料理本/ワサビ
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ワサビ(山葵)は、アブラナ科ワサビ属の多年草で、日本原産の香辛料です。その独特の辛味と香りは日本料理に欠かせない存在で、特に刺身や寿司の薬味として広く知られています。
歴史
[編集]ワサビの利用は平安時代(794-1185年)にさかのぼり、当初は薬用植物として栽培されていました。江戸時代(1603-1867年)に入り、寿司や蕎麦の薬味として普及し始めました。
特徴
[編集]- 辛味成分:アリルイソチオシアネート
- 独特の鼻に抜ける辛さと香り
- 抗菌作用があり、食中毒予防にも効果的
種類
[編集]使用方法
[編集]おろし方(本わさびの場合)
[編集]- ワサビの表面を水で洗い、ヘタを取り除く
- おろし金の目の粗い面で円を描くように擦る
- おろしたワサビを集め、適量の水を加えてなじませる
- 15-20分ほど置いて、香りと辛みを引き出す
保存方法
[編集]- 新鮮な根:湿らせた新聞紙に包み、冷蔵庫で保存(1-2週間)
- おろしたもの:ラップで包み、冷蔵庫で保存(2-3日)
- 練りワサビ:使用後は蓋をしっかり閉め、冷蔵庫で保存
栄養価
[編集]ビタミンC、カリウム、カルシウムなどのミネラルを含みます。また、抗菌作用や抗酸化作用があるとされています。
代用品
[編集]本わさびは高価で入手が難しいため、西洋わさび(ホースラディッシュ)を主原料とした代用品が広く使われています。
注意点
[編集]- 辛味が強いため、使用量に注意が必要です
- アレルギー反応を引き起こす可能性があるので、初めて食べる際は少量から試してください
豆知識
[編集]- ワサビの辛味は揮発性が高く、15-20分で半減するといわれています
- 日本では「わさび田」と呼ばれる独特の栽培方法で生産されています
ワサビは日本の食文化を象徴する香辛料の一つです。その独特の風味と使い方を理解することで、料理の幅が広がり、より深い日本食の味わいを楽しむことができます。