校1年生向けを兼ねていると書いてある[5]

なお、同レベルの他社の参考書として、東京書籍のコーパス1800というのがあるが、こちらは公式サイトでは、中学生むけとは宣言してはない。

なので、もし高校生向けの単語集を高校受験で使う場合、公式が中学生むけでもあると宣言している桐原のほうが使うには安全だろう。


ほか、他社のポケットサイズの小さい単語集だと、いまどきの普段の受験勉強には耐えない(2020年代は単語数が大幅に増えているので)。ポケットサイズのあれは、90年代の高校受験とか、今時なら中学の定期テスト対策とか、あるいは移動する際とかに持ち運んで読むヤツである。

受験勉強の学習範囲[編集]

国公立高校と私立高校とで出題傾向が違う[編集]

前項でも書いたように、中学範囲、高校範囲と区別して、その違いにこだわることはあまり意味がないし、その区別も事実上あいまい。特に学習すべき単語については、明確に中学単語、高校単語と区別することは、ごく基本的な単語以外、はっきりしない、おおざっぱな物になるだろう。

公立高校の入学試験は、一般的に標準的、基本的な出題が多いので、英単語に関してもそんな難しい単語を使わず、学校教科書の範囲の単語が使用されると思われる。

2020年代は中学校英語で扱う単語数が増加している。なので、もしかしたら従来ほどは私立対策と公立対策に差が無いかもしれない。

どちらにせよ、まずは基本的には学校で習う単語をよく理解して覚えておくのが先決だ。

私立対策では、もしかしたら、少し背伸びして手を伸ばして、高校1年向けの参考書(3000語程度)を学習するのも良いのではないか、という意見もある。

ただし、国立大付属高校の試験でも、それほど英単語の難度は高くない。だから難度の高い単語を使用するのは、私立の偏差値65以上(ただし東京を除く)の難関校だろう。ただその場合でも、例えば英単語において、決して高校3年くらいをターゲットにした難関大学受験用英単語(4500語レベル)を覚える必要はなく、せいぜい高校1年の程度の基本的な高校英単語(3000語レベル)で十分だろう。

まして、県立・都立などの公立高校やごく普通の偏差値50前後の私立高校では、それほど難度の高い英単語は出てこない。

ほか、(英検3級ではなく)英検準2級の範囲から出題していると思われる、偏差値60以上の私立高校が多い。

英検準2級の範囲から出る私立高校が意外と多くある[編集]

傾向[編集]

さて、偏差値65くらいの私立高校でも、おそらく英検準2級の単語を、注釈なしで出していると思われる私立高校がいくつもある。少なくとも入試過去問で、中学英語の検定教科書で見かけない単語をいくつも注釈なしで出している私立高校は、首都圏には20世紀の昔から普通にいくつも存在している。当然、普通の公立高校用の対策単語集では、太刀打ち(たちうち)できない。

べつに「国公立合格〇〇人」とか「医学部合格〇〇人」とか高校パンフレットなどで宣伝に出してる超進学校の私立高校でなくとも、英語に関しては割と多くの私立高校が英検準2級の範囲から出題する事が、割と昭和の昔からあるので、気を付ける必要がある。

たとえ「受験にとらわれない個性を尊重した5教科の教育を、私たちの高校ではします」みたいな事を高校パンフレットなどで言ってる私立高校でも、英語好きの中学生の個性重視なのか何なのか知らないが、ともかく実際のその高校の入試に出題された英語問題を見ると、英検準2級の単語のような、ともかく中学英語の検定教科書で見かけない単語が昔から出題されていたりして、普通の高校受験生用の単語集では最初から対策できない英単語が出題されやすい。

今ほど高校受験用の難関単語集が普及していない1990年代でも、英検準2級らしき範囲を出していた私立高校は多くあり、べつに医学部受験するような私立高校だけでなくとも、平均的な大学偏差値の私大付属の私立高校などでも準2級らしき範囲から出題される事はよくあった。この英検準2級という出題傾向を知らないと対策できない。

大学受験では高校卒業レベルとされる「英検2級」相当を要求しているような大学でも、その付属高校では中学卒業レベルの英検3級ではなく、それを超えた英検準2級レベルを出している私立高校は1990年代の昔から意外と多かった。


数学の出題などと違って、数学の場合は単元「場合の数」の発展として高校1年の順列・組み合わせの問題を出すなどの言い訳で控えめ(ひかえめ)な出題になるが、しかし英語の教科の場合だと控えめではなく、堂々と私立高校は英検準2級の範囲から出す。

特に2020年以降の近年、小学校ですでに英語が必修になっている事などから(高校入試ではなく)中学入試では、英検4級の取得を加点対象としている私立中学がよくあるので(20世紀は中1の英語は英検5級に相当だった)、中学受験との関連上、高校入試では(従来・20世紀型の英検3級ではなく)英検準2級の単語を出題する私立高校が、20世紀の昔よりも増えていると思われる。

また、中高一貫校でも、英検準2級の範囲に対応した教材を中学3年の段階から使っていると思われる。

このような様々な事情から、英検準2級の範囲も対策しないと合格できない私立難関高校が、意外と多く存在している可能性が高い事に、21世紀の2020年以降の今では気を付ける必要がある。

英検準2級までで充分

さすがに(準2級ではなく)英検2級を高校受験で先取りする必要は無く、たとえ存在していても、(例外として帰国子女枠でもないかぎりは)無視すべきである。なぜなら英検準2級から英検2級のあいだは、難度のギャップが大きいことが昔から有名である。なのでギャップの穴埋めとして英検の公式団体そのものが、2025年度から、英検2級と準2級のあいだの新設の級として「英検準2級プラス」という級を新設したほどである。

英検2級対策までしては、数学・国語・理科・社会など他教科の学習時間を大きく奪ってしまう。なので、もし英検2級を出す高校があっても、もはや無視するのが良いだろう。


対策[編集]

ただし困ったことに、対策しようにも、書店で高校生向けの単語集を見ても、高校受験用の難関私立高校用のピンポイントな単語集が無い。当然だが、書店の高校生むけのコーナーには、高校生用の単語集しか置いてない。

仕方ないので高校受験生は、代わりに、中学生むけコーナーに移動して高校受験向けの難関高校用の単語集を買うか、あるいは英検コーナーにいって英検準2級の単語集を買うことになるだろう。

もし英検の単語集をつかう場合の注意点として、「出る順」シリーズがあるが、これはあくまで「英検に」出る順であって、けっして「高校入試に」出る順ではない。

国語・数学などの英語以外の勉強も高校受験では必要だし、英検準2級対策の単語集を使うべきか、判断が悩ましい。各自に判断を任せる。

ともかく、国公立の高校入試の対策用では、太刀打ちできない英単語の出題をする私立高校がいくつもある。


さて、英検の単語集には、例文で覚えるヤツと、長文で覚えるヤツと、単語だけで覚えるヤツがあります。

まず、単語だけで覚えるのは、高校受験では論外です。英検本の場合、そういう例文なしの単語だけなのは、「文法が大の苦手」とかで長文読解に難を抱えている子が使うヤツであり、わざわざ偏差値の高い子が先取り学習用で使う必要がありません。

また、そういう断片的に意味を問うような出題を、難関私立高校は嫌います。もっと読解力や文法力など総合的な思考力を問う問題も出題したいのが難関私立なので、よって例文のある単語集を用いたほうが安全です。

なので、英検本を使う場合は、例文(一語あたり一文か二文の例文)で覚える単語集か、または10行くらいの短めの長文のヤツ(旺文社「文で覚える短熟語」シリーズの準2級)かの、どちらかになります。

また、(準2級より上の)英検2級を目指すよりも、旺文社「文で覚えるシリーズ」の準2級に手を出すと良いかもしれません。

なお、比較のため高校参考書のZ会の『速読英単語』の入門編(高校1年レベル)を読んでみましたが、これは高校受験には合っておらず、英検2級レベルの語彙が混ざっているので、高校受験では避けるべきです。Z会自身、中学生用とは宣伝していません。

旺文社「文で覚える」シリーズの準2級という、発展的な長文のある単語集ですら太刀打ちできない難問を出す私立高校があったとしても、もう相手しないほうが良いと思います。なぜなら、もう、(「文で覚える」準2級より先は、)学習の時間が足りません。高校受験生には、数学・国語や理科・社会などの勉強も必要です。


長文読解用の単語集の使い方

・英文を見て3秒で和訳を見る
その単語集の、英語長文中の単語を読んで、その単語の意味が3~5秒で分からなければ、さっさと和訳を見てください。

イメージ的に言うと、長文単語集でありながら、まるで単文形式の単語集のように使います。

例外的に、1文まるごと分かりそうな場合だけ、和訳を見るのを控えて、和訳を見ずに脳内で一文を和訳できるかどうかをチャレンジします。

私たちの高校受験の場合、第一の目的は、(読解力ではなく)語彙を増やすことです。意味を推測する能力とかを高めることではなく、単語の語彙そのものを増やすのが当面の目的です。なので、単語を見て5秒で分からなければ、そのぶんの和訳をさっさと読みます。

そして和訳を見たら、また、英文に戻り、次の文を読みます。分からない単語があれば、また和訳をチラッと見ます。その繰り返しと、一通りの書き取りを、最後まで続けるだけです。(英検対策だけなら書き取りは不要ですが、高校受験対策なので、書き取りは、できれば必要です。しかし、中学範囲外なので、時間がなければ準2級英語の書き取り練習は後回しにしていい。)

1行あたり5秒なので1ページの10行だと計算上は50秒ですが、実際には理解を進めながら考えながら読みなおすので、1ページくらい3分~5分くらい掛かります。

ですが、だからといって、分からない単語で3分も悩まないでください。まだ知らない単語は、たとえ何分も考えても、分かるようになりません。和訳を見て「知った単語」に変えてから、自分の理解が正しいかを、長文を使って実際に読み直してみて、確認します。

長文はそのような、確認のためのツールです。


ただしこれは、あくまで学習時の方法です。英検の試験の方法とは違いますし、高校入試の英語の方法とは違います。入試では、少し1語あたり10秒くらいの時間をかけて慎重に、脳内で日本語に和訳をしてもいいので、読み進めていきます。

よく英語学習法で、「日本語を経由せずに英語で直接に考えるのがコツ」とか言いますが、そういうのは go とか will とかの基本的な単語の話です。あるいは単語ではなく文法の話です(日本語と英語で語順が逆の、一部の接続詞とかを、英語の語順で考えたりとかの話)。英検準2級の slight (スライト)「わずかに」とかの単語は、さっさと日本語の「わずかに」に置き換えて、さっさと脳内和訳しましょう。


高校受験中に終わらせようとしない

英検準2級は高校範囲なので、高校受験までに単語の習得が終わらないかもしれません。なので、まあ、「予習した範囲から、入試に出ればラッキー」くらいに考えて予習するのが良いでしょう。

あくまで高校入試は、通過点に過ぎません。最終的に、大人になったときに仕事で英語を活用できれば良いのです。


全単語を覚えようとしない

たとえば旺文社の英検本でも、strictという、英検2級の単語が、英検準2級の長文教材の文中にあります。


・その単語集だけに頼らない
そして、けっして、その長文単語集だけで覚えようとしてはいけません。

そうではなく、長文単語集で「理解してないけど、基本的な単語である」「試験には出そう」と目星をつけて脳内に置いておいた単語を、高校3000語レベルの別の単語集で(高校入学後でもいいので)あとから攻略します(1800語レベルには載っていません)。

いちいち、どの単語に目星をつけたか覚えてなくても、脳内のどこかで勝手に眠っていて、再び出会ったときに思い出しますので、気にする必要はありません。


英検準2級単語の副詞 slightly 「わずかに」という単語が、高校英語の桐原書店の3000語レベルの単語集に書いてありました。東京書籍の4500語の単語集にも slightly があります。

また、単語のすべてを覚える必要はありません。長文用の単語集では、文脈の都合上、受験に出づらい単語も文中に掲載されることもあります。


高校受験の段階では、習得した単語そのものを増やすよりも、単語数を増やせそうな勉強法を身に着けるほうが重要です。

英検参考書ではなく高校受験用の英語参考書や単語集のほうにも、ある程度は高校範囲の英検準2級レベルの単語も書いてあるでしょうから、そういうのを合わせて、高校入試に出そうな単語から習得していきます。

けっして、一つの参考書だけで身に着けようとしないでください。高校受験では、一つの参考書だけでは時間的に、発展的な単語の習得が無理です。

英検合格の学力のバラツキ[編集]

英検は、たとえその級に合格したからといって、その級の大半を理解しているわけではありません。たとえば、中学英語をいまいち理解していなくても、英検3級に合格できてしまうのです。なぜなら英検の合格のための得点は、けっして、ほぼ満点を取る必要は無く、英検2級以下では、6割ていど以上の得点を取ればいいからです。

本来なら、英検3級の6割でギリギリで合格した人と、英検3級の9割以上の人とが、高校受験などで同じ扱いをされるのは問題ですが、しかし入試の都合上、英検3級をどんなに高得点で突破しても、6割でギリギリ合格した人とほぼ同じに扱われます。

英検準2級の合格も同じです。あまり一喜一憂せず、「準2級に受かったらラッキー」くらいに考えましょう。

難関私立高校[編集]

偏差値70前後の超・難関の私立高校の場合(ただし、その地域の「○○御三家」とか言われるレベルのかなり高い名門私立)、入試で使用される単語・熟語は、中学生にはかなり難しい言葉が使われる場合もある。

なので、高校3000語または英検準2級の単語集の学習は有用。しかし、仮にその学習をするにしても、高校初級の重要語3000~3500語のうち覚えやすいものを覚えればもう十分だろう。つまり、(高校中級~高校卒業程度の)英単語4500語は覚える必要はない。なぜなら、東京の「○○御三家」とか言われるような超・難関校ですら、その高校の入試の長文では、難度の高すぎる単語には注釈(ちゅうしゃく)がつく。

単語よりも、各地の「○○御三家」レベルの私立難関高では英作文の出題が目立つ地域もある。そのためには少しハードルを下げて、高校3000語はけっして全部を覚えようとはせず、ある程度は高校1800語(中学~高校1年の初期レベル)にも時間を割いて、まずは基本的な単語をなんとか作文できるように学習するのも良いかもしれないという指摘もある。

※ 英作文の対策については、他の節で説明しているので、説明を省略する。

ただし、英作文とは別に長文読解の出題で、高校3000語レベルが出題されうるので、そちらも対策しておく必要がある。

裏を消すと、○○御三家ではなくて英作文を出さない偏差値65程度の高校が、英作文を出さない代わりに長文では意外と単語レベルの高い、難しい英語長文を出題することがある。教育評論では話題にならないが、そういう私立高校は意外と多く存在する。

文法[編集]

基本[編集]

中学校で学習する英文法は、我々の英語理解の基本になるものだが、しかし絶対的なものではないだろう。高校では高校で、英文法のアップデートがなされるし、そして高校を卒業した後でも、何度も何度も英文法と言語文法のアップデートはなされていくだろう。

しかし我々は小学校でさらっと英語を知った後、中学校で最初に割と深く英文法を学習することになる。これは受験対策とは無関係に自覚しておきたい。

受験勉強としては、受験標準問題集による演習でもよいし、参考書類での学習でも良いだろう。

このページは高校受験対策がテーマだから、問題集での演習を勧める人が多い。

一部の編集者は別の意見で、各種参考書類での理解と読解を主体にした学習も勧める(←具体的に何?)。その根拠として、勉強とは結局、他者の発する質問や問題に答えることではなく、物事を知り理解することだからだという。

(※ 別編集者からの反論)だからその「理解」と「読解」を確認する手段が問題練習なのでは? せいぜい、言えるのは「問題練習を通して、理解力を確認しよう」くらいではないか。


古い参考書[編集]

1年前くらいの古い本にももちろん内容はあるが、高校受験勉強をするなら、毎年最新の情報と教材をもとに学習するのが一番望ましいだろう。

なお、2022年に学習指導要領が大きく変わったので、10年前とかの平成時代の古すぎる参考書は、現代の指導要領とはズレているので、使わないのが安全である。


私立高受験[編集]

付属中学のペースに追いつく英単語の予習が必要

現代、多くの私立高校は付属中学を持っており、ほとんどの私立の付属中学では、英語教育では検定外教科書を使っており、ハイペースな授業が行われており、中学時代のうちに高校1年レベルの内容に突入しています。

なので、2020年代の現代では、私立高校の入試英語は、単語数が中学英語を越えています。

なので、もし読者のあなたが私立高校志望をするなら、英単語の勉強は、高校1年レベル程度の英単語まで勉強しておいてください。

英単語なら、書店で売っている市販の高校生向けの単語集で、独学できるはずです。

高校生向けの単語集を買うべきか、それとも中学生向けの難関私立高校用の入試対策の単語集を買うべきかは、読者の判断に任せます。


なお、中高一貫校用の英語教材は学校専売品であり、そのため一般の書店では販売されておらず、購入できません。なので、購入のために探す必要はありません。


なお、文法事項に関しては、独学などが困難なので、よほどの難関校を除けば、高校レベルの文法は高校入試には、あまり出ないと思われます。仮に中学レベルを超えた文法が出るとしても、市販されている受験用の発展的な参考書を学習しておけば十分だろう。(社会通念的に考えて、市販の教材で勉強しようのないものは入試に出さないだろう。)

高校レベルの文法よりも、英作文とかそういうのが難関高校では出ますので、あまり文法には深入りする必要が無いと思います。


中学生だけど高校参考書を先行して読んじゃうという勉強。

中学英語の文法に関しては、高校学習に手を出しても利点が少ない。2020年代では、中学英語で学習する文法事項が、1990年代より進んでいる。仮定法や無生物主語が現代では中学範囲ですので、わざわざ高校レベルの文法参考書を買う必要はうすいかもしれない。

志望校の過去問などで傾向を確認してもらいたい。

発音[編集]

受験対策としては、発音は決してネイティブにソックリである必要ではなく、単語集などにある「発音注意」とか注記されている発音を間違えなければいい。

今時の単語集や参考書などには音声教材がついているので、それで音を覚えてしまうのも有効だろう。

英語教育でも、リスニングやスピーキングという分野もある。リスニング問題というのも出るので、音声教材を聞いて慣れてよくと良い。

リスニング[編集]

都立共通問題英語ではリスニング問題が出題される。おそらく他県でも多くの場合、出題される。

対策は、各種の音声教材を活用すればよい。参考書にもCD音声素材が付録になっていることが多い。

YouTubeは、中学生にはレベルが合ってない。

スピーキング[編集]

都立高入試では、2023年度からスピーキングテストが導入されます。おそらく、他県でもスピーキングテストが導入されるようになるのではないでしょうか。

英検など検定試験[編集]

英検

英検を取っておくと高校受験において有利になる可能性があります。

東京都の場合、英検3級以上を取っておくと、私立併願や推薦で内申点を加算されるところが多いです。加算される点数は1点の場合が多いですが、加算方法や加算基準は高校により異なるので、公式HPや学校見学などで事前に確認しておきましょう。

英検3級以上は英語で面接官とのインタビューがあるので、英検を取得する場合、その対策が必要になります。

都立高一般入試の場合は英検取得が受験に有利になることはありません。

しかし、推薦の場合は都立私立どちらでも、英検取得を告げれば、自分の学力を証明する証拠としては好印象にはなります。


英検のサイトには3級が「中学卒業程度」と、書かれています。ただ、あくまでも大きな目安です。基本的に学校教育と英検では、英語の概念的な捉え方にも違いがあり、出題傾向や試験としての合否も、別々の発想を持っていると思います。

このため、志望校によっては、英検3級は評価されないかもしれない(準2級からでないと、志望校によっては評価されないかもしれない)。志望校の募集要項などで確認してほしい。募集要項に、英検が何級から評価されるのか等、書いてあるはず。英検以外に漢字検定や数学検定なども同様。

私立受験の場合、推薦以外では英検の比重は入試ではあまり重くなく、それよりも入試本番での得点のほうが重要です。なので、英語の受験勉強としては、わざわざ英検対策をする必要は無いでしょう。普通に国数英理社の5科を受験勉強を日常的にしながら、そのついでに英検を受けるので十分でしょう。時間に限りがあるので、受験勉強とは別にわざわざ英検用の勉強をするのは、あまりおすすめしません。


TOEICについて

私立高校によってはTOEICの一定スコア以上を評価する高校もあると思いますが、しかしTOIECの出題範囲が中学レベルや高校1年レベルに合っておらず、そのため、中学生がTOEIC受験をすると対策のために他教科の勉強の時間が大きく奪われるので、あまりTOEIC受験による評価アップはオススメしません。

  1. ^ 『中学で必要な英単語数は「2500」!? 専門家「分かる子はいいが、苦手な子には苦痛」 教員の負担増も懸念』4/3(水) 17:02配信
  2. ^ [1]2022年4月25日に確認
  3. ^ 見崎研志, & 仲真紀子. (2005). 記憶促進における反復書記の有効性に関する検討. 日本認知心理学会発表論文集, 2005(0), 104-104.
  4. ^ 見崎研志, & 仲真紀子. (2006). 反復書記学習が記憶に及ぼす影響. 日本認知心理学会発表論文集, 2006(0), 171-171.
  5. ^ 桐原書店編集部 編『データベース1700 使える英単語・熟語[3rd Edition]新装版』