早稲田大対策/社会科学部

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政治・経済から法律、国際関係など学際的に学問に取り組むことができる学部。また試験日程上、倍率も非常に高い。難問・奇問の多い選択科目(日本史・世界史・政治経済)が出題される。英語では語彙レベルの高い英文が出題されるので速読英単語上級編等でボキャブラリーを増やすのが望ましい。合格最低点は07年85.5点・08年93.6点と近年は65~70%で安定していたが09年76.2点と大幅に下がった。これは英語・国語の平均点が前年に比べ10点近く下がったことに起因しており出題者が受験生の学力を正確に把握していないことが伺われる。社会科学部は2009年度より、完全昼間学部となり、他の学部と同様に一時限からの授業が基本となる。政治学、経済学、法学、商学、あるいは、社会学など、複数の科目を学ぶことができる、すなわち、学際的な研究に適した学部であるといえるが、一つのことを専門的に学ぶには難しい面もある。当局は、基本的な社会科学の知識に、一つの専門的な知識を身につけることを望んでいる。

一般入試[編集]

英語(90分/50点) 難易度は読解は標準、文法及び会話文はやや難~難。単語レベルは高いながらも構文の構造が比較的単純で、論旨が明確な時事英文(TIME、Reader's Digest、The Economistなどの英文雑誌の素材)から出題される。設問自体は人によって素直なものに感じたり癖の強いように感じたりするかもしれない。パラグラフリーディングなど、難しい単語が分からなくても本文の論旨を理解し常識を働かせて問題を解いてほしい。この傾向に沿った本学部独自の設問である「本文から推論できるものを選べ」は論旨の理解を試す良問である。問題構成は全五題(文法・語法または会話があわせて二題。長文読解問題が三題。)が近年の傾向であるが、これは1992年以前の出題とほぼ同じ構成である。1993年~2001年までは全四題の長文読解のみの出題だった(1994~99年までは内容把握のみの問題構成)。文法、語法、会話文問題は年度によって難易度が異なるので差がつく(つけられる)問題と言える。が年々会話文問題は難しくなっており、特に09年度の文法・会話文問題はかなり難易度が高く人間科学部の文法問題、教育学部の会話問題よりはるかに難しい。文法問題はNO ERRORという選択肢もあるため、難しいと感じる人が多いが注意深く文章を見れば容易に解ける問題も多い。ポイントとしては主語述語の関係・熟語・構文・文型・前置詞といったところがよく問われるということがある。会話問題は設問にかなり難しい熟語や不自然な構文も多いため、初めてやる人は戸惑ってしまうかもしれない。事前に過去問で演習してほしい。長文問題の傾向は安定しているのでここで高得点が取れるように対策するべき。選択肢が日本語である場合も多いのでそれをヒントにこの問題のトピックスは何なのか類推することが可能である。三教科の中では出来る人と出来ない人の差が最も出る試験であり、国語・数学と社会がともに点差が開きにくい試験であるので(前者はかなり易しく、後者はかなり難しいため)事実上英語の得点が社会科学部の合否を左右することを留意するべきである。

国語(60分/40点) 現代文と現古融合問題が一題ずつであり、こちらは標準的(すなわち早稲田大学受験者にしてみれば解けて当たり前)。商学部や人間科学部の問題と類似しているかつ、これらの問題の方が難易度がやや高いため演習に丁度良いので解いてみる事をお勧めする。三教科の中では失敗が許されず,合格するならば満点に近い点数を目指してほしい。国語の全受験者平均点(当然合格者平均点はもっと高いと思われる。)はかなり高いので,国語でつまづくようだと社会科学部の合格は非常に厳しくなる。それぐらいケアレスミスが許されない試験だと覚悟し、対策は万全にして本番に臨むべきである。古文の対策は古典単語、古典常識、文法(助動詞、敬語、識別、接続条件等)を完璧にしておきたい。2007年では明らかな難化がみられたが、このような場合でも7割の得点が下限であると考えた方がよい。なお、08年は易化し、8割以上コンスタントに獲得できる難度に戻った。09年はあるだけ選べという問が多く出題され難化したものと思われる。

日本史(60分/40点) かなりの難易度を誇る。度の過ぎた難問奇問悪問のオンパレードで、通常の学習をしただけでは全く勝負にならない。非常に細かい正誤問題が特徴。徹底的かつ丁寧な学習に裏打ちされた深い知識が必要、と口で言うのは簡単だが、ここのレベルまで引き上げるのは非現実的・非効率的である。半分以上くらい取れれば良しとして、あまり難問・奇問に目を向けるのは避けよう。標準(教科書の脚注も含む)~やや難のレベルだけでもそれなりの点数は取れるのである。問題自体は政治経済学部及び教育学部と類似した事項も見られるので,そちらも演習用に利用するといいだろう。

世界史(60分/40点) マーク式の問題では全国トップレベルで早大の中でも毎年1、2を争う難度である。特に正誤問題の細かさは標準レベルの学習では歯が立たないであろう。社会科学部という学部の性質上、近代~現代の比重が高まっている。受験生が苦手とする戦後史は標準レベルで、中世以前は難易度が高い事が多い。難易度の高い正誤問題で合格点を取るためには、用語集の低頻度の語句にも注意を向ける必要がある。また早大世界史全般に言える事だが、他学部の過去問をなるべく多く解いて細かい知識の固定化を図りたい所である。難度は高いながらも早大受験生の世界史選択者は高得点を取る傾向にあり、当学部でも合格点は7割前後であると推定される。8割以上取る為の勉強をする事は効率上好ましくなく、その分の勉強は配点が高く素点換算の英語に回すべきである。

政治経済(60分/40点) 日本史や世界史と同様に大学入試における政治・経済の難易度は比較的高い。ただし、08年は例年に比べて大幅に易化し点数が取りやすくなった。合格を第一の目標とするならば、難度の高い問題は捨て、簡単な問題を確実に解く、ということが重要となる。英語の難度の高さを考慮し、また、日本史・世界史の難度の高さによる「標準化」を考慮するならば、政治・経済の為のコストは最小限にし、英語へのコストを拡大する事が合格への近道である。このような社会科学部の政治・経済の特性は、特に社会への学習が遅れている現役生を有利な方向へと導くかもしれない。計算問題が出題されるのでその類の問題演習をしておく必要がある。

数学(60分/40点) 標準的な数学I・II及びA・Bの知識があれば余裕を持った解答が可能である。しかし、問題が簡単な分標準化によって大きく得点調整されるので、9割~満点を取れなければ合格から遠のくことは留意すべきである。参考書としては、「チャート式基礎からの数学 黄」を進める(しかし、政治経済学部や商学部を併願受験する者は「チャート式基礎からの数学 青」の方がよい)。これらの問題集の基本例題及び重要例題を全て解けるようになれば対策は万全だ。記述でケアレスミスをしなければ、9割~満点を出せる実力はつく。早稲田数学の特徴は、その年だけでは全分野の力は試されないが、各年度を通してみると、全分野にわたって問題が作成されていることだ。そのため、苦手分野をそのままにしてはならない。どの分野が出題されても満足に得点できる力が求められる。しかし、08年は難化したので今後は注意が必要である。

※当学部はセンター試験利用方式を採用している。詳しくは早稲田大学ホームページで確認すること。