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早稲田大対策/社会科学部

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

政治・経済から法律、国際関係など学際的に学問に取り組むことができる学部。英語と国語と社会に関しては全てマーク式であり、記述問題は一切出題されない。合格最低点は例年6割強〜65%であるが、国語が易化した年は7割弱まで上がる。なお、成績標準化による得点調整が行われるのは選択科目だけであるため、英語と国語は素点がそのまま自身の得点となる。社会科学部は2009年度より完全昼間学部となり、他の学部と同様に一時限からの授業が基本となる。政治学、経済学、法学、商学、あるいは、社会学など、複数の科目を学ぶことができる、すなわち学際的な研究(リベラルアーツ)に適した学部であるといえるが一つのことを専門的に学ぶには難しい面もある。

一般入試[編集]

英語(90分/50点)

 全体的に問題難易度は高く、合格に必要な素点の目安は6割である。難易度が高いため英語で稼ぐという戦略は厳しい。The Economist 、The Guardian 、The New York Times 、The Washington Postなど引用される英文のレベルがかなり高い。ただ、語彙レベルが高いながらも、内容一致や要旨、推論の設問の選択肢は切りやすい。そのため、設問を軸にして、パラグラフリーディングを駆使して解いてほしい。瑣末な語彙は、本文の要点を把握する上ではあまり関係無いことが多いため、語彙レベルや語数に圧倒されずに食らいつくことが重要である。時間内に辞書無しで本文全体を完全に理解しようとするのは現実的ではないため、「設問で出された箇所を理解する」「取れる問題を取りこぼさずに合格点に達する」「難しい問題は捨てて良い」という思考回路で臨むべきである。

 下線部の単語の言い換えを答える問題には、大学受験レベルを逸脱したものが往々にして含まれているため、そのような悪問をスルーできるような取捨選択能力を身に付けておきたい。

 大問1が正誤問題10問、大問2が800語程度の長文読解、大問3〜5が1000語前後の長文読解という合計約4000語、大問5つの問題構成が近年の傾向である。2015年からこの形式が定着している。2014年以前は形式が違い語数も少なく、過去問演習にはあまり適さないため、2015年以降の問題を繰り返し演習することを勧める。大問1の正誤問題は私大の中で最も難しいものであり、人間科学部や法学部よりはるかに難しい。長文の語数を考えると大問1にかけられる時間は10分程度である。

 2019年を境に長文の語数が増えて、設問で聞かれる単語のレベルが非常に上がりつつある。20年21年と極めて難易度が高くなったが、2022年は語数も減り、設問も易し目になり易化した。今後どうなるかはわからないが、19年〜21年の水準で対策すべきである。

国語(60分/40点)

 現代文と現古漢融合問題が一題ずつであり、難易度は平易である(例年だと、センター試験や共通テストよりやや難しい程度。易化した年はそれよりも平易となる)。合格に必要な素点の目安は7割強である(合格最低点は例年6割〜65%であるが、英語は明らかに国語より難しいため、平易な国語で稼ぐ戦略が有効である。また、国語が易化したら合格最低点は7割弱まで上がるため、国語では8割程度の得点が必要となる。)。

 人間科学部の問題と類似しているため、演習には有用である。

 現代文に関しては、解答の根拠となる部分が離れていることがあり、早稲田の他学部と比べて選択肢の作られ方が異質であるため、社会科学部特有の出題に慣れておく必要がある。

 現古漢融合問題に関しては、現代文の内容と古典の内容が連動している(古典の内容を現代文で解説している)ことに注意したい。


日本史(60分/40点)

 大問4つ構成で配点40点に対し、2020年以前は各大問10個の合計40問で1問1点と予想される形式であった。全設問のうち半分ほどが2つ選べという形式であり、多い年は半分を超える。「2つ選べ」という形式は2つ正解して得点がもらえるため、これを突破できなければ合格は厳しい。同様の形式は商学部の大問4にもあるため対策に使うことができる。2021年からはマーク38問に簡単な短文論述が出題されるようになった。おそらく論述の配点は2点と予想され、論述というよりは用語の説明である。論述は慶應の商学部に形式が似ているため、対策に使うことができる。

 問題難易度はかなり高めである。平均点は歴史科目にしては珍しく5割を切る年もある。目標点は7割である。細かい正誤問題が中心で法学部同様、正誤問題には厳密性に欠ける「荒さ、曖昧さ」が見られる。用語集の文章をそのまま引用した記述などが見られるのが特徴である。難問・奇問に目を向けるのは避けるべきである。「取れる問題を取りこぼさずに合格点に達する」「難しい問題は捨てて良い」という思考回路で臨むべきである。悪問をスルーできるような取捨選択能力を身に付けておきたい。標準~やや難のレベルだけでも合格点+アドバンテージは取れる。他学部の演習用に社会科学部の問題を解くのはあまり推奨しない。

世界史(60分/40点)

 正誤問題では、細かい知識が問われる。社会科学部という学部の性質上、近代~現代の比重が高まっている。受験生が苦手とする戦後史は標準レベルで、中世以前は難易度が高い事が多い。早大世界史全般に言える事だが、他学部の過去問をなるべく多く解き、多様な視点や方法で正誤問題を解答する能力を身に付けたい。近年は易化傾向にあるものの、依然として問題難易度は比較的高めである。「取れる問題を取りこぼさずに合格点に達する」「難しい問題は捨てて良い」という思考回路で臨むべきである。悪問をスルーできるような取捨選択能力を身に付けておきたい。標準~やや難のレベルだけでも合格点+アドバンテージは取れる。

政治経済(60分/40点)

 政治・経済の難易度は比較的高い。合格を第一の目標とするならば、「取れる問題を取りこぼさずに合格点に達する」「難しい問題は捨てて良い」という思考回路で臨むべきである。悪問をスルーできるような取捨選択能力を身に付けておきたい。標準~やや難のレベルだけでも合格点+アドバンテージは取れる。また、計算問題が出題されるため、その類の問題演習をしておく必要がある。

数学(60分/40点)

 問題は平易である(センター試験や共通テストよりやや難しい程度)ため、基礎的な数学I・II及びA・Bの知識があれば余裕を持った解答が可能である。参考書としては、「チャート式基礎からの数学 黄」を進める(しかし、早稲田大学商学部や慶應義塾大学を併願受験する者は「チャート式基礎からの数学 青」の方がよい)。これらの問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになれば対策は万全だ。記述でケアレスミスをしなければ、9割~満点を出せる実力はつく。

 早稲田大学社会科学部の数学の特徴は、その年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると、全分野にわたって問題が作成されていることだ。そのため、苦手分野をそのままにしてはならない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。

※当学部は大学入試共通テスト利用入試を採用している。詳しくは早稲田大学ホームページで確認すること。