コンテンツにスキップ

ChromeOS/crosh

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


crosh (Chrome OS Developer Shell)[編集]

croshの概要と特徴[編集]

crosh(Chrome OS Developer Shell)は、Chromebookに搭載された開発者向けのシェル環境です。croshはChrome OSの一部であり、Chromebookのユーザーがシステムの詳細情報を表示したり、デバッグを行ったりするためのツールとして利用されます。

croshの特徴は次のとおりです:

軽量
croshはChrome OSの一部であり、シンプルで軽量なシェル環境です。そのため、高速に起動し、システムの詳細情報を素早く取得することができます。
ユーザーフレンドリー
croshは、シンプルなコマンド構文と使いやすいインターフェースを備えています。初心者でも簡単に操作できるように設計されています。
システム情報の表示
croshを使用すると、Chromebookのハードウェア情報やシステム情報を表示することができます。例えば、CPUやメモリの情報、ネットワーク接続状態などを確認することができます。
デバッグツールの提供
croshには、システムのデバッグやトラブルシューティングに役立つツールが含まれています。クラッシュレポートの取得やログファイルの確認など、さまざまなデバッグ作業を行うことができます。

Chromebookでcroshを起動する方法[編集]

Chromebookでcroshを起動する方法は、以下の通りです:

  1. Chromebookを開き、デスクトップ画面を表示します。
  2. キーボードで「Ctrl + Alt + T」を同時に押します。これにより、croshが起動します。
  3. croshが起動すると、シェルプロンプトが表示され、croshのコマンドを入力することができます。

croshを使用することで、Chromebookのシステム情報を確認したり、デバッグ作業を行ったりすることができます。

基本操作[編集]

croshでの基本的な操作とコマンドを理解しましょう。croshを使ってChromebookのシステム情報を取得したり、基本的な操作を行ったりすることができます。

コマンドの入力
croshを起動した後、シェルプロンプトが表示されます。ここにコマンドを入力し、Enterキーを押すことでコマンドを実行します。
コマンドの一覧表示
help コマンドを入力すると、利用可能なコマンドの一覧が表示されます。これにより、croshで使用できるコマンドについての概要を確認できます。
タブの切り替え
Chromebookで複数のタブを開いている場合、Ctrl + Shift + → または Ctrl + Shift + ← キーを使用してタブを切り替えることができます。
ウィンドウの管理
exit コマンドを使用すると、croshを終了してChromebookのターミナルを閉じることができます。
Ctrl + Shift + q キーを2回押すと、Chromebookをログアウトすることができます。
Ctrl + Shift + w キーを押すと、現在のウィンドウを閉じることができます。

これらの基本操作をマスターすることで、croshを効果的に使用できるようになります。croshはChromebookのシステム管理やデバッグ作業に役立つツールであり、基本操作を覚えておくことは重要です。

システム情報の取得[編集]

Chromebookのcroshを使用して、ハードウェア情報やシステム情報を取得する方法を学びましょう。また、croshを利用してバッテリーの状態やネットワーク情報を確認する方法も解説します。

ハードウェア情報の表示
chrome://system と入力してEnterキーを押すと、Chromebookのハードウェア情報やシステム情報が表示されます。これには、CPUの型番やメモリの容量、ストレージの使用状況などが含まれます。
バッテリー状態の確認
battery_test と入力してEnterキーを押すと、Chromebookのバッテリーの状態を確認することができます。バッテリーの充電レベルや残量、充電サイクル数などの情報が表示されます。
ネットワーク情報の確認
ifconfig と入力してEnterキーを押すと、Chromebookのネットワークインターフェースの情報を表示します。これには、IPアドレスやネットワークの状態、接続されているデバイスなどが含まれます。
その他のシステム情報
top と入力してEnterキーを押すと、システムのリソース使用状況をリアルタイムで表示します。これには、CPU使用率やメモリ使用量、プロセスの実行状況などが表示されます。

croshを使用してこれらのコマンドを実行することで、Chromebookのシステム情報を簡単に取得することができます。これにより、Chromebookのパフォーマンスや状態を把握し、必要な場合には問題の解決やデバッグ作業を行うことができます。

ネットワーク関連[編集]

croshを使用してChromebookのネットワーク接続を管理し、問題をデバッグする方法を学びましょう。また、Wi-Fiの接続やデバイスの状態を確認する方法も含めて解説します。

Wi-Fiの接続状態の確認
w と入力してEnterキーを押すと、ChromebookのWi-Fiの接続状態を確認することができます。接続しているネットワークのSSIDやIPアドレス、接続品質などの情報が表示されます。
Wi-Fiの再接続
Wi-Fiに接続できない場合や接続が不安定な場合、modem reset と入力してEnterキーを押すことで、Wi-Fiモデムをリセットして再接続を試みることができます。
ネットワークインターフェースのリセット
ネットワークに関する問題が発生した場合、network_diag と入力してEnterキーを押すことで、ネットワークインターフェースをリセットし、問題の解決を試みることができます。
ネットワークデバイスの状態確認
netint と入力してEnterキーを押すと、Chromebookに接続されているネットワークデバイスの状態を確認することができます。ネットワークインターフェースのリンク状態や速度などの情報が表示されます。
その他のネットワークコマンド
その他、ネットワーク関連のコマンドとして、pingtraceroutenetstatなどがあります。これらのコマンドを使用して、ネットワークの接続状態や通信経路を確認することができます。

croshを使用してこれらのコマンドを実行することで、Chromebookのネットワーク接続を管理し、問題の解決を試みることができます。また、ネットワークの状態を定期的にチェックすることで、問題が発生する前に早めに対処することができます。

セキュリティとデバッグ[編集]

croshを使用してシステムのセキュリティ設定を確認し、クラッシュレポートを取得して解析する方法について学びます。

開発者向け機能[編集]

開発者向けの便利な機能やコマンドを紹介します。また、デベロッパーツールの利用方法やデバッグ手法についても解説します。

croshの拡張とカスタマイズ[編集]

croshの拡張機能や設定のカスタマイズ方法を学びます。ユーザー環境に合わせたcroshの設定手順についても説明します。

トラブルシューティング[編集]

croshでよく遭遇する問題やエラーメッセージの解決方法を紹介します。また、よくあるcroshのトラブルシューティング手法についても説明します。