高等学校古文/古典文法入門

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文語と口語[編集]

現在私たちが使っている言葉を口語(現代語)と言う。対して、明治初期まで使用されていた言葉を文語(古典語)という。高校の学習や一般社会において文語は、奈良時代から江戸時代までの言葉を指すことが多い。

次の文章は『竹取物語』の冒頭部分である(この文章の内容は中学校国語 古文/竹取物語を参照)。

今は昔、竹取の翁(おきな)とい()ものありけり。 野山にまじりて竹をとりつつ、万(よろづ)のことにつか()けり。 名をばさぬきのみやつことな()()ける。 その竹の中に、(もと)光る竹な()一筋(ひとすぢ)ありけり。 怪しがりて(あやしがりて)寄りて(よりて)見るに、筒の中光りたり。 それを見れば、三寸ばかりなる人いと美しう(シュウ)()たり。

この文章から、現代語と古典語の違いをまとめる。

  • 主語を表す助詞「が」の省略

「竹取の翁といふもの(が)ありけり」
「もと(が)光る」

  • 活用の仕方が違う

「野山にまじりて」(現代語では「まじって」となる)

  • 仮名遣いが異なる(歴史的仮名遣い)

「いふ」(いう)
「よろづ」(よろず)

品詞[編集]

全ての単語は3つの基準で分類される。

  1. 自立語か付属語か
  2. 活用するかしないか
  3. 文を作る際にどんな働きをするか

体言と用言[編集]

体言(名詞)[編集]

  • 普通名詞
  • 固有名詞
  • 数詞
  • 形式名詞
  • 代名詞

用言[編集]

  • 動詞
  • 形容詞
  • 形容動詞
活用形
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
「ず」「む」「ば」などに続く 「て」「けり」用言などに続く 文末、言い切る場合に用いる。 体言などに続く 「ど」「ども」「ば」などに続く 命令する形で言い切る場合に用いる
咲かず 咲きて 咲く。 咲く時 咲けど 咲け。