聖書ヘブライ語入門/音節構造・アクセント・シェワー/アクセント/句読符号

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 前述のようにティベリア式マソラ符号は,主に聖書の朗唱のためのものであるから,音調を示すための様々な「アクセント符号」を持つ.しかもその方式は,散文と韻文(箴言,詩篇,ヨブ記32-426とで部分的に異なり,かなり複雑である.しかし我々にとって重要なのは,これら「アクセント符号」によって,語アクセントの位置をしることができ,文の区切りが示されることである.その意味で重要な「アクセント符号を二つだけ挙げておく.


 シルークやアトナハの付いた語形は休止形と呼ばれ,丁度フェルマータ(fermata《休止》)の付いた音のように,次にくる小休止を予想して重々しく発音されるため,母音が長くなるなど,非休止形とは異なる形をとることが多い.例えば,

אֶ֫רֶץ 'éreṣ,

מַ֫יִם máyim,

לׇקַח lāqaḥ,

יֹאכַל yōḵal,

の休止形はそれぞれ、

אָ֑רֶץ ā́reṣ,

מָ֑יִם mā́yim,

לָקָ֑ח lāqāḥ,

יאׁכֵ֑ל yōḵēl,

となる。休止形はこのようにアトナハを付けて、示される。休止形では、母音が変わるだけでなく、アクセントが移動する場合もある。例えば、

אָנכִׁי 'ānōḵī́

נָ֣תְנׇה nā̀tənā́

וַיׇּ֫מׇת wayyā́mot

はそれぞれ、

אׇנ֑כִׁי 'ānṓ

נׇתׇ֑נׇה nātā́

וַיׇּמֹ֑ת wayyāmṓt

に変わる.