馬券を買う前に知っておくべきこと
ここでは馬券を買う前に知っておくべきことについて解説する。 また20歳未満の人は馬券は買えないので要注意である。
競走について[編集]
馬の競い合いの事、いわゆるレースのことを競走という。
現在JRAで行われている競走とばんえい競馬を除くNARの競走では、騎手が馬の上に騎乗し、定められた一定距離を騎手を馬上に置いたまま走り、正規に決勝線を最も早く通過したものを勝者とする。
ばんえい競馬や繋駕速歩競走では、騎手はそりや繋駕車の上に載る。
競走の種類[編集]
走路や馬種による違い[編集]
日本で現在行われている競走には大きく分けて2種類ある。
- 平地
- 障害
平地は芝とダートに分けられる。通常はダートのほうがパワーを必要とし、走破タイムに時間がかかる。芝はスピードを必要とし、走破タイムはダートと比べ早くなる。クラシック競走(後述)など、重要な競走は芝に偏っていたが、近年は中央競馬と地方競馬の交流グレード創設などもあり、ダートでのグレードの高い競走も増えている。
障害は、コースに設置してある障害を飛越していくレースのことである。障害競走も芝とダートに分かれるが、芝とダートの両方を走るコースや競走も存在する。
また通常のレースではサラブレッドが走る事が多いが、地方競馬ではアラブ種によるレースも行われている。
斤量による違い[編集]
馬齢重量表に基づいて斤量が決まる馬齢重量戦、レースによって定められた斤量で走る定量戦、馬の性別と年齢でによる基準重量に、獲得した賞金額や過去に勝った競走のグレードなどにより重量が加算されて斤量が決まる別定重量戦(別定戦とも呼ばれる)、各馬の実力に応じて斤量が決まるハンディキャップ競走がある。 ハンディキャップ競走では波乱が起こることが多いので特に注意が必要である。
競走のクラス分け[編集]
JRAでは1着をとった競走の競走条件(下記参照)に応じて、以下のように定められている。
競走条件 | 収得賞金額 |
---|---|
新馬 | 400万円 |
未勝利 | 400万円 |
500万円以下 | 500万円 |
1000万円以下 | 600万円 |
1600万円以下 | 900万円 |
オープン | 本賞金の半額 (10万円未満切捨) 重賞競走においては2着馬も加算 |
国際グレードがついている重賞にはGI、GII 、GIIIとJRAグレードのみの重賞はjpnI、jpnII、jpnIIIとクラスが分けられ、どちらもローマ数字が少なくなるほどクラスは上である。
クラシック競走・八大競走[編集]
クラシック競走とは3歳馬のみが出走できる、種牡馬、繁殖牝馬の価値を高める為の競走である。それゆえに去勢されているセン馬は出走できない。 クラシック競走には
- 皐月賞
- 東京優駿(日本ダービー)
- 菊花賞
- 桜花賞
- 優駿牝馬(オークス)
の5つがある。 これに
- 天皇賞(春)
- 天皇賞(秋)
- 有馬記念
を加えて八大競走という。
競走馬について[編集]
競走馬の種類[編集]
競走馬にはサラブレッドやアングロアラブ、クォーターホース、ペルシュロン、スタンダードブレッドなどの種類がある。
この中で最も速い馬種がサラブレッドである。中央競馬では、この馬種による競走が行われている。また地方競馬でもほとんどがサラブレッドによる競走である。
アングロアラブは、サラブレッドにスピードでは劣るが、サラブレッドより丈夫である。アングロアラブによる競走は日本では衰退の一過を辿っている。
クォーターホースは、400mまでのレースではサラブレッドと互角に戦う事ができる。
スタンダードブレッドは繋駕速歩競走に使われる。
ペルシュロンなどの重種馬はばんえい競馬で使われる。
競走馬の年齢[編集]
馬の年齢は、人間と同じく、生まれた歳を0歳とする。が、歳をとるのは全員一緒に年が変わるごとにとる。
2歳からレースが始まり、通常は長くても9歳ぐらいまでである。(もちろん10歳以上まで出走する馬もいることはいる。例を挙げればフェブラリーステークスの勝ち馬ノボトゥルーなどがいる)
競走馬の馬名[編集]
馬の名前の事を馬名という。公式なものでは馬名の後に「号」とつけられる。
馬の名前にもルールはあり、2文字以上9文字以下でなければならない。また優秀な競走成績や、繁殖成績が優れている馬の名前と同じものや、馬名として相応しくないもの、馬名の最後が「ゴウ」や「ゴー」で終わるものなども不可である。
競走馬の毛色[編集]
競走馬の毛色はJRA認定のものは、8種類ある。
- 鹿毛
- 黒毛
- 黒鹿毛
- 芦毛
- 青鹿毛
- 栃栗毛
- 青毛
- 白毛