出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
皇国史観とは、天皇を中心とする国体発展を考慮した歴史観である[1]。天皇の神性を根拠とし、臣民としての忠孝の美徳を強調する[2]。
その起源は、主に幕末の尊攘(そんじょう)思想、平田国学、明治の国粋主義まで遡るとされる[3]。
古代の日本史の編纂書である古事記や日本書紀や、南北朝時代に北畠親房が南朝の正当性を示唆するために著した「神皇正統記」、徳川時代の水戸学や本居宣長・平田篤胤らの国学。古事記・日本書紀の神話を歴史的事実とすることも皇国史観の特色とされる[4]。幕末の尊皇攘夷運動により強化され、大日本帝国の時代には政府公認の歴史観とされた。
- ^ 小学館 デジタル大辞泉「皇国史観」
- ^ 平凡社 世界大百科事典 第2版「皇国史観」
- ^ 小学館 日本大百科全書「皇国史観」
- ^ 小学館 精選版 日本国語大辞典「皇国史観」