高等学校地理B/系統地理/宗教
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イスラム教
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世界宗教の一つであるイスラム教は、アジア州のアラビア半島のあたりの地域で、盛んに信じられている。
アラビア半島のほかに、アフリカ北部や中央アジアなどで、さかんな宗教である。東南アジアでも、インドネシアでイスラム教が信じられている。
イスラム教は、経典である『コーラン』(あるいは『クルアーン』)に書かれた、唯一神であるアッラーの教えを守り、イスラム教の決まりにしたがった生活をおくる宗教である。
イスラム教をひらいたのは、7世紀の初めごろ、ムハンマド(あるいは マホメット とも言う。)という人物が、ひらいた。
イスラーム法のことを「シャリーア」という[1]。
イスラム教徒には、信仰の告白、1日5回の礼拝、ラマダン月(イスラム暦の9月)に断食(だんじき)、喜捨(きしゃ)、一生に一度はカーバ神殿への巡礼、の五行(ごぎょう)が求められる。
イスラム教には宗派が大きく分けて2つあり、多数派のほうがスンニ派であり、少数派のほうがシーア派である。サウジアラビア・エジプトなどにスンニ派が多い。シーア派はイランに多い。
なお、イスラム教徒のことを ムスリム という。また、イスラム教の寺院のことをモスクという。
イスラム教では偶像崇拝(ぐうぞう すうはい)が禁じられており、ムハンマドですら、信仰の対象ではない。(しかしムハンマドは、尊敬されている。また、ムハンマドに対する侮辱は許されない。)
イスラム教の聖地は、メッカとメディナとエルサレムである。