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高等学校古文/助詞

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

付属語のうち、活用がない単語を助詞という。

分類

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関係を示唆するもの

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  • 体言・準体言に後接して下の語に対する関係を示すもの:格助詞
  • 活用語に後接して上の文節を下に続けるもの:接続助詞

意味を添加するもの

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  • 種々の語に後接して様々な意味を添加するもの:副助詞
  • 種々の語に後接して下の語に一定の言い方を要求するもの:係助詞
  • 種々の語に後接して意味を添加するもの:終助詞
  • 種々の語に後接して語調を整えるもの:間投助詞

格助詞

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とは、語と語の関係を示すもので、主語を示す主格、連体修飾語を示す連体修飾格、連用修飾語を示す連用修飾格、同等の資格を示す同格の四つある。

「が・の」は主格・連体修飾格・同格・準体法(体現の代用)・連用修飾格(比喩)の5つの用法がある。和歌や会話文中で連体形で終わる文の主格が「〜が・〜の」である場合、余情表現(〜が〜ことよ)となる。

「を」は動作の対象・動作の起点・経過する場所や時を示す。「音を泣く(慟哭する)」「()()(寝る)」と言った特殊な慣用句をつくる。間投助詞とみる学説もある。

「に」は場所や時・帰着点や対象・変化の結果・動作の目的・原因や理由・受け身や使役の対象・比較の基準・添加・資格や状態・手段や方法を示す。動作の目的を示す場合は活用語の連用形に後接する。また、「動詞の連用形+に+動詞」の句形で意味を強める場合がある(例:冷え冷え入りて)。また、高貴な人の場所を示すことにより婉曲的に尊敬を表す場合もある。

「へ」は方向を表す。

「と」は動作を共にする相手・変化の結果・比較の基準・比喩・引用・並列を示す。稀に強意で用いられることもある(例:生きし生けるもの)。接続助詞「て」を後接した「とて」は「〜と言って・〜と思って」と訳す。この「とて」を独立した格助詞として見る説もある。

「より」は動作の起点・経過する場所・比較の基準・手段や方法・即座を示す。上代には同義の格助詞「ゆ・ゆり・よ」が存在した。下に打消し語を伴って限定を表す用法もある(例:花より他に知る人もなし)。

「から」は動作の起点を示す。平安時代までは「より」が一般的だったが、室町以後は「から」の方が優勢となり、現在に至る。

「にて」は場所や時・手段や材料・原因や理由・資格や状態を示す。

「して」は手段や方法・動作を共にする相手や人数・使役の対象を示す。

接続助詞

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接続助詞は、連文節を接続させる点で格助詞と区別される。

接続の仕方は以下のように細分化される。

上に来る文節が順序に従って続き、特に条件を示すことのない接続を単純接続という。逆に、上に来る文節が下の文節の前提条件であることを示す接続を条件接続という。

条件接続のうち、上の条件に従って順当に後の事柄が起こることを示す接続を順態接続略して順接という。逆に、上の条件と逆の関係で後の事柄が起こることを示す接続を逆態接続略して逆接という。

条件のうち、未然のことを仮定して述べるものを仮定条件、逆に已然のことを前提に述べるものを確定条件という。

接続助詞は、これらで分類される。


「ば」は未然形に後接するとき順接仮定条件を表す。已然形に後接するときは順接確定条件で原因・理由、偶然条件、恒常条件を表す。

「と」「とも」は終止形に後接し、逆接仮定条件を表す。但し、「とも」は形容詞・打消しの「ず」に後接する場合、連用形接続である。

「ど」「ども」は已然形に接続し、逆接仮定条件、逆接の恒常条件を表す。

「を」「に」は連体形に接続し、逆接確定条件、順接確定条件、単純接続を表す。

「が」は連体形に接続し、順接確定条件、単純接続を表す。登場は平安末期である。

「て」「して」は連用形に接続し、単純接続を表す。前後の文脈によっては、順接仮定条件や順接確定条件、逆接確定条件を表す場合もある。

「で」は打消しの「ず」の連用形に単純接続の「て」がついた「ずて」が縮約したものであり、未然形に後接して打消しの単純接続(打消接続)を表す。

「つつ」は動詞や助動詞の連用形に後接し、反復・継続、二つの動作の並行を表す。和歌に「つつ」で終わるものがあるが、これは余情・詠嘆を表現するつつ止めという技法である。

「ながら」は連用形や形容詞の語幹に後接し、逆接確定条件、二つの動作の並行、状態を表す。偶に名詞・副詞に後接して「〜のままで」「〜は全部」の意を表す。

「もの」で始まる接続助詞群(「ものの」「ものを」「ものから」「ものゆゑ」)は連体形に後接し逆接確定条件を表すが、次のような特殊な用法が存在する。「ものから」「ものゆゑ」は順接確定条件を表す場合もある。文末の「ものを」は詠嘆を表す。この「ものを」を終助詞とみる説もある。

副助詞

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係助詞

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終助詞

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間投助詞

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係り結びの法則

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こそ(強意の助詞)→已然形で結ぶ

花こそ摘みしか。

ぞ・なむ(強意)・や・か(疑問・反語)→連体形で結ぶ

花ぞ摘みし。
花なむ摘みし。
花や摘みし。
いつか花摘みし。
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