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HTML Living Standard/address

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

address 要素

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<address> 要素は、その文書またはその文書の一部に関連する連絡先情報を表します。

概要

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  • カテゴリ: フローコンテンツ、パルパブルコンテンツ。
  • 使用できる文脈: フローコンテンツが期待される場所。
  • 内容モデル: フローコンテンツ。ただし、<address> 要素自身を含むことはできません。
  • タグの省略: 開始タグと終了タグのどちらも省略できません。
  • 属性: グローバル属性をサポート。
  • DOMインターフェイス: HTMLElement

意味と用途

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<address> 要素は、文書やその一部(例えば記事やセクション)に関する連絡先情報を示すために使用されます。一般的には以下の内容を含むことが想定されています:

  • 作成者の名前
  • メールアドレス
  • 物理的な住所
  • その他の連絡先情報(例:ソーシャルメディアリンク)

ただし、<address> 要素は物理的な住所だけを意味するものではなく、より広範な連絡先情報全般を扱います。

使用例

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文書全体の連絡先情報

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<footer>
  <address>
    Contact us at <a href="mailto:info@example.com">info@example.com</a><br>
    Visit us at 123 Main Street, Anytown, USA.
  </address>
</footer>

この例では、文書全体の連絡先情報を <footer> 内で <address> 要素を使って提供しています。

記事ごとの連絡先情報

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<article>
  <h1>Article Title</h1>
  <p>This is the content of the article.</p>
  <footer>
    <address>
      Written by <a href="mailto:author@example.com">Author Name</a>
    </address>
  </footer>
</article>

この記事では、記事の作成者に関する連絡先情報を <address> 要素内で提供しています。

アクセシビリティの考慮事項

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  • ユーザー補助技術では、<address> 要素が連絡先情報を表していると解釈されます。
  • 連絡先情報を適切にマークアップすることで、情報の意味を明確にし、検索エンジンやスクリーンリーダーの処理を改善します。

注意事項

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  1. <address> 要素は連絡先情報に限定して使用してください。物理的な住所でない情報や装飾目的での使用は避けてください。
  2. 文書全体の連絡先情報は <footer> 内で <address> を使用することが推奨されます。

ベストプラクティス

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  • <address> 要素内の連絡先情報は、簡潔かつ正確に記述してください。
  • メールアドレスやウェブサイトリンクは <a> 要素でマークアップすることで、アクセシビリティとユーザビリティを向上させます。

関連仕様

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