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高等学校美術I/筆の持ち方

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

筆の持ち方

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※ 検定教科書では習いませんが、他に特に書くこともないので(検定教科書ではプロ画家の作品紹介がされていますが、しかし当wikiでは著作権などの都合で掲載できません)、なので編集者たちが趣味で美術技法(市販の美術書などにある内容に準拠しているつもりです)を書いています。


鉛筆の場合、5教科で文字を描くさいに使う普通の持ち方のほかにも、美術では鉛筆・絵筆の持ち方には幾つか他の持ち方もあります。

下記では、主に鉛筆と絵筆の、5教科の持ち方以外で、美術でよくある持ち方を紹介します。

なお、普通の5教科での持ち方も、細かい部分を描くさいには使うこともあるので、5教科の鉛筆の持ち方はこれはこれで美術の持ち方のひとつとして使用しても大丈夫です[1]

なお、下記で紹介する以外にも、ジャンルなどに応じて、いろんな持ち方があります。


習字の太い筆の持ち方とも、絵筆の持ち方は違います。


なお美術では、絵描き事に色々な持ち方があり、べつに持ち方が他の絵描きと違っていても決して「行儀が悪い」とかなりません。なので、人によって描きやすい中指・親指の位置が微妙に違うと思いますので、各自、実際に描く際には下記の持ち方そのものではなく、各自の描きやすい持ち方にアレンジして調節しつつ、使ってください。

中指を添える場合

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絵を描くとき、絵筆などの持ち方は、指先の力具合などの加減を正確にするために、中指を人差し指に添える場合もあります。

文字を書く時に良いとされる鉛筆の握り方とは、中指の位置が違っています。


親指の先端を人差し指の根本ちかくにする場合

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やや難しい持ち方ですが、親指の先端の位置を変えて、人差し指の半ばほどに親指先端を持ってくる持ち方の方法もあります。

なお、比較として、普通の5教科の持ち方だと親指の先端は人差し指の先端の近くに来ます。


ストロークで変える場合

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ほかの持ち方として、筆の先端やエンピツの先端を動かすストロークの長さに応じて、持つ位置を変えることがあります。

専門書でも「ストローク」と言う呼び方をしています[2]

鉛筆の長さが足りない場合は、鉛筆ホルダーで長くできます[3]


細かい部分を描く場合など、先端を短いストロークで動かす場合は、5教科での普通のエンピツの持ち方のように選択近くを持ちます。

一方、筆・エンピツの先端を長いストロークで動かす場合は、先端から少し離れた位置を持ちます。

ストロークの長さに応じて、持つ位置を調整してください。


画風などによって、指先を動かすさいにヒジをどのていど動かすかどうか等、人ごとに違いがあると思います。各自、自分に都合のいいように調節してください。

とりあえず、「ストロークの長さに応じて、筆の持つ位置を変える」という発想があるかないかが重要です。

つまむような持ち方

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他の持ち方として、石膏デッサンなどで使うことの多い、つまむような持ち方が、あります。

文字だけでこの持ち方を説明するのは大変に難しいので、授業などで教わるか、あるいはネット検索で調べてください。

  1. ^ 『鉛筆デッサンの基本』、遊友出版、2004年8月20日 発行、P24
  2. ^ 三上詩絵 著『写真みたいな絵が描ける色鉛筆画』、日本文芸社、2019年9月20日 第1刷 発行、P20
  3. ^ 三上詩絵 著『写真みたいな絵が描ける色鉛筆画』、日本文芸社、2019年9月20日 第1刷 発行、P20