Python/pip

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ウィキペディアpipの記事があります。

Pythonは、非常に強力で汎用的なプログラミング言語であり、多数のライブラリやフレームワークが存在します。この多様なエコシステムにアクセスするために、依存関係の管理が必要です。そのために、Pythonでは「pip」というパッケージ管理ツールを提供しています。

pipは、Python Package Index (PyPI) からパッケージをダウンロードしてインストールし、必要に応じてアップグレードやアンインストールを行うことができます。このチュートリアルでは、pipの基本的な使い方から、よく使われるオプションや機能までを紹介します。始める前に、Pythonの基礎的な知識が必要となります。

pipのインストール[編集]

pipのインストール方法[編集]

pipはPythonに標準で付属していないため、別途インストールする必要があります。以下は、Linuxでのpipのインストール方法の例です。

# Debian/Ubuntu Linuxの場合
sudo apt-get install python3-pip

# CentOS/RHELの場合
sudo yum install python3-pip

また、WindowsではPythonをインストールする際に自動的にpipもインストールされるため、通常は追加の手順は不要です。

pipのバージョンの確認方法[編集]

pipのバージョンは、以下のようにコマンドラインから確認できます。

pip --version

上記コマンドを実行すると、pipのバージョン番号が表示されます。

パッケージの検索とインストール[編集]

PyPIの検索[編集]

Python Package Index(PyPI)は、Pythonの公式パッケージリポジトリです。PyPIを検索するには、pip search コマンドを使用します。

pip search package_name

パッケージのインストール方法[編集]

PyPIからパッケージをインストールするには、pip install コマンドを使用します。

pip install package_name

特定のバージョンをインストールする場合は、パッケージ名の後にバージョン番号を指定することができます。

pip install package_name==1.0.0

パッケージのアップグレード方法[編集]

パッケージをアップグレードするには、pip install --upgrade コマンドを使用します。

pip install --upgrade package_name

パッケージのアンインストール[編集]

パッケージをアンインストールするには、pip uninstall コマンドを使用します。

pip uninstall package_name

注意事項[編集]

  • パッケージの依存関係を解決するために、pipは依存するパッケージも自動的にインストールします。必要なパッケージだけをインストールしたい場合は、--no-depsオプションを使用します。
  • パッケージを仮想環境にインストールすることをお勧めします。仮想環境を使用すると、パッケージ間の依存関係がクリーンに保たれ、システム全体に影響を与えずに異なるバージョンのパッケージを使用することができます。

仮想環境の管理[編集]

仮想環境の作成方法[編集]

仮想環境の切り替え方法[編集]

仮想環境の削除方法[編集]

パッケージの開発と配布[編集]

パッケージの作成方法[編集]

パッケージの配布方法[編集]

パッケージのインストール方法(開発者向け)[編集]

pipのトラブルシューティング[編集]

pipのエラーの解決方法[編集]

依存関係の競合の解決方法[編集]

pipの高度な使用法[編集]

pipの設定方法[編集]

パッケージの依存関係の分析方法[編集]

パッケージのスクリプトの実行方法[編集]

附録[編集]

用語集[編集]

  1. モジュール: Pythonで定義された関数、クラス、変数などの集合体。別のPythonファイルからimportして使用することができる。
  2. パッケージ: Pythonのモジュールをより大きな集合体にまとめたもの。フォルダにモジュールをまとめて、init.pyファイルを作成することで作成される。
  3. ディストリビューションパッケージ: Pythonのパッケージやモジュールを配布するためのパッケージ。通常は、Pythonのコードや設定ファイル、ライブラリなどが含まれる。
  4. PyPI: Python Package Indexの略で、Pythonのパッケージの公式リポジトリ。pipコマンドで利用することができる。
  5. 依存関係: プログラムに必要な別のモジュールやパッケージのこと。依存関係を明示することで、自動的に必要なライブラリをインストールすることができる。
  6. 仮想環境: Pythonプロジェクトのために独立したPython実行環境を作成すること。プロジェクトごとに必要な依存関係を異なるバージョンで管理することができる。
  7. pipコマンド: Pythonのパッケージを管理するためのコマンド。インストール、アップグレード、アンインストール、検索などができる。
  8. pipenv: Pythonのパッケージ管理のための仮想環境を作成し、依存関係を管理するためのツール。pipコマンドと同様の機能を持つが、仮想環境の管理が容易であることが特徴。