コンテンツにスキップ

高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ25

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

※ 分割用タイトル

[編集]

信頼

faith, trust, confidence

信念 belief

確信 (事実にもとづくなら)conviction, (事実にもとづかないなら)confidence

方針・信条 policy


秘密の・機密の secret, confidential


faith と trust の基本的な意味は、ほぼ同じ(東京書籍の見解)。

faith や belief には、「信仰」「信仰心」という意味もある。普通に belief でも「信仰」で通じる(ジーニアス、ジーニアス)。

trust には、財産などの「信託」(法律用語)や、「委託」「保管」という意味もある。

独占禁止法などで規制されている、カルテル、トラスト(trust)、コンツェルンのうちの「トラスト」と同じ語(ジーニアス)。

なお「独占」「独占権」は英語で monopoly (モナポリー)である(桐原4500巻末、鉄緑)。

語幹の mono- は「ひとつの」という意味(桐原4500巻末)。

高校英語で mono がつくほかの単語としては、たとえば「君主制」 monarchy (モナーキ)などがある。

「天に二日無し」(てんににじつなし) 。天に二つの太陽がないように、一国に二人の王があってはならない、と昔の中国では言われている。

出典の漢文の s:禮記/坊記 では「天無二日,土無二王」とある。「天に二日(にじつ)無し。地に二王無し」とでも読めばよいだろう。

ちょうど英語でも君主は一人の mono である。なんという偶然。


さて faith について、辞書では、「理屈を越えた信頼」が faith の基本的な意味だと書いてある。

だが用例を見ると、「政治家を信用していない」とかを faith をもってないと説明したり(ジーニアス)、国家間の信用がないことをその国家のあいだにfaithがないと説明していたりして(ジーニアス)、まあ、理屈で説明できそうな用例ばかりである。


have a faith in ~で「~を信頼している」である。

I have a faith in him. 「私は彼を信頼している」

みたいに、割と気軽に使われる(ジーニアスと東京書籍に似た例文)。


どうやら、信仰心という意味があるからといって、けっして faith に信頼の強さのようなニュアンスはないようだ。

なお、faith in God で「神への信仰」である(東京書籍、ジーニアス)。

have faith in God で「神を信仰している」である(東京書籍)。


faith の語源をジーニアスで調べても、原義が「信頼、信用」としか書いてないので、どうしようもない。

なお、trust の原義は「堅固」である(ジーニアス)。

trust のほうに、財産の信託の意味があるから、じゃあ契約の信用というニュアンスでもあるのかといえば、そうではない。ジーニアスを見ると、「直感的な信頼」が trust だと言う。

まったく、faith の「理屈を越えた信頼」と、trust の「直感的な信頼」との違いが、不明確なものである。直感は理屈では説明しづらいから直感なのであって。


trust の「委託」「信託」「保管」については、相手を信頼しているからその相手に財産などの保管を委託できる、とでも理解しておけば十分だろう。


名詞 trust に信仰心はないが、しかし動詞 trust で「神を信じている」と言うのは可能であり、実際にセンチュリーの英文がそうである。

センチュリーの引用で、

I have a trust that God will protect me. 「神が私を守ってくれると信じている」

である。


confidence にも「信頼」や「自信」などの意味がある。

だが、confidence の意味は「機密(きみつ)の」で覚えたほうが良いだろう。鉄緑単語集では「極秘(ごくひ)の」としている(鉄緑)。旺文社は「機密の」である。

辞書だと、「極秘の」とか「機密の」は確認できなかった(ジーニアス、グランドセンチュリー)。

だが、たしかに機密度の高い用途で confidential は使う事がある。

また、ジーニアスによると、諜報(ちょうほう)機関で confidential を使うことがあるとのこと。

1990年代の洋画で、w:L.A.コンフィデンシャルという、警察内部の腐敗を極秘捜査するという作品があったくらいには、confidential は秘密度が高い用法なのが実態。

いっぽうで、封筒の「親展」にも confidential を使うほどに、それほど重要機密でないことでも confidential は使う。

なので、桐原がconfidential「秘密の」と紹介しているのも、けっしてウソでもない。

ただ、単なる「秘密」なら secret でも足りるので、やはり大学進学するようなエリート高校生への教育としては「極秘の」「機密の」で confidential を旺文社・鉄緑のように教えるほうが良いだろう。


洋画の影響で、ついつい confidence は「秘密」の意味ばかり考えがちだが、 confidence は「信任」という意味もある。日本国憲法より、

第六十九条 内閣は、衆議院で不信任の決議案を可決し、又は信任の決議案を否決したときは、十日以内に衆議院が解散されない限り、総辞職をしなければならない。 
Article 69. If the House of Representatives passes a non-confidence resolution, or rejects a confidence resolution, the Cabinet shall resign en masse, unless the House of Representatives is dissolved within ten (10) days. 

「衆議院」the House of Representative

「決議」resolutions

「内閣」the Cabinet

「ひとまとめに」「全部一緒に」 en masse (※ ジーニアスで確認)


桐原4500に confidence「信頼」の意味も紹介されている。普通に単語集にある用法なので、こっちも忘れずに覚えておこう。

まあ、trust か何かの類義語にもなるし、この類義語のページで confidence を紹介しても大丈夫だろう。


secret は「秘密」を表す一般的な語だろう。

受験範囲外だが、「秘密警察」 secret police とか「諜報部員」secret agent とか、けっこう機密度の高そうな組織にも、secret は使われる。けっして幼児語ではない。

受験範囲外だが、最高機密という意味での「極秘」は top secret である(ジーニアス top, グランドセンチュリー top-secret)。


さて、confidential の話に戻る。

ほかのセクションでも説明しているかもしれないが、ジーニアスによれば、「秘密文書」は confidential documents とのこと。

confidence は、こういう感じの、かなり固い言い回しである(特に出典は無い)。


believe の名詞形belief は「信じること」である(ジーニアス、センチュリー)。

桐原3000の単語集には「信念」「信じること」とあり、たしかに「信念」の用法もあるが、もっと幅広く信じること一般に belief は使われる。

たとえばジーニアスいわく「悪魔の存在を信じる」のような例でも belief は使える。このように、とくに信頼関係はなくてもいい。

もちろん、信頼関係に belief を用いてもいい(ジーニアス、センチュリ-)。辞書でも2番目か3番目の意味で「信頼」の意味で belief を紹介している。

ジーニアスいわく、trust や faith と同じ意味でも belief は使われるとのこと。センチュリーはそう説明していない。


conviction という名詞があり(桐原4500)、「事実にもとづく確信」という意味である。翻訳の都合で「信念」と訳される場合もある。

confidence だと、「事実にもどつかない確信」という意味である。

このため、conviction や confidence では一般的な「信念」という概念には対応しない。そもそも一般的な「確信」という概念にすら対応しておらず、事実にもとづくか否かのこだわりがある。


このため、単なる「信念」には、belief を使わざるを得ないだろう。そう考えれば、桐原3000のように belief を「信念」の意味で紹介するのにも一理ある。


名詞 policy は、単語集では政府・政党などの「政策」や会社などの「方針」とある。ジーニアスで確認すれば policy には別の用法で個人などの「信条」という意味もあるとしているが、しかしセンチュリーはそれに異を唱えているようで、policy は信条ではなく「得策」だと思ってるような「やり方」だとのこと。

センチュリーいわく、「物を現金で買うのが私の主義です。」とか「上役を敬意を持って遇するのが得策だ。」という例文で policy を用いており、どうやら打算的な行動指針のような何からしい。

policy の個人適用には、こういう見解の相違があるので、よって単語集には「政策」「方針」しか紹介されないのも納得。

policy の典型的な語句は、

「政府の政策」 the government's policy

である(東京書籍3000、旺文社1400緑)。

センチュリーいわく、

government policy 「政府の政策」

と書いてもいい。

単語集では特に明示はされていないが、語法として、

the government's policy on food で「食料に関する政府の政策」(旺文社)、

the government's policy on education で「教育に関する政府の政策」(東京)、

のように、the government's policy on ~ で「~に関する政府の政策」


ほか、

「外交政策」a foreign policy

もよくある(東京3000)。


範囲外だが、どうせだから policymaker 「政策立案者」などの語も紹介(パス単1級)。policy も makerも、語幹となる個々の単語は高校レベルなので、その合成語である policymaker も大学入試に出る可能性が少しはある。


なお単語集には無い単語だが、motto は、標語とかスロ-ガン(slogan)とかの似た意味だが(ジーニアス)、単語集にはない。

単語集には motto も slogan も無い。文科省はリスニング重視などで使える英語への改革を自称しているが、モットーもスローガンも知らない英語教育が使える見解なのでしょうか。


卓越

形容詞「卓越した」 excellent ,prominent

~より勝る exceed, excel, surpass

目立つ prominent, conspicuous


まず、動詞 exceed や 動詞 excel の語幹の exは、ともに「超える」という意味。念のため、語幹と直訳だけ抜粋して書くと

ex「超える」

である。

動詞 excel は、人の能力などが「卓越する」、能力などで相手に「勝る」「秀でている」の意味である。

You excel him in music. 「あなたは音楽の分野で彼より秀でている」(ジーニアスなどを改変)

のように使う。

相手 him などが無くても使える。つまり

You excel in music. 「あなたは音楽に秀でている」(鉄緑を改変 sports → music)


これとは別に、動詞 exceed の意味は、数量などが「上回る」「超過する」である(東京書籍が「数量」に言及)。exceed には、優越など好評価の意味は無い。

たとえば辞書でもexceedの例文は、支出が収入を超過した、とかの例文で exceed が使われている。


だから外人が人を褒めるときに「エクセレント!」とか言うことはあっても、エクシードなんとかと言う事はないわけで。


surpass は、主に能力で「超える」の意味であり)(速読英単語・上、)、他単語集では「超える」のほか「勝る(まさる)」「上回る」「~より優れる(ジーニアス)」などとも訳されるは、東京書籍だと巻末おくり。桐原は巻末で例文なし(接頭辞の単元なので)。

surpass all exception 「期待を上回る」(速読英単語・上、)、「予想を上回る」(グランドセンチュリー)


surpass の目的語では、(比較表現の)than などは使わない。


excellent は、「すばらしい」や「優秀な」の意味である。

応答などで、

「すばらしい!」 "excellent !"

のようにexcellent 単独で用いることもある(センチュリー、ジーニアス)。


得意な行為をあらわすのに「~するのが得意」 be excellent at ~(動名詞)

である(センチュリー、旺文社)。


たとえば水泳が得意なら、

be excellent at swimming

である(センチュリー)。


熟語 be good at ~

と関連づけて覚えよう。


単語集には書いてないが、

得意分野などを言う場合は、

be excellent in ~(分野)

である。

典型的な例文が「英語が得意」で、

「英語が得意」 be excellent in English

である。(センチュリー、ジーニアス)


なお、強調したい場合でも、比較や最上級にはしない(センチュリー、ジーニアス)。

どうしても強調したい場合、 quite , really, absolutely などの副詞を用いる(ジーニアス)。


2011年4月14日に撮影された紅炎(太陽プロミネンス)。304Åの紫外線波長で撮像した画像に偽色で着色したもの。

prominent も「優越した」「卓越した」の意味であるが、prominent には「目立つ」、周囲よりも「飛び抜けている」という意味がある。

太陽の紅炎をプロミネンス prominence というが、それも天文学者の観測で、太陽の輪郭から炎が飛び出していて目立ったからである。

語源は、pro-=「前に」、min=「突き出る」のような意味である(鉄緑、ジーニアスmine=「突出している」)。


なお、prominent の名詞形がprominence であり、「卓越」「目立つこと」などの意味である。

太陽のプロミネンスがあれ。

excellent と prominent の意味の違いに注目するなら、prominent には「目立つ」という意味およびニュアンスがある。

prominent の単語中の -mine- が「突き出る」という意味である。 pro- は「前へ」の意味である。なので、前に突き出ていて目立っている、が、原義である(旺文社)。

なお、東京書籍は prominent を紹介せず。


また、目立っていると意味からか、prominent には「著名な」という意味もある(桐原5500)。ジーニアスでは、名詞形 prominence のほうに、「著名」の意味がある。

典型的な例文は、たとえば

「著名な作家」 prominent writer

である(センチュリー。桐原に似た例文)。


卓越した人材は、組織のなかでは重要な役割を与えられるだろう。だからか、prominent には「重要な」という意味もある。

典型的な例文は、

「重要な役割を演じる。」play a prominent part.

である(センチュリー、ジーニアス、東京書籍「重要な役割を果たす」、)。


「演じる」とあるが、べつに演劇をしているわけではなく、仕事などで重要な任務をこなすことを「重要な役割を演じる」という(ジーニアス)。

ジーニアスいわくpart の代わりに role を使ってもよく、つまり

「重要な役割を演じる。」play a prominent role

でもいい(ジーニアス)。

role には演劇などの「役」の意味もあるので、ますます「演じる」感が増した言い回しである。

というか、仕事などの「役割」と、演劇の「配役」「役」は、同じ名詞 role という単語である。なお、実は part にも演劇の「役」という意味がある(東京書籍)。


role で覚えてもらいたいのは、実際の演劇のほかにも、たとえば「第二次世界大戦の後、アメリカは国際社会で重要な役割を果たすようになった」というような表現でも role を使うことです。

山川『英文詳説世界史』にある表現ですが、

play a crucial role [1]「(社会などで)重要な役割を演じる」

です。

東京書籍などにも、この意味での role の紹介はありますが、山川がいちばん分かりやすい。


ほか、学術用語として、

role playing 「ロール・プレイング」「役割演技」(旺文社1900 roleに「役割演技」あり)

gender role 「(男女の)性役割」(旺文社1900 gender)

などの用語があります。

「ロール・プレイング」(役割演技)とは、心理学や教育学などの用語で、実際に起きる場面での人間によるシミュレーション方法の一種で、人間が実際にその場面の役を演じてみて、問題点を洗い出したりする方法です。

詳しい説明を知りたければ、w:役割演技 など。もともとは心理学の用語でしたが、現代では、企業などの研修でも使われる手法になっているようです。

なお、コンピュータ・ゲームで、role-playing game というジャンルがありますが、これは上記の研修などとは異なります。こちらのゲームのほうの role playing の由来は、自分以外の他の人のフリをするという意味です。コンピュータがまだ未発達または発明以前だった時代、テーブルゲームという非コンピュータのジャンルのゲームで、機械ではなく人間がゲーム内の物語のキャラクターを演じることで物語性のある戦略ゲームなどをするというテーブルゲームというジャンルがあったので、role playing game と言われています。)(w:ロールプレイングゲーム

このゲームの role-playing も、Z会の速読英単語・必修編にある単語です。

なお、テレビゲームは、英語では video game と言います。映像機器(video)のゲーム、というような意味です。べつに録画するわけではありません。

その他、ゲームのジャンルとして、ストラテジー strategy (「戦略」の意味: おそらく「信長の野望」みたいなの)、アクション action 、などがあります(速読英単語・必修編)。

アクションゲームというのは、おそらくスーパーマリオやストリートファイター的なのから、インベーダーゲームのようなシューティング shooting まで、リアルタイムでプレイヤーキャラを動かすゲームのことです。


RPG は、魔法とかドラゴンとか出てくるファンタジー世界観の作品の場合だと、fantasy role-playing という場合もあります。(速読英単語・必修編だと、「空想ロールプレイング」と訳している。)

実際のRPG作品だと、必ずしも中世とは限らず、近未来SFを舞台にしたものもあります。また、魔法とか出てくるとは限らず、現実世界の仕事や歴史などをRPG化した作品もあります。このため本ページでは、fantasy を「空想」と訳すのを避けます。


チェスとかオセロとか、ああいうのはボードゲーム board game と言います。速読英単語必修編では、board game を「卓上盤ゲーム」と訳しています。

ゲームセンターのゲームは、arcade game です(速読英単語必修編)。アーケード街のゲーム、というような語です。

アーケードゲームは、UFOキャッチャーみたいな実物を動かすものから、昔のストリートファイター2あたりのゲームまで、色々とあります。(最近のゲームセンターがどうなってるかは、知りません)


crucial は「重要な」という意味です。

crucial と role が一緒に覚えられて重要な慣用句でしょう。

なお旺文社1900および桐原4500だと、play a important role 「重要な役割を果たす」です。


演劇などで「~の役をこなす」のも、似た熟語であり、たとえば『ロミオとジュリエット』でロミオ役を演じるなら

play the role of Romeo

である(東京書籍、センチュリー)。


また、仕事の役割を「こなす」のも、劇の配役を「演じる」のも、同じ動詞 play である(ジーニアスのroleより)。

ニュアンスは少し変わるが、「重要な」はもっと平易な言い回しで important でも良く(センチュリーの role )、

play an important role

でもいい(センチュリー、旺文社)。


熟語 play an important role in ~ で「~にいて重要な役割を果たす」

の意味である(桐原、旺文社)。


role model とは、手本のような意味での「理想的人物像」という意味である(センチュリー)。

旺文社にある単語だが、role-playing とは、もともと心理学や語学教育などの用語で「役割演義」というもの(センチュリー)だが、心理学・語学などの業界では「ロールプレイ」でも通じる(東京書籍)。英文ではハイフンを入れるほうが標準的で、辞書ではハイフンありで載っている(ジーニアス、センチュリー)。

単語集にはないが、テレビゲーム用語の role-playing game もジーニアス英和に載っている。つまり、けっして和製英語ではない。)


prominent には「目立つ」の意味もありますが、この意味の場合は、かならずしも能力の高さを前提としません(ジーニアス、グランドセンチュリー)。ジーニアスなどの辞書の例文がそうなっています。

たとえばジーニアスでは、「私たちの家は非常に目立つ」という例文で prominent を用いています。

グランドセンチュリーでは「彼は人中ではほとんど目立たない」という例文で prominent を用いています。


形容詞 conspicuous「目立つ」という単語は、能力の高さは不要です。

単語集や辞書の例文でも、旺文社「彼女は昨夜パーティで赤いドレスを着ていて目立っていた。」とか東京書籍「その鳥は目を引くような羽をしている。」とか、そんなのばかりです。


-spic-は、perspective「視点」などの語にある語幹spec「見る」が変形して spic になったものと感がられます(鉄緑)。


辞書によくある例文は、いるはずの人がいなくて目立つ、という文

She was conspicuous by her absence yesterday. 「昨日は彼女がいないのでかえって目立った」


人格・性格 character, personality

国民性 national character, nationality

愛国心 nationality, patriotism

特徴 characteristic, feature, trait

メンデル遺伝の「形質」 trait

人格・性格 character, personality


個人の individual, personal


鉄緑単語集では『characterは「全般的な性格」、personality は「対人的な性格、人当たり」』という記述があるが、しかし辞書(ジーニアスおよびグランドセンチュリー)では確認できなかった。

character は、もともと明治時代ごろは違う意味だったが、その後の欧米での心理学の発達により、現代のような意味に変わっていったという歴史がある[2]。もともと character は「品性」という意味だったらしく、明治時代の国木田独歩や夏目漱石が「品性」と言っているのは、character の訳語の可能性がある。


現代では、character も personality も、同義語で、「人格」「性格」の意味だが、若干、いくつかの用例が慣用的に違う。

「国民性」という場合は、 national character である。

なお、nationality という単語でも「国民性」「愛国心」を表せる(旺文社、ジーニアス、センチュリー)。

なお「愛国心」patriotism である(桐原5500、ジーニアス、センチュリー)。「愛国者」 Patriot である。アメリカ軍のミサイルで1990年代に「パトリオット」というのがあって、日本のテレビでもパトリオット・ミサイルと呼ばれて、よく報道されていた。ジーニアスにもミサイルのパトリオットが載っている。


小説や劇や映画などの登場人物も character である(東京書籍)。


character には文字の意味もある。たとえば「漢字」は the Chinese character ともいう。一方、アルファベットなどの表音文字はレター letter という(東京書籍)。


また、若干、personality のほうが、個人的なニュアンスがある。なぜなら、形容詞 personal が「個人的な」「私的な」という意味である(東京書籍、旺文社)。

たとえば

a personal opinion 「個人的な意見」(東京書籍4500、桐原3000)

なお、opinion (オピニョン)に発音注意。option (オプション)と混同しないように。

日本語ではよく「オピニオン」と言われるが、英語的には実は opinion の発音はオピニョンである(東京書籍3000)。東京書籍3000では発音記号にカタカナが併記されているのだが、「オピニョン」と堂々と書いてある。ただまあ、早口で「オピニオン」と発音すればオピニョンっぽく聞こえなくもない。

単語集にはないが、TV業界の有名人のことを a TV personality という(旺文社)。TVタレントとは言わない(ジーニアス)。つまり「TVタレント」は和製。

人の「個性」を言う場合、personality を使う(桐原)。

character にも物事の「特質」という訳がある(ジーニアス、東京書籍(「特色」))。


単語集にはないが、日本語でも「人格者」という言葉で、人格の高潔な人をあらわすが、実は英語の character にも「人格の高潔な人」の意味がある(ジーニアス、センチュリー)。

たとえば、学校教育などによる「人格形成」は、 character building (センチュリー)、または building character (ジーニアス)、である。


だが、ジーニアスには、さらに別の用法で、「人格の変な人」でも character が使われるとも紹介している(ジーニアス)。さしづめ、もし日本語風に言うなら、括弧つきで『人格』者だと隠語・婉曲風に言うような感じだろうか。『「人格が素晴らしい」とは一言も言ってない』的な。


単語集にはないが、文法参考書いわく、文頭の

Personally, ~

で「個人的な意見だが、~」の意味。


characteristic で形容詞としては「特徴的な」「特有の」などの意味だが、なんと名詞としてcharasteristic には「特徴」「特性」などの意味もある(旺文社、桐原、鉄緑は「特徴」のみ)。

つまり、けっしてスペルに引きずられて形容詞だとは、決めつけないように。

語法として、 characteristic of ~(名詞)で「~の特徴」である。

たとえば、センチュリーいわく「6月の特徴」(6月は June)とか、ジーニアスいわく「アメリカ合衆国の特徴」(アメリカ合衆国はthe United states of America)とかを、characteristic of ~ で言える。


名詞 feature は、目立った「特徴」という意味(旺文社、鉄緑、東京書籍)。

ほか、動詞として feature は、「特集する」「呼び物にする」などの意味がある()。

「特集する」のよくある例文は、

The magazine featured ~ 「その雑誌は ~ を特集した」(東京書籍、鉄緑 the nature magazine 「自然専門誌は」~「特集した」)


ほか、feature には「顔つき」「顔立ち」の意味もあるが、ろくに例文も無く、単語の和訳のみである。


trait (トレイト)は、生物学のメンデル遺伝の「形質」(遺伝的に引き継がれる特性のこと)のことを英語で trait と言います(旺文社1900)。

a genetic trait 「形質」「遺伝的な特性」(旺文社1900、キクタン1級)

この例からも分かるように、生まれ持った「資質」、またはそれに近い資質のことも trait と言います


そのほか、生活・文化の習慣の「特徴」「特質」のことを trait と言います(ジーニアス、グランドセンチュリー)。

よくあるのは、「正直はイギリス人の特徴だ」(グランドセンチュリー)とか「正直は日本人の特徴の一つだ」(鉄緑)とか「勤勉は〇〇の特徴だ」みたいなの。

(※範囲外)なお、「二枚舌」は英語で duplicity です(ピナクル)。イギリスの二枚舌外交。duplicity な diplomacy というダジャレ。


Honesty is one of the basic traits of the English character. 「正直はイギリス人の基本的な資質のひとつだ」(グランドセンチュリーそのまま)

ジーニアス trait いわく「忍耐強いこと(Patience)は彼女の美点のひとつだ」のように、個人について使うこともできます(速読英単語・標準編 も同じ例文)。なお、 her good traits と平易にジーニアスは言っている。virtue とか使わなくても良い。

なお、東京書籍4500巻末は上記を合わせたような「正直は彼女の美点のひとつだ」という文。著作権のため、カット。


辞書にはメンデル遺伝の「形質」は書いてないが、これは辞書のほうが遅れているだけ。普通の大学生物学の教科書を見れば書いてあるので、疑うなら図書館などにレッツゴー。

日本の大学入試に「形質」なんて出ないって? じゃあ大学入試が低レベルなんでしょ。そんなんだから日本経済が衰退するんだよ。大学界隈は社会をナメてんの?

いまや中学校の理科でもメンデル法則を習うんだから、いまどきメンデル法則も分からないヤツなぞ、相手しなくていい。


単語集や辞書にはない話題だが、ラテン語で演劇につかう仮面のことを「ペルソナ」という。一見すると英語の勉強に役立ちそうな知識だが、しかし残念ながら小説中の登場人物は英語では「キャラクター」であるし、一方でテレビの芸能人は「パーソナリティー」だったりして、不統一的であるし、あまりラテン語の影響がなさそうである。

仕方なく、実際の英語の事例を覚えるしかない。

なお「残念ながら、」は英語では、文頭で"Unfortunately, "という決まり文句(※たぶん範囲外)。


ほかの話題としては、心理学におけるユング心理学で「ペルソナ」の理論というのがあるのだが、しかし学校教育における「人格形勢」という割と児童心理学っぽい話題は キャラクタービルディング であるし、やはり、まったくラテン語が参考にならない。

英単語 personality のスペルを覚える手段としてしか、ラテン語「ペルソナ」の知識は役立たない。


personal とスペルの似ている別の名詞 personnel は「職員」「隊員」とかの意味の集合名詞(旺文社1900)。


たとえば、どっかの野戦病院とかで医療系の隊員とかをまとめて medical personnel とか言えるので、いちいち医師か看護師かそれ以外かとか気にしなくていいので便利。

軍関係の隊員なら military personnel とか。

桐原と東京書籍は personnel を紹介せず。

a personnel department 「人事課」(鉄緑、旺文社1900、ジーニアス)


そのほか、一般の事務所とかで、自社の課(か)や会社全体の職員とかをまとめて言いたい場合も personnel で言える(辞書に書いてあるのはコレ)。集合名詞だからか、課単位とか社単位とかで使うのが辞書的には普通。

個人の individual, personal

「個人の権利」は individual right (東京書籍4500)、または right of individual (鉄緑)である。

「個人的な意見」は a personal opinion である(桐原4500、東京書籍4500)。

「個人的な問題」は、individual matter でもよく(グランドセンチュリー)、a personal problem でもよい(桐原)。

名詞として、individual 「個人」の意味(鉄緑、辞書)。

ほか、individualism 「個人主義」である(鉄緑、グランドセンチュリー)。



弱い

fragile, frail ,vulnerable

fragile, 旺文社1900,東京書籍4500 巻末で紹介。東京書籍が紹介するような意外と基礎的な単語である。


部分

fragment (偶然的な「断片」),segment (区分)

安全 secure, safe

形容詞 fragile (フラジル)には、体質が「虚弱な」という意味もある。だが現代では、fragile は、ガラスなどが割れやすい事を表現するのに用いられる。

そして、宅配などで、「割れ物注意」の意味のシールに "Fragile" などと書いてある場合もある。英単語集でも、鉄緑単語集が段ボールのfragileシールの話をしている。ほか、文法参考書の文英堂インスパイアで無生物主語の単元に、"Fragile"のラベルの例文があった。なお、インスパイアではFragileを「割れ物」と和訳している。

単語集にもある用例も、コップなどが「割れやすい」という内容である。


比喩的に桐原5500が「人類は文化に依存しているので、もろい」という例文で fragile を用いている。


ガラスや陶器などセラミック系の材料は、硬いが、衝撃などや強い力に弱い。

べつにガラスや陶器などは、材質として弱いわけではない。家庭内にも、食器などで多くの陶器があるだろう。

しかし、割れないように取扱いに気を使う必要はある。


そういうニュアンスを、「人類は文化に依存しているので、もろい」という表現でも汲み取ろう。

fragile (フラジル、フラジャル)は発音注意。後半は、ジャイルではない。

fragile の対義語は tough タフ(鉄緑、ジーニアス)。


fragile の語幹 frag は、fragment 「断片」のfragと同じ(鉄緑)。

とはいえ、読者によってはフラグメントなんて聞いたこと無い人もいるだろうから、

岡崎フラグメント

ラギング鎖 (a下) からみて複製フォーク(d)は遠ざかっていくため、DNA合成が段階的に行われる。このとき合成される短いDNA断片 (c) を岡崎フラグメントという


DNAの体内合成のしくみで、岡崎フラグメントというのがある、


壊れたりすると(fragile 壊れやすい)、物が破片になる。


fragile「壊れやすい」→「破片」→「断片」fragment

のように連想しよう。


ほか、数学で「分数」が fraction である。鉄緑は、fraction「部分」を紹介しているが、そんなのは part でも済むので、それよりも分数で覚えてしまおう。

しかも、IT産業でも役立つ。

このwikiで分数を表示する場合も、コマンドで 「frac」 とか入力している。なお、wikiのfrac コマンドの元ネタは。LaTeX「ラテフ」という欧米の数式入力ソフトの frac コマンド。


なお、数学には「部分分数分解」という用語があり、英語でも「partial fraction decomposition」である。 w:部分分数分解

↑こういう操作が「部分分数分解」である。「部分」= partial, 分数 fraction 、である。


さて、segment は、意図的に分けられた「区分」や「部分」d

sector (セクター)「(産業・会社などの)部門」の事です。

単語集の典型例は、よく「技術部門」みたいな、

the technology sector 「テクノロジー分野」(速読英単語・上級)

high-tech sector 「ハイテク部門」(旺文社)


ほか

the public sector「公共部門」(旺文社1900、ジーニアス)

なお、数学の円のいちぶの図形の「扇形」(おうぎがた)もsector です(グランドセンチュリー、ジーニアス)。


「産業部門」industrial sector (ジーニアス) なんてのもあります。


よくニュースで「金融セクター」などと言いますが、東京書籍4500巻末に the banking sector 「(国家の)銀行部門」などの語があります。辞書には、金融セクターは見つかりませんでした。


なお、section は、土地の「区域」や、「断面図」などの意味があります。よく聞く語ですが、ただ暗記としては、あまり論理的ではないので後回しにしても良いと思います。


ほか、

会社の「経理部」the accounting section (旺文社1900、グランドセンチュリー、ジーニアス)

のように、組織内の「部門」のことを section と言います(旺文社1900)。なお、組織の「部門」は division でも言えます(ジーニアス)。


なお、

「会社の経理部」the accounting section of a company (グランドセンチュリー)


日本でも「セクション主義」とか言いますし。そもそも英語でw:セクショナリズム(英: sectionalism)というのがある。「派閥主義」とか「縦割り主義」みたいな。

旺文社1900にも sectional 「派閥の」「部分の」があるので、覚えておこう。


ほか、宗教の派閥をw:セクト(sect)と言ったり。日本だと、誤用かもしれないが、過激派などの派閥をセクトと言ったり。日本の用法は、おそらく「カルト」と混ざっている可能性も。


範囲外ですが、土地の「区域」については、辞書によくあるのは

「住宅区域」the residential section (ジーニアス、グランドセンチュリー)

です。いっぽう、「商業区域」the business section はジーニアスにしかなかった。


ほか、新聞の「スポーツ欄」も a sports section という。ほかジーニアスによると、新聞の「スポーツ欄」も a sports column ともいう。ニュアンスがどう違うのかは知らない。


さて、fragile にスペルが似ている別単語で、frail がある。桐原5500しかfrailを紹介してないので、興味ない人は飛ばしていい(緑鉄単語集すら frail を紹介していない)。

体質や心などが虚弱なことは形容詞 frail という。weak を堅苦しくした表現が frail である。

基本的な意味は weak と同じである。

「虚弱体質」は a frail constitution である(センチュリー、ジーニアス)。

派生名詞として、意志の「弱さ」 frailty がある。


シェイクスピアの『マクベス』の一節の台詞「もろき者よ、汝(なんじ)は女」は

Frailty, the name is woman. 「もろき者よ、汝(なんじ)の名は女」

である(センチュリー、ジーニアス)。


形容詞 vulnerable は、陣地などの場所が物理的な攻撃を受けやすい位置にいるなどで「弱い」という意味、または人物が批判などの攻撃に「弱い」という意味(センチュリー、ジーニアス)。

単語集では、コンピュータのセキュリティが弱いという表現で vulnerable を桐原も旺文社も用いているが、しかし辞書では確認できず、ジーニアスでもセンチュリーでも見つからなかった。

なお、東京書籍はこの単語を紹介せず。


be vulnerable to ~(動詞) で「~に弱い」の意味。

典型的な例文は、

(陣地などが)「攻撃に弱い」 be vulnerable to attack

である。


単語集・辞書にはないが、コンピュータのセキュリティーの弱さを表現する際、普通に weak を使う。

無料OSの一種の Linux でも、英語でOSインストールをすると、パスワード登録などでもし "AAAAA" とかの手抜きのパスワードを登録しようとすると、"weak"などと表示されるOSをよく見かける。


形容詞 secure (セキュア)は、攻撃などの危害に対して備えがあって「安全な」という意味であり(ジーニアス)、よく砦(とりで)が secure という例文がある。

コンピュータのサーバーにも、ハッキング対策などの万全なサーバーに対して secure を使う(ジ-ニアス)。

パス単・準1級にも secure website 「安全なウェブサイト」という穂がある(パス単・淳1)。


名詞形 security (セキュリティ)は「安全」「警備」などの意味。

secure には、「確保する」という意味もあり、obtainとの違いは、secure だと、一般的には確保しづらいものを確保する、という意味である。

山川の英語版世界史に、P239に、近代において産業革命によって勃興した大英帝国が世界市場を確保 secure した、という内容の英文がある、。


単に「安全」なだけなら、safe でも言える。


形容詞 protective 「保護する」「保護用の」だと(旺文社1900巻末)、警察の保護とか、男性が女性を保護したりとか、そういう別のニュアンスになる(ジーニアス)。


依存(いぞん、いそん)

dependence, addict


(※ 範囲外) 趣味の「〇〇狂」 addict , bug


addict は、麻薬などの常習者などの病的な依存症のことであり(辞書)、「中毒」とも訳される。

「中毒」といっても、べつに食中毒とかではない。なお、「食中毒」は food poisoning や foodborne illness など

なので、パス単の「依存」という訳が正しい。ジーニアスやグランドセンチュリーなどの「中毒」という訳は不正確である。


「ドラッグ中毒である」 be addicted to drugs (鉄緑)

「ドラッグ中毒」 drug addiction (パス単・淳1)


余談だが、娯楽などの熱中者も addict を使い、たとえば「ゴルフ狂」 a golf addict である(グランドセンチュリー)。

「釣りキチ」(釣りキチガイ)とかああいう語は、なんと英語由来だった。

「ゲーム中毒」とかああいう語も、単なる誤訳じゃないのかという気がしないでもない。

なお、「テレビ狂」は a TV addict である(ジーニアス)。


「急性アルコール中毒」は acute alcohol intoxication である。

もし intoxication ではなく addiction だと、単に急いで酒を飲んでいるヤツみたいなのになるだろうか。


単に、独立しておらず「依存」しているだけなら dependence や dependency (名詞)や depend 「依存する」(動詞)などを使う。


ほか、「虫」bug が、「マニア」「〇〇狂」の意味。単語集には無いので、深入りしない。



企業・会社

company, corporation, firm

(大)事業 enterprise

新規事業 venture

法人 incorporation


同僚 peer, colleague


仲間 fellow, companion,


corporation は「(大)企業」という意味。

company に比べて corporation は規模が大きい(東京書籍3000)。

なお、company の語源は「一緒に com」+「パンを食べる人 pany」という意味(ジーニアス)。


この語源を知っていると、

(暇つぶしの付き合いや話などに付き合うなどして)「~(人)と一緒にいる」keep ~(目的格) company (旺文社熟語1000)

という熟語を覚えられる。


たとえば、「あなたと一緒にいる」なら keep you company となる。

keep ~ company は、SVOC文型のように使う。 「 O(相手) を company の状態に keep する」という構造。

「彼女と一緒にいる」なら keep her company となる。ここでの her は目的格である(所有格ではない)。


旺文社熟語1000の「参考」だが、前置詞 with だけでも「一緒に」という意味があるが、意味の明確化のため下記のように company を加えて

in company with ~ 「~と一緒に」

という明確化された表現もある(旺文社熟語1000 参考)。

ほか、「in one's company」, 「in the company of ~」なども「~と一緒に」の意味である(旺文社熟語1000 参考)。


さらに、名詞 companion (コンパニオン)「仲間」を理解するヒントになるので、パンを食べるという語源も覚えよう。

companion 「仲間」は、普通の「仲間」の意味のほかにも、ペットや愛読書など、人生をともに過ごす的なものにも使う(東京書籍)。女性ホステスの意味はない。

日本だと、なんか飲み屋の接待女性みたいなのをコンパニオンというが、しかし英語 companion にそういう意味は無い(東京書籍)。単なる和製。

桐原いわく、「(彼の)飼い犬が彼の仲間だ」みたいな文章でイヌが彼の companion とのこと(桐原4500)。コンパニオンはこういうふうに使う。

ジーニアスの辞書にある女性コンパニオンは、介護ヘルパーのことなので、日本の接待のアレとは意味が違う。

旅や仕事などで単に同行することになった人物にも companion を使う(センチュリー)。ペットや愛読書などにも companion を使う(東京書籍、センチュリー)。

ともかく、companion 「仲間」である。


fellow には、仲間の意味のほかにも、「運のいい奴だ」とか「のんきな奴だ」のような「やつ」の意味がある。

なお「運のいい奴」は a lucky fellow である(東京書籍)。

fellow の語源は「家畜(fe)を置くもの」という意味である。

スペルの似た動詞 follow (ついていく)とは関係ない。


典型的な例文は

「彼はいいやつだ。」 He is a good fellow.

である(東京書籍、ジーニアス)。


単語集にはないが、同じ学校の仲間を fellow at school という(ジーニアス、センチュリー)。

欧米で大学の特別研究員をフェローというが、それも上述と同じ単語 fellow である(桐原)。


colleague は職場の「同僚」。なお、coworker でも「同僚」の意味になる。


enterprise (発音「エンタープライズ」)は「大事業」。

グランドセンチュリーとジーニアスの見解に相違がある。

グランドセンチュリーは、enterprise は大企業にも使えると主張しており、 a large enterprise 「大企業」とある。

いっぽうジーニアスでは、enterprise は会社のことではないので、「大企業に就職したい」みたいなことをいいたい場合には、 want to get a job at enterprise (×)とは言えない(ジーニアス)とのこと。

「大企業に就職したい」は want to get a job at big company という(ジーニアス)。

ただし、「多国籍企業」は multinational enterprise であると、ジーニアス multinational の項目に書いてある。なお、旺文社も「多国籍企業」multinational enterprise を紹介している。ジーニアスの言っていることが矛盾しているので、まあ判断は読者に任せる。辞書を鵜呑みにしてはいけない。あくまで参考程度。

ジーニアスによると「中小企業」をenterprise でいう用例もあるようだし、桐原は農業などでも「事業」なら enterprise だとしている。

ただ、例文が少なくて、よくわからないので、当ページでは保留。


ネット検索では、単に big company とか large company とかで「大企業」を表す用法もある。

ベンチャー企業(venture)のことを enterprise という用法もある(パス単準1「venture」)。グランドセンチュリーでも、(企業ではなく人間の性質としてだが)「進取の気性」という用法もあるとのこと。


よく、有償のサーバーソフトで、大企業向けバージョンのひとつとして「 Enterprise 」というのがある。基本的に、エンタープライズ版は値段はすごく高い。なので一般人は、エンタープライズ番ではなく標準バージョン(たとえば standard スタンダード版)みたいな低価格バージョンを使う事になる。


なお、「起業家」・「事業家」は名詞 entrepreneur (「アーントレプレナー」)である(旺文社1900)。桐原5500と東京書籍4500には、この単語がない。


名詞 venture は、現代ではビジネスの「新事業」の意味で使われる(ジーニアスの見解)。

ventureには「冒険」という意味もあるが、類義語の adventure との区別が難しい。

adventure が、ビジネスかどうかにかかわらず、刺激的な「冒険」のこと(ジーニアス、センチュリー)。

venture は、生命の危険、または資金の危険のリスクがあるというニュアンスがある(ジーニアス、センチュリー、旺文社)。

動詞 venture もあり、上記のようなリスクを承知で「思い切って~する」のような意味(単語集では旺文社、桐原5500)。


動詞 incorporate には、団体が「合併する」という意味もある。

ただし、おそらく、企業合併については動詞 merger を使うほうが良いだろう。「会社」と言う意味ですでに incorporation が使われているので、「合併」のことはmerger などの別の単語でないと通じない。M&Aとか言うときの M が merger のことである。merger も受験英語。

高等学校英語 英単語/類義語 4500語レベル サブページ35』で merger を紹介してある。


なお、名詞形 incorporation では、アメリカでは単に「会社」の意味で使われる(ジーニアス)。

このためか、動詞 incorporate には、「会社を設立する」という意味もある(東京書籍4500 巻末)。

incorporate には、製品や書類に「~を組み入れる」「取り入れる」という意味もある。


旺文社「多くの語がラテン語やフランス語から英語に取り入れられてきた」や鉄緑「主に英語と中国語から、多くの外国語の単語が日本語に組み込まれてきた」というふうに使う。

著作権の都合で、例文の英文はカット。


形容詞 incorporated は米国英語で「有限責任の」という意味であり Inc. などと略すが(ジーニアス、センチュリー)、しかし日本の有限会社とはニュアンスが違う。ジーニアスの例文だと、大企業のUSスチール(US steel) も Inc. である。

なお、イギリスでいうリミテッドカンパニー Ltd. のこと。


firm にも「会社」の意味があって、いろいろな「会社」や「法律事務所」や「商社」や「商店」などに用いられる(旺文社「商社」、桐原4500「会社」「商店」)。

鉄緑がソフトウェア会社を firm で説明しているが、しかしソフトウェア業界の用語には既に「ファームウェア」(Firmware)という機器に搭載されたROMなどにあるソフトウェアがあり、ハードウェア制御をする種類のソフトを表す用語があるので、よって鉄緑の例文のようなソフトウェア会社は少ないと思う。


肥満

fat, overweight, obese, plump


形容詞 fat は、「太った」という意味だが、直接的な表現なので失礼であるとすることから、太った人間に対しては「体重超過の」 overweight を使うのが良いとされる。

典型的な例文は

「太った猫」a fat cat

である(東京書籍3000、桐原3000)。

また fat は名詞としては「脂肪」の意味である。


また、get fat で「太る」の意味である。

たとえば

My dog have got fat. 「私の(家の)イヌは太った」

である(単語集を参考にオリジナル。東京書籍で現在完了形。桐原でイヌ)。


また、「やせる」は lose fat とも言える(東京)。


形容詞 fat の対義語は形容詞 thin 「やせた」である(東京書籍)。

しかし、slim (スリム)でもよいだろう。slim もれっきとした英語の形容詞であり、「ほっそりした」の意味である。

英語 smart (スマート)は機転が利いて「賢明な」「頭がいい」「利口な」のような意味であり、clever とほぼ類義語である(東京書籍4500)。体型については smart は使わない(桐原3000 smart)。

なお、thin には、濃度などが「うすい」などの意味もある。


obese は、医学などにおける「肥満」という意味であり、しばしば不健康な「肥満」というニュアンスがある。

名詞形は「肥満」obesity である(旺文社、桐原)。


「肥満によって糖尿病のリスクが(以下略)」みたいな話を医学的にする場合、obese を使う。単語集の例文でもそうである。


旺文社の単語集には、plumpを「ぽっちゃりした」と紹介している。obese の項目で関連語として plump を旺文社は紹介している。

なお国語時点によると、「ぽっちゃり」とは、広辞苑(1992年 第4版)や三省堂明解国語時点(2020年 第8版)などによると、小太りな人をかわいらしいと受け取って表現した形容で、普通は女性の形容に使い、たとえば「ぽっちゃりとした美人」のように使う[3][4]

センチュリーでplumpを確認したところ、こちらも女の子の例文であり、

a plump girl 「丸ぽちゃの女の子」

である。

ジーニアスによると、女性のほか、赤ん坊の健康的な太り方を言うにも plump が用いられるとのこと。

そのほか、果実が肉付きがよくて丸々とした様子なども plump ということがある、とジーニアスは述べている。

なお、桐原と東京書籍の単語集には plump が見当たらなかった。


神聖

holy, sacred

不可侵の sacred

神の divine

生贄(いけにえ)という意味での犠牲 sacrifice

代償という意味での犠牲 cost, expense


センチュリーは、holy(ホウリー) と sacred(セイクリッド) との使い分けのさいの基本的イメージの区別をあきらめている。

ジーニアスは、一応は、sacred は人為的権威により聖別されたものに使うと言っている。

だが実際に用例を見ると、たとえば聖書に holy bible と言ったり(ジーニアスで、Holyの派生名詞にある)、 聖典を a sacred book と言ったり(センチュリー)、聖書を sacred writing といったり(ジーニアス)、区別はあいまいである。


sacred には、約束などが厳粛で破ることができない、という意味もある。

「不可侵の権利」 a sacred right

という用語がある(Z速読英単語 必修編、旺文社、センチュリー、)。

なお、Z速読英単語では、a sacred right 「侵されることのない権利」と和訳している。


大日本帝国憲法の『神聖にして侵すべからず』は、おそらくは sacred の訳語を参考にしたのだろう。

日本での政治評論や歴史評論などで、明治天皇制はキリスト教を参考にしたという言説が昔からよくある(少なくとも1990年代には評論家・小室直樹の著書で見かけた言説である)。


インドの聖牛は sacred cow である(センチュリー、ジーニアス)。このように、ヒンドゥー教の聖牛にも sacred を使う(東京書籍)。

sacred の発音は「セイクリッド」である。サクリッドではない。

「いけにえ」「犠牲(ぎせい)」のことを名詞 sacrifice (サクリファイス)という。

sacred と sacrifice の発音とを混同しないよう。


代償と言う意味での「犠牲」は cost である(鉄緑、桐原3000)。

戦争や革命などでの人命の損失も cost である(グランドセンチュリー、鉄緑)。この場合、周辺に life 「人命」とか複数形の lives の語があるだろうから、それを手がかりにすればいい。


よく、映画とか小説とかマンガの戦争モノで、ハードボイルドな感じの作品とかのセリフで「多くのコストを払って、我々は〇〇を手に入れたのだ」みたいな言い回しがあったりするが、別に人命をカネ勘定している銭ゲバな人物ではなく、そういう人命の犠牲を cost という用法が英語にはあるのです。

だから、どんなにコストを払っても at any costs も、これは「どんなに犠牲を払っても」という強烈な主張だったりする場合がある(グランドセンチュリー)。

なお、ジーニアスは、これをどんなに金を払っても、という見解。


expense 「出費」「費用」「経費」にも、金に限らない「犠牲」と言う意味がある(桐原、旺文社、鉄緑)。

at the expense of ~ 「~を犠牲にして」


よくある例文は、健康を犠牲にする例文で、

at the expense of one's health 「犠牲にして」(鉄緑、東京書籍)


単語衆で「彼は健康を犠牲にして、~をし続けた」的な文があよくある。

べつに銭ゲバなわけではない。


sacred も sacrifice も語源はだいたい同じで、sacr- が「聖なる」のような意味である。

なお、宗教的な「儀式」は ritual である。べつにいけにえを捧げる必要はなく、たとえば旺文社の例文だと、古代エジプトではスポーツが死者を敬うための儀式(ritual)だったとのこと。

宗教的でない儀式は ceremony (セレモニー)であり、ceremony は「式典」などとも訳される。

ただし実際には「習慣的行為」「慣例」なども ritual という(桐原5500に「慣例」あり、旺文社1900)。


特に ritual を宗教的な意味で使っていることを強調したい場合、

「宗教的儀式」 a religious ritual

ということもある(東京書籍4500、ジーニアス)。 sacrifice の「犠牲」はべつに宗教的である必要はなく、たとえば「母親がみずからの命を犠牲にして子供を救った」みたいな文章でも sacrifice を使える(東京書籍)。

他人のために犠牲になる必要もなく、たとえば「私は、自分の自主性を犠牲にしたくない」のような自己本位でも sacrifice を使える(桐原)。


sacrifice は名詞「犠牲」の意味のほかにも、動詞として「犠牲にする」の意味もある。


形容詞 divine は「神による」「神にささげる」なので、ニュアンスが違う。

divine は、大学受験英語としては、普通に東京書籍4500巻末 や 桐原4500 holy 類義語 にも書いてある受験英語であり、もちろん旺文社1900や鉄緑にもある。

名詞 divinity は「神性」。神聖ではなく「神性」。


「歌姫」(うたひめ)のことを diva (ディーバ)と言うが、鉄緑が言うには、語源が divine などと同じとのこと。ただし、辞書では確認できなかった。

とりあえず、スペルは似ているので、ついでに覚えるのも良いだろう。

なお、「歌姫」とは、「花形の女性歌手」(ジーニアス)、「主役女性歌手」(グランドセンチュリー)のこと。

「花形」とは何かまでは、さすがに説明を省略したい。

単語集でよくある例文は「神のお告げ」とか「神の啓示」とか。

「神のお告げ」 divine message (東京書籍4500巻末)

「神の啓示」 divine revelation (旺文社)


すごい美人な女性の美しさを divine で例える用法もあるが(ジーニアス、グランドセンチュリー)、 単語集では鉄緑しか紹介していない。

まあ、歌姫 diva もあるし、女性の美しさに divine を使えるという用法は覚えやすいだろう。


神にささげるもの にも divine を使う用法があるとのこと(ジーニア)。


歌ついでに言うと

ジーニアスいわく、神にささげる歌 は a divine song 「聖歌」とのこと。

聖歌を歌う人は神じゃなくて、あくまで人間ですし。だから、この場合の divine は「神にささげる」のような訳になるのが、日本語訳としては自然。

世界の宗教の中には「人間は神の子だから、聖歌をうたう人間は人間だけど神なんだー」とか主張する宗教もあるかもしれないが、日本人の発想としては付き合いきれないので、和訳では「神にささげる」で良いだろう。

翻訳・和訳というのはそういうもので、日本人の読者が分かるように翻訳しないと意味が無いので、原語にあったニュアンスは消される場合もある


なお、受験範囲外だが、讃美歌は hymn (ヒム)である。

w:聖務日課(ラテン語で officium divinum, 英語にすると divine office)のように、divine には、聖務(せいむ)とでもいうべき用法もある(ただし、辞書では「聖務」は確認できず)。



牛(ウシ)

ox 動物学的な「ウシ」

cow 一般的な「ウシ」。乳牛。

bull 雄牛(オスうし、おうし)。とくに去勢していない雄牛

cattle ウシの集団


cow は一般的なウシの意味もある。だが、乳牛のことを cow という用法もある。雌ウシのことを cow ということもある(桐原、ジーニアス、センチュリー)。

一方、ox には、労役などの目的でのウシのイメージがある。

だからか、ox でオスウシのことを言う場合もある。

なお、ox の複数形は oxen である。child「子供」の複数形が children なのと同種の変化。


なお、アメリカ開拓時代や西部劇のカウボーイ cowboy が乗っている動物は馬(ウマ)。

牧牛などを牧草地から別の牧草に移動させるために、馬に乗って、牧牛(カウ)を追い回すから、カウボーイ。


cattle (カトル)はウシの集団。集合的に複数あつかいする。

なので、a cattle は不可(旺文社)。 cattles も不可(旺文社)。

典型的な例文は、

He raises cattle. 「彼は(牧場などで)ウシを飼育している。」

である(旺文社1900、東京書籍4500)。

なお、「牧場」は名詞 farm である(ジーニアス和英)。farm で「農場」も「牧場」も表せる。東京書籍3000および旺文社1200ではfarmは「農場」と紹介している。

farm 以外にも牧場を表す単語はあるが、高校の範囲を越えるので本書では紹介しない。


握る

grip, grasp


grip と grasp は意味はだいたい同じ。

センチュリーは、grasp の項目で、gripとの意味の違いの説明をあきらめて放置している。

ジーニアスは、gripの項目で、「graspよりも強意的」

としている。しかし実際には、

grip も grasp も、ともに「ロープを握る」などの例文で使われるので、区別は難しい。


なお、

grip 版「ロープを握る」 grip the rope

grasp 版「ロープを握る」 grasp the rope

である。

旺文社が grip を紹介している。東京書籍と桐原では、grip が見当たらない。


grip も grasp も、「理解する」という意味での「把握する」という用法もあるし、支配するという意味もある(「掌握」のような)。

grasp the meaning 「意味を理解する」

である(東京書籍、旺文社)。


違いは、grip には「握力」という意味もある。

また、テニスのラケットなどスポーツ用具などの「握りかた」や、刀の「握りかた」もgrip である。

いくつかの機器の「取っ手」も grip ともいう。だが分野によっては、ハンドル handle ともいう。

ドアの取っ手は handle である(ジーニアス、桐原4500、Z速読英単語・必修編)。

grasp the handle of the door 「ドアの取っ手を握る」(桐原)。

turn the handle 「(ドアの)取っ手を回す」 (速読英単語の例文を改変)


自動車のハンドルは steering wheel という(桐原4500、ジーニアス)。

単語集にはないが、自転車(足こぎの二輪車のほう)の取っ手は handlebar (ハンドル・バー)という。


さて、grip について。

タイヤの接地力は grip である。


そのほか、恐怖(terror または fear )を主語にして「~(人)が恐怖にとらわれた」を

Terror gripped ~

あるいは

Fear gripped ~

のように言う(ジーニアスが fear, センチュリーが terror)。


嫉妬

envy, jealousy


誇る be proud of (形容詞), boast (動詞)


envy は動詞としては「嫉妬する」「うらやむ」「ねたむ」の意味が基本。

東京書籍3000に名詞 envy だが「嫉妬」の意味が書いてある。


キリスト教の七つの大罪のひとつが嫉妬 envy で名詞形だが、高校生としては名詞で覚えてしまうとジェラシーとの区別が難しくなるので、まずenvyは動詞「うらやむ」で覚えよう。


envyは何も宗教的に断罪されるような強くて敵対的な嫉妬だけでなく、「羨望(せんぼう)の的(まと)」だとか「アメリカ旅行なんて、うらやましいね!」ぐらいの褒めるような感じでも使われるのをセンチュリーの例文で確認。

なお、旺文社1400(中級)に envy の「羨望の的」の意味も書いてある。


envy A for B で「AのBをうらやむ」の意味。だが、旺文社以外は紹介していない。よって、特に暗記の必要はないかと。

形容詞 envious は、

be envious of ~ 「~をうらやましく思う」(鉄緑、旺文社1900


だが、envious の例文が単語集に無い。

辞書を見ても、ジーニアスとグランドセンチュリーの見解が一致しておらず、なので当wikiでは手に負えないので、深入りしない。


形容詞 jealous は「ねたんだ」、ジーニアスいわく「嫉妬深い」、センチュリー恋人や夫婦どうしなどで「やきもち焼きの」という意味。


マイナスの意味で使う場合、jealous のほうが envious よりも嫉妬のなかの憎悪の気持ちが強い。


ジェラシー jealousy とは、名詞で、「嫉妬」「ねたみ」の意味。

envy は高校英語では3000語レベル。桐原3000とか東京書籍4500にある。割と中級の単語。

一方、jealous は東京書籍4500レベルかつ、旺文社1900レベル。ジェラシーのほうが上級。スペルが長くて難しいからか。

桐原はジェラシーを紹介せず。


なお、七つの大罪は下記のとおり。


傲慢 pride プライド (高校単語)
強欲 greed グリード (高校単語)
嫉妬 envy エンヴィー (高校単語)
憤怒 wrath ラース
色欲 lust ラスト
暴食 gluttony グラトニー
怠惰 sloth スロース


greed は鉄緑単語集および桐原5500に「貪欲」として載っており、鉄緑「政治家は権力と金に対して貪欲(形容詞 greedy)」で、桐原「投資家たちの利益に対する貪欲さ」として載っている。

be greedy for power 「権力に対して貪欲」(鉄緑、ジーニアス)

be greed for money and power 「カネと権力に対して貪欲」(鉄緑)

また、旺文社1900では「強欲」としてgreedを紹介であり、こちらもお金に対する強欲。

his greed for money 「彼の金銭欲」(旺文社1900の和訳を改変)

greed for money で「金銭欲」と、旺文社およびグランドセンチュリーは例文中で訳している(旺文社1900、グランドセンチュリー)。


桐原でも greed for profit なので、つまり

greed for ~ で「~に対する貪欲さ」みたいな意味。

pride は東京書籍4500および桐原4500で、形容詞 proud の関連語として、名詞 pride「誇り」が載っている。

take pride in ~ で「~を誇りに思う」である(桐原)。

しかし be proud of ~ で「~を誇りに思っている」なので、あまり違いがない。

なお、動詞「誇る」「自慢する」「鼻にかける」は boast である(旺文社1900「誇る」、桐原4500、東京書籍4500巻末、鉄緑)。

旺文社以外、「誇る」が無いが、しかし辞書にはちゃんと「誇る」の意味がある(グランドセンチュリー)。

ただし、ジーニアスいわく、けなして「鼻にかける」ニュアンスの場合が多いとのこと。

boast about ~ または boast of ~ で「を~自慢する」である。


「誇る」を言いたい場合は、動詞ではなく、形容詞 be proud of ~ を使うほうが安全そうである。

旺文社も、(1900(上級)ではなく)1400の中級本では、boast は「自慢する」の意味で紹介しており、「誇る」は1400では紹介していない(旺文社1400)。

旺文社1440が、ちょうど envy と boast を同じページで紹介しており、まあ似たような事を考える人はいる。


なお、範囲外だが、boast はそんなに悪い意味ではなく、町の名所や良い施設などを紹介するときも boast を使う(グランドセンチュリー、ジーニアス)。

This town boast a large library. 「この町には(自慢できるくらいの)大きな図書館がある」

のように使う。(The city 「その町には」とかでも良い。)

boast は「えっへん」と自慢するくらいな感じか。


のこりの憤怒、色欲、暴食、怠惰は、単語集では見つからなかった。

受験英語で、arrogance「傲慢」「横柄」「尊大」というのがある(旺文社1900、鉄緑、速読英単語・上、)。

辞書を見ても例文が無く、よく分からなかった。

形容詞は arrogant 「横柄な」「傲慢な」である。


(※範囲外) elegant 「優雅(ゆうが)な」「上品な」と似ていると思ったが、しかし辞書を見ても、特に関連性は書いてない。偶然の一致か。

なお、「エレガントな数学」という書籍かなんかがあったが、英語でも、elegant には、数学などの論証が「的確で簡潔」という意味もある(ジーニアス、グランドセンチュリー)。

ほか、微生物の線虫の一種で、C・エレガンス というのもある。


名詞 shame,

形容詞 embarrassed , ashamed,


shame やasahmed などの「恥」は、不名誉などの恥や、両親に照らし合わせての恥のこと(グランドセンチュリー ashamed、)。

はにかみ屋とか引っ込み思案とかは、英語では shy である(グランドセンチュリー、)。

英語では、まったく別の感情として、不名誉などの恥と、はにかみ屋などを区別する。

embarrassed は、極まりが悪くて恥ずかしい、くらいの意味。


まず、日本語で、「誇り」の対義語が、不名誉としての「恥」であると、一般的には見なされている(東京書籍4500が対義語として、honor, proud と、ashamed, embarrassed を同一ページで紹介)。

※ もっとも、honor 「名誉」の、より直接的な対義語として「不名誉」dishonor も紹介されているが。本単元のshame などと関連が低いので、dishonor の説明は省略。

embarrassed は、人前で「恥ずかしい思いをさせる」の意味(東京書籍「人前で」、旺文社、鉄緑、桐原)。

単語集の例文でも、人前での恥ずかしさの例文が多い(鉄緑、桐原、東京書籍)。


たとえば

「I was embarrassed when~」

なら、~なときに恥ずかしいと思っているのは「私」(東京書籍)。

念のため、もうひとつ例を出すと、


「He was embarrassed ~」

なら、恥ずかしいと思っているのは「彼」(グランドセンチュリー、)。

恥は感情なので feel 「感じる」が使われる場合もあり、

He felt embarrassed

で「彼は恥ずかしい思いをした」のような意味(鉄緑)。


動詞 embarrass というのもある。

embarrass him なら、恥ずかしくなるのは「彼」(桐原)


桐原・旺文社に 名詞 embarrassment 「気恥ずかしさ」「当惑」(ここまで桐原)、「困惑」「当惑」(ここまで鉄緑)があるが、例文も無い。


shame は名詞で、「恥ずかしさ」(東京書籍、)、あるいは単に「恥」(鉄緑、旺文社)の意味。

shame には「残念なこと」の意味もある(旺文社、鉄緑)。

なお、「残念なこと」の意味では、名詞 pity が同意語である(鉄緑)。


It's a shame that ~ 「~なのは残念だ」= It's a pity that ~

である(旺文社は pity なし、鉄緑 pity あり)。


ashamed は 形容詞であり、主語が、自分の行為を恥じているときに使う(東京書籍「自分の行為」あり、鉄緑)。

動詞ではない。


be ashamed of A 「Aを恥じている」(鉄緑、桐原)

I'm ashamed of ~「私は~したことを恥じている」

のように使う(桐原、鉄緑)。この場合、恥じる対象は、私本人がしたことで、恥じる人も私本人。


be ashamed of ~ing(動名詞)  なら、過去に自分がしたことを恥じるわけだし、

be ashamed of to ~(不定詞) なら、過去に」自分がしたことを恥じる場合も使われるし、これからのことを「恥ずかしくて ~出来ない」(旺文社、グランドセンチュリー「~したくない」)という場合も使われる。


感情なので feel が使われる場合もあり(旺文社、グランドセンチュリー、)、

feel ashamed of ~ 「~を恥ずかしく感じる」



「かわいそうに」とか思う、同情・慈悲・あわれみ

同情 sympathy, compassion

共感 sympathy,

慈悲 pity, mercy


まず、日本語の「同情」について述べる。

日本語の「同情」は、可哀そうな人や大変そうな人の「気持ちが分かる」ことが、おおよその日本語の「同情」の意味だろう。

英語の sympathy がこれに近く、実際に単語集・辞書などでも sympathy は「同情」という意味もあるが、しかし日本語の「同情」の意味だけではなく、「共感」「同意」「支持」「支援」と言う意味もある(ジーニアス)。


sym は、合成 synthesis の syn などと同様、「共に」とか「合一」とかそういう意味なので、むしろ「共感」のほうが英語の語幹の語感に近い(ダジャレではなく偶然)。


日本語でも、保守界隈の外来語として、たとえば外国の支持者とかのことを揶揄して「シンパ」とか言う。「あいつは北朝鮮のシンパだ」みたいな。「(北朝鮮などの)同調者」みたいなニュアンス。

なお、英和辞典では、「シンパ」のような用法は確認できなかった。

シンパの逆で、反感を抱いて難癖ばかり言ってくる層を「アンチ」という。英語でも、antipathy 「反感」である(速読英単語・上(例文なし))。

範囲外だが、アンチついでに言うと、免疫(めんえき)などの「抗体(こうたい)」antibody (エンティバディ)は、コロナもあったし、これから目にする機会が増えそうである。抗原抗体反応などの、「抗原」antigen (エンティジェン)という語もある。英語だと、アンティゲンではなくエンティ「ジェン」にある。

ほか、「抗生物質」antibiotic (エンティバイアティク)なんて語もある。ペニシリンとかそういうのが抗生物質。

なお、「免疫の」は、形容詞 immune (イミューン)である。「免疫」は immunity (イミュニティ)である。

「免税」とか「免除」とか比喩的にも immune や immunity を使う(鉄緑が言及)。というか日本語の「免疫」や「免除」が、 immune をもとにした可能性がある。

生物の「免疫系」 an immune system (東京書籍、鉄緑)


I am immune to the virus. 「私はそのウイルスに免疫がある」

のように使う。

be immune to ~ 「~に免疫がある」


compassion は「同情」「あわれみ」の意味(旺文社、鉄緑およびグランドセンチュリー「あわれみ」あり)。compassion は堅い語(ジーニアス)、形式ばった語(グランドセンチュリー)。

compassion は意味的にpity に近いが(ジーニアス)、しかし pity だと相手を見下すと取られかねないのに対し、compassion ではそういう事は無いとされる(グランドセンチュリー)。

「アンチは相手にしない」というのが、コンテンツ産業の定石(じょうせき)。


語感としては、 com=「共に」 + passion=「感情」 なので

日本語の「共感」に近い構造の語だが、しかし、compassion の意味は共感ではなく同情のほうである。

なお、辞書には、そういう語幹は実は書いていない。鉄緑は、ここでの passion は「苦しむ」の意味だとしている。

ただ、高校生の英単語暗記としては、その知識は、当面は不要だろう。

既存の英単語 passion と関連づけたほうが覚えやすいだろう。


mercy についての注意。

フランス語のお礼の言葉「メルシー」merci (「ありがとう」的な意味)とは別のスペル。

英語のmercyもフランス語のmerciも、ラテン語の merces 「報酬」が語源。


これが中世イギリスでは、宗教的な場所で使われるようになり、「神の恩恵」のような意味になり、おそらく「神の慈悲」のような意味を経て、「慈悲」のような意味になったらしい。


現在、mercyは主に2つの用法があり、

神や王などの強者の「慈悲」としての意味と(鉄緑)、
宗教的な道徳的な「慈悲」(桐原、グランドセンチュリー)

という2つの用法で使われる。


at the mercy of~ 「~のなすがままに」(桐原、旺文社、)

も、強者の慈悲が mercy という背景を考えれば、「強者のなすがまま」→「~のなすがまま」のように意味を理解しやすい。


世界史に教養として、中世のイギリスはフランスに支配された時代があり(w:ノルマンコンクエストw:高等学校世界史B/ヨーロッパ封建社会の動揺)、そのため、英語はところどころフランス語の影響を(ドイツ語やスウェーデン語などの)他言語よりも強く受けているのである。

政治用語など地位の高い用語で、影響を特に受けたとされる。

一説では、mercy もノルマンコンクエストの影響だという説もある[5]

merciful 「慈悲深い」(桐原、旺文社、)

merciless「無慈悲な」(桐原、旺文社、)

というか、コンクエスト conquest 「征服」も普通に高校英語である。動詞形 conquer (コンカー)「征服する」で習う(東京書籍4500、桐原4500、旺文社、鉄緑)。

しかも、桐原の例文が、ノルマンコンクエストの内容である。

単語集によくあるのは、ヨーロッパ征服で

conquer the Europa 「ヨーロッパを征服する」

のような例文。

実際にはヨーロッパを征服した支配者は数少ないが、「もし~だったら、彼(たとえばヒトラー)はヨーロッパを征服しただろう」的な例文があったり(たとえば鉄緑)。


辞書によくある例文は、登山のエベレスト征服。

conquer Mt.Everest または conquer Mount Everest 「エベレストを征服する」(ジーニアス、グランドセンチュリー)


恐怖など精神的な感情を「克服する」の意味もあるが、旺文社しか例文を紹介していない。


単語集には無いが辞書によくある例文は、

「悪習を打破する」conquer a bad habit (グランドセンチュリー、ジーニアス 複数形 bad habits)

克服の意味では、overcome が類義語である。


conquer は、「克服する」とか「打破する」とか、良い意味にも使います。

(※ 範囲外)なので、「ロシアがウクライナを征服しようとしている」とか批判する文脈で使う場合は、 subjugate (サブジュゲイト)という別の動詞を使うほうが適切でしょう。たとえば (動画)Forbes Breaking News "WATCH: VP Kamala Harris Reaffirms U.S. Support To Ukraine At Peace Summit In Switzerland" , 2024/06/16 , 13:20 あたり

まあ、高校の段階では、使用頻度の高い語を教えるべきなので、 conquer を優先して教えるのは妥当でしょう。subjugate は、「(相手国を)隷属させる」というニュアンスがあります(パス単1級)。英検1級の単語だから、こういうニュアンスの違いとか、英検本で教えればいいのに、そうなっていません。まあ、そんだけ日本の第二次世界大戦の後の時代が、平和だったんでしょう。戦争が起きると国際政治学が進歩するように、疫病が蔓延すると医学が進歩するように、本格的なロシア・ウクライナ戦争で英語教育が進歩する令和。


さて、pity は名詞としては「あわれみ(哀れみ)」「残念なこと」、動詞としては「残念に思う」(桐原) 「気の毒に思う」(旺文社)という用法がある。

なお、「あわれみ」は漢字では「哀れみ」と書く(旺文社)。

It's a pity that ~ 「~ なのは残念だ」


尊敬

respect, esteem

感心する admire

褒める praise

「他動詞 + A for B」 praise, blame, admire, criticize

それぞれ respectively ,each


決定的で欠かすことのできない crucial , critical

決定的に重大な crucial ,decisive (※ 別セクションで説明)


動詞 esteem (イスティーム)は旺文社1900にしか書いてない。

桐原4500と桐原5500、および東京書籍3000と東京書籍4500には、esteem が見当たらなかった。

なお、旺文社1900および桐原5500が「自尊心」self-esteem と紹介しているが、ジーニアス英和とセンチュリー英和では見当たらない。


ジーニアスいわく、esteem のほうが respect よりも固い語。

センチュリーいわく、esteem のほうが respect よりも敬愛の気持ちが強いとのこと。ただ「敬愛が強い」とは一体どういう意味なのか。

辞書をみても、respect と esteem のあまり違いはハッキリしない。

respect の用例では、ジーニアスによると、人間を尊敬するほかにも、交通法規などの制度を「尊重する」・「重視する」ような意味で respect するといった用法もある。


なお、対義語はたとえば名詞 contempt「軽蔑」(けいべつ)などがある(旺文社1900、ジ-二アス contempt )。旺文社にしかない。東京書籍と桐原にはない。

あまり一般的に使えそうな例文がない。桐原などが紹介しないのも妥当。


動詞 admire (アドマイア)は、人物そのものではなく、「彼の勇気に感心したよ」とか「彼の業績に感心したよ」のように、ふつう、人の業績や能力などを賞賛する場合に用いる。

桐原4500の例文も、「彼が成し遂げたこと」という業績への感心である。


単に「感心」「感嘆」だの admire の和訳を覚えるだけでは不十分である。そうではなく、業績・能力などを褒める、と覚えよう。


admire A for B で「BのことでAに感心する」である(東京書籍)。

典型的な例文は

admire him for ~ 「~のことで彼に感心する」

である(桐原、ジ-ニアス、旺文社)。

たとえば、彼の勇気に感心するなら、

admire his courage 「彼の勇気に感心する」(センチュリー、ジーニアス)

または

admire him for his courage 「彼の勇気に感心する」(ジーニアス)

のように使う。


派生語は、形容詞 admirable(アドミラブル)「賞賛すべき」「見事な」 や名詞 admiration (アドミレーション)「賞賛」などがある。

admirable の使い方も、辞書で確認したかぎり、人物本人を形容するのではなく、人物の行為や業績を形容している(ジーニアス、センチュリー)。


praise (プレイズ)は、感嘆の意味合いはうすく、単に「賞賛する」という意味で使う。

よくある例文が、親を子をほめることを praise するという例文(ジーニアス、センチュリー、旺文社)。

ただし、それとは別の用法で、神を褒め称えるという文脈でも praise という単語を使う。

admire と同様、praise でも勇気や功績などを賞賛してもいい(ジーニアス、東京書籍)。

このため、admire と praise の意味の違いは不明瞭である。

praise も語法で、

praise A for B 「BのことでAを褒める」

という語法がある(ジーニアス、東京、桐原)。


主語が感動してるかどうよりも、とりあえず主語の人が目的語の人を賞賛している、という事実を説明しているのが praise である。

主語が感動してるかどうかは、文章の読み手には知るよしも無い。


ほか、文法知識として重要なこととして、前置詞 for には理由を表す用法もある、という事です。標準的な文法参考書に for の理由の用法も書いてあります。桐原が、「他動詞 + A for B」というパターンで、praise や下記 blaze などをまとめて紹介しています。

中学ではforの訳を「のために」と表すので、なんとなく誰かの利益のための意味かと思いがちですが、しかし違います。


praise や admire といった賞賛・感嘆などの友好的なイメージの動詞だけでなく、

blame「~のせいにする」や criticize「批判する」などの敵対的なイメージの動詞でも for で理由を表します。

つまり、ひとつひとつ語法を書くと(東京書籍4500では一つ一つ語法を書いています)、

blame A for B 「BをAのせいにする」

be criticize for A 「Aのことで非難される」(東京書籍)

criticize A(人) for B 「A(人)をBのことで批判する」(桐原)

などです。

ただしblame は

blame B for A 「BをAのせいにする」

という語法もあります(東京書籍)。


典型的な例文は

blame him for the accident 「その事故を彼のせいにする」(旺文社、桐原、東京書籍)


なお、criticize はイギリス英語では criticise である(桐原)。単語集では非イギリス英語のほうの criticize を紹介しており、つまり英語発祥地だろうが、発音が分かりづらいイギリス英語は国際的には嫌がられるという事。


さて、criticize の名詞形は criticism (クリティシズム)「批判」であり(桐原)、「批評」「非難」である(東京書籍)。

裏を返すと、blame と praise の名詞形は、そのままである。

つまり、名詞 blame は「非難」の意味。

名詞 praise は「賞賛」の意味。


動詞 punish(パニッシュ)「罰する」 も

punish A(人) for B で「BのことでA(人)を罰する」(桐原)

である。


名詞形は punishment (パニッシュメント)「処罰」である。

「感謝する」thank A(人) for B は「BのことでA(人)に感謝する」である。

中学生あたりに for の理由の用法を説明するなら、thank が適切だろう。


形容詞 critical (クリティカル)は、criticism などの形容詞だろうと東京書籍は紹介しているが、しかし旺文社は crisis の形容詞だと紹介している。ジーニアスは両方の派生を紹介している。じつは東京書籍も、 criticize とは別のページで critical を「重要な」の意味でも紹介しています。


つまり、critical には「批評の」「批判的な」といった意味もあるし(東京書籍)、「危機的な」「決定的に重要な」という意味もある(旺文社)。

ほか、物理学・化学などでいう「臨界」(りんかい)は、英語では critical で表される(ジーニアス)。

また、スケジュール管理の技法で、 クリティカル・パス分析 critical pass というのがある(ジーニアス)。

桐原は4500は critical を紹介せず。桐原5500で criticism の派生語として critical を紹介しているが、例文は無し。

割と重要な単語だと思うが、掲載単語数には限りがある。


よく criticize の末尾 -cize を -size(×) にするミスがあるが、しかし暗記のさいに形容詞 critical から派生させて覚えれば、このミスは減るだろう。


よく「決定的な」と訳されるが(ジーニアス)、その意味は「決定的に重要な」という意味です(センチュリー)。東京書籍は誤解をさけるためか、critical を「重要な」という意味で紹介しています。

さらにいうと、critical でいう「決定的な」とは、ニュアンス的には「もしそれが無いと、成り立たなくなってしまう(目的が果たせずにクラッシュまたはクライシスしてしまう的な結果になってしまう)」という位に重要だという意味で使われます(特に出典は無い)。少なくとも理系では。

実際、クリティカル・パス分析のアイデアも、スケジュール管理に影響を与えている工程を探り出して重点的に労働資源を当てるために、具体的にスケジュール各部の必要日数などを調べたり計算したりして日数などを見積もっていく手法です。


また高校範囲外ですが、IT用語で「ミッション・クリティカル」mission critical とは「それが欠けると業務の遂行に致命的な悪影響が出るほど重要である」という意味であり、[6]、またそのため派生的に、極めて高い耐障害性が要求されるシステムのことも「ミッション・クリティカル」と言います[7]

よく、社会インフラなどのITシステムや、銀行など金融機関の基幹システムで、「ミッション・クリティカル」なシステムであるとか形容されたり、あるいは「ミッション・クリティカルな仕事が要求される」などと言います。


これらの社会インフラなどのITシステムは、ほぼ365日稼働していることが多いので、そのような長い日数の連続稼働をできるシステムだとも言われる事もありますが、あくまでそれは語源的には派生的な意味です。


crucial (クルーシャル)「決定的な」「決定的に重要な」という単語もある。

crucial のほうは、機械の事故時などの危機対応はあまり強調していない。少なくとも、IT業界では「クルーシャル」とは、まず聞かない。

機械の危機管理よりも、成果の意義や、重要性を強調したい表現が crucial であろう。

ほかのセクションで説明したが、「彼のホームランが勝利に決定的だった」のような意義を強調する例文で、crucial が用いられている。


なんというか、crucial には、admire 「賞賛する」 や admirable「感嘆すべき」のようなニュアンスがありそうである。つまり、crucial は、影響力が大きいので「重視すべき」であり、「実際に重要である」というような感じの意味がありそうだ。ただし、文脈によっては、そうでない場合もある。旺文社の「書類を確認すること」が crucial である、の例文を、そこまで考えるのは、さすがに考えすぎだろう。

なので、折衷(せっちゅう)的に、次のような東京書籍の解釈が落とし所だろう。

東京書籍は、crucial は「影響力が非常に大きい」という意味での「決定的な」という意味だとしている。

crucial のほうにも、「欠かすことのできない」 という意味もある(ジーニアス)。

critical が、実際にそれが欠けたり故障したりすると、現実的に重大トラブルが起きる可能性が高いのに対して、

crucial は、そういうのは強調していない。

crucial と decisive との違いについては、別のセクションで説明してあるはずなので、本セクションでは省略する。


副詞 respectively 「それぞれの」という単語も覚えたい(桐原、旺文社)。respectively の品詞は、辞書で確認したかぎり、副詞だけである(ジーニアス)。

なお、初等的に each 「(形容詞)それぞれの」「(代名詞)それぞれ」「(副詞)それぞれ」でも言える(ジーニアス、センチュリー)。

each other 「お互いに」という代名詞的につかう熟語があるが、each単独では「それぞれの」「それぞれ」という意味である。


曖昧

vague, ambiguous, obscure , unclear


ambiguous は、意見や文章などの曖昧さのことを言う場合は、(同音異義語などのように、)意味が2つ以上に解釈される状態。(グランドセンチュリー、ジーニアスなど)

vague は、意見そのものが明確でない状態。

なので、vague は「漠然とした」という意味もある(桐原、鉄緑)。

よくある例文は、

a vague idea 「漠然とした考え」(東京書籍、鉄緑)


obscure は、「曖昧」と訳されることもあるが(東京書籍)、「分かりにくい」「不明瞭な」が覚えやすい。

説明などが抽象的だったりして難しくて「分かりにくい」なら、聞き手にとっては「不明瞭」に感じる、というふうに連想できる。

obscure は、理解が不足していて分かりづらい状態(グランドセンチュリー)。

an obscure explanation 「わかりづらい説明」(ジーニアス、グランドセンチュリー)


単語集によくある例文は

The origin of the custom is obscure. 「その習慣の起源は、はっきりしていない。」 (東京書籍4500巻末そのまま、旺文社の例文を改変)

起源そのものがある事は確実だが、具体的に何が起源なのかが分からないので、obscure での表現になる。


別に起源さん(擬人化)が、不明瞭な説明をしているわけでもないし、同音異義語でもないので。無理やりコジつければ擬人化や同音異義語でも言えるかもしれないが、英語の語法なんてしょせんは米英での通例である。結局、暗記するしかない。

unclear 「あいまい」は、速読英単語・必修編「drug の定義」にあるセンター試験の長文中の語。

まあ、「クリアーでない」→「あいまい」とか、前後の文脈から分かるでしょ的な、センター試験の発想。

なお、ジーニアスに unclear の意味紹介の項目は無い。否定の接頭辞 un を使った語句は大量にあるので、意味紹介の項目をもたない語もあるのだ。

辞書グランドセンチュリーには unclear はある。

参考文献

[編集]
  1. ^ 橋場弦 ほか監修『WORLD HISTORY for High School 英文詳説世界史』、2019年10月15日 第1版 第3刷発行、P.370
  2. ^ (pdf)福田眞人 著『明治翻訳語のおもしろさ』、名古屋大学学術機関リポジトリ
  3. ^ 新村出 編集『広辞苑 第4版』、岩波書店、1992年10月9日 第4版 第2刷発行、P.2367
  4. ^ 『新明解国語辞典 第八版』、三省堂、2020年10月20日 第1版発行、P.1449、
  5. ^ 巣山 靖司『イギリスのネイション・国民国家・主権国家の形成とその特徴-西欧国際体系との関連において-』立命館法学  一九九六年六号(二五〇号)1699頁(三五九頁)、
  6. ^ IT用語辞典『ミッションクリティカル 【mission critical】 』 2022年5月26日に確認.
  7. ^ SCII.jpデジタル用語辞典「ミッションクリティカル」の解説 2022年5月26日に確認.