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高校英語の文法/時制

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

時制の一致と話法[編集]

時制の一致[編集]

時制の一致の原則[編集]

ジーニアス、ロイヤル英文法にある典型的な例文だが、

「私は、彼が忙しいと思う」 I think that he is busy.

「私は、彼が忙しいと思った」 I thought that he was busy.

これを分析しよう。主節が「思った」と過去形になると、英語では、従属節の意味が「忙しい」と現在形であっても、主節にあわせて he was busy のように動詞が過去形になります。このような現象を「時制の一致」(じせいのいっち)と言います。


時制の一致が起きるのは、主節が過去形または過去完了形の場合だけである。なお、過去完了形については高校で習う。

つまり、現在形・現在進行形・現在完了形および未来・未来完了形では、時制の一致は起きない。

ほか、従属節がもとから過去完了の場合、主節が現在形から過去形に変わっても、(※wiki追記 : もはやこれ以上は従属節の時制を古くはできないので、)従属節の時制の変化はせず、従属節の時制は過去完了のままである(インスパイア)。

なお、過去から見た過去を言い表す場合は、従属節は過去形のままかあるいは過去完了(大過去)になる。参考書ではいちいち分析しないが、「時制の一致」の観点からも、「大過去」を考えることができる。


従属節が未来系であっても、主節が過去形でありさえすれば、時制の一致は起きる。たとえば例文、

「彼が~するだろうと思う」 I think he will ~.

「彼が遅れるだろうと思った。」 I thought he would ~.

である。

時制の一致の例外[編集]

従属節で「水は100度で沸騰する」とか「光は音よりも速く伝わる」などの物理法則を習ったとか教わった、とかなどと場合は、習った時点が過去であっても、従属節の時制は現在形である。

これに準じてか、歴史的事実を習ったり知ったりした場合などは、その事実を習ったりした時点が過去であっても、従属節をけっして過去完了形にせず(大過去にせず)、従属節は単なる過去形にする。

また、「彼は毎日散歩をする」とか「彼は毎日ジョギングをする」など、現在も通用している習慣を表す場合、従属節を過去にせず現在形にするのが普通。


ただし、習慣については、必ずしも従属節を必ず現在形にしないといけないわけではなく、惰性的に主節が過去形なら従属節もひきづられて過去形にすることも実際にはよくあるのが現実である(ロイヤル英文法)


ただし、習慣の内容の従属節を過去形にした場合、果たして現在もその習慣が続いているか分からない、という解釈をされるおそれがある。なので高校生向けの英文法参考書などでは、習慣については時制の一致の例外として現在形にするという教育が好まれている。

仮定法

仮定法の場合も、時制の一致の例外である。

なお、実現しなかった願望を表す意味での仮定法は基本、仮定法過去または仮定法過去完了のどちらか片方である。


これとは別に「仮定法現在」というのがあるが、願望の表現ではなく、かつては条件文などで仮定法現在が使われていた歴史もあったが、しかし古風な表現方法であり、なので21世紀ではあまり使われない。古風な文体を意図的に書く場合などで、仮定法現在を用いる場合もある。

未来[編集]

未来の出来事であっても、交通機関の時刻表にもとづく出来事や、カレンダーにもとづく行事などは、確定的な未来であるとして、動詞は現在形で表す。

The flight leaves at 10:30. 「その飛行機は10時30分に出発する。」

なお、「飛行機」はであってもいい(青チャート)。

The plane leaves at 10:30. 「その飛行機は10時30分に出発する。」


ほか、現在進行形で、比較的近い、自身などの予定を表せる。

I'm leaving for Sapporo tomorrow. 「私は明日、札幌に行く予定です。」

I'm visiting Sapporo tomorrow. 「私は明日、札幌に行く予定です。」

上述の現在進行形による予定の表現には、現在その準備や手配を具体的に整えているという含みもある。


be about to ~ 「まさに~が始まろうとしている」


be about to は、ごく近い未来に起きようとしている何か、しようとしている事に対して使うので、なので、tomorrow とか next week とかの未来を表す副詞句は伴わないのが普通(青チャート、ブレイク、インスパ)。now とともに使うことは可能(ジーニアス)。

過去形 was about to や were about to で使うことも可能であり、その場合は「~しようとしていたところだった」の意味になる場合もある(青チャート、ロイヤル)。

そのほか、実現しようとしてたが実現しなかったことに使う用法もある(インスパ)。


これとほとんど同じ意味で、

be on the point of ~ing


というのもある(ジーニアス、エバーグリーン)。

中学でも習ったように、

be going to ~(不定詞)

「~するつもりだ」で、あらかじめ考えていた未来の予定・景気悪を表すのが(インスパイア、青チャート)、通常である。


だが例外的に、「行く予定である」を

be going to go というのも、口調が悪いと考える人もいて、この場合は to go が省略されることもある(ロイヤル、インスパイア)。

be going on a picnic 「ピクニックに行くつもりだ」※ インスパイア

ほか、「来るつもり」 going to come の代わりに「coming」と言う場合もある(※ インスパイア)。


なお、will は、その場で考えた意志にもとづく未来の予想に使う。

たとえば、家族に「冷蔵庫に牛乳がないよ」とか「時計が壊れた」とか言われて、その返事として下記、


I'll get a new one today. 「それ今日、買ってくるわ。」 ※ 牛乳がないことに、家族に言われて初めて気づいた

I'm going to get a new one. 「それなら、今日買うつもりだよ。」 ※ 牛乳がなくなることを事前に予想していたり既に知っていたりして、購入計画をすでに立ててあった

というニュアンスの違いがある(青チャート、インスパイア)。


そのほか、「be to 動詞の原形」つまり 「be to不定詞」で、公的な予定を表す。

(※ 範囲外)確実な未来ではwillは使えない

Tomorrow などが主語のとき、「明日は日曜日だ」のような確実な未来についての表現では、willは使えない[1]

Tomorrow, It will be rainy. 「明日は雨だろう」

のような表現は可能である。しかし、「明日は日曜日だ」には It will be は使わないのが普通。

これはつまり、英語には、どんな場合にも未来の表現として使えるような助動詞は、存在しないという事である。ただし、けっこう英語学で専門的な話題なので、英語を学び始めの中高生はそこまで気にしなくていいだろう。 ※ 教師の側が気にすべきことである。

なので、「単純未来」という文法用語は、英語においては正しくないという学説もある。


現在[編集]

一般的事実[編集]

The earth goes around the sun. 「地球は太陽のまわりを回っている。」

のように、時間の経過により変化しない真理・一般的事実は、現在形であらわす(ジーニアス、エバーグリーン)。

なお、インスパイアでは、

The moon goes around the earth. 「月は地球のまわりを回っている。」

である。

ほか、

Water consists of hydrogen and oxygen. 「水は水素と酸素から成る。」※エバーグリーン、ロイヤル

ことわざ[編集]

ほか、ことわざも現在形が普通。

All roads lead to Rome. 「すべての道はローマに通ず」※ ジーニアス

Practice makes perfect. 「習うより慣れろ」 ※インスパイア

The earky bird catches the worm. 「早起きの鳥は虫を捕らえる。」(「早起きは三文の得」に相当)※青チャート


なお、「ローマは一日にしてならず」は過去形。

Rome was not built in a day. 「ローマは一日にしてならず」※ インスパイア

スポーツ実況など[編集]

John pass the ball to Mike. He kicks to the goal. 「ジョンがボールをマイクにパス。マイク、ゴールへシュート。」

※ 青チャート、インスパイア。

なお、実況放送では、進行の順番どおりに説明していくのが普通(インスパイア)。

歴史的現在[編集]

「歴史的現在」と言い、小説などで、過去の出来事でも、まるで目の前で起きているかのように、現在形で表す表現技法がある。(※ 青チャート、インスパイア。)

そのほか、古人の言葉を引用するとき、「~は・・・と言っている」と現在時制 says を用いることがある。過去時制でも良い(インスパイア)。

未来の代用[編集]

時・条件を表す副詞節において、

条件 if(もし~ならば), unless(もし~でなければ),

時 when(~のとき), after(~してから), before(~の前に), until /till (~までに), as soon as(~するとすぐに),

などで始まる副詞節の中では、未来の内容であっても、動詞の現在形を使う(インスパイア、青チャート)。


進行形[編集]

基本は動作の継続

進行形の用法は基本的には、継続中の動作を表すための用法です。

移りかけや取り掛かり

ですが、ほかにも、 die (死ぬ)の進行形 dying (死にかけている)のように、状態が移りかけている最中であるという用法もあります(青チャート)。 begin, stop end, open, die, sink などの進行形は、それぞれ「~しかけている」「~しようとしている」の意味です(青チャート)。

反復動作 1

また、これとは別に、 cough (咳をする)など瞬時で終わる動作については、その動作が一回限りではなく何度か繰り返して行われている場合には coughing のように進行形にすることもよくあります(桐原ファクトブック)。nod(うなづく)が進行形 nodding の場合にも、繰り返しうなづいている、という意味です(桐原ファクトブック)。


反復動作への不満

日本語では、たとえば、しつこい何かにうんざりするとき、「いつも~ばかりしている」のように批判することがあります。英語でも同様のよう王があります。

英語の repeatedly (繰り返して)や always(いつも)やconstantly(たえず)や all the time(終始) には、 話し手や書き手が不満をもっているときにそれらの副詞が使われる、という用法もあります(インスパイア、桐原ファクト、青チャート)。

ただし、alwaysがある文だからといって非難とは限らず、文脈によっては特に非難はなかったり(ジーニアス)、場合によっては賞賛の場合もあるので(青チャート)、早合点しないこと。


一時性を強調する場合

be living は、一時的に住んでいる場合にだけ使う(エバーグリーン、インスパイア、ジーニアス)。

He is living in Tokyo. 「彼は東京に一時的に住んでいる。」


このように、一時性を強調するために進行形が使われる場合もある。

ほか

なお、完了形で He has lived in Tokyo for ten years. 「彼は東京に10年間住んでいる」のように言うのは構わないし、完了進行形でも He has been living in Tokyo for ten years. とも言える(インスパイア)。

下記の話は、完了形でない通常の現在形での進行形(つまり単なる現在進行形)のはなしです。


他の場合としては、推移中の現象を表すのに進行形が使われる場合もある。

たとえば be resembling は、進行中の「似てきている」という場合にだけ使う。

He is resembling his father more and more. 「彼はどんどん父親に似てきている。」


なお、

He resembles his mother.「彼は母に似ている。」

である。この母に似ているの文章を進行形にしたらダメ(青チャート)。なぜなら resemble の場合に進行形は、(時間の経過とともに)「どんどん似てきている」という推移を表す場合にしか使えないからである。


resemble は「似ている」という状態を表すので、だから resemble は「状態動詞」というものに分類されるのが一般的。

be動詞 resemble などが状態動詞である。

だが、青チャートは「状態動詞」の用語を採用していない。べつにこの用語がなくても説明できるので、読者はまあ頭の片隅にしまっておけばいい。

「状態動詞」の概念を採用している参考書では普通、動詞をおおまかに「動作動詞」か「状態動詞」かに二分する。

青チャートは「動作動詞」も「状態動詞」も採用していないし、これらの概念を知らなくても入試には対応できる。ジーニアスとインスパイアが「状態動詞」などを採用しているので、調べたい場合はこれらの参考書を調べればいい。


どの単語が状態動詞なのかも、参考書によって微妙に違う。


とりあえず、青チャートいわく、「物事の構成や関係を表す動詞」(=ほぼ他書の「状態動詞」に相当)は普通、進行形にならない場合が多いとのことであり、具体的には

belong to (所属している)、 resemble (似ている)、differ (異なっている)、depend on (~に依存している)、consist of (~から成り立っている)、contain (~を含んでいる)、

などが、「原則として進行形にならない」とのこと(青チャート)。インスパイアにも、「状態や物事の構成、関係を表す動詞は進行形にならない」とあり、belong, consist, deffer, resemble を例にあげている。

もっと手短に言えば、「状態を表す動詞は進行形にできない」である(インスパイア、P83 自動詞と他動詞)。ここでいう「状態」には、狭い意味での状態のほか、「物事の構成や関係」なども広い意味での状態に含めている。


「状態動詞」の説明の例として「状態を表す動詞」だと説明するのは、同義反復であり頭が悪そうである。それと比べると、青チャートの説明は優れている。

なお、動作動詞は、進行形にすることができる(インスパイア、P83)。


動詞 have について、「持つ」という動作の意味では「動作動詞」という分類である。一方、「持っている」という意味でなら have は「状態動詞」である。このように、同じ単語でも、どの意味で考えるかによって動作動詞なのか状態動詞なのかが異なる。

※ 受験レベルでは、特にどの単語が動作動詞だったか等を覚える必要は無いだろう。

ほか、 have a breakfast 「朝食をとる」などの have もあり、これは行為をあらわす表現なので進行形になる場合もある(桐原ファクト)。


wear が参考書のよくある例(ジーニアス、ブレイクスルー)。

He always(またはusualy) wears a red sweater. 「彼はいつも(または「よく」)赤いセーターを着ている。」

He is wearing a red sweater. 「彼は赤いセーターを着ているところだ。」


知覚を表す動詞 see や have などは状態動詞に分類される(インスパイア、ブレイクスル-)。

知覚を表す see(見える) , hear(聞こえる), smell(においがする) ,taste (味がする),などは、ふつう、現在形である。

なにかが「現在、見えている最中である」ことを言いたい場合、seeではなく、looking や watching を使う(青チャート、エバーグリーンなど)。

なお、see には「会う」の意味もあり、会っている最中なら進行形になる場合もある(ジーニアス、インスパ、ブレイク)。つまり、「会う」の意味での see は動作動詞である(インスパ、ブレイク)。

「聞こえている最中である」場合なら、hear ではなく、listening を使う(エバ)。

smellを進行形にすると「においをかいでいる」という、やや別の意味の動詞になる(ブレイクスルー)。「においがしている」(×)というわけではない。

be tasting だと「味見をする」ときに使われる(青チャート)。このように進行形だと意味が違う場合がある。


そのほか、感情や心理を表す動詞も、状態動詞に分類される(インスパイア、ジーニアス)。心や感情などをあらわす like, love ,hate, want, hope,forget , , などいくつかの動詞は、進行形にならない(ジーニアス、エバ)。


ただし、普通は進行形にしない動詞でも、例外的に一時的な動作や一時的な状態であることなどを強調したい場合、つまり一時性を強調したい場合には、進行形にすることもある(インスパイア)。

また、単語のスペルは同じでも、違う複数の意味をもつ場合があり、そのような場合に意味によっては進行形にすべきかどうかが、それぞれ違っていることもある(インスパイア)。

ほか、ジーニアスいわく「 I'm just Loving it. 」「好きでたまらない」のように、本来なら進行形にしないloveでも強調のために進行形にすることもあるのが実際とのこと(ジーニアス)。ただし、他の参考書では記述が見つからない。


ある動詞が状態動詞であるかどうかの目安として、継続的である事が多い内容なら、普通は状態動詞である場合が多い(ジーニアス)。belong (所属する)や resemble (似ている)などは状態動詞であり、たしかに継続的であろう。

また、動作動詞は、状態動詞 see (単に目に映っている)と動作動詞 look (見ようとして「見る」)の違いなど。意志と関係することが多いことを指摘する参考書も多い(ジーニアス、ブレイク)。だが、意思だけだと、感情(like など)の状態動詞との区別がしづらい。

また、rain (雨が降る)やblow(風がふく)など無生物の動詞でも動作動詞である。

このため、意思の有無によって分類しようとするのは、あまり合理的ではない。

なので、それよりも、単に「 like や love は進行形では使わない」とでも覚えたほうが良いだろう。

なお、know (知る)も進行形にはできない。なので know もlike や love などと同様に状態動詞である。

しかし、knowを「感情」「心理」と解釈するのは、やや飛躍的である。

それよりも、「知っている最中」(?)みたいな表現をしないので、knowは進行形にはならない、と覚えたほうが良い(インスパイア)。

think は「(・・・が~であると)思う」の意味では状態動詞である(インスパ、ブレイク)。

ただし、think は「考えている」の意味では What are you thinking about? 「あなたじゃ何を考えてるのですか?」のように進行形を使うので(インスパイア)。「考えている最中」とも言うので、まあ「最中」分類は実用的ではある。


参考

状態動詞に分類されるのは、主に下記の3つ

所有や所属を表す動詞(belongなど)、

知覚を表す動詞(hear や see など)、

感情をあらわす動詞(love や like など)、

である。

現在完了形[編集]

現在完了には、中学校で習った基本の用法の「完了(・結果)」・「継続」・「経験」の3つの用法のほかにも、

終わったばかりの行為・状態を表すのに使うことがある(ジーニアス、桐原ファクト)。

なおジーニアスは、これを「継続」用法の派生の一種だと考えている。一方、桐原は、そうではない。

桐原ファクトの理論立ては、単なる過去形は、やや時間的に離れた過去を言うのに使うという事であり、完了形は直近の過去を使う用法もあるという理論立て。なお、桐原はこれを「完了」の用法に分類している。

なお、上記のように、参考書によって、同じ用法でも、「完了」に分類したり「継続」に分類したりと違っている。

青チャートおよびブレイクスルーやエバーグリーンも「完了」として分類しているが、しかし理論立ての仕方が桐原とは違う。青チャートおよびブレイクスル-では単に完了「すでに~してしまった」という典型的な用法のとなりに、さりげなく「ちょうど~したところだ」という訳も載せているだけである。

なお、この終わったばかりの行為・状態としての完了の用法では just (ちょうど)という副詞を使う場合も多い(青チャート)が、now (たった今)の場合もある(エバーグリーン)。


現在完了進行形[編集]

進行形でない単なる現在完了形には、状態継続の用法がある。

一方、動作の継続については、現在完了進行形で言うことが多い。


I've been waiting here for an hour. 「私はここで一時間、待ち続けている。」

How long have you been waiting for the train? 「どれくらい電車を待っているのですか。」※ インスパイア、エバーグリーン

He has been running for an hour. 「彼は一時間ずっと、ランニングし続けている」

※ ジーニアス、エバーグリーンなど

なお、「He has been running for an hour.」 は、現時点でランニングが終了しても構わない(ブレイクスルー、インスパイア)。だからといって、必ずしも現在完了進行形では現時点でランニング終了とも限らないので(エバーグリーン)、断定しないように。直前までの動作が終了している場合と、まだ終了指定なお場合との、両方の場合がありうる(エバーグリーン)。

参考書によっては動詞が running ではなく jogging の場合もある(ジーニアス、ブレイクスルー)。

He has been jogging for an hour. 「彼は一時間ずっと、ジョギングし続けている」


ほか参考書では、天候も、現在完了進行形でよく言われる例文が多い。

It has been raining for days. 「何日も雨が降り続いている。」 ※ ジーニアス、ブレイクスルー

It has been raining all day. 「1日中雨が降り続いている。」 ※ インスパイア。 なお「1日中」の1はインスパイアでは算用数字。


なお、完了形で He has lived in Tokyo for ten years. 「彼は東京に10年間住んでいる」のように言うのは構わないし、完了進行形でも He has been living in Tokyo for ten years. とも言える(インスパイア)。

live の例でも分かるように、習慣を完了進行形で言っても構わない。

たとえばインスパイアでは「私たちは6年間ずっと英語を勉強しています」をhave been studying および have studied で説明している。

エバーグリーンでは、「私たちは5年間英語の勉強をしています」を

We have studied English for five years.

We have been studying English for five years.

で説明しており(インスパイアもほぼ同様の例文で five が six になっただけ)、エバーグリーンいわく(現在完了形と)「現在完了進行形との意味の違いは、たいがい、無視できるほどわずかである。とはいえ、長期に渡って安定した状態を表す場合には、現在完了形が好まれる。」とある。


ジーニアスでは「エリーは10歳の時から日記をつづけている。」を has been keeping a diary で説明している。

まさか英語以外のことを6年間勉強してこない事は常識的に考えらないし、常識的にエリーも日記以外の動作もしているのだろうから、つまり上記の例文は習慣の意味だろう(参考書では明言されていない)。

また、習慣の継続の意味では、別に完了進行形でも、単なる完了形でも、どちらでもいいことが、上記の例文から分かる(参考書では明言されていない)。


これと似ているが、さらに、hear(~を聞く), forget(~を忘れる), find(~とわかる), understand(~がわかる)、learn, come などいくつかの動詞では、現在形で完了の意味を表す場合もある(エバーグリーン、インスパイア)。 learn と come はインスパイアが紹介。

つまり、

I forget his name. 「彼の名前を忘れてしまった。」

のように使う。インスパイアいわく、これを完了形で表しても構わない。つまり、

I have forgotten his name.

とも言える。


hear, forget の件について、青チャートやジーニアスなど他の参考書はここまで紹介していない。

一部の参考書にしか書かれてない細かな知識よりも、まずは「時制の一致」など入試定番の概念を理解して使いこなせるようにするのが先決である。一部の参考書にある話題は、知識の補強として活用すればいいだろう。

  1. ^ 田中茂範『学校英文法の再編成 』-「わかる」「使える」ということ-、P60 2024年03月31日に確認.