HTML Living Standard/i
I要素
[編集]<i>要素は、テキストを斜体（italic）で表示するために使用されるHTML要素です。通常、文脈上で強調が必要ない場合の装飾として使用されますが、意味的な強調を示すものではありません。意味的に強調したい場合には、<em>を使用するべきです。
定義
[編集]<i>要素は、テキストを視覚的に斜体として表示しますが、その内容が強調されていることを示すものではありません。斜体を使う目的は、しばしば装飾的な理由や特定のコンテキストを示すためです。
使用方法
[編集]以下は、<i>要素を使用した基本的な例です。
<p>私は<i>昨日</i>この本を読みました。</p>
この例では、「昨日」が斜体として表示されますが、その重要性や強調を示すものではありません。単に視覚的な装飾として使われています。
<i>要素は、単に視覚的に斜体表示を行いますが、<em>は意味的な強調を示すために使用されます。<em>は、文脈的に強調されるべき内容を伝えるために使います。例えば、<em>要素はテキストを強調する意味を持つため、アクセシビリティの面でも適切です。
例えば、次のように使用することが考えられます。
<p><em>注意:</em> この情報は非常に重要です。</p>
ここでは、「注意」というテキストが文脈的に強調されるべき部分であることを示すために<em>が使用されています。
一方、<i>を使用する場合は、単に斜体表示を行うために使用されることが多いです。
<p><i>この部分は装飾的に斜体で表示されます。</i></p>
アクセシビリティ
[編集]<i>要素は、視覚的に斜体として表示されますが、スクリーンリーダーなどの支援技術では特別な意味を伝えることはありません。したがって、テキストが強調されている理由が意味的なものである場合は、<i>ではなく<em>を使用することが推奨されます。
使用上の注意
[編集]<i>要素は、装飾的な理由でテキストを斜体にしたい場合に使用します。意味的に強調を加えたい場合は、<em>を使用すべきです。- コンテンツが視覚的に斜体で強調される理由が文脈的にある場合は、
<em>を使用することが推奨されます。