薬理学/造血系
貧血とその治療薬
[編集]貧血には、いくつかの種類があり、それに応じて治療法も異なる。
鉄欠乏性貧血
[編集]鉄欠乏性貧血の治療薬では、鉄剤が有効である。貧血治療薬の鉄剤には、経口剤と注射剤があり[1]、原則として経口剤が用いられる[2][3]。
経口剤としては、硫酸鉄、クエン酸第一鉄、フマル酸第一鉄、溶性ピロリン酸第二鉄、などがある[4][5]。
注射鉄剤が用いられる場合とは、消化器の潰瘍性大腸炎または消化性潰瘍の場合や、急速に鉄剤の補給が必要な場合に、注射鉄剤が投与される[8][9]。
巨赤芽球性貧血
[編集]ビタミンB12と葉酸の不足で、巨赤芽球性貧血が起きる。
- ※ なお、いわゆる「悪性貧血」の定義が、パートナー薬理学と標準薬理学で違っている。
巨赤芽球性貧血の治療には、ビタミンB12や葉酸を栄養として摂取させたり、製剤としてはシアノコバラミンなどのビタミンB12製剤を投与する[10][11]。
なお、巨赤芽球性貧血の患者の症状として、白髪とハンター舌炎がある[12]。
腎性貧血
[編集]ヒトの増結因子であるエリスロポエチンは、健常者なら腎臓で分泌される。慢性腎疾患[13][14]の患者や、血液透析[15][16]を受けている患者は、エリスロポエチンが不足する。
ヒトのエリスロポリチンの遺伝子組み換え体である エポエチン アルファ または エポエチン ベータ を投与する。あるいは、ダルベポエチン アルファを投与する。ダルベポエチン アルファは半減期が長い。
再生不良貧血
[編集]造血幹細胞の減少などによって、赤血球・白血球・血小板のすべてが減少する貧血であるが[17][18]、再生不良貧血の原因は不明。
自己免疫疾患の可能性が疑われている[19]。そのため、免疫抑制薬であるシクロスポリンなどが「再生不良貧血」とされている貧血に效くとされている。
- ※ 本wikiでは詳細は未記述. 情報不足のため。
メテノロンが效く。
溶血性貧血
[編集]- ※ 未記述. 情報不足のため。
血小板減少症とその治療薬
[編集]- ※ 記述中.
白血球減少症
[編集]白血球減少症は、造血幹細胞移植、抗癌剤投与、X線照射、再生不良貧血、白血病、などによって起きる。
治療薬では、遺伝子組み換えなどによって造られた顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を投与する。
治療薬としては、
- 大腸菌由来のG-CSFであるフィルグラスチム、
- チャイニーズハムスター卵巣[20]由来のG-CSFであるレノグラスチム、
などがある。
脚注
[編集]- ^ 『標準薬理学』、P501
- ^ 『パートナー薬理学』、P281
- ^ 『NEW薬理学』、P420
- ^ 『パートナー薬理学』、P281
- ^ 『標準薬理学』、P501
- ^ 『パートナー薬理学』、P281
- ^ 『標準薬理学』、P501
- ^ 『パートナー薬理学』、P281
- ^ 『NEW薬理学』、P421
- ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P219
- ^ 『パートナー薬理学』、P283
- ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P219
- ^ 『標準薬理学』、P501
- ^ 『パートナー薬理学』、P285
- ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P219
- ^ 『パートナー薬理学』、P285
- ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P219
- ^ 『パートナー薬理学』、P284
- ^ 『はじめの一歩の薬理学』、P219
- ^ 『NEW薬理学』,P477