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Python/streamlit

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

Streamlitとは

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Streamlitは、Pythonで作成されたオープンソースのフレームワークであり、データの可視化やウェブアプリケーションの作成に使用されます。

特徴

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Streamlitには、以下のような便利な特徴があります:

  • シンプルで使いやすいインターフェース
  • リアルタイムでのコード変更と更新
  • データの可視化やインタラクティブな操作のサポート
  • Pythonコードとの統合が容易

主な組み込み関数とメソッド

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Streamlitには多くの組み込み関数とメソッドがあり、ウェブアプリケーションの開発を容易にします。以下に主な関数とメソッドを紹介します:

  • st.write(): テキストやデータフレームなどの情報を表示します。
  • st.title(): アプリケーションのタイトルを設定します。
  • st.markdown(): Markdown形式のテキストを表示します。
  • st.dataframe(): データフレームを表示します。
  • st.sidebar: サイドバーを作成し、ユーザーインターフェースを整理します。
  • st.button(): ボタンを作成し、ユーザーの入力を受け付けます。
  • st.slider(): スライダーを作成し、数値の選択を可能にします。
  • st.selectbox(): ドロップダウンメニューを作成し、選択肢から選べるようにします。

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以下に、Streamlitを使用した基本的なウェブアプリケーションの例を示します。この例では、タイトルの表示、テキストの表示、データフレームの表示、Markdownの使用方法を紹介します。

your_app.py
import streamlit as st
import pandas as pd
import numpy as np

# アプリケーションのタイトルを設定
st.title('サンプルStreamlitアプリケーション')

# テキストの表示
st.write("これはテキストの表示例です。")

# データフレームの作成と表示
data = pd.DataFrame(
    np.random.randn(10, 5),
    columns=('A', 'B', 'C', 'D', 'E')
)
st.dataframe(data)

# マークダウンの表示
st.markdown("""
## これはマークダウンの見出しです

- リストアイテム1
- リストアイテム2
""")

# サイドバーの作成
st.sidebar.title("サイドバー")
option = st.sidebar.selectbox(
    'あなたの好きな数字を選んでください',
    list(range(1, 11))
)
st.sidebar.write('あなたが選んだ数字は', option)

# ボタンの作成と動作
if st.button('クリックしてみて'):
    st.write('ボタンがクリックされました!')

# スライダーの作成と使用
age = st.slider('あなたの年齢を選んでください', 0, 130, 25)
st.write("あなたの年齢は", age, "歳です。")

このコードを実行すると、以下のようなウェブアプリケーションが表示されます:

  1. タイトル: アプリケーションのタイトルが表示されます。
  2. テキスト: シンプルなテキストが表示されます。
  3. データフレーム: ランダムなデータを含むデータフレームが表示されます。
  4. マークダウン: Markdown形式の見出しとリストが表示されます。
  5. サイドバー: サイドバーに選択ボックスが表示され、ユーザーが数字を選択できます。
  6. ボタン: ボタンが表示され、クリックするとメッセージが表示されます。
  7. スライダー: スライダーが表示され、ユーザーが年齢を選択できます。

インストール

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Streamlitをインストールするには、ターミナルで以下のコマンドを実行してください:

$ pip install streamlit

インストールが完了したら、以下のコマンドでアプリケーションを実行できます:

$ streamlit run your_app.py

リンクと参考情報

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