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早稲田大対策/文学部・文化構想学部

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

文学部文化構想学部入試の特徴としては、入試問題の傾向がどちらも似通っていることや、早稲田の他学部よりも国語の配点が高いことが挙げられる。どちらか一方の学部を受験する場合でも出題傾向に慣れるために両方の過去問を解くことが重要であろう。文学部は坪内逍遥等によって創設され、2007年かつて存在した旧第一文学部と旧第二文学部を一度合併、リシャッフルしそれをさらに再分割してできたものが現在の文学部と文化構想学部(つまり文化構想学部はかつての第一文学部であり第二文学部でもある。)となっている。文学部と文化構想学部はブリッジ科目として、お互い殆ど同じ講義を選択する事が可能となっている。尚、文学部・文化構想学部の学生は4年間戸山キャンパスで過ごすことになる。

 両者の学部の一般入試は

  • 3科目型
  • 英語4技能テスト利用型
  • 共通テスト利用型

 合計3つの受験方式が存在している。

 英語4技能テスト利用型・・・大学が設けている基準に達した英語検定結果を用いることにより、3科目型と配点は変わらず国語と歴史科目の合計125点満点で合否を判定するものである。

 共通テスト利用型・・・50点満点で規定された共通テストの科目を歴史科目の代わりに判定に使用し、3科目型と配点は変わらず英語と国語と共通テストの科目の合計200点満点で合否を判定するものである。

 商学部とは異なり3つの方式を併願することも可能である。併願した場合1つの方式では受験料はそのままだが、2つ目からは値引きされる。どちらの学部も近年英語の難易度が非常に高くなっているため英語で失敗したとしても、国語と歴史で挽回して英語4技能利用型で合格する受験生が増えている。しかしながら4技能利用型では近年どちらの学部も国語歴史の平均点が高いため、求められる得点は8割以上である。したがって4技能利用型だからといって合格しやすいというわけではない。

 文学部では近年国語と歴史の平均点が非常に高いため高得点勝負となり、ハイレベルな戦いとなっている。3科目の素点では標準化を考慮すると目標は155〜160前半と8割程必要である。一方文化構想学部も文学部ほどではないが国語と歴史の平均点は比較的高い。3科目の素点では標準化と近年日本史の方が平均が高いことを考慮すると目標素点は日本史選択で140点後半、世界史選択で140点前半程と文学部に比べると安定している。今後国語の難易度がどうなるかはわからないが文学部ではこれ以上平均が高くなってしまうと更に合格するのが難しくなるだろう。どちらの学部も英語で点数を取れると加点されやすく合格がしやすくなる。しかしながら英語の難易度は両学部とも高いため、配点上国語が苦手ではどちらの学部も合格は難しくなっている。

一般入試

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英語(90分/75点)

 2つの学部の形式は全く同じで、どちらの学部も難易度は高い。不合格者得点開示を参考にすると英語の素点は国語歴史と異なり平均点が非常に低いため点数が加点されやすい。高得点を取れば取るほど加点されやすくアドバンテージとなる。

  • 大問Ⅰ・・・A・Bの2つの長文に分かれており、それぞれの穴埋めをするものだが、語法や熟語の知識等が要求され、単語が難しいだけでなく他の設問に比べると文章そのものの抽象度が高いことが多い。近年は英検1級レベルの単語が正解となる問が増えており文章の難易度の高さも重なって全体的に難しい大問となっている。
  • 大問Ⅱ・・・こちらはA・B・Cの3つの長文(AとBは200語〜300語で合計5問、Cは500語で5問)に分かれており、全て内容一致問題である。形式内容共に標準的な問題である。一部答えを導きにくい問題が毎年見られるのでそういう問題は消去法も駆使していきたい。大問ⅠとⅢの難易度を考えると2ミス以内に抑えたい。
  • 大問Ⅲ・・・形式は8つの短文を長文の中にある7つの空欄に入れる文挿入。この設問を苦手とする受験生は非常に多く、配点が大きいため1番差がつく。対策をしっかりしておきたい。 3科目型及び共通テスト利用型受験ではこの設問が合否を分けると言っても過言ではない。選択肢にダミー文が1つ有ることに注意したい。対策は、前後の文章との論理関係(品詞、指示語、冠詞、単複、代名詞、同型反復、対比の有無等)に注目する。形で判別できない場合は前後の文脈を参考にし、それでも厳しいならパラグラフの要旨も参考にする。最初から内容面を参考にすると迷いやすくなるため注意。
  • 大問Ⅳ・・・難しいものと簡単なものが混ざった会話文問題。基本的な会話表現の知識を押さえて難問を見極められるようにしたい。
  • 大問Ⅴ・・・200wordsほどの標準的な文章を英語一文で要約する問題。間違っても日本語で答えを書いてはいけない。他の注意点は、出来るだけ自分の言葉で言い換える(例えば文中で「take care of~」となっているのを「look after~」に変える等)こと。とはいっても、本文中の言葉を全く使ってはいけないわけでもない。青本の解答例では本文中の構文をそのまま使っていることもある。この微妙なさじ加減が難しいところだ。(←*この点に関して、2020年度入試からは「当該ページ中から2つ以上の連続した語句を用いてはいけない」という注釈が追加された。)あくまでも「要約」なので、自分の意見は言わないこと。

配点に関しては以下の説が最も有力であると考えられている。

大問Ⅰ・・・それぞれ1点。大問Ⅱ・・・A・Bはそれぞれ2点。Cはそれぞれ3点。大問Ⅲ・・・それぞれ3点。大問Ⅳ・・・それぞれ1点。大問Ⅴ.8点(部分点あり)。

※ちなみに大問5の配点は大学側が公式に認めている。

世界史(60分/50点)

 他学部と同様にマーク式が多い。平易な問題と難しい問題が混在しているが、近年は大部分が平易な問題であり、高得点勝負となっているため、まずは平易な問題を確実に解けるようになる事が必要である。

 また、文化史はいきなり多くをやってもほぼ忘れるため、絶対に落とせない基本的な事項から確実に習得することが大切である。なお、文化史は通史に比べて単純暗記要素が強いため、直前期の短期間でも問題無く習得できる。そのため、まずは文化史よりも通史の完成に向けて取り組んでほしい。

日本史(文学部)(60分/50点)

 平易な問題と難しい問題が混在しているが、近年は大部分が平易な問題であり、高得点勝負となっているため、まずは平易な問題を確実に解けるようになる事が必要である。

 問題形式としては記述3:マーク7が主流となっている。文学部は2007年の学部改組以来、大問6つの出題が基本になっている。大問1から5までは時代系列順に問題が出題され、大問6に関しては毎年美術史が中心となる。全体的に他学部に比べると誤文指摘よりも正文指摘の問題が多い。

 大問1は本学部の特色のひとつである考古学を踏まえた出題が多い。正文または誤文を1~2つ指摘させる問題が多く、一見回答不可能に見えることもあるが、時代や文化の特徴を正確に捉えていれば、選択肢の矛盾から誤りが発見できることも多い。大問2~4にかけては(早稲田大学においては)一般的な入試問題である。大問5は近代史が出題される。他の大問が小問9~10個で成り立っているのに対し、大問5は例年12~13個出題される。

 近年は大問1の考古学及び大問6の美術史で極めて難度の高い問題が出題されることが多いため、対策は必須である。

日本史(文化構想学部)(60分/50点)

 平易な問題と難しい問題が混在しているが、近年は大部分が平易な問題であり、高得点勝負となっているため、まずは平易な問題を確実に解けるようになる事が必要である。また文化構想学部の日本史は良問が多いため、この学部を受けない受験生にとっても演習価値はある。

 問題形式としては記述3:マーク7が主流となっている。文化構想学部の大問は古代、近世などの時代区分ではなくテーマで分けられている。文学部系統に多い文化史だけでなく、外交史や政治史など入試頻出のテーマも毎回登場する。中には一般的なテーマ史の問題集にはなかなか取り上げられないようなテーマが出ることもあるが、教科書などを中心に基礎からしっかりと積み上げてきた受験生であれば解答は容易であろう。

 選択問題は、一見回答不可能に見える問題も出ることもある。しかし、そのような問題は消去法を利用して回答すべきである。また、「2つ選べ」「当てはまらないものを選べ」のような指定が問題文中にあることも多い。緊張や焦りで読み飛ばすことのないようにしてほしい。

 近年は平均点が6割前半と世界史よりも高いことが多く、英語の難易度と標準化を考慮すると日本史選択は8割以上の得点を目指さなければならない。

国語(文学部)(90分/75点)

 大問1・2は現代文、大問3は古文、大問4は漢文といったほぼ旧第一文学部・第二文学部と同じ傾向である。問題自体の難易度は平易なのだが、高得点勝負を強いられるため、合格点を取る難易度は低くない。

  大問1・2の現代文は多岐にわたる分野から出題される。ごく一部の悪問奇問以外は確実に得点を重ねたい。大問3の古文は文法知識(特に敬意の方向・敬語の種類)を毎年出題している。古典文法の基礎でもあり、本学部を受験する受験生のレベルを考えれば確実に得点できるようにしておきたい。大問4の漢文は、文法知識・内容理解が主であり、文学史的な内容はほぼ出題されていない。出題形式(マーク式・記述式)は異なるが、毎年のように返り点を付ける問題が出題される。

国語(文化構想学部)(90分/75点)

 独特の形式となっている。大問Iは2つから3つの文章が提示され、その文章に対する設問に答えるものだが、その複数の文章をまたぐ設問があるというのは特殊である。明治時代の文語文は大学入試では珍しい出題である。大問IIは普通の形式の現代文である。

 大問IIIは甲・乙に分かれており、07年度は甲が現・漢融合文で、乙は古文であった。学部改組・試験の変更が行われた07年ごろは凝ったつくりの問題が頻繁に出題されたが、その後はだんだんと平易な文章に切り替わってきている。しかし、この先も易化が続くとは言えず(12年は非常に長い文語文が出題された)、学習に手を抜いてはならない。

 文学史も出ているが、マニアックな出題傾向で且つ費用対効果が悪いため、基本的なものだけは事前に押さえておき、演習時にそれ以外のものに遭遇したら、「こんな難問は誰も出来ない」と言った割り切りを持つことも戦略の一つである。また、消去法を有効利用すると良い。

大学入試共通テスト併用方式

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 共通テスト併用型で、一般入試の外国語と国語を受験する方式。世界史と日本史を以下の科目に変えて受験するため日本史Bおよび世界史Bを選択することはできない。

 地理B、現代社会、政治・経済、倫理、『倫理、政治・経済』、数学I・A、数学II・B、化学、物理、生物、地学、「基礎科目2科目」の中から1つ選択する。また、理科・社会を複数科目受験している場合は第一解答科目が利用されるので注意が必要。 なお、一般入試との併願も可能である。