ECMAScript/Technical Committee 39
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Technical Committee 39 (TC39) は、ECMAScriptプログラミング言語の進化と仕様策定を担当するEcma Internationalの技術委員会です。
概要
[編集]TC39は、JavaScriptの標準化を行う組織として知られています。委員会はコンセンサスに基づいて運営され、仕様の変更に関する裁量権を持っています。
構成
[編集]委員会は以下のメンバーで構成されています:
主な責務
[編集]仕様の管理
[編集]- ECMAScript仕様の策定と維持
- 新機能の提案の評価と承認
- 仕様の互換性の確保
- 年次標準の発行
プロセスの運営
[編集]- 段階的な提案プロセスの管理
- 委員会会議の開催(年に6回)
- 仕様変更の承認
- テストスイート(Test262)の監督
活動形態
[編集]定例会議
[編集]- 2ヶ月ごとに開催
- 提案の進捗確認
- 技術的な議論
- 投票とコンセンサスの形成
作業グループ
[編集]- 特定の機能や問題に焦点を当てた小グループ
- 詳細な技術検討
- 仕様文書の作成
成果
[編集]TC39は以下のような重要な成果を上げています:
- ECMAScript仕様の定期的な更新
- モダンJavaScriptの機能追加
- 言語の安定性と互換性の維持
- ウェブ開発エコシステムの発展への貢献
歴史
[編集]設立
[編集]- 1996年:NetscapeがJavaScriptをEcma Internationalに提出
- 1997年:最初のECMAScript仕様(ECMA-262)を発行
主要なマイルストーン
[編集]- 1999年:ECMAScript 3の発行
- 2009年:ECMAScript 5の発行
- 2015年:ECMAScript 2015(ES6)の発行
- 2016年以降:年次リリースサイクルの開始