学習方法/高校英語

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「高等学校外国語」は実質的に英語[編集]

文科省の指導要領では、教科名は「外国語」です。

しかし、科目名は「英語コミュニケーション」とか「論理・表現」とか、英語の科目しかありません。「論理・表現」科目の内容も、英語の学習です。

なお、一部の高校で第二外国語を開講していますが、その高校でも英語が必履修です。そもそも高校卒業の要件として、英語の単位を一定以上取得しないと、高校卒業の資格を取得できないはずです。

また、高卒認定試験でも、外国語科目では英語が必修です。


第二外国語を学ぶにせよ英語に専念するにせよ、どちらにせよ、高校生は英語を勉強する必要があります。


第二外国語の授業の現状について

大学受験では、いちおうは、文学部の仏文科とか独文科や、語学系の学部のフランス語学科とかの入試で、大学によってはフランス語やドイツ語などの第二外国語も入試も出る大学もあります(高校入試とは違い、大学入試では一部の大学では第二外国語でも受験できます)。しかし第二外国語の学習は検定教科書以外で自習などをする事になります。

フランス語とかドイツ語とかの検定教科書は、存在を聞いたことがありません(つまり、フランス語などの検定教科書は無いはず)。少なくともフランス語の検定教科書は存在しません[1][2]。もし高校生向けのフランス語などの教材を教科書会社が出版・販売していたとしても、それは検定教科書ではありません。

なお、第二外国語の授業のある高校でのその授業の教材は、大学生向けの教材を用いたり、あるいはその高校独自の教材を用いたりしています。

第二外国語の大学受験について

大学入試共通試験(旧センター試験)の科目に、フランス語とドイツ語と中国語と韓国語もあります。語学系の学部・学科など、ごく一部の学科でなら、共通試験のフランス語なども使える場合もあ、そのような大学の学科なら一般入試でも使える可能性もあります。ですが、その他の多くの大学では、第二外国語ではなく英語を受験科目の外国語としては要求しています。

なお、一部の高校ではスペイン語とロシア語とアラビア語の科目もあり高校卒業のための単位として文科省により認められていますが、しかし大学入試共通試験(センター試験)の科目にはスペイン語などは存在していません。このように、高校の単位として日本国に認められていても大学入試共通試験にない科目もあります。

IPA(国際音声記号)を学ぼう[編集]

IPA(International Phonetic Alphabet, 国際音声記号)とは世界中の言語の発音を表記できるように開発された記号である。これが、英語の単語を発音する際、重要であることは明白であろう。日本には、「英語には日本語にはない音が存在する」「英語は発音が大事」などと声高に叫ぶが、どうやってその音を調音するかという肝要なことは教えていない高校も存在するようだ。しかし、調音方法を知らずに第一言語に存在しない音を発音しろというのは不可能と言っていい。IPAを学ぶ際には必然的に音声の調音方法を体系的に学ぶことになる。したがって、フィーリングではなく理論に基づいた音声の発音が可能となる。

参考書と辞書と単語集が基本[編集]

高校英語の検定教科書は授業で教師が解説するのを前提にしているため独学用には作られていなません。

なので、予習復習や独学や受験準備などは教科書では無理です。なので、受験準備などのために教科書とは別に高校レベルの参考書や単語集が必要ですので、早めに購入しておきましょう。

たぶん、普通の高校なら、単語集なども購入させられると思います。もし学校で購入を指定されていなくても、まずは高校基礎と高校中級レベルの単語集を購入しましょう。

実際の検定教科書を見てみると、高校1年向けの検定教科書で、もう高校3年向けの4500語レベルの単語集にある単語が紹介されていることもあります。 とはいえ、さすがに高校1年で4500語レベルまで習得するのは困難です。

そこで普段の家庭などでの勉強では3000語レベルまでを勉強しておいて、検定教科書を読んでて単語集で見当たらない語があれば、そこだけ辞書に頼るのがラクでしょう。ただし既に単語帳で覚えた単語も用法が不明瞭ならば辞書を引くと良いであろう。単語帳は意味は載っているものの、用法は詳しく載っていないことが多いからである。また、少しは辞書の使い方も練習すべきです。

ともかく、高校では単語集がないと、まともに英語を勉強できないだろうと思います

検定教科書は入試対策本ではないので、大学受験を考えている人は、英語の勉強では検定教科書ばかりに深入りしすぎてはいけません。

ともかく、大学受験対策は、あくまで市販の参考書と辞書と単語集などで行います。

大学入試に出づらい分野など[編集]

教科書の学習目標を真に受けないように[編集]

高校英語の学習指導要領などが掲げている目標の中には、高校生には荷が重い目標もあります。

検定教科書の英語表現IIの実物を見比べると、どうも英語でのプレゼンテーションなどが指導要領などで目標に掲げられているようですが、しかし正直、高校生には英語プレゼンテーションは荷が重いでしょう。英語以外の教科の学習を考えると、高校段階では外国語でのプレゼンテーションの習得は非現実的です。

高校英語のプレゼンテーション単元も、中学英語の留学生との会話の単元などと同じで、実際の多くの高校の教育現場ではそれを実行できる場面はまずないかと思います。

2022年の時点では、文科省の英語教育の目標が、かなり高負担な内容ですので、大学入試の傾向とは検定教科書の傾向は、差が大きいかと思います。

昔から教科書と受験英語との間には差がありましたが、とくに近年、上述のように教育目標の負担増の理由で、入試との差異が大きくなっているだろうと思います。なので大学受験を考える人は、教科書の勉強だけでなく、うまく学習スケジュールを自己管理する必要があるでしょう。

自己意見の英作文は入試に出ないところもある[編集]

足きりのある大学(たとえば国立大や医学部など)でないかぎり、採点の手間があるので一般入試では数十語もある英作文は出されない可能性が高い、実態があります。

さて、昨今の教科書では、日本のことを英語で説明する課題がよくあります。検定教科書にあるので、いちおうは新共通試験などの出題範囲ではあるわけですが、やはりこれも大学入試の出題傾向の兼ね合いを考える必要があります。

難関大学の入試で要求される単語は、抽象性の高い単語、または学術的な単語などです。

スピーキング[編集]

英語スピーキングは、大学入試では採点の手間があるので、一般入試ではスピーチの実施はされない。もし入試でスピーチングをやるとしたら、せいぜい、受験者数が比較的に少人数に限られる推薦入試でしょう。

また、英検3級以上ではスピーングの試験がある。英検などの英語系資格を取っておくと入試でいくらか優遇される場合があるので、そういったものを使いたい人にはスピーキングの勉強をする必要がある。

教科書ガイドを購入するほうがいい場合[編集]

教科書ガイドを買わなくても高校英語は勉強できるのですが、色々な理由により、教科書ガイドがあると効率的です。

英語教師のなかには低能な教員もいて、宿題などで、数学など他教科の予習復習の時間を無視して、毎週のように「辞書で教科書の英文の意味を調べてこい」などと、英語科目の事しか考えずに宿題を出す人がいます。

特に英語は、文系大学の志望でも理系大学の志望でも活用するため、教師がうぬぼれていて傲慢な場合があります。

このような英語教師の場合、もし教科書ガイドがあれば、辞書で調べる時間を、大幅に減らせることができます。教科書ガイドによって、空いた時間を活用することができ、単語の練習など、より本質的な勉強ができるようになります。

ただし、ガイドには、あまり細かい答えまで書いてありません。中学までの教科書ガイドとは違います。

英語勉強法マニアにならないように[編集]

ここに描かれた勉強法を覚えるよりも、まずは、とにかく、3000語レベルまでは英単語の習得のほうが重要です。勉強法マニアになっても、語学では価値がありません。勉強法を調べるよりも、実際に勉強してください。

とくに英語教育についての評論では、多くの評論家が英語教育を評論したがるし、また市販の英語教材などでも英語教育のノウハウをうたっている商品も多いですし、中には英語が苦手なのにウサンくさい勉強法(自称)を掲げる人も多くいるので、あまり勉強法そのものに深入りしないようにしてください。

勉強法に迷ったときにだけ、市販の参考書などに書かれた信頼できる勉強法などを参考にしてください。

単語[編集]

まず、単語数3000語あたりの中級レベルを謡っている英単語集を1冊買いましょう。

初級レベル 1700~1800あたりのものは、これは一応高校レベルの単語も紹介していますが、ほとんどの単語が中学レベルなので、当面は読む必要がありません。

また、初級レベルの単語集のうち、中学で習わない可能性の高い単語は、中級レベルの単語集にも書いてあるので、わざわざ初級レベルを買う必要がありません。

さて、単語集の使い方は、赤シートを使って英単語の和訳を隠して、英単語のイメージを思い浮かべてから、その英単語の和訳を見て自分が思い浮かべたイメージと合致するか確認してみたりして、もし合致していたら次の単語へ、一方もし合致していなかったらチェックをして次の単語のテストを行う。これを1~2回もすれば英単語を覚えています。

中学単語については、意味のほうで中学では習わなかった意味がある可能性があるかもしれないので、そちらに注目してください。参考書をつくっている会社は、そうなるように工夫して参考書を編集しています。

学習の優先順位[編集]

もしかしたら、英語の単語を覚える作業は文法等の勉強をすることよりも大切なことかもしれません。

市販の学習ノウハウ本でも、高校英語および大学受験英語では、英単語力が決め手になると主張されています[3]

英文読解で、もし単語の意味が分からないと、せっかく文法の知識があっても、理解できない文も大学入試では多くあります。また大学入試では、暗記を要求される単語数が、ずいぶんと多くなります。

もっと言えば、単語という基礎があってこそ覚えた文の組み立て方が生きてくるのです

大学受験の標準(おおむね4500語レベル)~やや発展レベルまでの単語であれば、単語はいくら覚えても損はありません。学校で教えてもらう英単語だけで満足しないでください。近年では様々な出版社から英単語帳が出ています。

英単語集の選び方[編集]

基本の要求事項[編集]

セットになる別単語も必要[編集]

高校レベルでは、新しい単語の意味を覚えるときは、単語の日本語の訳の字面だけを覚えても不十分です。

いくつかの予備校の単語集には英単語の勉強法も書かれており、どれを見ても大抵、「新しい単語の学習では、一緒につかう単語とセットで覚えろ」といった内容が書かれています。

動詞も同様、セットになる名詞と一緒に練習するべきです。もっとも、普通の市販の単語集なら、そういうセットになる単語も書かれているので、市販の単語集で勉強すれば問題ありません。

進出単語がセットでなくても覚えられるのは、せいぜい中学の前半までです。高校ではもう、単語を1語ずつ単独でバラバラに勉強するのは、やめましょう。

しかし、ネット上の英語勉強サイトには、サイト作者・企業の手抜きからか、日本語の訳だけを羅列したような低品質なサイトもあります。まったくネットは参考になりません。きちんと市販の単語集を買いましょう。

類義語や対義語、例文など必須[編集]

まず、単語の学習では、けっしてヤミクモに多くの単語を覚えるのではなく、類義語や対義語との違いなども把握しなければなりません。そのため、例文なども交えつつ把握しながら勉強する必要があります。

なので、例文などの少ない単語集は、少なくとも高校基礎レベルとしてはアウトです。

入試では単語は文章で出る

また、大学入試問題では基本、単語だけで意味を問うような出題は、まず無いのが傾向です。基本的に、たとえば長文読解のなかで単語の意味を読み取れるかをみる出題とか、あるいは空欄補充問題で一文か二文が出されてその分中の空欄に適する単語を選ぶ問題とかです。どちらにせよ入試の英語では、文章としていくつもの単語が組み合わさった形で出題されます。

少なくとも私大入試でも、マーチ理系とか四工大の入試は、2020年代でも過去の2001年でも、出題方法はそういう文章的な傾向です。

読者の中には「例文が無いほうが覚えやすい」という特性の人もいるかもしれませんが、しかし入試問題は文章の形式で出るので、いつかは文章形式にも慣れる必要があります。

中学レベルとか1800語レベルとかの初等的な単語なら、単語だけをいくつも覚える事もあるかもしれませんが、しかし抽象度の高くなってくる3000語以上の単語の場合、まずは桐原/東京書籍の単語集のように文章で例文を覚えるほうが無難です。

結局どうすればいいか[編集]

高校生向けの参考書は、セット語彙や類義語・対義語の紹介の必要性など、そういう事をきちんと理解しているので、とりあえず高校生むけの単語集を買えばとくに問題はないのです。

しかし、高校生向けではない市販の英検対策やTOEFL対策本などの資格本の中には、単語を多く掲載したいあまりに、例文や類義語などを省略ぎみの単語集も(英検対策本などでは)多くあります。

なので高校生は、英検対策ではなく、まずは高校生向けの単語集を買いましょう。1社の単語集しか使わないと例文がどうしても不足するので、少なくとも4500語レベル付近では1社だけでなく2社以上が必要です。

英検などは後回し[編集]

現代では、高校の教科書レベル自体、上がっています。昭和の後半や平成の初期は、今で言う3000語レベルが、高校卒業レベルでした。

しかし、令和の今では、4500語レベルが、高校卒業レベルです。

なので本来なら、時代が大きく違えば、英検の級の数値は比較の参考になりません。つまり、年月とともに資格試験で保証された知識は、少しずつ錆びていくのです。


英検などを受けたいなら、高校生向けの単語集を買って習得したあとなら、必要に応じて英検対策本などを買うのは構いませんが、しかしいきなり最初から英検対策本などを買うのは失敗の道です。

なお、もし英検を参考にするなら、準1級までを買えば十分でしょう。

なぜなら、難関大の過去問から構成される桐原5500と英検1級の単語集とを比べてみましたが、傾向がだいぶ違っています。

英単語集のパターン[編集]

英単語集には、主に2パターンあって、

・ パターン1: 単語を分野別にまとめているパターン(たとえば「旅行」の意味の単語なら、trip と tour と travel をひとつのページにまとめていたりする)の英単語集

と、

・ パターン2: もうひとつのパターンとして、入試出題の頻度順に統計的に並べた英単語集

があります。

初めて高校英語を勉強する場合は、とりあえず、分野別に単語をまとめたパターンの参考書のほうが、使いやすいと思います。

なぜなら、分野別の単語集のほうが、類義語や対義語なども、まとめて勉強できるからです。

いっぽう、入試出題の頻度順に統計的に並べた単語集は、高校後半~高校3年からの仕上げなどで用いるのが効果的でしょう。


さて、分野別に単語をまとめたパターンの英単語集で勉強する場合は、レベルが「中学3年〜高校初期」「高校必修」「共通テスト」「二次試験」と何段階に分かれていたりしますが、とりあえず、高校1年の時点で、「高校必修」レベル(3000語レベル)と「共通テスト」レベル(4500語レベル付近)の2冊を買ってしまってください。

高校必修レベルの単語集を買えば、その単語集で中学レベルの復習もしますので、わざわざ中学レベルの復習をふくむ単語集を買う必要はないのです。

自分で単語集を予習する際は、次のペースで予習します。「全部覚える」ではなく「全部勉強する」がポイントです。

・ 高校1年: 「高校必修」レベル(3000語レベル)〜「センター試験」レベル(4500語レベル付近)の単語を高校1年の終わりまでに全部勉強する。
・ 高校2年: 「センター試験」レベル(4500語レベル)の単語を高校2年の終わりまでに全部勉強する。
・ 高校3年: 「二次試験」レベル(4500語レベル+アルファ)の単語を高校3年の2学期の終わりくらいまでに全部勉強する。

これとは別に単語集がもう少し必要ですが(入試用単語集を1~2冊)、まずは上記を出来るようになってください。

注意点として、学校から配布されるような東京書籍や桐原の基本的な単語集は(ただし桐原の灰色のヤツは難関大用なのでのぞく)、高校2年のうちに終わらせる必要があります。

つまり、高校1年のあいだに、予習をして、「高校必修」(3000語レベル)およびレベルの単語集を、ひととおり書き写して、勉強してしまう必要があります。(覚えられるかどうかは別として。) 4500レベルまでいければ理想ですが、それが無理でも必ず高校1年のあいだに3000レベルを終わらせてください。「終わらせる」とは「7割ほど覚える」という意味です(英語以外の教科も考えて、この数字)。これが終わらせられないと、大学受験の現役合格は難しいでしょう。一見するとハイペースですが、実は後述のように中学で習う単語が3000レベルには多いので、意外とラクです。

また、「全部覚える」ではなく「全部勉強する」とありますが、その単語の100%の単語を覚えられなくても70%を覚えたら、次学年の単語集を1回だけ全単語を学び始めてください(たとえ新単語を1回の書き取りで1周しただけでは30%しか覚えられなくても、もし新単語に1000語も触れたら合計300語を覚えられるから、そっちのほうが最初は効率的だからです)。

この、最初に1冊の書き取りをさらっとする勉強法は、他教科たとえば数学では通じない勉強法かもしれません。数学では公式だけでなく応用力なども問われるからです。しかし英単語はそういうのではなく、ほぼ単なる暗記なので(米英なら幼児・児童でも分かる程度の理解力で十分)、なので単語集をさっさと1冊、一周したほうが効率的に覚えられるのです。


さて、いまの単語集を7割ほど習得したら、次学年用の新単語集を購入して1回書き取りだけで一周しつつ、並行(へいこう)して、現学年用の単語集の完成度を上げていき100%に近づけていきます。

特に、高校2年用の単語集は、入試でも基本的な運用力を問う問題として狙われやすいので、それも押さえておきましょう。裏を返すと高校1年用の単語集は、これは例外的に高校受験で狙われやすいもの以外は深入りしなくても良いでしょう。

高校必修レベル(高校1年レベル)には、中学校できちんと5教科を勉強していれば、読みがある程度は身についているハズの単語が、多いのです。

なので、さっさと高校必修レベルをひととおり練習して終わらせてしまい、次ステップの「センター試験」レベルに時間を掛けたほうが得です。

なお、高校によっては、高校3年になっても「センター試験」レベルの単語集までしか、高校3年の英語の授業では扱わない場合があります。

なので、授業とは別に、自分で単語集を予習する必要があります

では、なぜ、上記のスケジュール(「高校必修」レベルの単語を高校1年の終わりまでに全部勉強するスケジュール)のようにするのが合理的かいうと、最終的に高校卒業までに(つまり高校3年の終わりまでに)、「二次試験」レベルの単語集(4,500語+アルファ)を終わらせる必要があるので、そこから逆算して、高校2年の終わりまでに「センター試験」レベルの単語集を終わらせる必要があります。

なお、新共通テスト・旧センター単語とは別の大学受験単語の傾向では、早稲田大など一部の難関大と、国公立との傾向が違います。(wiki追記: 例外として東京外語大(国立)や英文科などを除けば、)平均的な地方国立大よりも早稲田大のほうが英単語が難しいです[4]。理系の人は、そういう早稲田みたいな難関大の英単語を相手にしてはいけないというか、仮に購入したとしても、けっしてその難関大用の単語集の全単語を覚えようとしてはいけません。


高校生になったら1800語レベルに深入りしてはいけない

1700語~1800語レベルの単語集は、たとえ全部をマスターしなくても、高校生になったら、いったん3000語レベルの学習に進まないといけません。もし、そこそこの偏差値55以上の私立高校に入学したのなら、最初から3000語レベルを使っても良いくらいです。

なぜなら英語教育の理論で、1700語~1800語レベルの英語は、身の回りの物事を表すための英語が中心という、単語の選定基準になっています。

いっぽう、3000語レベルでは、主に社会的な概念を表す単語が追加されてきます。

なお、英検の単語も似た選定基準であり、準2級からは、単語にそういう社会的な概念を表す単語が追加されていく選定基準になっています。


このため、いつまでも1800語レベルにいると、学習対象の語彙が片寄ってしまい、幼稚な語彙力になってしまいます。

例外として知能障害とかで、抽象的な概念がまったく理解できない障害者とかでないかぎり、高校生になったら、なるべく早めに高校3000語レベルにいったん進んでください。

覚えきれてない1800語レベルを復習して仕上げるのは、いったん3000語レベルを学んだあとにしてください。


5000語レベル以上の単語集は真に受けないように

難関私大の6000語レベル以上ありそうな英語は、そもそも正しい英語なのか、疑問もあります。20世紀の話ですが、1990年代に売れた書籍『超勉強法』によると、英文科のある大学教授が欧米に留学したら、自身の英語が欧米人には通じなかった、というエピソードが紹介されています。(『超勉強法』著者の野口悠紀雄(のぐち ゆきお)のことではない。野口が聞いた、ほかの大学教授の話。)そもそも1990年代以前の昭和の英文科の大学教授がこのような惨状なので、あまり古い1990年代~2001年ごろを初版とする単語集にある難しすぎる単語は、たとえ有名大学で出題された過去がある単語および例文でも、あまり真に受けてはいけません。

英語の教科の場合、入試問題は、たとえ大学教授が作成しているからって、それだけでは問題の質を信用してはいけません。おそらく、20世紀の大学受験英語では、実用例を無視した、あまりに難しい言い回しの英文が出題されていた時代も過去にはあったのでしょう(あくまで難関私大の話です。平均的な偏差値の私大の話ではありません)。

難単語は、複数の大学で出題されるなどして、ようやく、まあ勉強する価値のありそうな単語です。とはいえ、いくつも各大学の過去問集を見ることは無理なので、そこで難関大むけの単語集で、近年に改訂・出版された5000語レベル以上ありそうな単語集を複数社、読むことになるでしょうか。

このように、4500語レベルの終盤までと、それ以降の5000語レベル以上とでは、単語の勉強法を微妙に変える必要があります。

1990年代後半や2010年までは「ゆとり教育」などと教育用語では言われますが、しかし受験英語など、一部の科目の難関大の英語は、今よりも難しい面もあるので、勘違いしないように注意が必要です。


さて、高校2年の終わりまでに、4500レベルつまり「センター試験」レベルの単語集を終わらせるためには、逆算すれば、高校1年の終わりまでに3000レベルの「高校必修」レベルの単語集を、勉強してしまう必要があることが分かります。

そうするためには、普段からの予習も必要です。

また、もし「今読んでいる章を完全に覚えてから、次の章に進む」などというふうに勉強していると、特定の分野の単語ばかりを覚えることになってしまい、入試に対応できません。特に、学校で、このような分野別にまとめられた英単語を用いている場合に、気をつけましょう。

また、現代の高校英語の単語の紹介順序は、もはや学年別になっていません。高校1年の検定教科書でも、すでに3000語レベルの単語や4500語レベルの単語も平気で紹介したりしています。

現代の検定教科書がそうだということは、現代の入試もそうだという可能性があるということです。なので、あまり単語集の最初のほうばかりに詳しくなっても、現代ではあまりメリットがありません。

また、予習をしないと、たとえば学習ペースの配分ミスを起かしやすく、たとえば高校3年の終わりごろになって、やっと桐原4500語・東京書籍4500語レベルにしか到達できずに、そのため高校3年終わりの時点では「二次試験」レベルに対応したプラスアルファの単語集(旺文社や、予備校系の単語集)に到達できずに、志望校に不合格になってしまうような、ペース配分の失敗を起こしやすい原因にも、なります。

なので、とにかく、予習をして、単語集の先のほうへと進んでいくのが、合理的な勉強法なのです。

予備校系パターン[編集]

単語集にはさらに、「論理性重視で解説が多めの単語集」と「単語が多めの単語集」があります。

で、高校で与えられるような桐原・東京書籍・旺文社は、実は単語が多めの単語集です。網羅(もうら)しているタイプです。

高校単語の範囲は広いので、少なくとも4500語レベルについては、まずこの3冊のうちの2冊が、受験までに、ほぼ必須で必要です。


しかしこれだけだと、論理的な知識が不足します。桐原などの単語数が多めの単語集などでは、スペース不足などの都合で解説できない知識が、いくつもあるのです。

そういうのを、予備校などの補足的な単語集で補う必要があるのです。だからもう高校2年の半ばあたりから、予備校系の単語集も読み始めてしまうのも良いかもしれません。


ですが、あくまで予備校単語集「も」です。基本はまず、桐原・東京書籍・旺文社のような、高校英語を一通りカバーしている単語集をベースにするべきでしょう。


予備校系の参考書は、実は、意外と受験英語以外の単語もあります。単語集の編集方針として「英字新聞なども読み込んで、単語を選んだ」みたいな事を喧伝している単語集もあります。もっとも、その実態は、英検準1級や英検2級以下または同等の資格試験でも、英字新聞などで使われるような定番の単語を選んだだけです。

なので、たとえば軍事用語のような本当に専門的な単語などは、そういう予備校系の単語集からは除外されています。軍事用語とか国際ニュースではよく聞きますが、しかし単語集には書いてません。

それが良いか悪いか分かりませんが、そういうものです。

このように、実は以外と、予備校系の単語集は、著者の個性が強いです。

読者の中には、てっきり「予備校の単語集って、単に出題頻度準に掲載しているんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、実際は違います。そういう頻度順の掲載・編集をやってるのは、旺文社の『ターゲット』シリーズです。なので、世間の塾・予備校などでは、まず入試傾向を押さえるためのターゲットと併用して、別の駿台単語集とか緑鉄単語集とかああいうのを補助的に使ってるのです(さらに学校では桐原とか東京書籍とか数研とか使ってるのが前提)。

旺文社と同じことを駿台などの他社がやっても、旺文社の本と似た単語集が出来上がるだけで後追いになってしますので市場価値が低いし、書いてる人もツマラナイでしょうし、なので予備校系の単語集は、旺文社ターゲット本には無い独自の単語を加えています。


歴史的には、駿台(すんだい)予備校や河合塾(かわいじゅく)などの予備校は、実は意外と、受験対策だけの機関ではないのです。受験対策もしますが、著作にはすこし予備校講師の研究的な趣味もあります。典型的なのが、駿台の物理学者の山本義隆(やまもと よしたか)の微積物理の参考書であり、あの本の内容の半分は著者・山本の趣味です。都心の予備校では、もともと大学卒業・院卒業をしたての若手の研究者が予備校でバイトしていた時代もあり、このため予備校系の教材には教育実験的あるいは研究的な内容も含まれています。

もともと浪人生を予備校はターゲットにしていた事もあり、なので予備校の教材では、大学受験範囲を少し超えた内容なども、過去には予備校の教材などで教えていた時代もあります。

微積物理の参考書なら難しすぎて時間が掛かりすぎて現役生には不適かもしれません。しかし英単語なら、単なる暗記科目なのでそういう心配は無く、比較的に短時間で通読できるので、さっさと気に入った単語集を買って読んでしまいましょう。

駿台単語集を読むのに別に数学・物理の知識とかいらないし、緑鉄単語集とか読むのに医学部受験するような学力も不要です。あれらの単語集は、単なる、桐原4500・東京書籍4500では書かれないような、やや応用的な単語や用法や派生語なども掛かれただけの、少し発展的なだけの単語集です。

2社目の単語集が必要[編集]

単語集は、1社だけでは対応できません。たとえば東京書籍を使っている場合、東京書籍の単語集には例文が書いてある用法でも、桐原の単語集には例文が書いてない用法もあります(例文なしで意味紹介のみ、という場合がよくある)。同様、桐原の単語集にはあるのに東京書籍にない用法もあります。

この問題に対応するため、高校2年になってからは、たとえば東京書籍を使っているなら、もう一つ別の会社の単語集使いましょう。何を使うかは、個人の判断に任せます。しかし、何を使おうが、1社だけでは太刀打ちできません。(昭和の昔なら、ここまで考えなくても大丈夫でした。まだ高校2年生は、昭和なら単語集は1社だけでオッケーだった。しかし令和だと事情が違います。)

実際、塾・予備校などでも、高校で良く買わされる単語集(東京書籍や桐原)とは別の単語集・熟語集をもう1社ぶん買い与えるのが基本であり、受験生は結局、2社の単語集・熟語集を使うことになります。別に東京書籍・桐原のもう一方でなくとも、予備校系の単語集でも良いし、あるいは旺文社ターゲットなどでも構いません。とにかくもう1社ぶん、必要です。

別に2社の単語集を読み比べる必要はありません。新聞のメディアリテラシーの練習とかじゃないので。、

また、一応、単語集のレベルに応じて、上級レベルの単語帳で、過去に下級レベル単語集で習った単語の新しい別用法を教えることもよくあります。なので、東京書籍でも桐原でも、まずは1社ぶんを全部やるのも必要です。どちらかをメインにすると決めたほうが良いでしょう。

高校1年レベルの単語集(3000語以下)はもう1社目では仮に省くとしても(なお、省かずに1周しても構いません)、それでも高校2年次以降の単語集で、もう1社ぶんが必要になってしまいます。このため、どうあがいても単語集だけで最低もう2冊は(2年生の4500語レベル単語集と、やや難関大用の単語集で、合計2冊)、これが平均的な私大に一般受験するのでも必要です。

昭和の昔なら1冊だけで十分だったかもしれませんが、しかし令和は入試の単語が増えたので、そういうわけにも行かなくなりました。


また、上記と関連して、新共通テストも3000語レベルとされていますが、実際には4500語レベルの単語も新共通テストに出てくると思われます。なぜなら上述のように、3000語レベルと4500語レベルの単語に明瞭な境界線は無いからです(さすがに5500語レベルとか7000語レベルとかを要求する事は新共通テストでは出題が無いというだけです)。少なくとも20001年ごろの旧センター試験の時代、学校で渡された3000語レベルの単語集をこなしていてもセンター対応できない受験失敗例もよく聞かれました。(当時、センター試験の出題傾向について上述のような問題が知られていなかったので、進学校でも今でいう3000語レベルしか対応しない高校もよくあった。)

※ なお、説明の都合上、2001年ごろについても「3000語」レベルとか言いましたが、実際には単語数の算出基準が変わっており、現在の単語数の数え方には一致しません。

単語の練習法[編集]

かといって、いきなり高校1年で入試対策レベルの単語集を使っても効率が悪いので、まずは基礎レベルの単語から始めるのが良いでしょう。

読解練習や文法練習よりも先に、単語力を増やす練習が大事です。熟語集の暗記よりも先に単語集あるいは単語・熟語集の暗記を優先してください。


英単語を勉強する際、まず最初は、なるべく早く、その単語集の全体の単語と例文を書き終えます。もちろん、それだけでは全部の単語は覚えられませんが、そのほうが次の理屈で効率が良いです[5]

たとえば1000語ある単語帳を2週間ですべて単語と例文をそれぞれ1回だけ書き写したとしましょう(実際は他教科もあるので無理かもしれないが置いとく)。

たとえ3割しか覚えられなくても、なんと計算上、300語もの単語(=1000×0.3)をたった2週間で覚えられます。たった1周するだけで良いのです。というか、むしろ、けっして3回や5回も書き写すのではなく、最初はたった1回のほうが良いのです。

もしこれを同じ期間に100個だけ限定して熱心に難度も読み書きして覚える方法をすると、たとえ仮に100%覚えたと仮定しても、計算上は100語までしか覚えられません。まして実際には100%は無理でしょうから、よくて80%を覚えて、80語ていどでしょうか。

よって、先に単語集の単語を、たとえ覚えられなくても良いので、全部の単語を書き写すほうが効率が良いのです。

じっくりと何度も読み書きをして確実に覚えるのは、そのあとからです。


入試の現状で、どの教科も覚えることが増えて時間が無いのに、英語では多くの単語を覚えないといけないので、こういう工夫が必要です[6]

また、参考サイトには書いてないですが、とにかく早めに単語を学ばないと、いつまで経っても英文読解の勉強を始められません。よって、高校入学後の割と早い時期や、および高校2年の初めごろに、まずは、それぞれの学年にあった単語集の単語を一通り通読する必要があります。

高校や塾などの小テストで週に50語~100語とか覚えるのは、それはそれでヤレバいいのですが、それとは別に、単語帳を1周、ぜんぶ早めに書き写すのです。


大学入試では、高校入試と違って、国公立の大学ですら、理系の高校生などを無視した、教科書レベルをやや超えた難単語を平気で入試に出してきます。このため、とにかく上記のような工夫が必要です。


標準レベルの3000語レベルの単語が高校2年あたりでひととおり終わったあたりから、桐原・東京書籍の4,500語に加えて予備校など受験対応の単語集も買って練習します。まだ、平均レベルの単語集を覚え切れて無くても構わないので、受験レベル(4500~5500)の単語集を勉強します。

学生・受験生の勉強科目は、数学など、英語科目以外にもあるので、大変でしょう。ですが、うまくスケジュールを工夫して時間を作ってください。

さらに単語を定着させるためには、英文読解やリスニングなどの単語以外の他の練習もします。

単語集のレベル別の利用法[編集]

初級レベル(1700~1800語)はまず不要[編集]

中学できちんと勉強してきた人なら、初級レベル(1800語)レベルの 単語集には、高校生には不要です。これは、どちらかというと中学3年~高校受験用のものです。

普通に受験勉強をしてきて偏差値48以上ぐらいの人なら、1800語レベルは買う必要はありません、。

本屋で表紙を見ると「高校基礎レベル」とか書いてあるかもしれませんが、ウソではないですが誤解を招く表現です。表紙の宣伝文句は信用しないでおくのが安全です。

この1700~1800語レベルは、おおむね英検3級レベルか、それに毛の生えた程度です。英検3級と英検準2級との間には、かなり難度の開きがあるので、このレベルの教材は英検教材コーナーにはないので、これはこれで1700~1800語レベルは出版・販売されてると便利です。


この1700~1800レベルの後半を見ると、中学で習わない単語も書いてありますが、しかしそれを買わなくても3000語レベルにも同様の単語が書いてあります。

たとえばある1700レベルの単語集で injure (けがをする)という単語を見つけましたが、同じ出版社の 3000語レベルでも同じ単語がありました。


わざわざ初級レベルの単語集で練習しなくても、中級(3000語レベル)の練習での例文の書き取りなどのついでに、自然と初級レベルの単語のスペルも身についていきます

なお、初級レベル(1700~1800)の単語集の中に書いてある「高校1年 基礎レベル」みたいな難度の情報は、あまり信用してはいけません。(実際に買ってみて読んで確認しました。)ある単語集でそのレベルの単語を確認したら、いくつも中学レベルの単語がありました。 year (年)とか month (月)とかの中学で習ったはずの単語が、「高校1年 基礎レベル」になっていました。


どうしても1700~1800語レベルを活用するなら、どっちかというと単語練習よりも、高校受験のレベル確認用と言うか、「高校受験の終わり~遅くとも高校1年の1学期の終わりまでには、大体この程度の単語は出来るようになって欲しい」といった確認のためのツールでしょうか。

3000語レベル[編集]

基本[編集]

特別な事情がないかぎり、高校生は3000語レベルから単語集を勉強すると良いでしょう。

いきなり3000語を使うのは中学と高校の橋渡しに不安かもしれませんが、しかし出版社側が3000語レベル本の冒頭の第1章で、中学単語の復習およびそれを高校の視点で理解しなおす勉強をしてあります。桐原と東京書籍のどちらとも3000語レベルの本の第1章は、そういう中高の橋渡しのための単語の紹介です。


逆に、4500語レベルの本には、そういう橋渡しが書いてないので、高校1年では4500語レベルは不適切です。

  • スペル暗記の対象について

スペルの暗記について、実は中級の単語であっても、すべてを暗記する必要はないし、すべてのスペル暗記は面倒です。優先して覚えるべき単語は、知的レベルの高い単語です。

また、東京書籍『コーパス』シリーズの単語集の前書きを見てみると、実は3000語レベルは「受信語彙」としており、つまりリーディング用の語彙にすぎず、受験の英作文などでは高校新出単語の多くは基本的に用いないことを想定しています。

受験では短時間に英文を書かないといけないので、中学レベルに毛の生えた単語力に、若干の高校中級レベルの単語を加えて、それで英作文を完成させれば十分なのです。もちろんビジネスの仕事の英文とは違いますが、そういう実務の英作文はそういう専門家の大人にまかせればいいのであり、高校生には関係ないです。


東京書籍の意見ではないですが、具体的に単語例を挙げて説明するなら、たとえば respond「応答する」 と nod 「うなづく」だったら、respondのほうを優先してスペルを覚えなければなりません。

なぜなら、respond のほうが名詞形の response などもあり、応用が多く、意味も広範であり英作文などで使わざるを得ない可能性が高いからです。一方で nod のほうの用途は、誰かがうなづく場面どまりです。また、ノッドの名詞形や形容詞形はないと思います。

また、nod はビジネス英語などでも agree 「賛成する」で言い換え可能です。入試の英作文ですら、ほとんどの場合は agree で十分でしょう。

この nod のように、利用価値の低い単語は、スペル暗記は後回しです。せいぜいリーディング用に「そういう単語もあるんだなあ・・・」と知っていれば十分です。

実は中堅私大や地方国立の英文の単語は、学科によっては案外センター試験ほど難しくない場合もあります。


さて、残念なことに、高校の単語集あたりから、だんだんと英語教育の質が形骸化しており、単語集がやみくもに単語数を多く紹介したいあまりに説明不足になってきています。

たとえば中級単語で content (満足する)という形容詞があるのですが、じゃあ satisfied (満足する)とどう違うのかは、単語集には書いていません。なぜならcontent は中級レベル、satisfied は初級レベルの単語なので、本を別冊にまたいでしまうからです。こういう縦割り教育なのが現状です。

辞書で content を調べるような思慮深い人は、他の単語を覚える勉強時間が不足してしまうので入試では不利になってしまうわけです。ひどいもんです。


  • 2冊買うべきかどうか

3000語レベルの単語集(桐原『データベース3000』や東京書籍『コーパス3000』)については、2冊そろえるべきか1冊に集中すべきか、判断が分かれるでしょう。実際に各自が単語集を読んでみて判断してください。べつに2冊あっても構いませんし便利ですが、他の教科の勉強などもあるので、難しいところです。

旺文社の『英単語ターゲット1200』も、中級レベルでしょう。

あるいは、2冊そろえれば例文の数が単純計算で2倍になるので、辞書でいちいち高校レベルの例文を探す手間が減りますので、2冊目の単語集にはそういう活用法もあるかもしれません。あるいは、問題練習とかの手間を2冊目の単語集で減らせるかもしれません。

このように2冊目の単語集は便利かもしれませんが、しかし目的が上級レベル(4500~5500語)と中級レベル(3000語)では違います。

まあ各自がどうするか判断してください。

なお、東京書籍『コーパス3000』は、数字だけ見れば桐原『データベース3000』と同じですが、しかし東京書籍のほうで3000語レベルのもの(たとえばinjure)が桐原の4500語レベルに書いてあったり、あるいは別の単語ではその逆で桐原3000レベルの単語が東京書籍4500語に書いてあったりと、あまり分類は明確ではありません。


3000語の語法は初めは深追いするな[編集]

偏差値の低め~平均程度の大学のなかには、4500語レベルの単語をあまり出さない代わりに、3000語レベルの範囲の単語で、やたらと細かい語法を要求する問題もあります。

しかし、4500語レベルや5500語レベルも勉強する一方で、いつまでも3000語の語法ばかりを覚え続けるわけにもいきません。

だから勉強法としては、極端なことを言えば、3000語の語法を熱心に練習するよりも先に、まず4500語レベルの単語集で一通り、単語の訳を暗記したほうがマシです。

実際、入試問題にも、そういう傾向もあります。

文系私大の偏差値50前後の平均的な大学が3000語レベルの細かい語法を4択問題などで聞いてくる一方で、文系私大の偏差値60くらいの大学のある出題が、4500語レベルで単語の和訳の丸暗記だけで4択問題が解けてしまう、といったような出題事例も少なからずあります。

上級レベル(4500~5500)の単語集について[編集]

原則[編集]

もし大学受験を目指しているなら、高校3年くらいになったら、4500語+アルファの単語集にステップアップします。ここでいうアルファは、予備校などの出している、補足的な単語集です。

いっぽう、桐原の5500語レベルの単語集は、あれは志望校などの傾向の確認用などで、辞書的に使うものです。

桐原5500をメインにするべきではありません。桐原4500語または東京書籍4500語を一通りクリアしたのなら、メインの単語集としては旺文社1900または予備校系の単語集に入るべきです。


5500語レベルの単語集の使い方なのですが、かなり難しいです。ここでいう5500語レベルとは、桐原『データベース5500』を想定しています。


旺文社の(1200ではなく)『英単語ターゲット1900』は、実はやや高レベルです。東京書籍4500・桐原4500にはない単語でも、旺文社1900には記述されていることもあります。なお、それらの単語の元ネタは、受験過去問もありますが、じつは英検2級~準1級あたりです。

旺文社のは、数字の小ささにダマされてはいけません。桐原や東京書籍の数字とは、旺文社の数字は意味が違います。


桐原4500はその装丁の厳めしさなどに比べて、実はやや単語のレベルは控えめです。東京書籍も桐原のスタイルを踏襲しているような所があり、やや控えめのレベルです。

だから旺文社は、派生語などで、桐原・東京書籍が紹介してない単語をポンポンとたくさん紹介しています。

このため、現代でも勉強法としては、「まずは高校2年の終わりまでに東京書籍または桐原の出している高校用参考集をベースに勉強。高校3年あたりで旺文社のレベル高めの単語集を買い足して勉強する」といった感じになるでしょうか。


4500語レベル単語集では、桐原と東京書籍のどちらの単語集でも不足です。なぜなら、単語集1冊だけでは、例文不足かつ解説不足により、あまり役立ちません。なので少なくとも上級レベルだけ、出版社を変えて2冊、必要でしょう。東京書籍4500+旺文社1900にするか、それとも桐原4500+旺文社1900にするか、判断は読者に任せます。


具体的に単語をあげて説明すると、たとえば「限定する」という意味のrestrict と confine、ともに似たような意味ですが、単語集には意味の細かい違いは書いていないか、書かれていても強調されていません。

桐原の単語集だとこの2つが類義語だという情報はあるのですが、しかしニュアンスの違いが説明不測です。

一方、東京書籍および旺文社だと、restrict を「制限する」の意味で説明しているのでニュアンスの違いは分かりますが、しかしconfineと類義語である情報が欠落していました。


さてconfine のほうが、「地理的に制限する」=「閉じ込める」のような意味合いが強いのですが、旺文社の単語集だと「閉じ込める」の意味もあるのですが、しかし桐原の単語集にはそこまで書いていないのです。

かといって東京書籍のほうには、confine の「限定する」の意味が書かれていません。


また、restrictは(限度内に)「制限する」という意味もあります。むしろ、こっちの意味で紹介している単語集もあります。


どちらの単語集を使うにも、例文が不足しており、ひとつの単語集だけでは意味がまったく分かりません。困った教育状況です。本来なら入試に出題する単語を減らすなどして理解を深めさせるべきでしょうが、しかしそういった教育が出来ていないのが日本の現実です。


それでも、まだしも大学受験用の単語集は、なんとか教育効果を高めようとした形跡も見られるのでマシです。なので、単語集を2つ組み合わせると、なんとか役立ちます。一方、TOEIC 高得点用の教材とか英検の1級あたりの教材の単語集とか、やたらと単語数を多くしているばかりで、ひどいものです。(資格本の活用法については別セクションで述べる。要点:出題傾向を把握する目的だけに英語資格本を使う。)


なお、桐原の場合、紹介する単語数そのものは旺文社などと比べて減りますが、その代わり、桐原の密度の高さが長所であり、桐原では他の単語集には無い語法などを紹介しているなど、単語1つあたりの情報量が桐原では増えています。なので、桐原の単語集も油断はできません。

一見すると、桐原の単語の項目のひとつずつの情報量は多くないように見えますが、しかし、桐原では別ページの紹介単語を用いた熟語をまとめたページなどがあるので、それを含めると桐原の単語ひとつあたりの情報量は多くなります。

かといって高校生としては、英単語集ばかりをそう何社も比較して勉強するのは無理でしょうから(数学など他教科の勉強も必要だし、英語の勉強も単語以外にも読解練習やリスニングなど多々あるので)、受験では結局、すべての単語は覚えきれない状態で挑むことになるでしょうか。

大学受験もその後の資格試験も、けっして満点はとる必要は無く、人生の目的に必要な志望校などの合格最低点を上回って合格さえ出来ればいいのです。

別に大学受験の英語に限った話ではないですが、大学受験において、平均以上の大学の入試では満点をとるのは基本的には困難であり、普通は満点は無理です。小中学校の校内テストと事情が異なります。

4500語以上のスペルは実は覚えなくていい[編集]

実を言うと英語のスペルの暗記については、4500語レベルおよびそれ以上のレベルの単語のスペルは、まず覚える必要が低いです。

なぜなら英作文や和文英訳であまり使わないからです。

また、桐原5500や、東京書籍4500の後半部の単語などは、実はもうその1~2回のスペル練習すら、しないでも済むのです。おおよそのスペルと用法のイメージを頭に入れれば十分でしょう。

また、グローバル人材の育成などを目指す大学ならば、英作文などを要求してくると思いますが、だったら英作文で使うようなレベルの中級英語(4500)で十分なのです。むしろ、4500語レベルですらスペルミスなく習得していたら、かなりの勉強家です。

ましてや5500語レベルの単語については、読解問題で出題されたときに意味を把握できればいいのです。


仮に、桐原5500語レベルの単語のスペルを暗記させる問題を出す大学があっても、どうせ他の現役受験生の多くも解けない問題なので、実質的にスペル暗記は5500語レベルでは無視していいでしょう。

一部の浪人生で文系専願の人なら解けるかもしれませんが、難関大を目指して4浪だの8浪だのしている連中と、現役生は張り合ってはなりません。

TOEICなどの国際的な資格試験では普通、書き取りをしません。なぜなら採点の手間の都合で、TOEICでは選択問題ばかりです。大学側が入試で入学後のTOEIC対策などを考えた出題をしたとしても、スペル対策はもはや不要なのです。

英検でスペル暗記を使うかもしれませんが、しかし英検は日本でしか評価されません。


桐原5500は論外として、

正直、時間的に現役高校生が、桐原『データベース4500』と東京書籍『コーパス4500』または旺文社『英単語ターゲット1900』を使いこなすレベルにクリアするのですら、高校3年間では少しキツいと思います。たぶん多くの高校生は予想では3年生のときに「上級レベルの単語集の用法や用例を覚えている最中に、時間切れで、高校3年の卒業式を迎える」という結果になると思います。なぜなら、このレベルで、急に単語を覚えるのが難しくなるからです。かといって中級レベルまでしか勉強しないと、卒業後の実務のリーディングにも不便なので、上級レベルを高校3年で教えるのにも意義のあることなので、教育者には悩みどころなのでしょう。

なので勉強法としては、4500語レベルをクリアできなくてもいいので、ある程度の勉強をしたら、予備校などの出しているレベル高めの単語集をいくつか買います。

諸般の事情で、東京書籍・桐原・旺文社が紹介していないが、高校生に勉強してほしい定番の単語みたいなのがあって、そういうのが予備校系の単語集で紹介されています。

予備校の単語集は何をしているか[編集]

歴史的な事情で、今の4500語レベルの単語集には書かれていないが実は昔の1990年代ごろまでの高レベル単語集には書かれていた単語があります。

そういう単語が、難関大学で狙われるかもしれません。

旺文社1900や桐原・東京書籍4500語にない単語の正体のひとつは、そういう昔の課程の単語です。

で、それが予備校系の単語集の元ネタのひとつでもあります。

東京書籍・桐原の3000語レベルや4500語レベルで旅行会話のような実用英語が増えたりビジネス英単語などが増えたので、昔なら4500語レベルに書いてあった単語のいくつかが今は5500語レベルにハミ出ているのです。

なので、予備校などの出す、受験レベルの単語集が1~2冊は必要です。そういうハミ出た単語だけ、あとは予備校系の単語集で抑えておけば十分なのです。


予備校の単語集を見てみましたが、実はそれほど特別な英単語はないのです。また、じつは、桐原4500などの学校向け単語集の単語すべてを均等に覚える必要はなく、やや傾向があります。

たとえば旅行英語で使う単語など、検定教科書にあるから桐原・東京書籍は紹介しているものの、あまり大学が重視してない項目もあります。

だから、桐原/東京書籍 に加えて、旺文社ターゲット、さらに別の予備校系などの高校3年レベルの単語集を何か1~2冊つかって知識の穴埋めをすれば、もう十分でしょう。

もしかしたら、高校2年からもう、予備校の出版している難関向けの単語集を使ってもいいかもしれません。


市販の予備校の単語集を見ても、けっして、桐原5500語レベルの単語を片っ端からは教えていません。桐原5500のアレは、高校生には習得が無理だと思われているのでしょう。

受験英語の特殊事情[編集]

大学受験英語の特殊な事情ですが、明らかに高校範囲外で実用的にもメッタに使われていない英単語が難関大学で出されており、当然に読めないのですが、しかしなぜか他の文章の単語から文脈にとって意味をとれるようになっています。

もちろん、現実ではそんな好都合なことは滅多に無いのですが、受験の英文はたいてい都合よくそうなっています。

また、万が一、他の英文の文脈から読めない単語が出ても、どうせ他の多くの受験生も解けないので、そういう問題は解けるようにしておく必要がありません。


ともかく、入試対策としては最低限、東京書籍4500・桐原4500をベースに、さらに旺文社1900で派生語を固める必要があります。

しかし、それとは別に、予備校などの出す、プラス・アルファ的な受験レベルの単語集が1~2冊は必要です。

歴史的な事情で、今の4500語レベルの単語集には書かれていないが実は昔の高レベル単語集には書かれていた単語があって、4500語と旺文社1900をひととおりクリアしたあとは、そういう歴史的経緯のある単語だけ予備校単語集で攻略すればいいのです。

英単語集の読書計画[編集]

最初から高校在学中の読書計画に、英単語集の読書を想定して組み込んでおくと良いでしょう。また、桐原・東京書籍・旺文社あたりに基本の単語集とは別に、他社の少しだけ発展的な単語集を読書感覚で読むと良いでしょう。

高校必修の範囲を越えた単語や派生語などは、読書感覚でひととおり解説に目を通すだけの単語集の勉強でも十分に対応できる場合も多くあります。

しかし、いちども読んだこともない単語は、さすがに入試で対応できません。だから、一度でも解説に目を通してしまえば、済む単語も多くあるのです。

なので、広く浅くでいいので、読書しておく必要があります。

大学受験に必要な単語量について[編集]

一般に、大学受験で、難関な学校の英語を読み解くには4000語程度を知っていることが望ましい。

世間でよくある勘違いとして、「近年はリスニング導入などにより単語数が減ったから、用法を覚えるのを中心にすべきだ」という知ったかぶりの勘違いがありますが、しかしそれは「90年代のような(現代換算で)6000語レベルとか7000語レベルとかやってた受験戦争の時代ほどは、2020年代では多くの単語を覚える必要が無い」という意味です。そんだけ昭和や平成初期の受験戦争は、片寄っていたというだけです。現代だと早稲田や上智の英文あたりしか出さない難しい英単語を、昔はマーチ文系学部や関関同立なども出していた、というだけです。

2020年代の現在での平均的な大学受験レベルである4500語レベルまでは、さっさと目指してドンドンと覚えてください。もちろん用法なども覚えるのは当然です。


「単語数が減った」という意味は、「英検1級にしか出ないような超マニアック単語は出ない」という意味です。(たとえば redemption 「(キリスト教用語)人間の罪のあがない」(なお、おそらく「罪」とは宗教的な原罪)みたいなマニアック単語は大学受験では出ないという意味。)

2001年ころは実際に入試に英検1級の redemption が出たかはともかく、ひょっとしたら英検1級単語もチラホラと出るかもしれないとして、一部の文系受験生はそういう単語も勉強してたわけです(まだ今ほど受験ノウハウが、インターネットで共有されてなかった時代だったので)。

つまり、難解な単語も多い桐原5500は、あれでもマシなほうなのです(なぜなら、実際に入試に出た単語を中心に掲載しているので)。英検1級の単語集は、桐原5500をはるかに超え、もっとマニアックで(高校生にとっては)ひどい教材です。そういうのが英検1級です。

学部ごとによる出題傾向の違い[編集]

単語集などで出題校を見ると、学部名が書いてないですが、実際は学部によって出題傾向がけっこう違います。少なくとも1990年代はそうでした。

基本的に、理系の学部では、5500語レベルのような、あまりに難しい単語は出ません。そういうのを出すのは、よほどの難関私大や、それも文系の学科です。少なくとも2001年ごろはそうでした。理系学部が出すのは基本、化学英語を除けば、せいぜい旺文社ターゲット1900のような、どこの書店の参考書コーナーでも入るような単語です。少なくとも2001年ころの私大では、法政大学の理系学部および東京理科大および四工大(芝浦工大や工学院大など)はそうでした。2001年くらいの昔なら3000語レベルの単語力でも、マーチ理系や四工大に合格しました。もしネットなどで歴史として「4500語レベルが無いと、2001年ごろはマーチ理系や四工大に受からなかった」と主張する人がいたら、ウソツキです(あくまで2001年ごろは、3000語レベルだった、という過去です。2020年代ならマーチ理系の四工大でも4500語レベルが出るかもしれません)。

今だと4500語レベルの単語集(東京書籍や桐原のヤツ)を高校で与えられることも多いでしょうから「簡単そう」だと誤解してそうですが、しかし実際は4500語レベルは決して簡単ではないのです。塾・予備校などの関係者で「簡単だ」と言ってる人は、まあ文系科目しか出来ないハッタリ人間か、理系なら浪人出身か、現役合格の実績なら医学部受験サイボーグみたいな人とかです。

理系の学部の入試では、英文科ほど難しい5500語レベル以上の単語は出てきません。もし仮に出てきたとしても、相手する価値が無い大学です。それとは別に、理系の大学では、科学英語などが出る場合があります。特に私大は、少なくとも1990年代はそうでした(当時、科学英語の参考書が少ないにも関わらず、マーチでも青学あたりがそういうの出していた)。私立だけでなく国立でも、東大や東工大などの国立の難関理系大学でも、昔は科学英語を出してた時代もありました(今はどうか知りません)。

ほか、最近はどうか知りませんが、桐原5500の単語を見ると「輸血」の英語など、ちょくちょく医学的な英語があったりして、90年代くらいの昔は出たようです。

常識的に、医学部などで、そういう長文でも出したのでしょう。もしかしたら他学部の出題かもしれませんが、志望以外の専攻の専門用語までは付き合いきれません。

もし今の書店の受験参考書コーナーにそういう科学英語の単語集があれば、今でも出るのだろうし、無ければ、出ないと出版社が判断したのでしょうから、書店の状況に従えば安全だと思います。

赤本などの過去問などで、もしかしたらそういう専門的な英単語を勉強できるかもしれません。志望校にも寄るので、念のため、過去問などを確認してください。

もし、普通の書店にある単語集に無い単語ばかり出す国立大学があれば、批判されるべきです。国民の税金で運営されているのですから、どこに住んでる国民でも勉強できる単語でないといけません。

私大の単語はどうか知りません。

早慶マーチなどの大学の英語では、専門科目の英米の原書を読む授業が、理系学部でも文系学部でも存在していたらしいですが(今は知りません)、たとえそういう科目の単位を取れてる大卒だからって、付属高校出身者は4500語レベルや5500語レベルの単語をいちいち片っ端(かたっぱし)から覚えてるわけではないのです。授業で習った単語だけ、(理系にとっての科学英語と同じように)専門用語のようなものとして覚えてるだけです。少なくとも立教大学の法学部の付属高出身の卒業生はそうでした。

単語の小テストばかりを受けても、復習しなければ単語力は身に付かない[編集]

学校や塾で、単語の小テストを受けさせられる場合もあるでしょう。「単語集の○○ページから△△ページまでを小テストで出すので、書き取り練習して覚えるように」という小テストです。

たいていの高校生の場合、予習はテスト前にしますが、いっぽうで復習をしているかどうかは、個人任せです。

ですが、小テストをいくら受けても、復習しなければ、単語力は増えません。

もし、単語の小テストを受けたままで、その後は復習せずに、ほったらかしにしてしまったら、何も単語力が伸びません。

単語テストは、テストを受けた後に、自分の未修得の単語を復習するために存在しているので、テスト後に復習をする必要があります。(もちろん、テスト前に予習も必要である。予習をしていれば、未修得の単語が減るので、復習の単語数が減る。)

要するに、小テストの使い方は、全国模試の使い方と同じです。

全国の高校や塾のうちの一部では、どうも、小テストの目的を忘れていて、「とにかく毎週、単語の小テストをすればいい」と安易に考えているような教育も、ある気がします。

ここを読んでいる読者高校生は、小テスト本来の目的を思い出して、小テスト後には復習と予習をしましょう。

さて、たいていの高校や塾では、1週間に1回のペースで、単語20〜50語ほどの記憶をはかる小テストをしていると思います。

1週間ごとに50語ほどのペースで単語小テストをしていれば、充分にハイペースですので、それ以上は週あたりの単語数を増やす必要はありません。(英語が好きなら、さらに勝手に単語数のペースを増やせばいいだろう。)


裏を返せば、復習をしきれない量の単語小テストを毎回受けさせられても、非効率です。例えば、1週間ごとに300語の単語小テストを高校で受けたとしても(ただし高校1年の1学期だと、中学英語の復習で、そういう数百問のテストもありうる。しかしそれは期間限定)、そんなに英単語ばかり復習しきれないでしょう。(数学など他教科の勉強もありますし。)

万が一、そういう高校や塾の場合(1週間に300語の単語小テストの場合)、その高校や塾の小テストは後回しにして、自分で単語を予習・復習しましょう。

ただし、定期試験や期末試験などで、今までの単語小テストの合計の数百語のなかから単語が出題される場合は、多くあるので、その復習はしましょう。つまり、学期内の小テストは、その学期中に復習し始めましょう。(どのみち、テスト後にも補習などがあるだろうが・・・)

夏休み明けや、冬休み明けに、前の学期の小テストの範囲内の単語が出題されたりしますので、休み中にも、復習しましょう。(予習も忘れずに。小テストは最終目的ではなく、入試合格などが、より本質的な目的なので。)

同様に、3学期の年度末の期末テストなら、1年間の小テスト範囲の合計1000語ちかくがテスト範囲に含まれる場合も多いので、その復習はしましょう。つまり、年度内の小テストは、その年度中に復習し始めましょう。(どのみち、テスト後にも補習などがあるが。)

文法[編集]

完璧な文法理解はあきらめる[編集]

背景[編集]

高校では、中学英語の不正確な文法を、修正するような内容も習います。

しかし、だからといって、けっして完全にネイティブ級な英文法を目指してはいけません。高校生には無理です(大学生ですら無理だろう)。それこそ、米英生まれの人以外は、もう専業の英語教師みたいに年以上も勉強しないと到達できない水準の世界です。

なので、大学受験で要求される文法は、せいぜい、大学受験用のどの参考書にも書いてあるレベルの基本的な文法さえ理解できればいいのです。

そういう基本事項さえ押さえていれば、少しくらい文法が不正確でも、たぶん大学受験では多めに見てくれます。仮に多めに見てもらえなくても、もうそこまでの対策の時間は高校生にはありません。

じつは、受験参考書の文法解説すら、本当はまだまだ説明不足です。ですが、大学受験参考書を超える内容はもう、高校生には時間的には無理だし、数学など他の教科の勉強も必要なので、あきらめる必要があります。

これはつまり、大学受験の英作文でも、実は少しくらいマチガイがあっても良いのです。どの参考書にもある基本的な文法事項さえ押さえてあれば、少しくらい文法が間違っていても、大学は許容するでしょう。(許容しない大学があっても、英数学など英語以外の他教科の勉強を無視した大学なので、無視していい。なお、国公立の東京外国語大学では、受験生に数学を要求しています。)

日本人と外国人の立場を変えれば分かります。日本在住の外国人タレントとかで、もう十年以上の長いあいだ日本に住んでいる人ですら、ときどき文法ミスをしますし、日本語の発音も日本人とは少し違います。ですが、それを日本社会は許容します。

英語でも同じことです。向こうの国の人は、少しくらい日本人の英語の単語の並びや発音がヘンでも、話の内容がシッカリしていれば、聞いてくれます。

対策[編集]

上記のような背景のため、大学受験対策の英文法の勉強としては、せいせい平均レベルの問題集をせいぜい2冊ほどクリアすれば十分です。せいぜい、複合問題とかを解ければ、充分でしょう。

もっと言うなら、英作文の入試問題の場合、文法がすこしくらい間違っていてもいいのです。どの教科書・参考書にも書いてある基本を学んだ形跡さえある英作文を書ければ、あとは意味が通じれば、たとえば英作文中で冠詞がすこしくらい抜けててもいい、もしくは余計な冠詞があっても良い(本来は冠詞をつけない名詞に a とか the とか書いてもいい)のです。(ただし、あくまで「意味が通じるなら」の条件つきです。冠詞を間違えると意味が通じない英作文の場合は、間違えてはいけません。)

英作文の問題なんて、せいぜい英作文の参考書を数冊と、あとは普通の英文法の参考書の内容を押さえておいて、一通り学んだ形跡さえあれば、あとはもう小さなミスは受け入れるしかありません。仮に入試でその文法ミスが減点されようが、もう対策の時間がありません。

たとえば、日本語訳に引っ張られて、英語では、その単語には使わない冠詞をつけくわえても、そういうミスはもう、受け入れるしかありません。「英語以外にも日本語の知識も多いがゆえに、間違えてしまう」という類のミスは、もう受け入れるしかないのです。

日本語の学力に限らず、数学の学力でも理科でも社会でも、他教科の学力が高いがゆえに発生しやすいミスは、受け入れるしかありません。仮にこういう知識の多さゆえのミスをひどく減点する採点者のいる大学があっても、そういう大学はあまり教育水準が高くないので、もう相手しないほうが良いです。

また、辞書や一部の参考書のコラムにしか書いてないような細かい文法はもう、いちいち覚えてられないので、間違えてもいいのです。

また、仮に文法にミスが無くても単語にミスがあれば英作文では減点されかねないので、単語を学ぶほうが重要です。

ともかく英作文では、けっして「小さなミスを避ける」という発想ではなく、「大きなミスをなくすために、小さなミスを許容する」という発想の転換のほうが重要でしょう。

大きなミスにつながりかねない、文型とか過去形・完了形とか仮定法とか関係詞とか、「もし間違えると、意味がまったく変わってしまったり、逆の意味になってしまいかねない」という、そういう単元を重点的に身に着ける必要があります。いっぽう、助動詞などの高校で習うような微妙なニュアンスの違いとかは(たとえば助動詞 will は、「明日は日曜日だ」みたいな確実な未来では使わないというニュアンスがある)、間違えても小さなミスですので、ある程度は小さなミスを英作文では妥協する必要があります。

英作文では、よほど簡単な文でない限り、ミスは無くせません。また、だいたい英作文を要求してくる大学は、そこそこの長さの英作文を要求してきます。よって、ミスをゼロにしようという発想では、ネイティブ以外では対処できません。

たとえば、英作文がまったく逆の意味に受け取られてしまうような大きなミスは、避けなければいけません。また、そもそも米英人に通じないような文章も、避けなければいけません。

しかし裏を返せば、英作文で少しくらいニュアンスが変わってしまっても、教科書レベルの文法をきちんと押さえていて、もとの和文の意味の90%くらいが通じるなら、ミスは受け入れざるを得ません。

大学入試も英検・TOEICも単語重視

文法の要求水準がそんなに高くないので、平均的な文法問題集をクリアしたら、そのあとは単語などを勉強したほうが良いと思います。

もし仮に、文法で難問を入試に出してくるブランド大学があったとしても、そういう大学は単語力も多く要求してくるでしょうから、文法の難問よりも単語力の増強に時間を当てたほうが良いでしょう。

英検など検定試験では、単語については大学受験を超える単語も要求されます。しかし文法については上述の通り、大学受験を超えるような文法理解は英検・TOEICですら要求されないです。世間の人は、そもそも受験参考書を超える文法知識の存在そのものを知らない人すらも多くいるくらいです。

参考書で勉強する[編集]

高校英語の英文法の勉強は、検定教科書ではなく参考書で勉強するのが定石、基本です。

なので、まずは参考書を買い始めましょう。普通科高校なら、おそらく高校の入学時、検定教科書の購入と一緒に、参考書も買わされると思います。

もし大学受験を考えるなら、英文法の参考書を買わなければなりません。


とりあえず、下記に後述する網羅形式の本を持っていれば、ひとまずは安心でしょう。

高校英文法は例外も多い[編集]

中学の英文法の教育では、規則的・論理的な文法事項だけが取り上げられたのですが、高校は違います。

このことからか、高校英語では英文法の参考書のスタンスがいくつか分かれています。


1. 例外的な事例にはあまり深入りせず、基本的な事項を重視したスタンス

2. 辞書的に、英文法のあらゆるパターンを網羅的に掲載したスタンス

があります。(実際にはこの中間の編集方針の参考書もあるが、説明の都合上、二極に単純化することにする。)


予備校系の講義形式をうたった参考書のいくつかや、高校英文法の入門書などの参考書のいくつかは、基礎的な重要事項を特に重視したスタンスです。(そのため、例外的な事項の説明は省かれているか、少なめです。)


いっぽう、高校にもよりますが、高校で配布されるような昔からの、いかめしい感じのする参考書は、辞書的・網羅的なスタンスの参考書です。


センター試験などを考えるなら、網羅的なスタンスの文法参考書を最終的には読んで覚えざるを得ません。

一応、網羅本だけでも受験対策は可能ですが、塾や予備校などに通ってない人や、高校の授業の質に不安のある人は、さらに基礎的な事項を重視したスタンスの文法参考書もあると良いかもしれません。

例えば理系の中堅私大などで、あまり例外的な文法事項を要求するとは思えません。

ただし、これは私大の場合の話です。国公立の志望の場合は、共通試験を対策せざるを得ず、そのため二次試験がどうなっていようが、その対策のために辞書的・網羅的な参考書を読まざるを得ません。

TOEICなどの資格試験が近年重視されており、大学でも私大などで推薦入試や自己推薦などでTOEICの成績を考慮する大学も多く、企業もTOEICを表向きには重視していますが、TOEICは文法教育における論理性や高校生の論理性の涵養に配慮する義務はありません。なので、この問題の逃げ場は、大学受験にはありません。TOEICが果たして本当に実用英語かどうかはともかく、世間一般で「実用英語」だろうとは言われています。

網羅本でも全部の構文は紹介していない[編集]

例えば比較級の構文「A is B no more than C is D」は、ある参考書(網羅本)には紹介されていませんでした。

高校英語で習う構文は多いので、複合的な構文などは、網羅本といえども一冊の参考書では紹介しきれないのです。

もし英語だけしか学習しないので済むのであれば(実際は違いますが)、英文法の網羅本の参考書を2冊や3冊も読み比べることで自分にあった参考書を選べばいいですが、しかし他教科の勉強もあるので、そうはいきません。

悩みどころです。各自、うまく対応してください。

また、大学生・社会人向けの厚めの文法参考書でも、すべての構文が書いてあるわけではないです。例えば『ロイヤル英文法』という大人向けのやや専門的かつ高度な英文法参考書がありますが、「all the +比較級」の構文は書いてありませんでしたし、巻末の索引を調べてもありません。

だから、大人向けの文法参考書を読んだところで、この問題「網羅本でも全部の構文は紹介していない」は解決しないのです。

時間配分[編集]

文法の学習は当然に必要ですし、入試にも良く出ます。しかし、文法の学習にばかり時間を掛けてはなりません。

高校に入学すると、高校の範囲の文法事項を、おそらく学校や塾などで急に教わり始めるでしょう。それらの文法の新知識の学習も大事ですし、当然に学習するべき知識ですが、読者のみなさんは英単語の学習も欠かさないようにしてください。文法なんて覚えることも少ないし、大学受験をするなら最終的には大学受験のころにまで文法を覚えられれば良いのです。なので文法の難問を練習する時間があるなら、それよりも、まず先に単語を優先的に勉強して語彙力を増やしたほうが効率的でしょう。

また、入試の文法問題も、文法の知識だけで解ける問題は少なく、単語の知識や語法の知識などと組み合わせないと解けない問題なども、入試では、よく出題されやすいです。なので、単語の知識が、大学受験対策では優先的に必要なのです。


2010年以降なら、中学校で、すでに大まかな文法の枠組みは習っています。2022年では、仮定法すら中学校で習っているはずです。もはや高校で習うのは、無生物主語など若干の単元と、あとは仮定法過去完了だとか、現在完了進行形とかくらいです。

そういった合わせ技は、それほど熱心に勉強しなくても、入門的な問題集などで問題練習すれば、普通に習得できます。

高校英文法は実は少しウソ知識[編集]

高校生用の文法参考書は、高校標準レベルの参考書は、基本的には、中学英語の復習も兼ねています。

このため、普通なら、高校1年生は復習のためにわざわざ中学参考書を買いなおす必要はないです。

それよりも重要なこととして、実は高校英語の文法参考書には、不正確な知識があるという事です。中学英語が理解重視のため少し不正確でかなりひどいカタコト英語が中学生用の参考書・教科書にあるので、同様に高校の英文法も少しだけ不正確なウソの知識があるのです。

さて、単語集では基礎レベルの単語集の前半が、中学英語の復習を兼ねているように、実は高校英文法の参考書も、少なくない割と多くの部分が中学の復習や、中学で習った分類など理解の再構成を兼ねています。

単語集ほどではありませんが、高校の文法参考書でも、あまり序盤にある中学文法の復習の部分には、高校でも深入りする必要がないことが、上述の考察・市場調査などから分かります。

また、このことに気づけば、つまり単語以外の知識で、一部の参考書にしか紹介されていない細かい文法の理論的な知識は、入試対策としては覚える必要が低いことが導かれます。単語集だと、細かい発展的な単語も入試に出ますが、しかし文法書については事情が違います。高校英文法には、深入りせずに、広く浅く学ぶのが安全でしょう。

文法参考書に書いてある知識がそもそも初学者の理解しやすさを重視したためのウソ知識なのですから、むしろ、けっして鵜吞みにして深入りしてはイケナイのです。

ほか、使用頻度の少ない表現など、参考書によって説明が微妙に食い違っています。たとえば接続詞 lest は、ある参考書では、「文語的であり、あまり使われない」と主張する一方、他社の参考書では「(for fear よりも)頻度は lest のほうが高い」(ジーニアス)と主張していたりします。

こういうふうに、細かい表現の英米での利用状況には諸説あるので、あまり参考書を鵜呑みにしすぎないようにしましょう。

大学生向けの参考書は例文不足[編集]

大学生むけの参考書は高校生向けのものと、用途がやや異なります。


高校生は、高校生向けをターゲット層にした一般の高校生向けの英文法参考書を中心に勉強しましょう。

細かなニュアンスの違いは覚えなくて良い[編集]

受験勉強では、細かなニュアンスの暗記よりも、英単語をたくさん覚えなければなりません。また英語以外の国語や数学などの勉強も必要です。

参考書で勉強をする際、あまり細かなニュアンスの違いの暗記に入り込まないように注意してください。

実際、ある検定教科書でも、文法事項の類似表現などは、たとえば Would you ~? と Could you ~? などの依頼表現としてのニュアンスの違いは説明していません。せいぜい、 「Please と比べたらWould You および Could you は丁寧な言い回しである」という程度のニュアンスさえ把握できていれば大学受験レベルでは十分です。

参考書にはもしかしたらもっと細かいニュアンスの違いなどが書いてあるかもしれませんが、そういう詳細な情報はせいぜい参考程度にしましょう。

実は参考書でも、もう細かいニュアンスの違いは教えていない書籍も多くあります。

つまり、大学受験用の英語参考書には2種類あり、

ひとつは受験用に入試に出る最低限のことだけを教える参考書と、
もうひとつは細かいニュアンスの違いなども教える参考書と、

そういう2種類があります。

なお、上記とは別に英語研究者用の文法参考書がありますが、大学受験には全く対応していないので間違えて購入しないでください。


最低限のことを教える文法参考書の例として、ジーニアス英和辞典を出している大修館書店は高校生向けの文法参考書(『ジーニアス総合英語』)も出していますが、しかし文法参考書のほうでは辞書ほど細かいニュアンスの違いを説明していないのが現状です。

特に新共通試験(旧制度のセンター試験に相当)などの公共機関の試験や、英検・TOEICなどの資格試験では、細かいニュアンスを問う問題はまず出題が難しいでしょう。西暦2000年以降、国公立人気などでセンター試験や新共通試験の影響がどんどん強まっている影響も考えれば、文法学習であまり深入りニュアンスに深入りするメリットは残念ながら少ないのが現状だろうと思います。

それが英語教育として良いかどうか不明ですが、現在の大学入試の対策として要求される文法教育とはそういうものです。

基本構文などの細かなニュアンスの違いは、英会話などではそれなりに重要ですが、しかし入試や画一的な資格試験では英会話をそこまで細かく採点できないので、したがってニュアンスの違いに基づく使い分けもそれらの試験では出題されづらいことになります。新共通試験にリスニング試験はありますが、しかし実際に会話をさせる試験はありません。

裏を返せば、細かいニュアンスに深入りした文法参考書は、高校卒業後の英会話などの英語学習などのステップアップで使うのが効果的かもしれません。


高校の文法参考書の題名は、「文法」と書いてあるものを選んでもいいですが、2022年の書店で確認したところ『総合英語』と書かれている参考書も文法事項が中心的です。


各社ごとの注意[編集]

参考書えらびの際に、高校1年生がたぶん勘違いしそうなことを、述べておく。

  • 大修館「ジーニアス」と数研出版「チャート式」の細かさ

大修館「ジーニアス」ブランドは、辞書では昔から細かい説明で有名であり進学校などではジーニアスの辞書が勧められるとの噂も昔からよくあります。ですが、しかし「ジーニアス」ブランドの文法参考書はあまり細かくありません。注意してください。

別に細かい文法参考書がいいだの悪いだのという話ではなく、ともかく、辞書のような細かさを「ジーニアス」文法参考書に期待してはいけません。用途が違います。

いっぽう、数研出版のチャート式の文法参考書のほうが、多くの構文が細かく網羅的・羅列的には書いてある傾向にあります。このため、1990年代の昔からよくチャート式の一番難しいバージョン(白・黄・青など色々バージョンがある)が進学校などでの参考書として配布されることもありました(かつては赤チャートが難しかったが、現代は赤が廃止され次点だった青チャートが一番難しいバージョンになっている)。

ただし、果たして2020年代の現代の入試にもチャート式が効果的かどうかは分かりません(会話重視・リスニング重視や単語重視など、入試の流行の変化もあるので)。


  • 文英堂「インスパイア」と学研の参考書の入門者対応

なお、かつて文英堂『シグマベスト』というシリーズが、1990年代~2001年くらいは高校入門レベルの参考書として定番だったが、現代はそもそも英語のシグマベストが無いのと(英語は『インスパイア』に変更)、しかし同社・文英堂の『インスパイア』は、難しめです。高校生むけの一般的な参考書のなかでは、たぶんインスパイアが一番情報量が多いと思います(青チャートよりもインスパイアのほうが説明が細かいです)。

暗記科目なので、難しくても、とりあえず読めますが、しかし『インスパイア』のレベルはやや受験レベルを少し超えている記述もチラホラあります。

なお、例えば理科など他教科でも『シグマベスト』は実は2010年以降の現代はなかなか発展的であり難しくなってきていて、情報も細かく羅列的である。90年代の当時とは『シグマベスト』の中身の難しさが違うので、参考書選びのさいには、けっして90年代のままの世間の大人たちの評価を鵜吞みにしないように注意。

背景として、90年代の昔は、英数理の参考書選びのパターンとして、「シグマベストで入門レベルをカバーして、チャート式で高度な事項を勉強」という有名パターンがありました(なお、国語と社会科のチャート式は参考書としては無い)。あるいは、「その教科が苦手ならシグマベストを選ぶ。その教科が得意ならチャート式を選ぶ。」のようなパターンが90年代にありました。

しかし、現代では シグマ + チャート のパターンが、もはや上述の出版事情の変化で通用しなくなってるので注意。

2010年台の今だと例えば学研が高校入門レベルの初等的な参考書の立場だが、90年代の昔、学研がまだ高校参考書にあまり参入しておらず(昔の学研は小中学校むけの教材ばかりがメインだった)、当時は文英堂のシグマベストが今の学研の高校参考書に近い立場だったという背景事情がある。

文法参考書の選びかた[編集]

インターネットで参考書の形式やレベルなどを調べたり、または、教師や塾講師、チューター、同じ学生などからの評判なども参考にしながら、実際に書店で参考書の内容を閲覧するなどして選ぶといいだろう。

また、古本屋などで参考書を購入すると出費を抑えられる可能性がある。

中学英語は昔とカリキュラムが大幅に変わったので古本屋は論外だが、高校英語は昔から到達地点が同じままなので、文法学習はちょっとぐらい古い本でも特に問題ないかもしれないかもしれない。とりあえず、古本屋で英文法書を購入するなら、なるべく最近のものを購入したほうがいいだろう。

「大学英文法」とかそういうのは一般的には無い。文法は高校英語で、とりあえずゴールである。あとは単語や熟語を増やすのが、その後の道である。

英語教師などを目指す人のための細かい英文法理論書はあるが、高校生には必要ない。なお、書店によってはそういう教師向けの英文法理論書が高校英語コーナーに売っていたりするので、間違えて買わないように。わかった上で買うなら自己責任で。

高校の文法参考書はどういうものか[編集]

「時事的な文法」とか無いので、もし改訂などあっても、あまり頻繁に買い換える必要は無い。

他のセクションでも言ってるかもしれないが、「大学英文法」と言うのはない。なので、文法において「大学教養レベルの先取り」とかは不要であるし、そもそも存在しないし、そういう教材もまず無い。

このことは、大学受験においては、つまり文法問題は、高校生向けのやや高レベルな参考書を習得できたら、それ以上は英語教師でも目指さないかぎりは、英文科向けのさらに高度な文法書には進む必要は無い、という事である。

英文科の学生などに向けた文法書は、あれは教師向けまたは研究者向けの参考書である。内容も、基本的には高校生向けの文法参考書に書いてある内容を、大学生または教師志望者などの視点やレベルに合わせて書き直した程度のものである。なのでともかく、受験生には不要である。

このことから、ゴールが明確に定まり、受験生向けのやや高度なレベルの参考書がゴールである。

そこから逆算すると、あまり多くの参考書を読み漁る必要はない。せいぜい、2冊読めば十分だろう。

高校1年レベルから分かりそうな易しめのレベルのものと、あとは少し難しめの感じのもう一冊で十分である。もしかしたらどちらか片方だけでも十分かもしれない。


また、説明を省略したが、前提として、高校の参考書は、学年別とかには売ってない(書店で実物を見れば分かると思うが)。

なので参考書での学習の際にも、いちいち学年ごとにペースを3等分とかして「私は1年生なので、参考書の前半の3分の1だけ読む」みたいなことはする必要は無いし、むしろ現代では3等分すべきでもない。

つまり、参考書は高校1年で購入したら、とりあえず、さっさと通読すべきである。現代の中学・高校のカリキュラムなら、文法参考書の通読は中学英文法の復習にもなるので、まずは通読しよう。

そして何回か通読したら、問題集などにチャレンジしたり、あるいは単語なども増やそう。


これがもし英語でなく数学の勉強法だったら、先の学年の内容を通読するよりも学校で習った単元の復習などを重視するのも手かもしれないが、しかし英語はあまりそういう単元ではない。

高校の授業や定期テストなどは、あれはあれで教育ノウハウが詰まっているので活用すればいいが、別にそれを活用したからといって文法参考書を通読できなくなるわけでもない。

それに塾などだと、参考書の後ろのほうにある無生物主語などを高校クラスでは1年で先に教える流儀もある。

参考書の最初のほうにある文型がどうのこうのと言った話は、どうせ塾の中学生クラスや中学参考書などでも既に教えている可能性があるので、塾の高校生クラスではそういうのはもう後回しにして、先に無生物主語や仮定法など参考書の後半の単元を教えるというパターンもある。家庭での自習などの際にはご参考に。

また、そもそも2年の終わりくらいから高校や塾などで全国模試などを次第に受け始めることを考えるなら、けっして高校3年間で学校の授業で文法を習うのを待つのではなく、自習によって高校2年の後半の段階までに一通り、高校生むけの単元である無生物主語やら仮定法過去完了やら分詞構文などを含めて、とりあえず文法参考書は全ページを通読は済ましておいて、加えて問題練習を軽くでいいのでしておくべきだろう。

そして、高校3年では模試なども活用して、問題練習で定着させていく、・・・という段取りである。

熟語[編集]

単語集の前半のほうにも、実務ではあまり使わないだろう熟語、つまり、より平易な表現に言い換えることの多い表現がよくあります(少なくともこのセクションのある編集者が、ネット上の海外英語では見たことない表現がいくつもありました)。

中学1~2年で習うレベルの単語の組み合わせで作れるマニアックな熟語がいくつかあるので、学習時に注意が必要です。単語集では編集の都合上、そういうマニアック熟語が前半のほうに書いてありますが、正直、後回しにすべき熟語です。

一方、 come true (実現する)のような、たとえば構成する単語と意味が近い場合なら、学習効果は高いです。たとえばtrue 「=真実」と「実現する」は比較的に意味が近いです。参考書でも、よくSVC文型の例としてcome true が出てくるので、こっちは重要事項です。

しかし残念ながら、単語集にある出題頻度の情報を見ると、come true は出題頻度が低いようです。

そのほか優先して覚えるべき熟語は、たとえば no longer ~「もはや~ない」のように構文的な熟語や、あるいはget over ~「克服する。回復する」(= overcome)のように中学レベルの単語には言い換えできなくてその熟語表現を使わざるを得ない可能性の高そうな熟語とか、そういうのです。


このような熟語の教育状況になってるのは、つまり残念なことですが、「英語教育での英作文などでは、実務的を想定した教育がされておらず、つまり形骸化している可能性がある」という事です。

「出題頻度順」の掲載をうたった単語集で前半のほうに、不便なマニアック熟語があるので、つまり入試では、実際には仕事などで英語を使うつもりのない人たちを想定した入試が行われているという証拠です。

英作文をする際、getで一語で説明できることを「come by ~」で表現する可能性は実用では低いでしょう。英会話でも、果たして米英人が、日本人相手に come by で説明するでしょうか。はなはだ疑問です。

なぜなら外国人は、もし英語が得意な日本人相手なら躊躇なくobtain のような非熟語を会話で使うだろうし、あるいは「英語が苦手な日本人かな」と思って気を使ってくれるなら get で表現してくれるでしょう。

come の基本的な意味は「来る」ですから、熟語come byの「入手」とは、かけ離れています。おそらく「手元に来る」的なニュアンスなのでしょうが、しかし「by」からそれを想像するのは、かなり前置詞「by」の基本の意味から離れています。そういう、基本単語の意味からの距離の大きい表現は、実務では学習コストが高いので、いろいろと不便なのです。

不便とはいえ、海外での利用の可能性がないとは言えないので日本の受験英語でも教えられていますが、なるべくなら後回しにしたいマニアック熟語表現です。

come true 「実現する」のようなSVC文型の例にもなるような教育的な熟語だと出題頻度が低いようですが、これはつまり、入試出題者が、高校生の学習効果を見る良問よりも「落とすための問題」「ヒッカケ問題」を21世紀の少子化の時代になっても未だに出題し続けているという証拠でしょうか。

リスニング[編集]

まずは、前提となる単語力をつける必要がある。その上で、参考書で、音声CDつきの参考書などで聞き取り練習をするなどすればいいだろう。また、例えばYouTubeやTEDなどで自分の興味のある分野の英語を聞くなどしてもいいだろう。

テレビのNHK教育の英語番組は、学校の授業用に作られており、大学受験対策には作られていないこと、洋画は字幕や吹き替えに尺や字数の都合などで意訳が多いため学習には向いてないとする意見もある。


さて、新共通テストの場合なら、回答の選択肢が4択で与えられるわけですから、その選択肢の中からリスニング内容に一番ちかいのを選べればいいのです。すべての単語を1回で聞き取る必要はありません。それはプロの同時通訳者でも無理です。(なお、試験によっては2回ほど放送される場合もある。)

すべての単語を聞き取るような問題は、おそらく共通テスト出題者は、作成しないだろうと思います。仮に作成したとしたら、かなりゆっくりと発音するリスニング問題でしょう。

テレビの生放送で、定型業務ではない政治討論の番組などで音声モードを英語モードに切り替えをして視聴してみると分かるのですが、実は生放送ではプロの同時通訳者ですら完全には流暢(りゅうちょう)には翻訳を出来ないのがプロでも実態です。テレビ生放送の英語は、プロですら、ややカタコト(片言)気味の翻訳になります。しかもテレビ番組などは、実は事前に原稿・台本があり、その原稿が事前にスタッフなどに渡されて読まれており、それをもとに撮影および音声収録をしています。それですら、少しカタコトの同時通訳なのです。

なお、テレビの原稿・台本のようにプロの同時通訳では、話題にある程度の予備知識が必要です。しかし新共通テストでは、そこまで個別のトピックのある話題には踏み込まないでしょう。(ただし、難関私大や国立二次試験はどうか知りません。もっとも受験生には他の勉強もあるので、普通に英文読解などの教科書・参考書によくある話題に触れておけば十分でしょう。)

読解[編集]

読解練習をしたい場合は、まずは学校でのリーディングの教科書などをきちんと読むのは当然ですが、そのほかにも参考書があると便利かもしれません。

書店の参考書コーナーに、高校生用の英文読解の参考書などが置いてあるはずですから、それら高校生用の参考書で勉強してください。

大学入試の英文では、平均以上の難度の大学になると、単語の知識がないと、まったく内容が把握できないでしょう。なので、読解練習だけでなく単語の勉強もしてください。とりあえず単語集などで4500語レベルまでの範囲の単語は最低限、ひととおり学習してください。


長文読解の参考書選びのコツとして、自分にレベルのあっている参考書を選ぶ必要があります。知らない単語が多すぎる場合、あっていません[7]。もし長文教材で知っている単語が3割未満の場合、もっと平易な長文教材を使うか、あるいはまず先に単語集を学ぶべきです。(ただし、学校の検定教科書や、学校配布のリーディング教材については別です。上記の話は、自分で買った参考書などの話をしています。)

英語の場合、自分のレベルに合ってない参考書を使っても、学力が伸びづらいのです。数学などと違って英語は思考力がそれほど伸びない科目なので、レベルのあってない英語参考書だと、時間の無駄になりやすいのです[8]


長文は、せいぜい過去問や予想問題などで志望校や新共通テストなどの傾向をつかむ程度にとどめておいて、普段の英語学習では単語帳での単語習得を優先したほうが良いでしょう。

単語集は背伸びして少し難しめのものを買ってもいいですが、一方で長文読解の本は逆に少しやさしめのものを買うのがコツです。

  • 試験での読解問題の時間配分について

出題英文を読むのに時間が掛かりますから、試験中の時間の配分にも気をつけてください。まずは単語力を増やすと読解スピードも上がるので、普段の勉強では単語力を増やしてください。

試験中の配分の対策として、実際の入試では、たとえば、長文読解問題よりも先に、短時間で解けそうな単語問題・文法問題などを先に解くとかして、時間配分の対策をしてください。あるいは、設問の問題文を先に読んでおいて、見当をつけてから長文を読むなどという方法もあります。ここらへんの対策は、じっさいに過去問や想定問題などを解いて練習してください。基本的に、入試国語での現代文などでの読解問題対策などの際の時間配分と似ていると思います。

ただし、時間配分のテクニックばかりを磨いてもダメであり、単語力などを増やさないと、読解スピードも上がりません。

  • 学部と出題内容の関係

入試では、ときどき、志望先の学部の内容に関する記述が出る場合もあります。また、高校で習う教科に関する記述が出る場合もあります。もっとも、べつに必ずしも志望先学部と近い内容の英文が出題されるとは限らず、あまり関係のない内容の英文も出題される場合もあります。

どちらにせよ、合格後の人生も考えて、学生は、志望先学部に近い内容の高校教科の勉強もしておいたほうが安全でしょう。たとえば経済学部に進学志望なら高校政治経済などの参考書を読んでおくとか、あるいは理工学部に志望なら理科・数学の参考書を読んでおいたほうが安全でしょう。

発音・英会話など[編集]

基本的には、標準的な参考書でカバーでき、あとは単語の記憶量を増やす練習とか、リスニングの練習とかの対策でよいです。あとは参考書などの英会話文例や発音問題を覚えておけば、入試での、だいたいの発音や英会話の試験もカバーできます。

  • 入試の発音問題について

発音問題は、入試に英単語と発音記号を照らしあわせる問題は出ます。ですが、自分で発音することは、入試ではない。

  • 入試での英会話について

大学入試では文章題などで、英会話の空欄を埋める問題などが出されるかもしれません。いっぽう、大学側が、直接受験生と会話をする試験は、一般入試では出ないでしょう。

ただし、いくら一般入試に会話が出にくいといっても、基本的な会話くらいは、せっかく高校で習うのですから、きちんと練習してください。そもそも建前上は、高校で習うことは、高校生は学習するべきということになっています。そして大学側だってバカじゃないんだから、なるべくきちんと勉強している受験生を優先的に合格させたいのです。

英作文[編集]

英作文の練習よりも、まず先に文法学習や単語の記憶量を増やす勉強を優先したほうが安全でしょう。単語の記憶量が増えて、文法や熟語なども覚えれば、英作文なども、自然と上達します。逆に言うと、英作文だけを勉強しようとしても、難しいです。なお、単に英単語の意味や綴りを覚えているだけでは英作はできない。動詞ならば他動詞(Vt)なのか自動詞(Vi)なのか両方あるのか,他動詞ならば第4文型(SVOO)や第5文型(SVOC)をとれるのか,名詞ならば可算名詞(C)なのか不可算名詞なのかなど(これ以外にもたくさんある),とにかく用法まで正確に知っておく必要がある。従って辞書を引く必要がある。

問題集を信じすぎるな[編集]

問題練習をする際には、必ずしも偏差値順にステップアップする必要は無い、という事です。

また、日本人の高校生のレベルを越える難しすぎる問題は、そもそも解けるようになる必要もないでしょう。

選択問題では、高校レベルで習得できるレベルでの、初心者のよくやるミスをしない事のような、明らかに間違った言い回しを排除する事さえできれば、それでいいでしょう。

納得の行かない問題の対策はやりすぎないようにスキップして、他の勉強をすべきです。英語の勉強なら、もっと確実に偏差値アップの出来る勉強、たとえば単語力を増やすなどの勉強をしましょう。

あきらめるべき事[編集]

第二外国語は、あきらめるべき[編集]

入試に第二外国語は出ない[編集]

高校によっては、第二外国語の授業を用意している高校もあります。

共通テストや二次試験では英語以外の外国語を使えるところもあるが、特別な理由がないなら英語を選択したほうがいいだろう。

また、中国語を勉強しても、漢文の入試問題を解くのには役立ちません。

帰国子女とか、あるいは進路志望が語学関連の分野で無い限り、あまり第二外国語には手を伸ばさないほうが良いでしょう。

英語の資格試験[編集]

英検2級が「高校卒業レベル」というのはデマである[編集]

デマで「英検2級が高校卒業程度」と言うのは不正確であり(公式がそう宣言しているかもしれませんが、デマです)、正しくは、「英検2級の単語のうちの一部を、平均的な大学入試問題が採用している」です。

今度、2025年に「英検準2級プラス」という、従来の英検準2級と英検2級とのあいだに新設の級ができます。

その公式サンプル問題を見てみると、単語で yelling という[9]、普通の単語集に乗ってない単語があります。桐原4500/5500にも無いし、東京書籍4500にもない単語です。旺文社1900にしか yelling はありません。なお、yell は「叫ぶ」という意味の動詞であり、スポーツの応援の「エール」はこの語です。

ほか、narrow 「狭い」という、桐原4500や東京書籍4500には例文の書いてない、単語紹介しかない単語が、英検準2プラスで出題されています。

英検2級ではなく、そのひとつ前の英検準2級プラスでもう、この難しさです。

このように、英検は、準2級あたりから、だんだん大学受験単語集に無い独自の単語が増えてきます。

英検は、べつに大学受験生のためだけの試験ではないので、大学受験では出ないような単語も英検には含まれています。義務教育である中学校レベルの英検5級や4級では、そのような英検独自の語彙は無いですが、しかし英検2級の前後からは増えてきます。

このため、英検対策は学習すべき単語は増え、人によっては受験単語集よりも英検対策のほうが難しくなります。サンプル問題を見た感じ、英検準2級プラスで、もう高校卒業レベルです。少なくとも、2025年以降の英検準2級プラスはもう、2001年くらいのマーチ理系や四工大には合格できるレベルの英語力です(最近のマーチ理系や四工大がどうかは知りません)。

正直、大学受験で英検を推薦要件や総合型選抜などに採用している大学は、こういった事をどのくらい把握できているか不安ではあります。


一般入試対策ではTOEIC対策などには手を出さないほうが安全[編集]

英語能力を測る国際的な試験のTOEFLやTOEICなどは、高校生の学習用には作られていません。そもそも日本人に内容を合わせていません。

それにTOEICとTOEFLのどちらとも、試験の目的が、日本の高校英語の教育目的とは違います。

TOEICとTOEFLのどちらも目的は、英米への留学や海外生活のためなどの語学が目的です。日本の大学入試や、日本の大学での英語論文読解などの目的には、TOEIC・TOEFLなどは合わせていません。TOEFLとかTOEICとかで、ハイスコアを目指すのは、大学受験対策とは目的がズレています。

なお、そもそもTOEICをつくったのは日本の通産省(当時)であり、通産省がアメリカの非営利テスト開発機関、ETS(Educational Testing Service)に依頼をして、日本がつくったテストです。

よって、TOEICの出題内容は、アメリカ国内での実用とは若干、ズレていますので、てっきり実用英語だとは勘違いしないようにしましょう。また、てっきりTOEICは(OECDあたりの)「国際機関のつくった試験である」などと勘違いしないようにしましょう。

さらに、TOEICの参考書などにある「高校生レベルは◯◯点」などの数値も、じゃっかん、疑わしいので、あまり鵜呑みにしないようにしましょう。

  • 平均点
なお、高校生のTOEICの平均点は、年度にもよりますが、2018年の時点では、高校生の平均点はおおよそ350~400点くらいです。なおTOEICの満点は990点です。

ネット上では「TOEIC 600点が英検2級相当」という言説が出回っており、英検2級が高校英語レベルを出題範囲として想定していることから、あたかも「高校を卒業したら TOEIC 600 点で当然」みたいな言説が出回っていますが、しかし2018年の統計などをもとに考えれば、この言説はデタラメです。

また、「TOEIC 600点が英検2級相当」という言説の根拠も、よくよく調べてみると、2001年くらいに英検2級保持者にTOEICの点数をアンケートしたところ TOEIC 400点~800点あたりに得点がバラついたという統計を、とりあえず平均値をとって600点としただけにすぎないのが実態です。

高校の数学で統計値の「分散」という概念を習います。分散を知らないと、統計詐欺にダマされてしまいます。

  • TOEICは事実上は文系向けの試験である
世の中には、文系の大人が多く、その影響で、学生でも理系科目をサボってまで英語の勉強をして、英語の成績を上げる人がいます。TOEICの平均点も、そういう文系の人間を基準に算出されてしまいます。
一般入試や国公立受験、理系の学部などを目指す人は、けっして、そういう文系の大人や、文系しかできない学生を多く含むTOEIC平均点を、参考にしてはいけません。
  • 4択問題と難易度
TOEICの各問題は基本的に4択問題ですので、デタラメに選択しても、990点満点(約1000点)中のうちの4分の1である約250点を取れます。

さらに、欧米で英米への留学希望者むけのテストなどとして知られている英語検定試験はTOEFLです。

TOEICは、日本と韓国で流行っている英語検定です。

また、英検は日本人用の試験ですが、しかし高校生用には試験が作られていません。中学生・高校生なども意識して英検は作られているでしょうが、しかし、中高生だけを意識してはいません。

英検を入試対策で使うなら、志望校合格などが保証されないかぎりは、なるべく英検1級までに止めるのが無難です。

  • 推薦入試などの評価事項になることも

ただし、推薦入試ではTOEICやTOEFL、英検などの成績が考慮される場合もあります。

  • 難関大学への対策用としての場合

大学によっては、入試で高校レベルを超えた、かなり難しい英語を出す場合もあります。そういう大学に対応する場合、市販の受験参考書では太刀打ちできないかもしれません。このような場合、しかたなくTOEFL対策や英検1級対策などの参考書が必要な場合もあるかもしれません。

  • 就職活動でのTOEIC評価について

ただし、大学生の就職活動では、企業にTOEICなどの点数を聞かれることもあります。就職活動時のエントリーシートに、最初からTOEICなど成績の記入欄がある場合もあります。また、外国大学への留学の際に、TOEICなどで一定以上の成績を修めることが必須の要件とされる場合も多いです。たとえ英語圏以外の国の大学への留学でも、TOEICやTOEFLなどの成績が必須要件として必要な場合があります。

なので高校生でも、TOEIC受験の機会があれば、受験をするのも良いでしょう。 ただし、TOEICの成績が良いからと言って、けっして、それだけで企業が「即・採用」をするなんて事はありません。


高校生の段階では、TOEICなどの語学検定については、もし受験できるなら、視野を広げるような目的で検定を受けるのが良いでしょう。

英語の検定教科書にある時事や古典文学の勉強は不要だし、危険[編集]

中学高校の英語の検定教科書には、他の教科では説明しづらい時事や古典文学、最近の日本のアニメやマンガの、海外での人気について、英文で紹介されたりするかもしれません。しかし、そもそも、本来の目的は英語を学ぶということなので、これらの題材で得た知識がそのまま大学受験に役に立つということはありません。

脚注[編集]

  1. ^ pdf 前田美樹 著『高校でのフランス語教育: 現状報告 - 授業の活性化と発展に向けて,2011年3月, P35 2023年10月5日に確認.
  2. ^ 長谷川由起子 著『高等学校第二外国語必修化提言実現に伴う課題』,2014 , P92
  3. ^ 船登惟希 『改訂版 高校一冊目の参考書』、KADOKAWA、2019年3月18日120ページ
  4. ^ 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13
  5. ^ 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13
  6. ^ 『英単語暗記必勝法!今こそ苦手を克服せよ!』 2022/12/13
  7. ^ CASTDICE TV『配られてもやらなくていい「ハズレ」学校参考書 代わりに何をやるべき?』2024/04/15 2024年04月15日に確認.
  8. ^ CASTDICE TV『配られてもやらなくていい「ハズレ」学校参考書 代わりに何をやるべき?』2024/04/15 2024年04月15日に確認.
  9. ^ 公益財団法人日本英語検定協会 『Grade Pre-2 Plus_サンプル.indd - 2025rw_sample1.pdf』 2024年04月16日に確認.