日本語/非母語話者むけ/文法/終助詞
終助詞は当然、必ず文の終わりに置きます。例えば、疑問マーカーの「か」や話者の感情を表現するものなどがあります。これら感情を表す助詞は話し言葉で使われるのがほとんどです。
か(疑問詞)
[編集]疑問マークで、疑問文であることを示します。「か」をおくときは繋辞「だ」を削除するか、「である」に置き換えて「であるか」にしてください。
- あのひと は だれ です か?
- たなかさん は せんせい です か?
イントネーションを下げて平叙文にすると、疑問が解けたことを表します:
- なるほど、そうでした か
この助詞は疑問代名詞の直後に来て、不特定を表すこともあります:
- だれ か
- どこ か
の(強調的疑問詞)
[編集]強調的な疑問マーク(より詳しい状況を求めたり、再確認や驚きを表す場合が多い):
- いい の?
- どこに行くの?
ね(同意や確認)
[編集]丁寧表現で、Polite and expresses
- 確証を得たいという話者の意思(イントネーションを上げたとき)、または
- 話者の同意(イントネーションを下げたとき)
を表します。また、丁寧もしくは親密な状況下での文末にも使われます。日本語話者の中には、実質的に全文末が「ね」の人もいます。
- それ は むずかしい ね⤴(同意を求める)
- それ は むずかしい ね⤵(同意する)
- たなかさん は すごい ひと だ ね...⤵
さらに、フレーズの聞こえ方を和らげる働きを持ちます。「ね」を長く発音すると強調の働きをします。The lengthening is usually indicated with a tilde:
- きれい だ ね~⤵
よ(モダリティ)
[編集]話し手の持っている新情報を相手に提示するときに使います。特に命令や勧誘では、感嘆符のような働きを持ちます。
- わかる よ
- やってみよう よ
- きて よ
ぞ(強調)
[編集]「よ」とほぼ同様ですが、どちらかというと客観的な響きがあり掛け声でよく使います。
- いく ぞ
- がんばる ぞ
な(感嘆)
[編集]インフォーマルな表現で、個人的な気持ちを口に出すときに使います。願望を表す用法もあります。
- まだ まにあう な
- さむい なあ
- そうだったらいいのに な
(「ね」の代わりに「な」を使うのを好む人もいますが非推奨)
な(禁止)
[編集]「な」は動詞(終止形・現在形)の後に置くと、禁止を表します。会話で直接的に使うと、無礼で怒りっぽく聞こえます。
- いく な!
- みる な!
(文面上は感嘆の終助詞「な」と同じになるので注意)
かな(確信のなさ)
[編集]ある事柄に対し話者が確証がないことを示します。
- どこ に ある の かな
ぜ(勧誘)
[編集]キャッチコピーで比較的みかけますが、やや古風なので冗談でしか使いません。また、「よ」の低俗版として使われることもあります。
- おい、にげる ぜ
わ(モダリティ)
[編集]話し手自身の考えを表明しますが、「よ」と比べると相手に注意するニュアンスは弱いです。方言でもよく使います。
- あした行くわ。
(女性を表す役割語としては「よ」と同じ意味に流用されています)
さ(強調の間投助詞)
[編集]会話途中で一呼吸を置きつつ、相手の注意を引くときに使われます(「よ」とは異なり、命令や新情報を示唆するものではありません)
- あの さ