明晰夢/夢を思い出す

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

夢を思い出すことは必要不可欠です。それには最低でも2つの理由があります:

  1. それは非常にまれですが、明晰夢を忘れることもありえます。いくら明晰夢を見ることができても、起床時に忘れてしまうのでは意味がありません。
  2. 夢を記録することは、最終的に定期的なパターン、キャラクター、そしてシナリオに気がつくきっかけとなります。これらの詳細を知っていると明晰夢への誘導技術を練習する際にとても役に立ちます。

眠りに入っている時、90分ごとにREM睡眠期間へと移行します。この期間中に、一般に夢を見ます。 これらの期間は最初はとても短いです。– 約10分程度とされています。 しかし、夜が進むにつれて, それらの期間は徐々に伸びていきます – それはしばしば45分程度まで伸ばされます。 夢を見ている最中に起床することは、夢の詳細を記憶する技術を上達させることになります。 したがって、時計のアラームを通常睡眠に入る時間の 4½, 6, 7½ 時間後にセットしてみてください。 これは夢の中から直接起こされることになります。.

夢を思い出すにあたって最も重要な事は、夢に関する記録 (もしくは夢日記)をつけることです。 形式はどのようなものでも構いません。日記でも大学ノートでもメモ帳でも、あるいはPCのお好みのエディタでもいいでしょう。あなたが使いやすいものを使用してください。以下に記録をつけるためにいくつかのガイドラインを示しておきます。

  • あなたの夢に関する全てのことを書きましょう
    • 夢について思い出せる限り全てのことを書き記しましょう。フレーズ、色、体験……全てです。これらは起きたらできる限り早く行いましょう。
    • 絵をノートなどに書くことはシンボル、場所、顔、その他全ての夢のすがたやかたちを思い出す助けになるでしょう。
    • もし何かの要因により夜に目が覚めてしまい、夢を記録するのが困難な場合、ニーモニック技術という Harry Lorayne と Jerry Lucas の "The Memory Book" の中で推奨される方法を試しましょう。たとえば、どこかで音がする場合、それをあなたの夢と関連付けましょう。 そうするとその音がイメージ記憶の引き金になり、夢を思い出すのが用意になります
  • 日記の習慣化
    • 特別な色のペンを日記専用にすると、日記を続けるのが習慣となる助けになります。
    • 一度 ラフ書きをして、改めて別の夢日記に清書する場合、夢が心のそこに残る助けになります。
  • ベットに横になっている時に出来る限り思い出す。
    • 早起きをして行動するまでにいくらかの余裕がある場合、この自由時間に, 見た夢について熟考し、reality checkをしてください。
    • 起床後出来る限り目を閉じていたい場合、もしくは日の昇る前に目が覚めてしまった場合、ノートにペンを挟んでおいて、できるだけ目を閉じたまま走り書きをしてください。
    • 起床後、同じ場所に留まりベッドから起き上がらずに夢について頭をめぐらせてください。夢を思い出した後、別の場所に移動し、(この時目を閉じたままにしておく) 普通に眠ります。その後夢を思い出します。あなたが眠った場所は、そこにいた時見た夢について思い出すことを助けてくれるでしょう。
    • もしまだ何も思い出せない場合、昨日の出来事や問題について思いを巡らせてください。恐らく夢を記憶する手助けになるでしょう…。
    • もし誰かと共に寝ている場合、起きてから何かを話す前に夜見た夢について話し合う習慣をつけましょう。
  • 夢を記録する前に昼間やっておくこと
    • 小さい夢日記を携帯しましょう。これは日中夢を思い出すのにかなり効果があります。
    • たとえ 日中に短い夢を見たとしても、思い出せるだけ書き記せて、それが記憶の引き金になります。
    • 日中夢について考えて、何度か自分にこう尋ねてください。“なんの夢を見た?” しばしば、起きてから一時間は正確な答えがしばしば得られます。
  • 夢を思い出すのに “バックトラッキング”を試してみてください。 — 起きてすぐ, 一体さっきまで何をしていたか思い出してください。最初から夢の経緯を把握できるでしょう。
  • いくつかの夢に共通性、例えば車や絵など、を見つけた場合、 もし朝に夢を思い出せなかったら、特別な夢のサインを思い出してみてください。この場合だと車や絵になります。もしあなたが夢の辞書を作れるならば(普通の紙一枚の上に書いてください。)起床後それを眺めるようにしてください。

また、 autosuggestion technique を夢を思い出す導入として 使ってください(次のチャプターで description of the autosuggestion technique について見ることが出来ます。).

たくさんの日記をつけたら、その中から夢のサインを探してみてください。いくつかの夢のサインは多くの人が体験しています。 それらは飛行したり、追いかけられたり、何かを追いかけたり、もしくは古い家にいたりします。 多くのサインはあなたにとってユニークであるでしょう。 これらのユニークなサインは重要な人物 (あなたの人生で)に伴うことが多いです。仕事であること、もしくは他界した親戚と話すことなど。

もし現実世界に夢のサインが現れたら注意してください。そしてそれらが起こった場合には reality check を実行して夢かどうかを確かめてください。

私は時々寝ていた時よりも多くのことを記憶しています。コレは可能なのでしょうか?

おそらくあなたは夢を見る一つの期間にいくつかの夢を見てそれを記憶しているか、いくつかの思い出は、過去の夜のものかもしれません。

現実の時間と夢の時間が厳密に等しくないこともありえます。 夢の中で一日が過ぎたと感じても実際には一晩であることなどです。夢の中で一時間と思えたことが実際は数分の出来事であることもしばしば見られます。 時々、まる1年間明晰夢を見ていたという人もいます。: Robert Monroe は100年間明晰夢を見ていたと報告しています。[1]

それが実際の夢の記憶ではない可能性もあります。しかし、起床時の記憶と睡眠中の記憶が誤って関連付けられたというよりは、正しく起床時の記憶の関連付けられたのでしょう。このため、これらの記憶は、過去からの夢ではなく、継続的な潜在意識の経験かもしれません。

どのような順序で夢を書くべきですか

通常それを教えるのは、あなたが思い出した順番で夢が起こっている場合、難しいです。 普通それらは思い出された順番で書きます。しかし夢を完全にランダムに書くよりかは順序を自分で見つける人もいます。 もし同じ夜に見た前の夢に関して誰かとお喋りしたならば、前の夢はお喋りした夢より前の順序に来るでしょう (しかし”前の記憶”が偽物の記憶のこともあります。). 大切なことは夢を書きとめることです。 もし夢の順番を思い出せるなら、前の日記に戻って再配置してください。