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高校化学 スズ

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

スズ Sn と鉛 Pb は、ともに周期表14族であり、原子は価電子を4個もち、ともに酸化数が+2または+4の化合物をつくり、ともに両性元素であり、ともにイオン化傾向は水より大きい。

スズ

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スズ
スズ

スズ(Sn)は銀白色の固体である。展性や延性に富み、また比較的さびにくい金属である。酸とも塩基とも反応して、水素を発生する。

Sn + 2HCl → SnCl2 + H2
Sn + 2NaOH + 2H2O → [Sn(OH)4]2- + 2Na+ + H2

スズは、青銅やハンダなど合金の材料でもある。

また、スズはメッキに多用される。鉄にスズをメッキしたものは「ブリキ」と呼ばれ、缶詰や金属玩具などに用いられる。

青銅
ブリキの缶詰

スズの化合物

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化合物中でのスズの酸化数には +2 と +4 があるが、スズの場合は 酸化数=+4 のほうが安定である。

スズを塩酸に溶かした溶液から、塩化スズ SnCl2 が得られる。 塩化スズ(II)二水和物 SnCl2・2H2O は無色の結晶。また、水溶液は還元作用がある。

SnCl2 + 2Cl- → SnCl4 + 2e-