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学習方法/高校英語/単語

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

単語[編集]

科学英語にも桐原書店データベースは対応[編集]

「日本の英語教育は科学英語が弱い」と言われますが、2020年代の現代、一応は単語集にも、たとえば桐原書店のデータベース4500を見ると、下記の単語があり、しかも、ほぼ例文つきで紹介されています。

atom「原子」やnuclear「核の」、「酸素」oxygen や「水素」Hydrogen,「酸」acid ,「幹細胞」stem cell 、「進化」 evolution 、「細菌」bacteria ,「重力」gravity,「惑星」planet ,「衛星」satellite 、「遺伝子」gene、「分子」molecule, 「抗生物質」antibiotic, 「糖尿病」diabetes, 「肺炎」pneumonia, 「認知症」dementia, 「ぜんそく」 asthma, 「視力」vision, 「生態系」ecosystem, 「顕微鏡」microscope

高校生用の単語集以外の 科学英語用の単語集をあれこれと探すのは、当面は不要です。まず先に、桐原書店の単語集を一通り勉強しましょう。

せっかく一般書店で売ってるような科学英語のある文庫本などを探して買って読んでも、文庫本サイズの小ささのため例文が不足していたりする事があり、不便だったりします。

なので、高校生が科学英語を学ぶなら、まず単語集にある科学英語を普通に勉強しましょう。学校配布されるような桐原書店データベース4500などの単語集は、例文つきで科学英語の単語すらも紹介しており、実はとてもレベルが高い教材なのです。

いっぽう、一般書店で売ってるような文庫本などにあるような科学英語の本は、例外として よほどの教育書でないかぎりは、小中学生の子供が読むものだったり、あるいは英語の苦手な大人が読むようなものです。


さて、桐原書店の単語集には、社会科学(経済学や法学・政治学など)で使いそうな語も、普通にあります。

revenue 「歳入」とか、「国勢調査」census とか、「助成金」subsidy とか。「改正」reform、「草案」draft 、などあります。


他社の東京書籍コーパス4500にも、科学英語は、「二酸化物」dioxide や「二酸化窒素」Nitrogen dioxide、「アルカリの」 alkaline や「毒性の」toxic 、「火山の」volcanic ,「顕微鏡」microscope、「無限」infinite, 「移植」transplant, 「手術」operation, 「沸点」boiling point, 「細菌」bacteria, 「細胞」cell, ・・・(以下略) などの語はあります。

さらに東京書籍コーパス4500には、例文は無いですが、数学の図形の特集ページで、分数「3/4」three fourths, 小数「0.5」 zero point five, 「長方形」 rectangle、「台形」 trapezoid, 「だ円」ellipse, 「円すい」cone, などまであります。

図形までは入試に問われづらいと思いますが、ここまで高校生むけの単語集は対応しているのです。


旺文社ターゲット1900には、「ウイルス」virus、「偽薬」placebo、「放射線」radiation、「核の」nuclear、「化石」fossil、「土壌」soil、「温度」temperature(単語 atmosphere 「大気」にある)、「進化」evolution、、 などあります。ターゲット1400には、「哺乳類(ほにゅうるい)」mammal、「臓器」organ ,「反射する」reflect, 「1リットル」one liter および「1,000立法センチメートル」1,000 cubic centimeter(単語 equal「等しい」 にある)、「銀河」galaxy、などあります。


また、理系の人は、たとえ英語が苦手でも、2020年代では上記のような化学英語などの単語が4500語レベルに比較的に多いので、家庭での学習では、とりあえず早めに4500語レベルまで通読してしまうのが良いでしょう。単語を暗記するのは後回しです。

高校の前半は、あまり3000語に時間を掛け過ぎてはいけません。

上記のような科学英語を、高校生むけの単語集以外で探そうとしても、すごく手間が掛かるわりに効率が悪く、たとえば本屋をいくつも回って電車で別の町にまで行く羽目になったりとか、あるいは値段の高いTOEICやTOEFLの教材などから探すことになったりとか、なかなか大変です。

3000語レベルだと、ほとんど科学英語が無いので、「高校英語では科学英語を使わない」と錯覚しがちですが、しかしそれは3000語レベルまでの話なのです。


よく、知ったかぶりで「語学は積み上げ」とか言って3000語レベルや1800語レベルから順々に暗記していって3000語レベルに長期滞在する人がいますが、上記のような例を見ると、その勉強法の主張が半分はウソだと分かります。半分くらいは積み上げ勉強も必要かもしれませんが、もう半分として「(語学は)周回していくもの」です。家庭の学習などでは、4500語レベルまで通読を何周もするのです。

3000語レベル(1周目)→4500語レベル(1周目)→3000語レベル(2周目)→4500語レベル(2周目)→ ・・・

みたいに。

実態[編集]

難関大学の入試で要求される英単語が、高校の検定教科書で要求される能力と、乖離している事が、週刊ダイヤモンドで告発されています[1]

1979年の共通一次では、100分間で2354の英単語を処理するスピードが要求されたものが、2002年の共通テストでは80分間で5850語である。単純計算でも3.1倍の処理速度だが、近年の試験では単語数としてはカウントしていない図表も多く登場し、処理しなければならない情報量は、実感として3.1倍を大きく上回るとも言える。なお、出題された「語彙」についても、決して易しくなっているわけではなく、徐々に難しくなっている。

これはべつに 1979年は「2354語を覚えればいい」という話ではなく、単に2354語の長文が出題されたという事であり、実際に要求される語彙力とは別です。

べつに2002年において5850語レベルの語彙力が要求されたわけではないので、誤解しないように。

一次試験でだけではなく、難関国立大学の二次や難関私立大学の英語も難化している。

 たとえば、1979年と今年2022年の、東大の二次試験の英語の問題を、同じように視覚化して比較したのが図2である。

 まず、リスニングの読み上げ回数などを無視して全体の語数だけで比較すると、1979年は1分あたり9.1語(120分で1096語)だったのが、2022年は1分あたり48.8語(120分で5857語)と、なんと5.1倍になっている。ちなみに東大では1989年以降、リスニング問題が出題されるようになり、出題語数のかなりの部分をリスニングが占める。


昭和と比べて、語彙レベルの語数が増えたのに、出題の長文化なども進み、よって、かなりの単語力が必要になっています。

ただし、市販のどの単語集にも無いような単語は、国公立大では出ません[2]。。

このため対策としては、市販の高度な受験単語集をやりこむ必要があります、

和訳は入試に出づらい[編集]

大学入試には、英文和訳は基本的には出ません。英語の入試問題のほとんどは、答えの選択肢も英単語または英文(1行ていど)です。

このため、高校生は英単語を覚える際、日本語を細かく覚える必要は、基本的には、ありません。

たとえば meeting という単語なら、それを「会合」と覚えようが「会議」と覚えようが「集会」と覚えようが、あるいは「打合せ」と覚えようが、どちらでも構いません。要するに、複数の人たちからなる仲間が、なにか仕事などの打ち合わせの話し合いをするために集まっていることが meeting だと分かればいいのです。

このため、基本的には、英文を見て意味が分かれば、それでよいのです。

単語集などにある「集会」とかの意味は、そういう語のイメージを定着させるための手段に過ぎません。

大学入試の英作文では、日本語訳が与えられて単語が思い浮かぶことも必要ですが、それは入試ではかなりの高難度の大学です。


ただし、高校の小テストなどでは、和訳の出題も出されるかもしれません。ただし、その場合でも、和訳問題の出題比率は少なめでしょう。なお、高校の教科書ガイドを見ても、検定教科書の文章の和訳は書いてありません。なので定期テストでもし高得点を取りたい場合は、授業中にノートをとるなどして、和訳を手元に残しておくしかありません。

定期テストと入試英語は違う[編集]

前の節でも言及しましたが、定期テストと入試英語は異なります。

基本的に、入試英語のほとんどは、選択問題です。新共通テストは選択問題です。私大の入試英語も選択問題の比率が多いです。国公立の二次試験だけ、筆記問題の比率がもしかしたら多めかもしれません。

選択問題は、ア、イ、ウ、エの4択から(もしくはA, B, C, D の4択)、1つの正答をえらぶような形式の問題です。採点の都合もあり、私大でも多くの私大の、多くの英語入試問題が、このような選択式の問題であることが多いです。


ただし、高校では、筆記問題が出ることが多いと思います。

なお、まったく筆記問題が私大の入試に出ないわけではありません。単に、やや出づらい、というだけです。

このため、高校での筆記問題の練習も、けっして無駄にはなりません。

無駄ではありませんが、しかし、入試傾向に近いほうが効率的なのも、言うまでもありません。まあ、個々の高校の方針によります。その高校への進学を選んだのは読者であるアナタ自身なので、アナタが自分でどうにかしてください。どの高校も、文科省の学習指導要領にしたがって教育しているし、教育委員会にも したがっていますので、有権者の自己責任です。


低学年の3000語レベルの単語は負担も少ないので、高校側が筆記中心でも問題は小さいです。しかし高学年の4500語レベルになると、高校によっては、やや入試傾向と定期テストの違いは、負担が大きいかもしれませんまあ、自己責任でしょう。当wikiでは立場上、何とも言えません。

4500語レベルの定義語彙を早めに通読する[編集]

たとえば fate 「運命」と fatal 「致命的な」を学ぶ際、重視すべきは fate のほうです。なぜなら、fate のほうが、辞書で使う可能性が高い「定義語彙」(ていぎ ごい)というものだと実質的に見なされているからです。

「致命的な」は deadly でも言えます。むしろ、ケガなどの致命傷の場合なら deadly のほうが死にそうな致命的ミスだと分かりやすいくらいかもしれません。しかし、fate は、他に平易な語による言い換えが困難です。平易でなくても良いなら他にも言い換えはあるかもですが、しかし平易となると、fateに限られます。

そして単語集の見出し語にあるのは、この定義語彙としての用法のほうです。

4500語レベルの中盤まで、定義語彙の紹介は続きます。このため、避けて通れません。この4500語レベルにある定義語彙まで習得できないと、子供向けの辞書しか使えないのです。なので、まず4500語レベルの単語集を通読でも良いので早期に読み終わることが求められます。

3000語レベルの単語集をまだ、あまり覚えてないなら、通読でもいいので早めに1~2回ほど3550語レベル単語集を読み終わらして(ぜんぜん単語を覚えきれてなくても構いません)、まずは早く4500語レベルを読み始めましょう。4500語レベルを一度読んだ後、3000語レベルの復習をすればいいのです。

また、このため、本のなかを読む順序としては、3000語レベル以上の単語集は特にこだわりのない限り、なるべく前の章から順番に読むほうが良いです。前の章で習った単語が、あとの章で使われているからです。

英検本は最終手段[編集]

英検本もTOEIC本も、「英検さえ突破できればいい」みたいな低レベルな『その場しのぎ』の読者に合わせて作られています。英検本などは最終手段です。

証拠として、たとえば fragment を覚えるときは、一緒にsegment を覚えないと無意味です。意図的に分けられた「区分」や「部分」が segment 、偶然に分かれた「断片」などの部分が fragment です。しかし、英検本には、そういう解説が書いてない状態です。

もっとも擁護(ようご)すれば、英検1級は単語数が多いので説明不足になるのも、やむを得ないのですが、しかしもう英検が何十年も続いてるのに、いまだに市販の教材はこのレベルです。

segmentのこの解説が書いてある単語集は、おそらく鉄緑本だけです。なので、できるかぎり高校生は鉄緑本を買いましょう。

他にはロクな上級の単語集がありません。

桐原4500と東京書籍4500には、そもそもsegment の紹介が無い状態です。(part などの平易な表現で代用させるつもりなのだろう。)

鉄緑本でも駄目で、速読英単語でも駄目で、それでも語彙数が増やす必要がある場合に、最終手段として利用をようやく検討しましょう。

鉄緑会の本しか論理的なのが無い[編集]

鉄緑のような、論理的思考力を活用するという改革の方向性は、英語では、鉄緑の単語集しかないのが2024年の現状。


英語ではなく理科の教育の むかし話 ですが、高校の物理では、1990年代に教育方法の改革があって、それまでの公式をやたらと多く暗記させる方法から、

改革先として、少数の原則的にもとづく公式だけをもとに派生的な式を導く方法へと変化しました。『橋本の物理』などが典型です。

英単語で、それと同じような成果をあげているのが、鉄緑会の単語集です。

まあ、他社の『速読英単語』とか『DUO』とかも、あれはあれで当時は改革的だったのですが。しかし、改革の方向性が、鉄緑とは違う。


したがって、鉄緑本の使い方も、物理の気の利いた受験参考書とほぼ同じ。

まず、桐原4500とか東京書籍4500といった、学校配布されそうな単語集の4500語レベルどれか1冊を、8割ほどマスターしましょう。

これが、物理でいうところの「学校配布あたりのワークブックをクリアした状態」みたいなもんです。まず、これが前提。これが、教科書レベルの基本問題がおおよそ解けるような状態(章末問題とかは除く)。

で、桐原4500/東京書籍4500 を8割ほどクリアしたら、そこで、すばやく鉄緑に入る。

鉄緑本の題名に「東大」どうこう書いてありますが、国公立志望でなくても鉄緑に入るしかない。なぜなら現状、鉄緑本しか、この目的ではロクな単語集が無いので。


旺文社ターゲットや、速読英単語は、あれは過去問集のように使うべきものです。そもそも速読英単語の標準以上のレベルは、実際に入試過去問の文章が掲載されています。


鉄緑本は、論理性を重視しているため、掲載単語や用法には、やや偏り(かたより)があります。そこで、鉄緑本では覚えきれなかった単語や用法を仕上げるために、旺文社ターゲット1900などを補助的に使えばいいのです。

カリキュラム改革の影響[編集]

2020年代の今でこそ大学受験の英語は4500語が前提ですが、もともとは3000語が1990年代ごろでは前提でした。2010年以降、小学校の英語教科の開始などもあり、高校必修とされる英単語の量が4500語まで拡大しました。

この変化のため、英単語の教育方法が、まだ追いついていません。

旺文社ターゲットや速読英単語・入門編~標準編は、とりあえずは4500語レベル時代のバージョンもありますが、しかしシリーズ全体がむかしの3000語時代のカリキュラムを下地にしています。(その時代から存在しているシリーズなので)。またそのため、1990年代の私大文系ブーム時代の影響を受けており、現代の国立志望や理系志望とは、ややズレもあります。

3000語レベルだったら、鉄緑をスキップしても平気ですし、むしろスキップしたほうが効率的かもしれません。つまり、いきなり 

桐原3000→旺文社1400(中級本)

へと進んでも平気です。

しかし4500語レベルで鉄緑スキップしての突入はすこし難しい(しかし、けっして不可能ではない)。


日本人は、外国語の教育に関して大幅な勘違いをしています。偉いのは、鉄緑会の単語集の著者のように、分かりやすい単語集を作る人です。なぜなら先進国の日本・ドイツ・中国韓国のような工業国では、英語以外の科学技術や経済学なども勉強しなければいけないからです。

このため英単語だけに時間をかけられず、したがって短時間で効率的に覚えるための単語集の開発が望まれています。しかし、どうも日本人は、「単語をたくさん覚える人が偉い」みたいな勘違いをしており、深刻です。英語だけが出来る人は、アメリカやイギリスに行けば捨てるほど居ます。それこそホームレスでもアメリカなら英語を話せます。英語だけを覚えても、そういうホームレス以下の人になるだけです。国際学部を目指して英語だけを勉強しても、国際ホームレスになるだけでしょう。

「英検」や「TOEIC」といった、そういった語学力を測る試験の文化そのものが、国際ホームレスのような文化になっています。指針そのものがおかしい。しかし、日本では政治家が文系の馬鹿ばかりなので、英単語の教育は改善されません。

たとえば英単語 combine なら、これは「合体」だけでなく(それだけだと unite 等との区別がつかない)、「化学結合」( chemical combination などという)の意味もあると教えないと、少なくとも英米の中高の理科の教科書すら読めません。

また、trait なら、これは「特質」ではなく(それだけだと characteristic との区別がつかない)、メンデル遺伝の「形質」として教えなければいけません。しかし英単語集は文系の人間がつくっているため、そういう理系の用法は書かれていないのが現状です。

大学入試をつくっている英語教員そのものに、こういう理系の能力が無いという惨状です[3]

野口悠紀雄 @yukionoguchi10 · 6月7日 そのため、「数学で日常的に使っている表現すら教えてくれなかった」ということになった。だから、英語で数式を読むというような基礎的なことをできない人が、日本人には多い。日本の専門家には、世界的な場で発表することをできない人が多いのである。 さらに表示

[4]

入試英語の元ネタ[編集]

国立大学をふくむ難関大学の英語長文は、学校独自の作問とは限らず、英字新聞や論文などの抜粋の掲載の場合もあります。証拠として、Z会の速読英単語・上級編などの巻末にある出典の一覧で確認できます。(ただし学部名までは未掲載ですので、もしかしたら英文科の入試かもしれません。)

このため、4500語レベルを超えた、旺文社1900巻末などにある英検準1級単語すら超えた単語なども、旧帝大などの国公立大などでチラホラと出題されているのが現状です。鉄緑会の単語集は、かなり高度ですが、しかしそれすらも超えた単語が、国立大学をふくむ大学入試に出てきています。

ネットでは、デマで「国立大学の英文は、一般的な参考書の範囲に則っている(のっとっている)」みたいなデマがありますが、大デマです。文句があるなら、速読英単語・上級編を読んで確認してください。

なお、出版年について、抜粋されている新聞・論文などの出版年は、10年前や15年前の出版といった、やや古い長文です(速読英単語・上級編で確認できます)。このため、現代の英字新聞などを読んでも、入試には役立ちません。

進学校の図書室など行くと、英字新聞とか英語雑誌とかあって、とても意識高いですが、しかしアレは入試には出ません。文句があるなら、国立大学に文句を言ってください。おそらく文科省の指導かなんかで、「英字新聞を読めるように教育せよ」みたいな方針でもあるんだと思いますが、しかし国立大の入試の英字新聞が時代遅れの15年前の内容というね・・・。なんかもう、アレ。

よって、そのような(国立大を含む)難関大学を目指す場合、4500語の範囲を超えた、鉄緑会単語集すらも超えた、英検準1級・1級の単語集や、あるいはTOEFL対策など、あるいは(「特定の資格試験を目的としていない」という意味での)大学生むけ・社会人むけ単語集を使わざるを得ないのが現状です。

そこまで英語ばかり勉強していて、果たして理系志望の人の、数学や理科などの勉強まで手が回るのかという疑問もあります。おそらく鉄緑会がそういう難単語の掲載をしないのは、そういう数学などの学習時間をうばいかねないという抵抗の意志でしょうか。しかし残念ながら日本では、国立大をふくめて、英語を重視した大学入試をしているのが実情です。

速読英単語・上級編の冒頭文「はじめに」によると、大学入試の単語数の種類は13000語を超えているのが実態だとの事です。CEFR(セファール)では 7000 語 を提唱していますが、しかし日本の国公立大を含む難関大学が、CEFRを超えているのが実態です。

ただし、派生語などをカウントに含めるかどうかで、語彙力レベルの語数は変わってきます。どちらにせよ、どうあがいても、1種類の単語集だけでは対応できません。桐原データベースを4500語をクリアしても、文字通り4500語までしか覚えていません。さらに、もう何冊か、単語集のやりこみが必要です。

CEFRの「B2レベル」の習得が7000語らしいです[5]

東京書籍4500がCEFR B1 準拠を公言しています。なお、Cのほうが難しい。

図にすると

(簡単な側 ←) A1 , A2 , B1 , B2 , C1 , C2 , (→ 難しい側)

です。CEFRは全部で、上記のように6段階です。A1とA2のように、各アルファベットごとに2段階あります。

鉄緑単語集や、速読英単語・上級編は、だいたい B2レベル の前後でしょう。


推測ですが、数学など他教科の学習を考えると、さすがに13000は無理だとしても、しかし残念ながら6000語や7000語を目指さないといけないのが実態でしょう。ちょうどセファール CEFR が 7000語 を提唱しているので、それがひとまずの目安になるでしょうか。ただし、出題元の英字新聞や論文などは。必ずしもセファールに合わせてはいません。

発信語彙と受信語彙[編集]

4500語レベルの難しい単語は、書けるようにする必要のないことは、これは受信語彙であると考えられるからです。

英語教育において、語彙は、発信語彙と受信語彙とに分類されます。


発信語彙は、その名の通り、自分の考えを発信するときに使う語彙です。発信語彙は、英作文でも使うので、色々と使いこなせるようにする必要があります。


また、英作文は、発信語彙に毛の生えた程度の語彙を使えればいいのです。

具体的にどこまでが発信語彙かという決まりはないですが、日本からの発信の場合、おおむね3000語レベルに毛の生えた程度が発信できれば充分でしょう。

高校卒業までとされる4500語のうち、ほぼ前半の2300語までを発信語彙とする見解もあります[6]。高校卒業までがCEFR(セファール)B2とされており、その半分のCEFR A2を目安にしよう、という考えです。

(簡単な側 ←)A1 , A2 , B1 , B2 , C1 , C2 (→ 難しい側)

CEFRのAグループがおおよそ発信語彙。CEFRのBグループ以降(Bグループ自身も含む)がおおよそ受信語彙、とのことです。


受信語彙は、他人の文章を読んだり聞いたりするときの語彙なので、リーディングやリスニングで使えれば良いのです。

単語集の題名の「3000」とかの数字の意味[編集]

まず、高校生むけで、単語数「3000」語あたりの中級レベルをうたっている英単語集を1冊買いましょう。

けっして、中学生むけの2500語のヤツを買わないでください。なぜなら語彙(ごい)数の数え方が、ちがっています。中学生むけの「2500」は、単に中学卒業レベルの単語集でしかなく、つまり中学・高校生むけ共通の単語集での「1800」語と同じレベルです。

小学校で習う単語が700語あり、中学で1800語をさらに習うとされています。小学校の単語を語彙数に含めたヤツが、中学生むけの「2500」です(1800+700=2500)。


つまり、高校生むけの単語集だと、小学校で習う700語は数えないことになります。

高校「3000」は、高校入学時点での新出単語が(500語ではなく)1200語だという事に注意してください。


日本では、第二次世界大戦の終戦から長らく、英語を学校で教科とするのは中学校からだった時代が多いので、なので高校入学より以降の語彙の数値では、小学校の700語を省くのが一般的になっています。


中学校では1年間あたり600語のペースで学習していたのを、高校では1年間で1200語のペースで学習するので、かなりハイペースになります。ただし、文法などをあらかた中学卒業までに習っているので、案外それほど負担ではないかもしれません。


初級レベル 1700~1800あたりのものは、これは一応高校レベルの単語も紹介していますが、ほとんどの単語が中学レベルなので、当面は読む必要がありません。

また、初級レベルの単語集のうち、中学で習わない可能性の高い単語は、中級レベルの単語集にも書いてあるので、わざわざ初級レベルを買う必要がありません。

さて、単語集の使い方は、赤シートを使って英単語の和訳を隠して、英単語のイメージを思い浮かべてから、その英単語の和訳を見て自分が思い浮かべたイメージと合致するか確認してみたりして、もし合致していたら次の単語へ、一方もし合致していなかったらチェックをして次の単語のテストを行う。これを1~2回もすれば英単語を覚えています。

中学単語については、意味のほうで中学では習わなかった意味がある可能性があるかもしれないので、そちらに注目してください。参考書をつくっている会社は、そうなるように工夫して参考書を編集しています。


なお、実は、実際の掲載単語数とは、題名の「3000」とか「1800」や「4500」などは一致しないのが一般的です。

CEFR(セファール)という国際的な英語教育の基準にもとづく「オックスフォード3000」と(オックスフォード)「5000」 という国際基準があります。単語集の題名の「3000」とか「4500」は、単にそれを基準にした程度のレベルの単語集、という程度の意味でしょう。

さらに日本では、伝統的に、すでに2000年代から「3000」や「4500」などの基準が使われていたので、各社とも、それに合わせています。

よって単語集の「3000」とは単に、「高校必修レベル」という意味です。「4500」とは、受験用と言う意味です。

なので、あまり、実際の掲載の単語数には、こだわらないようにしましょう。


単語集の「3000」を買う際、見出し語の数が1200を超えていれば、特に問題はありません。そして、桐原3000も東京書籍3000も、見出し語の数は1200を充分に超えており、充足しています。


もしかしたら、その単語集の見出し語の数(たとえば約1200)に、派生語(たとえば約1000)や語法・句表現(たとえば約700)などを加えると、たまたま3000とか4500とかの数値に近くなるかもしれませんが、単なる偶然です。

なお、東京書籍コーパス3000の見出し語の掲載単語数は、1773です。ひとつ前の学年向けがコーパス1800です。合計すると 1800+1773=3573 となり、3000をオーバーしています。派生語などを語彙数に加えると、もっとオーバーします。

実際には多くの単語集では、同じ単語を別の例文で紹介していたりするので、けっして単純計算はできません。また、スペルの同じ単語でも、別の意味の用法があったりするので、それぞれを別々に数えるかどうかで、算出結果が変わってきます。さらに、熟語などの解説もある場合もあるので、それらを含めるかどうかで、実際の語彙数の数値が変わります。

桐原書店も同様です。桐原データベース4500の掲載単語数は2073です。ひとつ前の学年のデータベース3000の題名にある3000にプラス2073をしても、5073になってしまい、単純計算では数値が一致しません。

学習の優先順位[編集]

もしかしたら、英語の単語を覚える作業は文法等の勉強をすることよりも大切なことかもしれません。

市販の学習ノウハウ本でも、高校英語および大学受験英語では、英単語力が決め手になると主張されています[7]

英文読解で、もし単語の意味が分からないと、せっかく文法の知識があっても、理解できない文も大学入試では多くあります。また大学入試では、暗記を要求される単語数が、ずいぶんと多くなります。

もっと言えば、単語という基礎があってこそ覚えた文の組み立て方が生きてくるのです

大学受験の標準(おおむね4500語レベル)~やや発展レベルまでの単語であれば、単語はいくら覚えても損はありません。学校で教えてもらう英単語だけで満足しないでください。近年では様々な出版社から英単語帳が出ています。

英単語集の選び方[編集]

学校採用されている主な単語集[編集]

まず、学校で採用される英単語集、英単語帳によくあるのは、

桐原書店「データベース」(店頭では「DataBase」と英語表記)、東京書籍「コーパス」、三省堂「チャンク」、学研「アクティブ英単語」

を基本として、

より発展的なものとして、

駿台出版「システム英単語」、旺文社「英単語ターゲット1900」、数研出版「必携英単語LEAP」

などがあります[8][9]


基本的な単語集にはない語を出題する大学も、私大だけでなく国公立大でもありますので、難関大を受験する場合は、発展的な単語集が必要になります。

このうち、駿台出版のものと数研出版のものは、予備校講師が著作したものです。2020年代では、公立高校などでも、すでに駿台出版システム英単語など予備校講師の著作した教材を採用しています

(※ wiki 注意)このページの編集者が、予備校講師の教材が2020年代には学校採用されていることを知らず、桐原や東京書籍だけしか採用されていないと誤解して学習方法を書いています(※ wikiの編集合戦の場外乱闘ではなく、勘違いしてた本人がこの注意文を書いています)。


現代とは違いますが、歴史的には20世紀の頃は、桐原の単語集(今のデータベースとは違うシリーズがあった)が定番でした。

余談ですが、デマで、東京書籍コーパスを初等的とするデマで、ネット上に「桐原データベースは、高校必修レベルの基礎的な単語集としては掲載語彙が比較的に難しく、レベルが高い。いっぽう東京書籍コーパスはレベルが低い」みたいな言説がありますが、デマです。なぜなら、たとえば conform 「従う・順応する」、 refrain 「控える・慎む」とか、東京書籍4500にはありますが、桐原4500・3000には無いです。

むしろ桐原データベースは、高校必修として相応しくないと桐原が見なしている単語を、たとえ英検や大学入試に出題される頻度がそこそこあろうが、掲載を拒否している感じすらあります。

たとえば、「従う」なら obey でも言えますし、なので、conform のような使わなくても表現できる単語の掲載を拒否している感じすらあります。

歴史的にも、桐原のほうが古く、昭和のまだ高校必修の語数が少なかった頃から長らく桐原の単語集が使われてきた事とも合致します(今の桐原データベースとは別シリーズの単語集ですが)(つまり、まるで検定教科書のような作り方をしている単語集、という意味です)。


ただし実際には、桐原4500にない単語でも、国公立大を含む大学入試に出ます。


さて、旺文社ターゲットと駿台出版システム英単語は、掲載の順序が頻度順です。(けっして関連ある内容をまとめているのではなく、基本的には頻度順に並べています。)

いっぽう、桐原データベースや東京書籍コーパスは、テーマごとに分類です。ほか、学校配布としては少ない単語集でしょうが、『鉄緑会東大英語熟語鉄壁』というのもテーマごとの分類です。意外と易しいとの事です。


ほか、「ユメタン」「Stock」などがあります。(※ 未調査。詳しい読者は、解説を追記してください。)


いろんな会社の単語集がありますが、基本的には、1社の単語集をまず、おおよそマスターするのを目指すべきです[10]。そして、一つの会社の単語集だけでは対応できない発展的知識だけを、他社の単語集で補うのが良いでしょう。

基本の要求事項[編集]

セットになる別単語も必要[編集]
コロケーション 、チャンク

高校レベルでは、新しい単語の意味を覚えるときは、単語の日本語の訳の字面だけを覚えても不十分です。

いくつかの予備校の単語集には英単語の勉強法も書かれており、どれを見ても大抵、「新しい単語の学習では、一緒につかう単語とセットで覚えろ」といった内容が書かれています。

動詞も同様、セットになる名詞と一緒に練習するべきです。もっとも、普通の市販の単語集なら、そういうセットになる単語も書かれているので、市販の単語集で勉強すれば問題ありません。

なお、そういう、ある単語を覚える際に、よくセットになる典型例の例文のことをコロケーションまたはチャンクといいます。

たとえば、reasonable 「(値段が)手頃な」を覚える際、

a reasonable price

のようにセットになっているのがコロケーションです。

新出単語がセットでなくても覚えられるのは、せいぜい中学の前半までです。高校ではもう、単語を1語ずつ単独でバラバラに勉強するのは、やめましょう。せめてコロケーションで良いので、単語どうしがセットになっている単語集を使いましょう。

しかし、ネット上の英語勉強サイトには、サイト作者・企業の手抜きからか、日本語の訳だけを羅列したような低品質なサイトもあります。まったくネットは参考になりません。きちんと市販の単語集を買いましょう。

完全文

なお、

This is a pen.

のように文章が全部あるのは「完全文」と言います。

たとえば単語集の桐原データベースおよび旺文社ターゲットは、基本的には完全文で単語を紹介しています。

類義語や対義語、例文など必須[編集]

まず、単語の学習では、けっしてヤミクモに多くの単語を覚えるのではなく、類義語や対義語との違いなども把握しなければなりません。そのため、例文なども交えつつ把握しながら勉強する必要があります。

なので、例文などの少ない単語集は、少なくとも高校基礎レベルとしてはアウトです。

入試では単語は文章で出る

また、大学入試問題では基本、単語だけで意味を問うような出題は、まず無いのが傾向です。基本的に、たとえば長文読解のなかで単語の意味を読み取れるかをみる出題とか、あるいは空欄補充問題で一文か二文が出されてその分中の空欄に適する単語を選ぶ問題とかです。どちらにせよ入試の英語では、文章としていくつもの単語が組み合わさった形で出題されます。

少なくとも私大入試でも、マーチ理系とか四工大の入試は、2020年代でも過去の2001年でも、出題方法はそういう文章的な傾向です。

読者の中には「例文が無いほうが覚えやすい」という特性の人もいるかもしれませんが、しかし入試問題は文章の形式で出るので、いつかは文章形式にも慣れる必要があります。

中学レベルとか1800語レベルとかの初等的な単語なら、単語だけをいくつも覚える事もあるかもしれませんが、しかし抽象度の高くなってくる3000語以上の単語の場合、まずは桐原/東京書籍の単語集のように文章で例文を覚えるほうが無難です。

語幹は後回し[編集]

たとえば position 「位置」やopposite「反対側の」などの語幹 -pos は「置く」ですが、

しかしこれを知っていても、そこから impose の意味を類推することは不可能です。

語幹から類推すると、「内側(in, im?)に置く?」となるでしょうが、しかし実際の意味はそれとは違います。

なお、impose は動詞で、税金などを「課す」という意味です。しいて言うなら、置くというより、押し付ける、か。


どうしても語幹を学びたいなら、先に単語全体の意味を覚え、あとから記憶を定着させるために語幹を学ぶという順序です。

きみたち、中学社会で「歴史」を学ぶより先に、「地理」で現状を学んだでしょ(中学によって例外がある。地歴を同時に教えるのも、法的には可)。それと同じ。

いくら歴史を学んで起源を知っても、そこから現状に到達することは出来ません。

縄文時代やネアンデルタール人を知っても、そこからスマホやパソコンには決して直接的には到達できません。


ただし4500語レベルを仕上げるくらいの段階になると、語幹や語源の知識が無いとキツイかもしれません。

鉄緑会の単語集が、そういった語源の説明が充実しているので、必要なら購入すると良いかと思います。

日本では、あまり外来語として聞きなれない単語が、4500語レベルの中盤~後半あたりから増えてきます。そういう語の学習では、語源などの学習を併用しないと、習得がキツイかもしれません。

結局どうすればいいか[編集]

高校生向けの単語集は、セット語彙や類義語・対義語の紹介の必要性など、そういう事をきちんと理解しているので、とりあえず高校生むけの単語集を買えばとくに問題はないのです。

しかし、高校生向けではない市販の英検対策やTOEFL対策本などの資格本の中には、単語を多く掲載したいあまりに、例文や類義語などを省略ぎみの単語集も(英検対策本などでは)多くあります。

なので高校生は、英検対策ではなく、まずは高校生向けの単語集を買いましょう。1社の単語集しか使わないと例文がどうしても不足するので、少なくとも4500語レベル付近では1社だけでなく2社以上が必要です。

ただし、一定以上の難関大を目指す場合、残念ながら、4500語レベルを超えて、緑鉄単語集などのやや難しめの単語集が必要かもしれません。

たとえば premise 「前提」という単語は、どんなに桐原4500や東京書籍4500を見ても掲載されていない単語ですが、旺文社1900および緑鉄単語集に載っていて、英検準1級のため出題範囲になっています。

このように、やや高校範囲を超えた単語でも、残念ながら国立大学や難関私大が出題してきます。

このため、なるべく早く旺文社1900に入るべきであり、また、旺文社1900をマスターしなくても、ひとまず緑鉄単語集に入る必要があるかもしれません(難関大を目指す場合は)。

それでも、まだ旺文社1900および緑鉄単語集は、まだマシなほうです。なぜなら、ほかの単語集だと、mayhem (メイヘム)「大混乱」とかの英検1級の単語を紹介している単語集もあります。きっと、それを出す大学もあるのでしょう。さすがに緑鉄にも mayhem は無い。

なので、現役高校生でも、比較的に精選された単語の並んでいる緑鉄単語集を、さっさと買って読んでしまいましょう。緑鉄単語集には、桐原・東京書籍の単語集では見かけない単語もありますが、しかしそれでも緑鉄単語集には使用頻度の比較的に高そうな単語が選ばれています。


英検などは後回し[編集]

現代では、高校の教科書レベル自体、上がっています。昭和の後半や平成の初期は、今で言う3000語レベルが、高校卒業レベルでした。(当時の大学入試でも4500語レベルは出題されていたかもしれませんが、しかし高校の文理共通で必修の授業では4500語までは、まず扱いませんでした。つまり、理系クラスは(東大・京大および早慶を除けば)3000語レベルまで的な風潮だった。)

しかし、令和の今では、4500語レベルが、普通の高校卒業レベルです。

なので本来なら、時代が大きく違えば、英検の級の数値は比較の参考になりません。つまり、年月とともに資格試験で保証された知識は、少しずつ錆びて(サビて)いくのです。


英検などを受けたいなら、高校生向けの単語集を買って習得したあとなら、必要に応じて英検対策本などを買うのは構いませんが、しかしいきなり最初から英検対策本などを買うのは失敗の道です。

なお、もし英検を参考にするなら、準1級までを買えば十分でしょう。なぜなら、緑鉄単語集と英検1級の単語集とを比べてみましたが、傾向がだいぶ違っています。

あと、英検準1級 ~ 1級の単語には、kitty (キティ)「子猫」とか bishop (ビショップ)「司教」とか、おそらく米英での使用頻度は高いのでしょうが、しかし日本の大学入試では出題しづらい単語も多々あります。社会科や理科などの学問的な話題につなげにくい単語で、そのため大学入試には出題しづらい単語も英検準1級・英検1級にはあります。

大学はあくまで学問のための場所です。特に難関大学は、研究機関を目指しています。

ところどころ、英検1級本のなかにも、受験単語集でも見かける単語もありますが(外来語などで見聞きする単語もあるので)、そういう単語は緑鉄単語集あたりもでカバーできると思います。英検1級の本は、せいぜい、大学入試の出題の元ネタを探すくらいにしかなりません。

どのみち、英検1級の単語だけ覚えても、英作文とか長文読解を解けなければ英検合格しません。趣味で英検1級本を読むのはいいですが、時間を掛けないようにしましょう。1回読み書きすれば充分だと思います。

英単語集のパターン[編集]

英単語集には、主に2パターンあって、

・ パターン1: 単語を分野別にまとめているパターン(たとえば「旅行」の意味の単語なら、trip と tour と travel をひとつのページにまとめていたりする)の英単語集

と、

・ パターン2: もうひとつのパターンとして、入試出題の頻度順に統計的に並べた英単語集

があります。

初めて高校英語を勉強する場合は、とりあえず、分野別に単語をまとめたパターンの参考書のほうが、使いやすいと思います。

なぜなら、分野別の単語集のほうが、類義語や対義語なども、まとめて勉強できるからです。

いっぽう、入試出題の頻度順に統計的に並べた単語集は、高校後半~高校3年からの仕上げなどで用いるのが効果的でしょう。


さて、分野別に単語をまとめたパターンの英単語集で勉強する場合は、レベルが「中学3年〜高校初期」「高校必修」「共通テスト」「二次試験」と何段階に分かれていたりしますが、とりあえず、高校1年の時点で、「高校必修」レベル(3000語レベル)と「共通テスト」レベル(4500語レベル付近)の2冊を買ってしまってください。

高校必修レベルの単語集を買えば、その単語集で中学レベルの復習もしますので、わざわざ中学レベルの復習をふくむ単語集を買う必要はないのです。

自分で単語集を予習する際は、次のペースで予習します。「全部覚える」ではなく「全部勉強する」がポイントです。

・ 高校1年: 「高校必修」レベル(3000語レベル)〜「センター試験」レベル(4500語レベル付近)の単語を高校1年の終わりまでに全部勉強する。
・ 高校2年: 「センター試験」レベル(4500語レベル)の単語を高校2年の終わりまでに全部勉強する。
・ 高校3年: 「二次試験」レベル(4500語レベル+アルファ)の単語を高校3年の2学期の終わりくらいまでに全部勉強する。

これとは別に単語集がもう少し必要ですが(入試用単語集を1~2冊)、まずは上記を出来るようになってください。

注意点として、学校から配布されるような東京書籍や桐原の基本的な単語集は(ただし桐原の灰色のヤツは難関大用なのでのぞく)、高校2年のうちに終わらせる必要があります。

つまり、高校1年のあいだに、予習をして、「高校必修」(3000語レベル)およびレベルの単語集を、ひととおり書き写して、勉強してしまう必要があります。(覚えられるかどうかは別として。) 4500レベルまでいければ理想ですが、それが無理でも必ず高校1年のあいだに3000レベルを終わらせてください。「終わらせる」とは「7割ほど覚える」という意味です(英語以外の教科も考えて、この数字)。これが終わらせられないと、大学受験の現役合格は難しいでしょう。一見するとハイペースですが、実は後述のように中学で習う単語が3000レベルには多いので、意外とラクです。

また、「全部覚える」ではなく「全部勉強する」とありますが、その単語の100%の単語を覚えられなくても70%を覚えたら、次学年の単語集を1回だけ全単語を学び始めてください(たとえ新単語を1回の書き取りで1周しただけでは30%しか覚えられなくても、もし新単語に1000語も触れたら合計300語を覚えられるから、そっちのほうが最初は効率的だからです)。

この、最初に1冊の書き取りをさらっとする勉強法は、他教科たとえば数学では通じない勉強法かもしれません。数学では公式だけでなく応用力なども問われるからです。しかし英単語はそういうのではなく、ほぼ単なる暗記なので(米英なら幼児・児童でも分かる程度の理解力で十分)、なので単語集をさっさと1冊、一周したほうが効率的に覚えられるのです。


さて、いまの単語集を7割ほど習得したら、次学年用の新単語集を購入して1回書き取りだけで一周しつつ、並行(へいこう)して、現学年用の単語集の完成度を上げていき100%に近づけていきます。

特に、高校2年用の単語集は、入試でも基本的な運用力を問う問題として狙われやすいので、それも押さえておきましょう。裏を返すと高校1年用の単語集は、これは例外的に高校受験で狙われやすいもの以外は深入りしなくても良いでしょう。

高校必修レベル(高校1年レベル)には、中学校できちんと5教科を勉強していれば、読みがある程度は身についているハズの単語が、多いのです。

なので、さっさと高校必修レベルをひととおり練習して終わらせてしまい、次ステップの「センター試験」レベルに時間を掛けたほうが得です。

なお、高校によっては、高校3年になっても「センター試験」レベルの単語集までしか、高校3年の英語の授業では扱わない場合があります。

なので、授業とは別に、自分で単語集を予習する必要があります

では、なぜ、上記のスケジュール(「高校必修」レベルの単語を高校1年の終わりまでに全部勉強するスケジュール)のようにするのが合理的かいうと、最終的に高校卒業までに(つまり高校3年の終わりまでに)、「二次試験」レベルの単語集(4,500語+アルファ)を終わらせる必要があるので、そこから逆算して、高校2年の終わりまでに「センター試験」レベルの単語集を終わらせる必要があります。

なお、新共通テスト・旧センター単語とは別の大学受験単語の傾向では、早稲田大など一部の難関大と、国公立との傾向が違います。(wiki追記: 例外として東京外語大(国立)や英文科などを除けば、)平均的な地方国立大よりも早稲田大のほうが英単語が難しいです[11]。理系の人は、そういう早稲田みたいな難関大の英単語を相手にしてはいけないというか、仮に購入したとしても、けっしてその難関大用の単語集の全単語を覚えようとしてはいけません。


高校生になったら1800語レベルに深入りしてはいけない

1700語~1800語レベルの単語集は、たとえ全部をマスターしなくても、高校生になったら、いったん3000語レベルの学習に進まないといけません。もし、そこそこの偏差値55以上の私立高校に入学したのなら、最初から3000語レベルを使っても良いくらいです。

なぜなら英語教育の理論で、1700語~1800語レベルの英語は、身の回りの物事を表すための英語が中心という、単語の選定基準になっています。

いっぽう、3000語レベルでは、主に社会的な概念を表す単語が追加されてきます。

なお、英検の単語も似た選定基準であり、準2級からは、単語にそういう社会的な概念を表す単語が追加されていく選定基準になっています。


このため、いつまでも1800語レベルにいると、学習対象の語彙が片寄ってしまい、幼稚な語彙力になってしまいます。

例外として知能障害とかで、抽象的な概念がまったく理解できない障害者とかでないかぎり、高校生になったら、なるべく早めに高校3000語レベルにいったん進んでください。

覚えきれてない1800語レベルを復習して仕上げるのは、いったん3000語レベルを学んだあとにしてください。


5000語レベル以上の単語集は真に受けないように

難関私大の6000語レベル以上ありそうな英語は、そもそも正しい英語なのか、疑問もあります。20世紀の話ですが、1990年代に売れた書籍『超勉強法』によると、英文科のある大学教授が欧米に留学したら、自身の英語が欧米人には通じなかった、というエピソードが紹介されています。(『超勉強法』著者の野口悠紀雄(のぐち ゆきお)のことではない。野口が聞いた、ほかの大学教授の話。)そもそも1990年代以前の昭和の英文科の大学教授がこのような惨状なので、あまり古い1990年代~2001年ごろを初版とする単語集にある難しすぎる単語は、たとえ有名大学で出題された過去がある単語および例文でも、あまり真に受けてはいけません。

英語の教科の場合、入試問題は、たとえ大学教授が作成しているからって、それだけでは問題の質を信用してはいけません。おそらく、20世紀の大学受験英語では、実用例を無視した、あまりに難しい言い回しの英文が出題されていた時代も過去にはあったのでしょう(あくまで難関私大の話です。平均的な偏差値の私大の話ではありません)。

難単語は、複数の大学で出題されるなどして、ようやく、まあ勉強する価値のありそうな単語です。とはいえ、いくつも各大学の過去問集を見ることは無理なので、そこで難関大むけの単語集で、近年に改訂・出版された5000語レベル以上ありそうな単語集を複数社、読むことになるでしょうか。

このように、4500語レベルの終盤までと、それ以降の5000語レベル以上とでは、単語の勉強法を微妙に変える必要があります。

1990年代後半や2010年までは「ゆとり教育」などと教育用語では言われますが、しかし受験英語など一部の科目の難関大の英語は、今よりも難しい面もあるので、勘違いしないように注意が必要です。


さて、高校2年の終わりまでに、4500レベルつまり「センター試験」レベルの単語集を終わらせるためには、逆算すれば、高校1年の終わりまでに3000レベルの「高校必修」レベルの単語集を、勉強してしまう必要があることが分かります。

そうするためには、普段からの予習も必要です。

また、もし「今読んでいる章を完全に覚えてから、次の章に進む」などというふうに勉強していると、特定の分野の単語ばかりを覚えることになってしまい、入試に対応できません。特に、学校で、このような分野別にまとめられた英単語を用いている場合に、気をつけましょう。

また、現代の高校英語の単語の紹介順序は、もはや学年別になっていません。高校1年の検定教科書でも、すでに3000語レベルの単語や4500語レベルの単語も平気で紹介したりしています。

現代の検定教科書がそうだということは、現代の入試もそうだという可能性があるということです。なので、あまり単語集の最初のほうばかりに詳しくなっても、現代ではあまりメリットがありません。

また、予習をしないと、たとえば学習ペースの配分ミスを起かしやすく、たとえば高校3年の終わりごろになって、やっと桐原4500語・東京書籍4500語レベルにしか到達できずに、そのため高校3年終わりの時点では「二次試験」レベルに対応したプラスアルファの単語集(旺文社や、予備校系の単語集)に到達できずに、志望校に不合格になってしまうような、ペース配分の失敗を起こしやすい原因にも、なります。

なので、とにかく、予習をして、単語集の先のほうへと進んでいくのが、合理的な勉強法なのです。

予備校系パターン[編集]

単語集にはさらに、「論理性重視で解説が多めの単語集」と「単語が多めの単語集」があります。

で、高校で与えられるような桐原・東京書籍・旺文社は、実は単語が多めの単語集です。網羅(もうら)しているタイプです。

高校単語の範囲は広いので、少なくとも4500語レベルについては、まずこの3冊のうちの2冊が、受験までに、ほぼ必須で必要です。


しかしこれだけだと、論理的な知識が不足します。桐原などの単語数が多めの単語集などでは、スペース不足などの都合で解説できない知識が、いくつもあるのです。

そういうのを、予備校などの補足的な単語集で補う必要があるのです。だからもう高校2年の半ばあたりから、予備校系の単語集も読み始めてしまうのも良いかもしれません。


ですが、あくまで予備校単語集「も」です。基本はまず、桐原・東京書籍・旺文社のような、高校英語を一通りカバーしている単語集をベースにするべきでしょう。


予備校系の参考書は、実は、意外と受験英語以外の単語もあります。単語集の編集方針として「英字新聞なども読み込んで、単語を選んだ」みたいな事を喧伝している単語集もあります。もっとも、その実態は、英検準1級や英検2級以下または同等の資格試験でも、英字新聞などで使われるような定番の単語を選んだだけです。

なので、たとえば軍事用語のような本当に専門的な単語などは、そういう予備校系の単語集からは除外されています。軍事用語とか国際ニュースではよく聞きますが、しかし単語集には書いてません。

それが良いか悪いか分かりませんが、そういうものです。

このように、実は以外と、予備校系の単語集は、著者の個性が強いです。

読者の中には、てっきり「予備校の単語集って、単に出題頻度準に掲載しているんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、実際は違います。そういう頻度順の掲載・編集をやってるのは、旺文社の『ターゲット』シリーズです。なので、世間の塾・予備校などでは、まず入試傾向を押さえるためのターゲットと併用して、別の駿台単語集とか緑鉄単語集とかああいうのを補助的に使ってるのです(さらに学校では桐原とか東京書籍とか数研とか使ってるのが前提)。

旺文社と同じことを駿台などの他社がやっても、旺文社の本と似た単語集が出来上がるだけで後追いになってしますので市場価値が低いし、書いてる人もツマラナイでしょうし、なので予備校系の単語集は、旺文社ターゲット本には無い独自の単語を加えています。


歴史的には、駿台(すんだい)予備校や河合塾(かわいじゅく)などの予備校は、実は意外と、受験対策だけの機関ではないのです。受験対策もしますが、著作にはすこし予備校講師の研究的な趣味もあります。典型的なのが、駿台の物理学者の山本義隆(やまもと よしたか)の微積物理の参考書であり、あの本の内容の半分は著者・山本の趣味です。都心の予備校では、もともと大学卒業・院卒業をしたての若手の研究者が予備校でバイトしていた時代もあり、このため予備校系の教材には教育実験的あるいは研究的な内容も含まれています。

もともと浪人生を予備校はターゲットにしていた事もあり、なので予備校の教材では、大学受験範囲を少し超えた内容なども、過去には予備校の教材などで教えていた時代もあります。

微積物理の参考書なら難しすぎて時間が掛かりすぎて現役生には不適かもしれません。しかし英単語なら、単なる暗記科目なのでそういう心配は無く、比較的に短時間で通読できるので、さっさと気に入った単語集を買って読んでしまいましょう。

駿台単語集を読むのに別に数学・物理の知識とかいらないし、緑鉄単語集とか読むのに医学部受験するような学力も不要です。あれらの単語集は、単なる、桐原4500・東京書籍4500では書かれないような、やや応用的な単語や用法や派生語なども掛かれただけの、少し発展的なだけの単語集です。

2社目の単語集が必要[編集]

単語集は、1社だけでは対応できません。たとえば東京書籍を使っている場合、東京書籍の単語集には例文が書いてある用法でも、桐原の単語集には例文が書いてない用法もあります(例文なしで意味紹介のみ、という場合がよくある)。同様、桐原の単語集にはあるのに東京書籍にない用法もあります。

この問題に対応するため、高校2年になってからは、たとえば東京書籍を使っているなら、もう一つ別の会社の単語集使いましょう。何を使うかは、個人の判断に任せます。しかし、何を使おうが、1社だけでは太刀打ちできません。(昭和の昔なら、ここまで考えなくても大丈夫でした。まだ高校2年生は、昭和なら単語集は1社だけでオッケーだった。しかし令和だと事情が違います。)

実際、塾・予備校などでも、高校で良く買わされる単語集(東京書籍や桐原)とは別の単語集・熟語集をもう1社ぶん買い与えるのが基本であり、受験生は結局、2社の単語集・熟語集を使うことになります。別に東京書籍・桐原のもう一方でなくとも、予備校系の単語集でも良いし、あるいは旺文社ターゲットなどでも構いません。とにかくもう1社ぶん、必要です。

別に2社の単語集を読み比べる必要はありません。新聞のメディアリテラシーの練習とかじゃないので。、

また、一応、単語集のレベルに応じて、上級レベルの単語帳で、過去に下級レベル単語集で習った単語の新しい別用法を教えることもよくあります。なので、東京書籍でも桐原でも、まずは1社ぶんを全部やるのも必要です。どちらかをメインにすると決めたほうが良いでしょう。

高校1年レベルの単語集(3000語以下)はもう1社目では仮に省くとしても(なお、省かずに1周しても構いません)、それでも高校2年次以降の単語集で、もう1社ぶんが必要になってしまいます。このため、どうあがいても単語集だけで最低もう2冊は(2年生の4500語レベル単語集と、やや難関大用の単語集で、合計2冊)、これが平均的な私大に一般受験するのでも必要です。

昭和の昔なら1冊だけで十分だったかもしれませんが、しかし令和は入試の単語が増えたので、そういうわけにも行かなくなりました。


また、上記と関連して、新共通テストも3000語レベルとされていますが、実際には4500語レベルの単語も新共通テストに出てくると思われます。なぜなら上述のように、3000語レベルと4500語レベルの単語に明瞭な境界線は無いからです(さすがに5500語レベルとか7000語レベルとかを要求する事は新共通テストでは出題が無いというだけです)。少なくとも20001年ごろの旧センター試験の時代、学校で渡された3000語レベルの単語集をこなしていてもセンター対応できない受験失敗例もよく聞かれました。(当時、センター試験の出題傾向について上述のような問題が知られていなかったので、進学校でも今でいう3000語レベルしか対応しない高校もよくあった。)

※ なお、説明の都合上、2001年ごろについても「3000語」レベルとか言いましたが、実際には単語数の算出基準が変わっており、現在の単語数の数え方には一致しません。

5500語レベル以上の例文は読めなくてよい[編集]

5000語~6000語レベルを超えたような英単語集にあるような、一つの文章にいくつも難単語があるような文章は、往々にして、学習用につくられた不自然な例文です。これはこれで、限られたページ数で英単語をいくつも説明するための工夫ではあるのですが、あくまで、日本人の学習用に作られた、不自然な英文です。

実際の英文は、そうではありません。

証拠として、たとえば英語ニュースのBBCなどを聞いてみると、もっと平易な4500語レベル前後の英語を中心に使っています(そもそも、英単語集の元ネタが英語ニュースなんだから当然と言えば当然)。

ときどき、4500レベル以上の単語も使いますが、しかし前後にある単語は、平易な単語です。けっして、難単語をひとつの文章に3つや4つも詰め込むような言い回しは、少なくともニュースでの口頭では、無い事です。


このため、5500語レベルくらいの難単語集にある英文が読めなくても、構いません。

単語集になら、学習中の単語になら、意味が書いてあるでしょう。それだけ分かれば、大学受験では充分です。

いちいち辞書を読んで、学習対象の単語以外の難単語の意味まで確認するのは、時間の無駄ですし、少なくとも大学受験では他教科の時間を圧迫してしまいます。


また、実際の入試でも、一つの英文のなかに、いくつも5500語レベル以上の難単語が乗ることは、国公立の英語長文では、まずありません(ただし英文科などを除く)。証拠は、Z会の速読英単語・上級編です。


5500語レベルを超えたような難単語については、せいぜい単語集で目を通しておくくらいで十分です。

新共通テストの難易度について[編集]

デマで、「新共通テスト(かつてのセンター試験)の難易度が簡単」とありますが、デマです。

証拠として、Z会の速読英単語の、センター出題語彙とされる英文を見てみると、

maintain 「主張する」(クローン技術の是非の長文)

とか、普通の意味とは違います。ふつう、maintain は機械などの整備で使いますが、「主張する」を maintain で言い表すのは、なかなか高校生には難しい表現です・。


念のため、辞書グランドセンチュリーでも maintain を引いてみて確認してみましたが、「主張する」は4番目の意味です。1番目は「保つ」「続ける」、2番目は「守る」、3番目は「維持する」、4番目でようやく「主張する」、なお5番目は「扶養する」です。

こういう、辞書でも後ろのほうが、センター試験に出題している事になります。

ふつう、高校英語で「主張する」は insist を使います。maintain の例文ではmaintain のほうが自然なのかもしれませんが。

このように、センター英語や新共通テストは、ハナっから難しいです。

平成初期の時代に「センター試験は簡単」とか言われていたのは、デマです。

individuals「人たち」(つらい経験について書くことの効用(2))

も、なかなか難しい自称「高校必修レベル」です。そりゃ、単語集には教科書にはあるのかもしれないが。

けっして、person とか people とかまでが、高校必修じゃないんですよ。individuals までが高校必修です。

Z会が、センター試験に出てくると主張している単語 perform 「行う」、これは桐原3000・旺文社1400では、「演じる」「演奏する」perform で例文ありで紹介されています。

perform を、実験や活動などを「行う」として理解するには、桐原3000を超えた、旺文社1900(約 4500語に相当)を読まないといけません。なお、センターは、ネコが活動を行うを perform で表現。旺文社は 実験を行うのを perform で表現。

高校必修の3000語レベルの単語集にありそうな、その3000語レベルにない用法を、センター試験ですら出してきます。

なお、一応、東京書籍3000 に、仕事・任務などを行う perform の例文があります。


この事から分かるように、東京書籍コーパスを「簡単だ」とか言うデマも、デマです。桐原と比べ、東京書籍コーパスはなかなか難しめです。

servant 「召使い」(紳士服と婦人服でボタンが違う理由)

も、なかなか単語集では目にしません。

serve 「提供する」「仕える」などは桐原にもありますが、東京書籍3000なら、飲食物を出す serve や客に対応する serve もありますが、しかし servant がなかなか単語集には無い。


ape 「類人猿」という、鉄緑や東京書籍4500の巻末ちかくに出てくる単語が、センター試験には出てくるとZ会の必修編「ビタミンCの働き」は報告しているし。

モンキー monkey だと、ゴリラやチンパンジーは含まないからape というのは仕方なくはあるのだが、しかし、なかなか受験勉強では負担である。

単語の練習法[編集]

まずは書籍の教材[編集]

とりあえず、最初の一回は、単語と用法を一度は目で見ないと覚えられません。なので、参考書や単語集、などを最低でも一度は読みましょう。

日本人にとっての英単語は、聞くだけでは覚えられません。なぜなら、もし一度も読んだことのない単語を音声教材で聞いても、そもそも発音が聞き取れなかったりして、頭に単語が入らないからです。

なので、まずは、目で見て読む、書籍の英単語の教材を読みましょう。、

音声教材が役立つかもしれないタイミングは、上記の目で見る書籍の教材を使ったあとの復習以降からです。最初の学習では、音声教材はあまり役立ちません。

もし音声教材を使うなら、

書籍 → 音声教材

の順序です。

復習では音声教材などを活用して短時間に[編集]

高校英語は単語数が多く、あまり復習に時間を掛けられません。なので、音声教材などを使用して(旺文社ターゲットの本を買うと、その音声教材のダウンロード権が付いてきます)、受験対策としての復習を短時間で終わらせてください。

音声教材だと、1冊あたり2~3時間で復習が終わります。

(ただし、学校の定期テストなど対策の復習は別です。定期テスト対策では、教師に「テストに出すぞ」と言われた単語を、重点的に書き取りなども含めて練習してください。)


人間の集中力は、復習には向いてません。なので、復習をする場合、音声教材などを利用しましょう。

現代の高校で覚える必要のある語は、4000語とか5000語とか膨大にあり、しかも1冊だけでなく、「桐原または東京書籍の単語集 + 旺文社ターゲット + 予備校など他の単語集 」みたいに複数を使うので、それを集中力を維持したまま復習をしつづけるのは常人には無理です。

明治時代ならともかく、もう現代では高校範囲の単語が増えすぎて、音声教材などを使って無理やり記憶しないと、無理です。しかしこのような英語教育だと、家にパソコンが無い環境の子供には英語学習が不利ですが、しかし文部科学省および日本の国立大学がそういう教育を推進しているので仕方ない。文句があるなら文科省や国立大学とか新共通テストの作成団体とかに文句を言ってください。


数学と違って、高校の英語は論理的な科目ではないので、書籍で能動的に復習してもあまりメリットが無く、もう音声教材などを駆使して受動的に英単語を暗記するしかありません。そしてその音声を使ってでも暗記するしかない英単語が、よりによって21世紀の日本では英語教育の中心になってしまっていますので、音声教材を活用してください。

もはや「辞書などを活用して、単語の理解を深める」という理想は、もう21世紀では高校範囲の単語の量が膨大になりすぎて、もはや時間的に無理です。そういうのが有効だったのは昭和の時代まで、でしょう。

なお、「単語集には例文が必要」とどこかで言ったと思いますが、しかし復習の音声教材の場合には、例文は不要です。音声教材での復習の場合は、単語だけの日本語訳と英語発音さえ、ありさえすればいいのです。


もしかしたら、長文読解や問題練習をするよりも先に、英単語の音声教材のほうが21世紀の英語学習では必要かもしれません。

音声教材による暗記は、機械的な丸暗記に近いですが、しかしそうでもしないと単語が多すぎて高校3年間でカバーしきれず、長文読解や問題練習にも時間を掛けることができなくなってしまいます。

長文読解には、時間が掛かってしまいます。21世紀の今や、単語力を高めないと、長文読解に時間が掛かり、効率が悪くなってしまうからです。


たとえば皆さん、英単語 obvious を聞いたら、5秒で「obvious 明らか」という和訳が脳内に出ますか? ほとんどの英単語の和訳がこのハイスピードで出ないと、難関大の入試では長文読解が試験時間内に出来ないのです。

なので、音声教材でのハイスピードの丸暗記で、この脳内の和訳スピードを高めるしかないのです。


入試対策では、現代の国公立大をふくむ大学入試英語は、けっこうな長文で、4500語レベルの英単語が出ます。

なのに、もし1つの単語を思い出すのに20秒とか30秒とか掛けたり、あるいは前後の分かる単語からの推測に20秒も掛けては、もう読解の時間が足りず、不合格になってしまうのです。

おそらくもう、文科省は英語教育のコントロール能力を失っています。なぜなら文科省は探究学習を推進していますが、しかし「探究学習」では、英語長文のハイスピード化にまったく対応できないからです。にもかかわらず、大学受験において、英語や英検の占める比重が、どんどん重くなっています。もう文科省は、教育政策の細部が矛盾しています。たぶんもう、文科省は自分たちの教育の実情がどうなっているかも理解できていないか、あるいはコントロール能力を失っています。


さて、中学を卒業したばかりの「go 行く」「come 来る」「sit down 座る」とかなら、みなさんも5秒で出てくるでしょう。まるでペットのイヌの躾(しつけ)みたいな go , come ,sit ですが、しかしまさに家畜のシツケみたいなハイスピードで「obvious 明らか」と瞬時に5秒くらいで和訳が出てこないと、もう入試問題を時間内に解けません。

プライドを捨て、そこらのサラリーマンみたいな社畜(しゃちく)のようになってください。そういう態度を、日本の大学入試は要求しています。

イヌみたいな態度で、英単語の音声教材のリスニングという躾(しつけ)に従ってください。


さて、英単語の音声教材を聞くのを1周か2周して、それでも頭に入らない単語だけ、書籍の英単語集などに戻って確認して重点的に覚えましょう。それでも頭に入らない単語は、もう、模試などで出会った単語だけ復習するとか、ほかの教科の学習もあるので、最悪、あきらめるしかないと思います。時間が足りません。

どのレベルから始めるか[編集]

さて、いきなり高校1年で入試対策レベルの単語集を使っても効率が悪いので、まずは基礎レベルの単語から始めるのが良いでしょう。

読解練習や文法練習よりも先に、単語力を増やす練習が大事です。熟語集の暗記よりも先に単語集あるいは単語・熟語集の暗記を優先してください。


英単語を勉強する際、まず最初は、なるべく早く、その単語集の全体の単語と例文を書き終えます。もちろん、それだけでは全部の単語は覚えられませんが、そのほうが次の理屈で効率が良いです[12]

たとえば1000語ある単語帳を2週間ですべて単語と例文をそれぞれ1回だけ書き写したとしましょう(実際は他教科もあるので無理かもしれないが置いとく)。

たとえ3割しか覚えられなくても、なんと計算上、300語もの単語(=1000×0.3)をたった2週間で覚えられます。たった1周するだけで良いのです。というか、むしろ、けっして3回や5回も書き写すのではなく、最初はたった1回のほうが良いのです。

もしこれを同じ期間に100個だけ限定して熱心に難度も読み書きして覚える方法をすると、たとえ仮に100%覚えたと仮定しても、計算上は100語までしか覚えられません。まして実際には100%は無理でしょうから、よくて80%を覚えて、80語ていどでしょうか。

よって、先に単語集の単語を、たとえ覚えられなくても良いので、全部の単語を書き写すほうが効率が良いのです。

じっくりと何度も読み書きをして確実に覚えるのは、そのあとからです。


入試の現状で、どの教科も覚えることが増えて時間が無いのに、英語では多くの単語を覚えないといけないので、こういう工夫が必要です[13]

また、参考サイトには書いてないですが、とにかく早めに単語を学ばないと、いつまで経っても英文読解の勉強を始められません。よって、高校入学後の割と早い時期や、および高校2年の初めごろに、まずは、それぞれの学年にあった単語集の単語を一通り通読する必要があります。

高校や塾などの小テストで週に50語~100語とか覚えるのは、それはそれでヤレバいいのですが、それとは別に、単語帳を1周、ぜんぶ早めに書き写すのです。


大学入試では、高校入試と違って、国公立の大学ですら、理系の高校生などを無視した、教科書レベルをやや超えた難単語を平気で入試に出してきます。このため、とにかく上記のような工夫が必要です。


標準レベルの3000語レベルの単語が高校2年あたりでひととおり終わったあたりから、桐原・東京書籍の4,500語に加えて予備校など受験対応の単語集も買って練習します。まだ、平均レベルの単語集を覚え切れて無くても構わないので、受験レベル(4500~5500)の単語集を勉強します。

学生・受験生の勉強科目は、数学など、英語科目以外にもあるので、大変でしょう。ですが、うまくスケジュールを工夫して時間を作ってください。

さらに単語を定着させるためには、英文読解やリスニングなどの単語以外の他の練習もします。

単語集のレベル別の利用法[編集]

初級レベル(1700~1800語)はまず不要[編集]

中学できちんと勉強してきた人なら、初級レベル(1800語)レベルの 単語集には、高校生には不要です。これは、どちらかというと中学3年~高校受験用のものです。

普通に受験勉強をしてきて偏差値48以上ぐらいの人なら、1800語レベルは買う必要はありません、。

本屋で表紙を見ると「高校基礎レベル」とか書いてあるかもしれませんが、ウソではないですが誤解を招く表現です。表紙の宣伝文句は信用しないでおくのが安全です。

この1700~1800語レベルは、おおむね英検3級レベルか、それに毛の生えた程度です。英検3級と英検準2級との間には、かなり難度の開きがあるので、このレベルの教材は英検教材コーナーにはないので、これはこれで1700~1800語レベルは出版・販売されてると便利です。


この1700~1800レベルの後半を見ると、中学で習わない単語も書いてありますが、しかしそれを買わなくても3000語レベルにも同様の単語が書いてあります。

たとえばある1700レベルの単語集で injure (けがをする)という単語を見つけましたが、同じ出版社の 3000語レベルでも同じ単語がありました。


わざわざ初級レベルの単語集で練習しなくても、中級(3000語レベル)の練習での例文の書き取りなどのついでに、自然と初級レベルの単語のスペルも身についていきます

なお、初級レベル(1700~1800)の単語集の中に書いてある「高校1年 基礎レベル」みたいな難度の情報は、あまり信用してはいけません。(実際に買ってみて読んで確認しました。)ある単語集でそのレベルの単語を確認したら、いくつも中学レベルの単語がありました。 year (年)とか month (月)とかの中学で習ったはずの単語が、「高校1年 基礎レベル」になっていました。


どうしても1700~1800語レベルを活用するなら、どっちかというと単語練習よりも、高校受験のレベル確認用と言うか、「高校受験の終わり~遅くとも高校1年の1学期の終わりまでには、大体この程度の単語は出来るようになって欲しい」といった確認のためのツールでしょうか。

3000語レベル[編集]

基本[編集]

特別な事情がないかぎり、高校生は3000語レベルから単語集を勉強すると良いでしょう。

いきなり3000語を使うのは中学と高校の橋渡しに不安かもしれませんが、しかし出版社側が3000語レベル本の冒頭の第1章で、中学単語の復習およびそれを高校の視点で理解しなおす勉強をしてあります。桐原と東京書籍のどちらとも3000語レベルの本の第1章は、そういう中高の橋渡しのための単語の紹介です。


逆に、4500語レベルの本には、そういう橋渡しが書いてないので、高校1年では4500語レベルは不適切です。

  • スペル暗記の対象について

スペルの暗記について、実は中級の単語であっても、すべてを暗記する必要はないし、すべてのスペル暗記は面倒です。優先して覚えるべき単語は、知的レベルの高い単語です。

また、東京書籍『コーパス』シリーズの単語集の前書きを見てみると、実は3000語レベルは「受信語彙」としており、つまりリーディング用の語彙にすぎず、受験の英作文などでは高校新出単語の多くは基本的に用いないことを想定しています。

受験では短時間に英文を書かないといけないので、中学レベルに毛の生えた単語力に、若干の高校中級レベルの単語を加えて、それで英作文を完成させれば十分なのです。もちろんビジネスの仕事の英文とは違いますが、そういう実務の英作文はそういう専門家の大人にまかせればいいのであり、高校生には関係ないです。


東京書籍の意見ではないですが、具体的に単語例を挙げて説明するなら、たとえば respond「応答する」 と nod 「うなづく」だったら、respondのほうを優先してスペルを覚えなければなりません。

なぜなら、respond のほうが名詞形の response などもあり、応用が多く、意味も広範であり英作文などで使わざるを得ない可能性が高いからです。一方で nod のほうの用途は、誰かがうなづく場面どまりです。また、ノッドの名詞形や形容詞形はないと思います。

また、nod はビジネス英語などでも agree 「賛成する」で言い換え可能です。入試の英作文ですら、ほとんどの場合は agree で十分でしょう。

この nod のように、利用価値の低い単語は、スペル暗記は後回しです。せいぜいリーディング用に「そういう単語もあるんだなあ・・・」と知っていれば十分です。

実は中堅私大や地方国立の英文の単語は、学科によっては案外センター試験ほど難しくない場合もあります。


さて、残念なことに、高校の単語集あたりから、だんだんと英語教育の質が形骸化しており、単語集がやみくもに単語数を多く紹介したいあまりに説明不足になってきています。

たとえば中級単語で content (満足する)という形容詞があるのですが、じゃあ satisfied (満足する)とどう違うのかは、単語集には書いていません。なぜならcontent は中級レベル、satisfied は初級レベルの単語なので、本を別冊にまたいでしまうからです。こういう縦割り教育なのが現状です。

辞書で content を調べるような思慮深い人は、他の単語を覚える勉強時間が不足してしまうので入試では不利になってしまうわけです。ひどいもんです。


  • 2冊買うべきかどうか

3000語レベルの単語集(桐原『データベース3000』や東京書籍『コーパス3000』)については、2冊そろえるべきか1冊に集中すべきか、判断が分かれるでしょう。実際に各自が単語集を読んでみて判断してください。べつに2冊あっても構いませんし便利ですが、他の教科の勉強などもあるので、難しいところです。

旺文社の『英単語ターゲット1200』も、中級レベルでしょう。

あるいは、2冊そろえれば例文の数が単純計算で2倍になるので、辞書でいちいち高校レベルの例文を探す手間が減りますので、2冊目の単語集にはそういう活用法もあるかもしれません。あるいは、問題練習とかの手間を2冊目の単語集で減らせるかもしれません。

このように2冊目の単語集は便利かもしれませんが、しかし目的が上級レベル(4500~5500語)と中級レベル(3000語)では違います。

まあ各自がどうするか判断してください。

なお、東京書籍『コーパス3000』は、数字だけ見れば桐原『データベース3000』と同じですが、しかし東京書籍のほうで3000語レベルのもの(たとえばinjure)が桐原の4500語レベルに書いてあったり、あるいは別の単語ではその逆で桐原3000レベルの単語が東京書籍4500語に書いてあったりと、あまり分類は明確ではありません。


3000語の語法は初めは深追いするな[編集]

偏差値の低め~平均程度の大学のなかには、4500語レベルの単語をあまり出さない代わりに、3000語レベルの範囲の単語で、やたらと細かい語法を要求する問題もあります。

しかし、4500語レベルや5500語レベルも勉強する一方で、いつまでも3000語の語法ばかりを覚え続けるわけにもいきません。

だから勉強法としては、極端なことを言えば、3000語の語法を熱心に練習するよりも先に、まず4500語レベルの単語集で一通り、単語の訳を暗記したほうがマシです。

実際、入試問題にも、そういう傾向もあります。

文系私大の偏差値50前後の平均的な大学が3000語レベルの細かい語法を4択問題などで聞いてくる一方で、文系私大の偏差値60くらいの大学のある出題が、4500語レベルで単語の和訳の丸暗記だけで4択問題が解けてしまう、といったような出題事例も少なからずあります。

上級レベル(4500~5500)の単語集について[編集]

原則[編集]

もし大学受験を目指しているなら、高校3年くらいになったら、4500語+アルファの単語集にステップアップします。ここでいうアルファは、予備校などの出している、補足的な単語集です。

いっぽう、桐原の5500語レベルの単語集は、あれは古い内容であり、現代とは異なります。せいぜい、志望校などの傾向の大まかな確認用などで、辞書的に使うものです。よって、けっして桐原5500をメインにするべきではありません。桐原4500語または東京書籍4500語を一通りクリアしたのなら、メインの単語集としては旺文社1900または予備校系の単語集に入るべきです。


旺文社の(1200ではなく)『英単語ターゲット1900』は、実はやや高レベルです。東京書籍4500・桐原4500にはない単語でも、旺文社1900には記述されていることもあります。なお、それらの単語の元ネタは、受験過去問もありますが、じつは英検2級~準1級あたりです。

旺文社のは、数字の小ささにダマされてはいけません。桐原や東京書籍の数字とは、旺文社の数字は意味が違います。


桐原4500はその装丁の厳めしさ(いかめしさ)などに比べて、実はやや単語のレベルは控えめです。東京書籍も桐原のスタイルを踏襲しているような所があり、やや控えめのレベルです。

だから旺文社は、派生語などで、桐原・東京書籍が紹介してない単語をポンポンとたくさん紹介しています。

このため、現代でも勉強法としては、「まずは高校2年の終わりまでに東京書籍または桐原の出している高校用参考集をベースに勉強。高校3年あたりで旺文社のレベル高めの単語集を買い足して勉強する」といった感じになるでしょうか。


4500語レベル単語集では、桐原と東京書籍のどちらの単語集でも不足です。なぜなら、単語集1冊だけでは、例文不足かつ解説不足により、あまり役立ちません。なので少なくとも上級レベルだけ、出版社を変えて2冊、必要でしょう。東京書籍4500+旺文社1900にするか、それとも桐原4500+旺文社1900にするか、判断は読者に任せます。


具体的に単語をあげて説明すると、たとえば「限定する」という意味のrestrict と confine、ともに似たような意味ですが、単語集には意味の細かい違いは書いていないか、書かれていても強調されていません。

桐原の単語集だとこの2つが類義語だという情報はあるのですが、しかしニュアンスの違いが説明不測です。

一方、東京書籍および旺文社だと、restrict を「制限する」の意味で説明しているのでニュアンスの違いは分かりますが、しかしconfineと類義語である情報が欠落していました。


さてconfine のほうが、「地理的に制限する」=「閉じ込める」のような意味合いが強いのですが、旺文社の単語集だと「閉じ込める」の意味もあるのですが、しかし桐原の単語集にはそこまで書いていないのです。

かといって東京書籍のほうには、confine の「限定する」の意味が書かれていません。


また、restrictは(限度内に)「制限する」という意味もあります。むしろ、こっちの意味で紹介している単語集もあります。


どちらの単語集を使うにも、例文が不足しており、ひとつの単語集だけでは意味がまったく分かりません。困った教育状況です。本来なら入試に出題する単語を減らすなどして理解を深めさせるべきでしょうが、しかしそういった教育が出来ていないのが日本の現実です。


それでも、まだしも大学受験用の単語集は、なんとか教育効果を高めようとした形跡も見られるのでマシです。なので、単語集を2つ組み合わせると、なんとか役立ちます。一方、TOEIC 高得点用の教材とか英検の1級あたりの教材の単語集とか、やたらと単語数を多くしているばかりで、ひどいものです。(資格本の活用法については別セクションで述べる。要点:出題傾向を把握する目的だけに英語資格本を使う。)


なお、桐原の場合、紹介する単語数そのものは旺文社などと比べて減りますが、その代わり、一語あたりの用例の多さが長所であり、桐原では他の単語集には無い語法などを紹介しているなど、単語1つあたりの情報量が桐原では増えています。なので、桐原の単語集も油断はできません。

かといって高校生としては、英単語集ばかりをそう何社も比較して勉強するのは無理でしょうから(数学など他教科の勉強も必要だし、英語の勉強も単語以外にも読解練習やリスニングなど多々あるので)、受験では結局、すべての単語は覚えきれない状態で挑むことになるでしょうか。

大学受験もその後の資格試験も、けっして満点はとる必要は無く、人生の目的に必要な志望校などの合格最低点を上回って合格さえ出来ればいいのです。

別に大学受験の英語に限った話ではないですが、大学受験において、平均以上の大学の入試では満点をとるのは基本的には困難であり、普通は満点は無理です。小中学校の校内テストと事情が異なります。

4500語以上のスペルは実は覚えなくていい[編集]

実を言うと英語のスペルの暗記については、4500語レベルおよびそれ以上のレベルの単語のスペルは、まず覚える必要が低いです。

なぜなら英作文や和文英訳であまり使わないからです。

また、東京書籍4500の後半部の単語などは、実はもうその1~2回のスペル練習すら、しないでも済むのです。おおよそのスペルと用法のイメージを頭に入れれば十分でしょう。

また、グローバル人材の育成などを目指す大学ならば、英作文などを要求してくると思いますが、だったら英作文で使うようなレベルの4500語の中盤くらいまでで十分なのです。むしろ、4500語レベルですらスペルミスなく習得していたら、かなりの勉強家です。

ましてや5500語レベルの単語については、読解問題で出題されたときに意味を把握できればいいのです。仮に5500語レベルの単語のスペルを暗記させる問題を出す大学があっても、どうせ他の現役受験生の多くも解けない問題なので、実質的にスペル暗記は5500語レベルでは無視していいでしょう。

一部の浪人生で文系専願の人なら解けるかもしれませんが、難関大を目指して4浪だの8浪だのしている連中と、現役生は張り合ってはなりません。

TOEICなどの国際的な資格試験では普通、書き取りをしません。なぜなら採点の手間の都合で、TOEICでは選択問題ばかりです。大学側が入試で入学後のTOEIC対策などを考えた出題をしたとしても、スペル対策はもはや不要なのです。

英検でスペル暗記を使うかもしれませんが、しかし英検は日本でしか評価されません。


桐原5500は論外として、

正直、時間的に現役高校生が、桐原『データベース4500』と東京書籍『コーパス4500』または旺文社『英単語ターゲット1900』を使いこなすレベルにクリアするのですら、高校3年間では少しキツいと思います。たぶん多くの高校生は予想では3年生のときに「上級レベルの単語集の用法や用例を覚えている最中に、時間切れで、高校3年の卒業式を迎える」という結果になると思います。なぜなら、このレベルで、急に単語を覚えるのが難しくなるからです。かといって中級レベルまでしか勉強しないと、卒業後の実務のリーディングにも不便なので、上級レベルを高校3年で教えるのにも意義のあることなので、教育者には悩みどころなのでしょう。

なので勉強法としては、4500語レベルをクリアできなくてもいいので、ある程度の勉強をしたら、予備校などの出しているレベル高めの単語集をいくつか買います。

諸般の事情で、東京書籍・桐原・旺文社が紹介していないが、高校生に勉強してほしい定番の単語みたいなのがあって、そういうのが予備校系の単語集で紹介されています。

予備校の単語集は何をしているか[編集]

歴史的な事情で、今の4500語レベルの単語集には書かれていないが実は昔の1990年代ごろまでの高レベル単語集には書かれていた単語があります。

そういう単語が、難関大学で狙われるかもしれません。旺文社1900や桐原・東京書籍4500語にない単語の正体のひとつは、そういう昔の課程の単語です。

で、それが予備校系の単語集の元ネタのひとつでもあります。

東京書籍・桐原の3000語レベルや4500語レベルで旅行会話のような実用英語が増えたりビジネス英単語などが増えたので、昔なら4500語レベルに書いてあった単語のいくつかが今は5500語レベルにハミ出ているのです。なので、予備校などの出す、受験レベルの単語集が1~2冊は必要です。そういうハミ出た単語だけ、あとは予備校系の単語集で抑えておけば十分なのです。


予備校の単語集を見てみましたが、実はそれほど特別な英単語はないのです。また、じつは、桐原4500などの学校向け単語集の単語すべてを均等に覚える必要はなく、やや傾向があります。

たとえば旅行英語で使う単語など、検定教科書にあるから桐原・東京書籍は紹介しているものの、あまり大学が重視してない項目もあります。

だから、桐原/東京書籍 に加えて、旺文社ターゲット、さらに別の予備校系などの高校3年レベルの単語集を何か1~2冊つかって知識の穴埋めをすれば、もう十分でしょう。もしかしたら、高校2年からもう、予備校の出版している難関向けの単語集を使ってもいいかもしれません。

受験英語の特殊事情[編集]

大学受験英語の特殊な事情ですが、明らかに高校範囲外で実用的にもメッタに使われていない英単語が難関大学で出されており、当然に読めないのですが、しかしなぜか他の文章の単語から文脈にとって意味をとれるようになっています。

もちろん、現実ではそんな好都合なことは滅多に無いのですが、受験の英文はたいてい都合よくそうなっています。

また、万が一、他の英文の文脈から読めない単語が出ても、どうせ他の多くの受験生も解けないので、そういう問題は解けるようにしておく必要がありません。


ともかく、入試対策としては最低限、東京書籍4500・桐原4500をベースに、さらに旺文社1900で派生語を固める必要があります。加えて、それとは別に、予備校などの出す、プラス・アルファ的な受験レベルの単語集が1~2冊は必要です。

英単語集の読書計画[編集]

最初から高校在学中の読書計画に、英単語集の読書を想定して組み込んでおくと良いでしょう。また、桐原・東京書籍・旺文社あたりに基本の単語集とは別に、他社の少しだけ発展的な単語集を読書感覚で読むと良いでしょう。

高校必修の範囲を越えた単語や派生語などは、読書感覚でひととおり解説に目を通すだけの単語集の勉強でも十分に対応できる場合も多くあります。

しかし、いちども読んだこともない単語は、さすがに入試で対応できません。だから、一度でも解説に目を通してしまえば、済む単語も多くあるのです。

なので、広く浅くでいいので、読書しておく必要があります。

大学受験に必要な単語量について[編集]

一般に、大学受験で、難関な学校の英語を読み解くには4000語程度を知っていることが望ましい。

世間でよくある勘違いとして、「近年はリスニング導入などにより単語数が減ったから、用法を覚えるのを中心にすべきだ」という知ったかぶりの勘違いがありますが、しかしそれは「90年代のような(現代換算で)6000語レベルとか7000語レベルとかやってた受験戦争の時代ほどは、2020年代では多くの単語を覚える必要が無い」という意味です。そんだけ昭和や平成初期の受験戦争は、片寄っていたというだけです。現代だと早稲田や上智の英文あたりしか出さない難しい英単語を、昔はマーチ文系学部や関関同立なども出していた、というだけです。

2020年代の現在での平均的な大学受験レベルである4500語レベルまでは、さっさと目指してドンドンと覚えてください。もちろん用法なども覚えるのは当然です。


「単語数が減った」という意味は、「英検1級やTOEFLにしか出ないような超マニアック単語は出ない」という意味です。(たとえば redemption 「(キリスト教用語)人間の罪のあがない」(なお、おそらく「罪」とは宗教的な原罪)みたいなマニアック単語は大学受験では出ないという意味。)

実際に入試に redemption が出たかはともかく、ひょっとしたら英検1級/TOEFL単語もチラホラと出るかもしれないとして、一部の文系受験生はそういう単語も勉強してたわけです(まだ今ほど受験ノウハウが、インターネットで共有されてなかった時代だったので)。

つまり、難解な単語も多い桐原5500は、あれでもマシなほうなのです(なぜなら、実際に入試に出た単語を中心に掲載しているので)。英検1級/TOEFLの単語集は、桐原5500をはるかに超え、もっとマニアックで(高校生にとっては)ひどい教材です。そういうのが英検1級/TOEFLです。

学部ごとによる出題傾向の違い[編集]

単語集などで出題校を見ると、学部名が書いてないですが、実際は学部によって出題傾向がけっこう違います。少なくとも1990年代はそうでした。

基本的に、理系の学部では、5500語レベルのような、あまりに難しい単語は出ません。そういうのを出すのは、よほどの難関私大や、それも文系の学科です。少なくとも2001年ごろはそうでした。理系学部が出すのは基本、化学英語を除けば、せいぜい旺文社ターゲット1900のような、どこの書店の参考書コーナーでも入るような単語です。少なくとも2001年ころの私大では、法政大学の理系学部および東京理科大および四工大(芝浦工大や工学院大など)はそうでした。2001年くらいの昔なら3000語レベルの単語力でも、マーチ理系や四工大に合格しました。もしネットなどで歴史として「4500語レベルが無いと、2001年ごろはマーチ理系や四工大に受からなかった」と主張する人がいたら、ウソツキです(あくまで2001年ごろは、3000語レベルだった、という過去です。2020年代ならマーチ理系の四工大でも4500語レベルが出るかもしれません)。

今だと4500語レベルの単語集(東京書籍や桐原のヤツ)を高校で与えられることも多いでしょうから「簡単そう」だと誤解してそうですが、しかし実際は4500語レベルは決して簡単ではないのです。塾・予備校などの関係者で「簡単だ」と言ってる人は、まあ文系科目しか出来ないハッタリ人間か、理系なら浪人出身か、現役合格の実績なら医学部受験サイボーグみたいな人とかです。

理系の学部の入試では、英文科ほど難しい5500語レベル以上の単語は出てきません。もし仮に出てきたとしても、相手する価値が無い大学です。それとは別に、理系の大学では、科学英語などが出る場合があります。特に私大は、少なくとも1990年代はそうでした(当時、科学英語の参考書が少ないにも関わらず、マーチでも青学あたりがそういうの出していた)。私立だけでなく国立でも、東大や東工大などの国立の難関理系大学でも、昔は科学英語を出してた時代もありました(今はどうか知りません)。

ほか、最近はどうか知りませんが、桐原5500の単語を見ると「輸血」の英語など、ちょくちょく医学的な英語があったりして、90年代くらいの昔は出たようです。

常識的に、医学部などで、そういう長文でも出したのでしょう。もしかしたら他学部の出題かもしれませんが、志望以外の専攻の専門用語までは付き合いきれません。

もし今の書店の受験参考書コーナーにそういう科学英語の単語集があれば、今でも出るのだろうし、無ければ、出ないと出版社が判断したのでしょうから、書店の状況に従えば安全だと思います。

赤本などの過去問などで、もしかしたらそういう専門的な英単語を勉強できるかもしれません。志望校にもよるので、念のため、過去問などを確認してください。

もし、普通の書店にある単語集に無い単語ばかり出す国立大学があれば、批判されるべきです。国民の税金で運営されているのですから、どこに住んでる国民でも勉強できる単語でないといけません。

私大の単語はどうか知りません。

早慶マーチなどの大学の英語では、専門科目の英米の原書を読む授業が、理系学部でも文系学部でも存在していたらしいですが(今は知りません)、たとえそういう科目の単位を取れてる大卒だからって、付属高校出身者は4500語レベルや5500語レベルの単語をいちいち片っ端(かたっぱし)から覚えてるわけではないのです。授業で習った単語だけ、(理系にとっての科学英語と同じように)専門用語のようなものとして覚えてるだけです。少なくとも立教大学の法学部の付属高出身の卒業生はそうでした。

単語の小テストばかりを受けても、復習しなければ単語力は身に付かない[編集]

学校や塾で、単語の小テストを受けさせられる場合もあるでしょう。「単語集の○○ページから△△ページまでを小テストで出すので、書き取り練習して覚えるように」という小テストです。

たいていの高校生の場合、予習はテスト前にしますが、いっぽうで復習をしているかどうかは、個人任せです。

ですが、小テストをいくら受けても、復習しなければ、単語力は増えません。

もし、単語の小テストを受けたままで、その後は復習せずに、ほったらかしにしてしまったら、何も単語力が伸びません。

単語テストは、テストを受けた後に、自分の未修得の単語を復習するために存在しているので、テスト後に復習をする必要があります。(もちろん、テスト前に予習も必要である。予習をしていれば、未修得の単語が減るので、復習の単語数が減る。)

要するに、小テストの使い方は、全国模試の使い方と同じです。

全国の高校や塾のうちの一部では、どうも、小テストの目的を忘れていて、「とにかく毎週、単語の小テストをすればいい」と安易に考えているような教育も、ある気がします。

ここを読んでいる読者高校生は、小テスト本来の目的を思い出して、小テスト後には復習と予習をしましょう。

さて、たいていの高校や塾では、1週間に1回のペースで、単語20〜50語ほどの記憶をはかる小テストをしていると思います。

1週間ごとに50語ほどのペースで単語小テストをしていれば、充分にハイペースですので、それ以上は週あたりの単語数を増やす必要はありません。(英語が好きなら、さらに勝手に単語数のペースを増やせばいいだろう。)


裏を返せば、復習をしきれない量の単語小テストを毎回受けさせられても、非効率です。例えば、1週間ごとに300語の単語小テストを高校で受けたとしても(ただし高校1年の1学期だと、中学英語の復習で、そういう数百問のテストもありうる。しかしそれは期間限定)、そんなに英単語ばかり復習しきれないでしょう。(数学など他教科の勉強もありますし。)

万が一、そういう高校や塾の場合(1週間に300語の単語小テストの場合)、その高校や塾の小テストは後回しにして、自分で単語を予習・復習しましょう。

ただし、定期試験や期末試験などで、今までの単語小テストの合計の数百語のなかから単語が出題される場合は、多くあるので、その復習はしましょう。つまり、学期内の小テストは、その学期中に復習し始めましょう。(どのみち、テスト後にも補習などがあるだろうが・・・)

夏休み明けや、冬休み明けに、前の学期の小テストの範囲内の単語が出題されたりしますので、休み中にも、復習しましょう。(予習も忘れずに。小テストは最終目的ではなく、入試合格などが、より本質的な目的なので。)

同様に、3学期の年度末の期末テストなら、1年間の小テスト範囲の合計1000語ちかくがテスト範囲に含まれる場合も多いので、その復習はしましょう。つまり、年度内の小テストは、その年度中に復習し始めましょう。(どのみち、テスト後にも補習などがあるが。)

辞書よりも単語集の2冊目[編集]

そもそも普通の英和辞典には、英語例文がコロケーションしか書いていない場合があります。なので(辞書は例文が不足しているので)、辞書を読むよりも先に単語集の2冊目を買って読むのが先です。

英和辞典は、けっしてそれ単独では英語学習ができるようには作られていません。

理由は、けっして、単に「辞書をひく時間がもったいない」とかの問題ではなく、そもそも上述のように辞書の英語例文はコロケーションだけの例示しかない場合も多いので、完全文が不足している場合も多数あります。

このため、辞書だけでは学習が不可能です。

信頼できる別の単語集や参考書があって、初めて英和辞典が役立つようになっています。

あるいは、辞書は翻訳家などの仕事のためのものであり、学習用ではありません。

大辞典とかを買わないと、十分な量の例文が見れない場合があります。大辞典を持ち運ぶのは一般人には面倒なので、したがって普通の学生は、単語集を買うことになります。

なので、「英語の勉強のコツは、辞書を引くことだ」とか言っている人は、知ったかぶりのウソツキです。

同じ暗記法を3周以上、続けない[編集]

4500語レベルの学習では、たとえば、英語の記憶のための勉強で、書き取り練習をしてもどうしても覚えられなさそうな単語がある場合、練習方法を可能なら変更し、リスニングなど別の練習法に変えてください。「3周」という基準に特に根拠はなく、目安に過ぎないので、4周でも2周でも、人によって基準を変えて構いません。

同じ練習法を続けても、脳があきてしまったりして、印象に残らないので記憶にも残らず、いまいち記憶の効率がよくありません。

同様、リスニングばかりしても覚えられない単語は、書き取りやリーディングなど、別の手段での暗記を試みてください。

3000語レベルなら、日常でも耳にする語が多いので、リスニングなども省けます。3000語レベルまでなら、例文の書き取り練習ばかりでも、おおよそゴリ押しできますし、学校の授業などでリスニングをある程度は補えるかもしれません。しかし4500語レベルになるとそういう単語が減ってくるので、リスニング成分を自分で摂取する必要があります。

高校の4500語レベルの場合、覚えなければいけない単語がとても多いので、上記のように色々と練習方法を変えてみる必要があります。

速読英単語の今・昔[編集]

Z会の速読英単語は、1990年代の初期のころの構成と、2020年代の現代の構成とが、大きく変わっており、名前だけブランドを維持していますが、実態は別の書籍です。なので親世代の人は、指導の際、気をつけましょう。(他教科の参考書だと、それほど変わっていない。たとえば理科の数研出版のチャート式の化学や物理とか典型。)

2020年代の速読英単語は、過去問集です。難関大学や難関高校(入門編)の過去問と、その単語の解説です。また、大学の過去問のほうは、元ネタが割と古い10年前~15年前とかの英字新聞や英語論文です。

1990年代の初期は、たぶん独自作成の英語長文もあったり(手元にないので推測です)、あと、コラムが長い。たとえば当時、半導体ブームだったこともあり、半導体の先端研究の英語長文とか日本語のコラムとかあって、なんかIBMの研究所でどうのこうのとかいう例文だかコラムがあって、原子を並べて「IBM」の文字をつくるほどにナノテクが進んでいるというコラムがあったり。単語の掲載とは関係なく、なんかコラムがあって、しかも対談形式のコラムで、なんか独自キャラ2名が雑談風に対談する形式。そして何より、半導体やIBMの紹介でも分かるように、割と近年の時事的な内容だったわけで。

名前だけブランドが残っているが、1990年代の初期のアレは実質的に、絶版したのだ。

  1. ^ 斉藤淳 著『親世代の常識は通用しない! 大学受験の英語は「超難化」している!』、ダイヤモンド・オンライン、
  2. ^ 『受験に、リベンジはいらない』
  3. ^ 野口悠紀雄@yukionoguchi10 ,午前11:29 · 2024年6月7日
  4. ^ 野口悠紀雄@yukionoguchi10 , 午前11:29 · 2024年6月7日
  5. ^ 『エースクラウン単語ランキング』
  6. ^ 『エースクラウン単語ランキング』
  7. ^ 船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日120ページ
  8. ^ 『【学校ガチャ】新学期に学校で配られても無駄になる参考書』 2023年05月25日(木)
  9. ^ 『受験生必見!高1生も必見!⚠ 【シス単】が入試に向いている理由』 2022年06月09日(木)
  10. ^ 『[新高1,2生向け英単語帳の選び方について 武田塾王寺校』 2024年04月25日(木) ]
  11. ^ 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13
  12. ^ 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13
  13. ^ 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13