料理本/豆板醤
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豆板醤(トウバンジャン)は、中国四川省発祥の発酵調味料で、唐辛子、そら豆、塩、麹などを原料で作られます。その独特な風味と辛さは、麻婆豆腐やエビチリなど、中華料理には欠かせない存在です。近年では、その汎用性から、エスニック料理や創作料理にも幅広く使われています。
豆板醤の種類
[編集]豆板醤には、大きく分けて2種類あります。
- 甜麺醤(テンメンジャン): 唐辛子を含まない、甘みのある豆板醤です。主に炒め物や煮物に使われます。
- 豆板辣醤(トウバンラージャン): 唐辛子を含む、辛い豆板醤です。麻婆豆腐やエビチリなど、ピリ辛の料理に使われます。
豆板醤は、唐辛子の種類や配合量、発酵期間によって、味や辛さが異なります。お好みに合わせて、様々な種類の豆板醤を試してみるのもおすすめです。
豆板醤の使い方
[編集]豆板醤は、油で炒めてから使うのが基本です。こうすることで、香りが引き立ち、辛味がまろやかになります。炒め物や煮物の場合は、最初に豆板醤を炒め、香りが出てきたら他の具材を加えます。麻婆豆腐のように、仕上げに少量加える場合もあります。
豆板醤は、使いすぎると辛くなりすぎます。最初は少量から使い始め、味を見ながら調整しましょう。
豆板醤を使ったレシピ
[編集]- 麻婆豆腐: 定番の中華料理です。豚ひき肉、豆腐、豆板醤、甜麺醤、豆瓣醤などを使い、辛味と旨味のある麻婆豆腐に仕上げます。
- エビチリ: プリプリのエビと、甘酸っぱいチリソースが絶妙な組み合わせです。豆板醤を加えることで、ピリ辛のアクセントになります。
- 回鍋肉: 豚肉と野菜を甘辛いタレで炒めた、ご飯によく合う一品です。豆板醤を加えると、より深い味わいになります。
- 担々麺: ピリ辛のスープと、肉味噌、麺が特徴的な四川料理です。豆板醤は、スープや肉味噌に隠し味として加えます。
- 辣湯: 四川省の鍋料理です。様々な具材を麻辣スープで煮込みます。豆板醤は、スープに辛味と旨味を加えます。
豆板醤は、奥深い味わいを持つ万能調味料です。様々な料理に活用して、料理のレパートリーを広げてみてください。