Wikijunior:太陽系/エリス
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エリスは、2005年に発見された準惑星です。冥王星とほぼ同じ大きさですが、質量は約27%も重いです。ギリシャ神話の不和の女神にちなんで名付けられました。
基本データ
[編集]- 発見年: 2005年1月5日
- 発見者: マイケル・ブラウン、チャド・トルーヨ、デイビッド・ラビノヴィッツ
- 直径: 約2,326キロメートル
- 衛星: ディスノミア(1つ)
- 公転周期: 558地球年!
- 自転周期: 約25.9時間
- 表面温度: 約-230℃(とても寒い!)
エリスの特徴
[編集]- 大きさと質量
- 冥王星とほぼ同じ大きさ
- でも、冥王星よりずっと重い
- 表面は明るい氷でおおわれている
- 軌道
- とても細長い楕円軌道
- 太陽からの距離は大きく変化する
- 最も近いとき:約37.8 AU(天文単位)
- 最も遠いとき:約97.6 AU
- 衛星「ディスノミア」
- 2005年9月10日に発見
- エリスの直径の約1/8
- ギリシャ神話の無法の女神の名前
エリスの発見が変えた太陽系!
[編集]エリスの発見は、天文学に大きな影響を与えました:
- 冥王星より大きい天体が見つかったことで、惑星の定義を見直すきっかけに
- 2006年、国際天文学連合が惑星の定義を変更
- 新しく「準惑星」というカテゴリーができた
- 冥王星とエリスは準惑星に分類されることに
おもしろい事実
[編集]- エリスは発見当時、一時的に「ゼナ」と呼ばれていた
- 表面は霜でおおわれていて、とても明るく輝く
- 発見者たちは最初、冗談で「サンタ」と呼んでいた
エリスの探査
[編集]- まだ探査機は送られていない
- とても遠いので、ハッブル宇宙望遠鏡でしか詳しく観察できない
- 将来、探査機を送る計画は2024年時点でまだない
やってみよう!
[編集]- エリスの軌道をモデルで作ってみよう
- 紙を使って楕円を描く方法を学ぼう
- エリスの寒さを体験してみよう
- 冷凍庫の氷と比べても、エリスはずっと寒い!
- 558年がどれくらい長いか、タイムラインを作ってみよう
- 558年前の出来事を調べてみよう
クイズ
[編集]- エリスの衛星の名前は?
- エリスは太陽の周りを1周するのに何年かかる?
- エリスはどんな神話の神様の名前?
みんなで考えてみよう
[編集]- エリスみたいな遠い天体に、生き物はいるかな?
- エリスまで行くのに、どんな宇宙船が必要だと思う?
- エリスの氷の下には何があるんだろう?
もっと知りたい人は
[編集]- 天文台に行ってエリスについて聞いてみよう
- 図書館で太陽系の外縁天体について調べてみよう
- インターネットでハッブル宇宙望遠鏡が撮影したエリスの画像を探してみよう
エリスを観察するのはむずかしい!
[編集]エリスはとても遠いので:
- 地上の望遠鏡ではほとんど見えない
- 発見されたのは最新の技術のおかげ
- 詳しく調べるのは今でも大変
用語集
[編集]- AU(天文単位)
- 地球から太陽までの距離(約1.5億キロメートル)
- 楕円軌道
- まるくない、細長い軌道
- 衛星
- 惑星や準惑星の周りを回る天体
- 反射率
- 光をはね返す割合(エリスはとても反射率が高い)