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HTML Living Standard/html

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

HTML 要素

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HTML要素html)は、HTML文書のルート要素です。HTML文書内のすべてのコンテンツは、この要素の中に含まれます。HTML Living Standardでは、html 要素は以下の基本的な構造を形成します。

<!DOCTYPE html>
<html lang="en">
  <head>
    <title>Document Title</title>
  </head>
  <body>
    <p>Hello, world!</p>
  </body>
</html>

html 要素は、HTML文書のトップレベル要素として、子要素として headbody を持つことが一般的です。

属性

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HTML要素には、次の主要な属性が指定できます。

グローバル属性

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HTML要素は、すべてのグローバル属性をサポートします。これには classidstyledata-* 属性などが含まれます。ただし、ルート要素として使用される場合、これらの属性を利用することは稀です。

言語関連属性

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HTML要素は、文書全体の言語設定を行うために重要な属性を持っています。

lang
文書の言語を指定します。例:
<html lang="en">
上記の例では、文書の言語が英語であることを示しています。
dir
テキストの方向を指定します。値として次のいずれかを指定します:
  • ltr (左から右、例:英語や日本語)
  • rtl (右から左、例:アラビア語やヘブライ語)
例:
<html lang="ar" dir="rtl">
xml:lang
XMLベースの文書で使用される属性で、lang 属性と同様の役割を果たします。ただし、通常は lang 属性の使用が推奨されます。

子要素

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HTML要素には、次の主要な子要素があります:

head
文書のメタデータを定義します。例えば、タイトル、文字エンコーディング、スタイルシートのリンクなどを含みます。
body
文書の実際のコンテンツ(本文)を定義します。テキスト、画像、リンク、フォームなどが含まれます。
<html>
  <head>
    <title>Example Document</title>
  </head>
  <body>
    <h1>Welcome</h1>
    <p>This is an example of an HTML document.</p>
  </body>
</html>

使用上の注意

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  1. 必須要素: HTML文書には必ず1つの html 要素を含める必要があります。
  2. 言語属性の推奨: 文書の国際化のために、lang 属性を適切に設定することが推奨されます。
  3. ネストの禁止: html 要素はネストできません。文書には1つだけ存在します。

関連仕様

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HTML要素は、以下の仕様で定義されています: