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高等学校物理/X線

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
小学校・中学校・高等学校の学習 > 高等学校の学習 >物理 > X線 

本節では、X線について学習します。

X線の発見

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X線管
陰極から出た陰極線を陽極にぶつけると、ぶつかった時にX線が出ます。
X線管の原理

科学者ヴィルヘルム・レントゲンは、1895年、放電管をもちいて陰極線の実験をしていた時、放電管の近くに置いてあった写真乾板が感光している事に気付きました。

彼(ヴィルヘルム・レントゲン)は、陰極線がガラスに当たった時、なにか未知のものが放射されてると考え、X線と名づけました。

やがて、様々な実験によって、X線は次の性質をもつことが明らかになりました。

  1. 磁場や電場で曲がりません。
  2. X線を照射された物質はイオンに電離されます。
  3. 可視光線を通さない物質でも、X線なら透過できる場合があります。

この事から、X線は、荷電粒子ではない事が分かります。

(結論をいうと、X線の正体は、波長の短い電磁波です。)

なお現代では、医療用のX線を「レントゲン」ともいいます。