早稲田大対策/文学部・文化構想学部

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文学部文化構想学部入試の特徴としては国語のレベルが非常に高く、入試問題もほぼ同じような傾向である。どちらか一方の学部を受験する場合でも、両方の過去問を解くことが傾向をつかむ上で重要であろう。文学部は坪内逍遥等によって創設され、2007年かつて存在した旧第一文学部と旧第二文学部を一度合併、リシャッフルしそれをさらに再分割してできたものが現在の文学部と文化構想学部(つまり文化構想学部はかつての第一文学部であり第二文学部でもある。)となっている。文学部と文化構想学部はブリッジ科目として、お互い殆ど同じ講義を選択する事が可能となっている。尚、文学部・文化構想学部の学生は4年間戸山キャンパスで過ごすことになる。

一般入試[編集]

英語(90分/75点) 読解中心であり、細かい知識よりも英文そのものの読解力が重視されている。両学部とも大問5つからなる。難易度は標準~やや難。

  • 大問Ⅰ・・・A・B二つの長文に分かれており、それぞれの穴埋めをするものだが、文脈から読み取る力以外にも熟語の知識等が要求される為、基本的な熟語を抑えておく事が要求される。
  • 大問Ⅱ・・・こちらはA・B・Cの三つの長文(AとBは0.5ページほど)に分かれており、それぞれ2~5つの設問に答える問題。人間科学部の読解問題に似て標準的な問題である。
  • 大問Ⅲ・・・形式は八つの短文を長文の中にある七つの空欄に入れる文挿入。つまり選択肢にダミー文が1つ有り、これが多少厄介である。対策は前後の文章との論理関係(品詞の特定、指示語、同型反復があるか等)に注目する。
  • 大問Ⅳ・・・教育学部で出題されるような普通の会話文。07年度は特に会話表現の知識が必要というような問題は無かったが、基本的なものは抑えておくようにすればよい。
  • 大問Ⅴ・・・200wordsほどの標準的な文章を英語一文で要約する問題。間違っても日本語で答えを書いてはいけない。他の注意点は、出来るだけ自分の言葉で書く(例えば文中で「take care of~」となっているのを「look after~」に変える等)、具体例は省略でいいと言う事か。とはいっても本文中の言葉を全く使ってはいけないわけでもない。青本の解答例では本文中の構文をそのまま使っていることもある。この微妙なさじ加減が難しいところだ。(←*この点に関して、2020年度入試からは「当該ページ中から2つ以上の連続した語句を用いてはいけない」という注釈が追加された。)あくまでも「要約」なので、自分の意見は言わないこと。

配点に関しては以下の説が最も有力であると考えられている。

大問Ⅰ・・・それぞれ1点。大問Ⅱ・・・A・Bはそれぞれ2点。Cはそれぞれ3点。大問Ⅲ・・・それぞれ3点。大問Ⅳ・・・それぞれ1点。大問Ⅴ.8点(部分点あり)。

※ちなみに大問5の配点は大学側が公式に認めている。

世界史(60分/50点) 他学部と同様選択式が多い。平易な問題と難しい問題が混在しているので、前者を確実に得点するのは勿論、難易度の高い問題をどれだけ解けるかが合否を決める。とはいえ、まずは平易な問題を解けるように成る事が必要である。文学部はほぼ第一文学部の傾向を引き継ぎ、大問数こそ多いが平易な問題が多かった。一方の文化構想学部は形式こそは文学部と同じであるが、難度の高い文化史が出題された。文化史はいきなり多くをやっても忘れるので、絶対に落とせない基本的な事項から確実に習得することが大切である。

日本史(文学部)(60分/50点) 問題形式としては記述3:選択7が主流となっている。文学部は2007年の学部改組以来、大問6つの出題が基本になっている。大問1から5までは時代系列順に問題が出題され、大問6に関しては毎回美術史が中心となる。大問1は本学部の特色のひとつである考古学を踏まえた出題が多く、他学部・他大学で出題される考古学を踏まえた問題よりも、多少難易度は高い。正文または誤文を1~2つ指摘させる問題が多く、一見回答不可能に見えることもあるが、時代や文化の特徴を正確に捉えていれば、選択肢の矛盾から誤りが発見できることも多い。大問2~4にかけては(早稲田大学においては)一般的な入試問題である。大問5は近代史が出題される。他の大問が小問9~10個で成り立っているのに対し、大問5は例年12~13個出題される。

日本史(文化構想学部)(60分/50点) 問題形式としては記述3:選択7が主流となっている。文化構想学部の大問は古代、近世などの時代区分ではなくテーマで分けられている。文学部系統に多い文化史だけでなく、外交史や政治史など入試頻出のテーマも毎回登場する。中には一般的なテーマ史の問題集にはなかなか取り上げられないようなテーマが出ることもあるが、教科書などを中心に基礎からしっかりと積み上げてきた受験生であれば解答は容易であろう。但し、「被仰出書」のようなマイナーな語句が登場することもあるが、そのような問題は合否を分けるものではないし、予備校ごとの回答が割れることもあるので気にする必要もない。選択問題は、一見回答不可能に見える問題も出ることが多い。しかし、そのような問題は消去法を利用して回答すべきである。また、「2つ選べ」「当てはまらないものを選べ」のような指定が問題文中にあることも多い。緊張や焦りで読み飛ばすことのないようにしてほしい。

国語(文学部)(90分/75点) 大問1・2は現代文、大問3は古文、大問4は漢文といったほぼ旧第一文学部・第二文学部と同じ傾向である。難易度は高い。 大問1・2の現代文は多岐にわたる分野から出題される。難問や奇問も含まれてはいるが、確実に得点できる問題は必ずあるはずだ。大問3の古文は文法知識(特に敬意の方向・敬語の種類)を毎年出題している。古典文法の基礎でもあり、本学部を受験する受験生のレベルを考えれば確実に得点できるようにしておきたい。大問4の漢文は、文法知識・内容理解が主であり、文学史的な内容はほぼ出題されていない。出題形式(マーク式・記述式)は異なるが、毎年のように返り点を付ける問題が出題される。

国語(文化構想学部)(90分/75点) 独特の形式となっている。大問Iは2つから3つの文章が提示され、その文章に対する設問に答えるものだが、その複数の文章をまたぐ設問があるというのは特殊である。明治時代の文語文は大学入試では珍しい出題である。大問IIは普通の形式の現代文である。大問IIIは甲・乙に分かれており、07年度は甲が現・漢融合文で、乙は古文であった。学部改組・試験の変更が行われた07年ごろは凝ったつくりの問題が頻繁に出題されたが、その後はだんだんと平易な文章に切り替わってきている。しかし、この先も易化が続くとは言えず(12年は非常に長い文語文が出題された)、学習に手を抜いてはならない。文学史も出ているが、マニアックな出題傾向で勉強時間に対するコストパフォーマンスが悪いため、基本的なものを見ておき「こんな難問は誰も出来ない」と言った割り切りを持つことも戦略の一つである。また、消去法を有効利用するとよい。難易度は比較的高い。

センター試験利用方式[編集]

センター併用型で、一般入試の外国語と国語を受験する方式。世界史と日本史を以下の科目に変えて受験するため日本史Bおよび世界史Bを選択することはできない。地理B、現代社会、政治・経済、倫理、『倫理、政治・経済』、数学I・A、数学II・B、化学、物理、生物、地学、「基礎科目2科目」の中からひとつ選択する。また、理科・社会を複数科目受験している場合は第一解答科目が利用されるので注意が必要。 また、一般入試との併願も可能である。 2016年度よりセンター試験のみで判定される方式も導入される。他学部同様5教科6科目で判定される。