出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
チーターは主にアフリカに生息する地上で最も走るのが速い動物です。ただ、ライオンやトラなどのネコ科の動物と比べると小柄な体型です。
主な生息地はアフリカ大陸・サバンナです。ただし砂漠や半砂漠に住むチーターもいます。
黄色い毛皮に、黒い小さい斑点があります。体長は110センチ〜140センチ程度、体重は、35kg〜65kg程度です。メスは少しオスより小さいですが、すぐわかるほど差があるわけではありません。[1]
外見ではオスとメスは判別が難しいですが、生態や行動で判別することができます。
オスは、仲間(兄弟が多い)と協力し合って獲物を狩ることが多いです。あまり草原を走り回って狩ることが少なく、通常は捕まえやすい小動物や、獲物の子供、年老いたものを狙って捕まえます。
メスは、親と離れた直後はオスとの一緒の群れで過ごします。その時は、オスの代わりにメスが獲物を狩ります。しかしすぐに群れを出て単独行動を始めます。そして単独行動を始めたら群れに戻ることはありません。
メスは子供を持つと、子育てを始めます。オスとは育てず、メスだけで育てます。子育て期間は約2年です。それまでメスは、子供に狩りの仕方や、天敵から身を守る方法などを教えます。母親の助けが必要なくなったら、子供をおいて去ります。
ただし、チーターの子供が生き残れる数は少なく、天敵に狙われたりして死んでしまうのが現状です。
・チーターの尻尾の役割は?
チーターは非常に速く走る必要があります。しかし、全力で走れる時間はわずか20秒程度です。だからその一瞬の間に獲物を捕まえる必要があります。
そこでチーターの尻尾はバランスを取って急カーブでも簡単に曲がれるようにするような舵取りの役割をしているのです。