コンテンツにスキップ

JavaScript/case

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』


case

[編集]

case は、JavaScriptにおける switch 文内で使用されるキーワードで、異なる条件に基づいて処理を分岐させるために使います。case に指定された値と式の評価結果が一致する場合、そのブロック内のコードが実行されます。

構文

[編集]
switch (expression) {
  case value1:
    // value1 に一致した場合の処理
    break;
  case value2:
    // value2 に一致した場合の処理
    break;
  default:
    // すべての case に一致しなかった場合の処理
}

説明

[編集]
  • caseswitch 文と一緒に使われ、switch の式の結果と一致する値を定義します。
  • case の後には、それに対応する処理を書くことができます。
  • casebreak と組み合わせて使うことが一般的です。break を使わない場合、次の case の処理も実行される「フォールスルー」が発生します。

使用例

[編集]
// switch 文での使用例
const fruit = 'apple';

switch (fruit) {
  case 'banana':
    console.log('Banana');
    break;
  case 'apple':
    console.log('Apple');
    break;
  case 'orange':
    console.log('Orange');
    break;
  default:
    console.log('Unknown fruit');
}

上記の例では、fruit'apple' であるため、"Apple" が出力されます。

// フォールスルーの例
const number = 2;

switch (number) {
  case 1:
    console.log('Number is 1');
    break;
  case 2:
    console.log('Number is 2');
    // break を書かないことで、次の case が実行される
  case 3:
    console.log('Number is 3');
    break;
  default:
    console.log('Unknown number');
}

この例では、number が 2 の場合、"Number is 2""Number is 3" が両方とも出力されます。

注意点

[編集]
  • case の値は厳密に比較されます。つまり、型も一致していなければなりません。
  • case の後に break を使わないと、次の case の処理が実行されてしまうので、注意が必要です(フォールスルー)。
  • default は任意で使用でき、switch 内のすべての case に一致しない場合に実行されます。

case と break の違い

[編集]
特徴 case break
用途 switch 文内で条件を分岐 switch 文内の処理を終了させる
発生タイミング switch 文の評価結果に基づいて条件が一致する場合 switch 文の処理を終了するタイミング
使用場所 switch 文内で条件分岐として使用 switch 文内で条件に一致した後に使用

関連項目

[編集]

参考

[編集]