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真実を知る方法

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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真実を知る方法では、あるものごとについて、できるかぎり真実に近い知識を得る方法を説明します。

バイアスに注意

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真実を知るためには、バイアス(思い込み)に注意する必要があります。「多分こうだろうな」という思い込みが、情報の取捨選択や解釈に影響してしまうのです。

また、「一件そうだったからといって、それが一般的とは限らない」ということに注意する必要があります。

たとえば、「今日、◯○バスの△△線が30分遅れた」としても、「いつも◯○バスは遅れる」とは限りません。

もちろん、「みんなが○○だと思っている」ということは「○○である」というわけでもありません。

たとえば「アンケートに回答した80%の人が『△△市は治安が悪い』と思っている」という調査結果があったとしましょう。でも、これは単に「アンケートに回答した80%の人が『△△市は治安が悪い』と思っている」というデータに過ぎません。

ほんとうに△△市で犯罪が多いのかは、別に調査したり、他の調査結果を確認したりしなければわからないことなのです。

主流派メディアは信頼できるのか

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テレビ、新聞、ラジオなどの主流派メディアは信頼できるのでしょうか。

いかなるメディアであっても、特定の指針に基づいて情報を取捨選択していますし、特定の見方に立って事象を解釈しています。

主流派メディアは、一次情報あるいは一次資料(下記参照)と扱うべきではありません。

陰謀論に惑わされないためには

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n次情報とn次資料

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「n次情報」という言い方は一般的に使われます。

「n次資料」という言い方は、学問や研究の場で使われることが多いです。

一次情報

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自分が実際に体験したり、調査したりして得た情報を「一次情報」といいます[1]

バスの時間の例でいうと、「実際に○○バスに乗ったとき、どのくらい遅れたか」、「○○バスが定刻通りに来るかを実際に調査した結果」です。

一次情報は最も信頼性が高い反面、実際に調査しなければならないため、得るのが難しいです。

二次情報

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一次情報を持つ他人から得た情報を「二次情報」といいます。本や新聞、論文などが二次情報です。

バスの時間の例でいうと、「○○バスをいつも利用している友人の話」です。

三次情報

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発信元が定かではない情報を「三次情報」をいいます。三次情報は、信頼性が劣ります。

バスの時間でいうと、「○○バスの時間について、駅前を歩いている人が話していた噂話」です。

一次資料

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ウィキペディアの指針では、一次資料を「ある事象について、それに密接したところにある独自の資料であり、多くの場合はそれに直接参加した人によって作成されます。その人たちは、事件、歴史の一時期、芸術作品、政策決定、などについて内部からの観点を提供します[2]。」としています。

バスの時間の例でいうと、「時刻表」や「実際にバスが来た時間をメモしたもの」、「バスの運転手が書いた、大幅な遅延に関する始末書」です。

一次資料は扱いが難しく、その事象や背景について詳しい知識が必要です。

一次資料というのは、たとえば、

  • 法律の原文
  • 判決文
  • 本人の手記
  • フライトデータレコーダーの記録
  • 事象を直接録音・録画したもの
  • 実験や調査のときのメモ

などです。

二次資料

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二次資料は、一次資料についての知識を持った人が作成した資料です。

バスの時間の例でいうと、「○○バスの時間の正確性についての調査報告書」です。

ウィキペディアによれば、二次資料には大元の情報の一般化、分析、解釈、評価が含まれます[3]

二次資料のうち主なものは、

  • 論文
  • 報告書
  • 一部の専門性の高い本

です。

三次資料

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三次資料は、一次資料や二次資料をまとめた資料です。

バスの時間の例でいうと、「百科事典の『○○バス』の項目」です。

三次資料のうち主なものは、

  • 教科書
  • 百科事典

です。

調査の方法

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脚注

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  1. ^ https://note.com/rkawtr/n/n34d20a76ac75
  2. ^ ウィキペディア日本語版「Wikipedia:独自研究は載せない」2023年1月6日 05:30‎より引用。CC-BY-SAでライセンスされている。
  3. ^ 引用元: ウィキペディア日本語版「二次資料」2022年10月31日 9時15分
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