Wikijunior:太陽系/オールトの雲
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オールトの雲は太陽系外の海王星よりも外を取り巻いている数百万の彗星のふるさとです。太陽系の最も端にあります。 また、その一部は太陽系外縁天体(たいようけい がいえん てんたい)ともいいます。
オールトの雲の事実
- オールトの雲は太陽系で太陽から最も離れています。
- 太陽に引き寄せられる前には、もっと多くの彗星があったと考えられています。
オールトの雲は?[編集]
専門家によると、太陽系の外縁にある岩石や氷でできた星々が集まって雲状の集団を形成して軌道しています。星々は各々離れていますが数百万個はあり、質量の合計は地球の100倍以上です。初めて存在について提唱したオランダの天文学者ヤン・オールトにちなんで名付けられました。
彗星は太陽系を通過する際、多くが太陽により氷を溶かし蒸発させられていますが、彗星の数が減らないことから新たな彗星が出現すると考えられています。ヤン・オールトは新しい彗星が出現し続けるという考えをオールトの雲に結びつけました。
どこにあるの?[編集]
太陽から地球までの距離のおよそ50000倍遠くから100000倍遠くにあり、太陽から冥王星までの距離の約1000倍です。太陽光がオールトの雲の外縁に到達するまで1年かかります。
どのようにしてできたの?[編集]
それぞれの彗星は、太陽系が形成される際には太陽の近くにいました。その一部がガス状巨大惑星に近づいた際、これらの重力により全方向の遥か遠くに飛ばされてしまったことから円形状になりました。その時の重力は星々を球状にし、太陽に引きつけていました。
どんな星々があるの?[編集]
正確にはカイパーベルトとオールトの雲の中間ですが、オールトの雲の中に直径約1180kmから1800kmの彗星セドナが発見されました。この公転軌道は太陽・地球間の76倍から928倍離れていていて、11250年かけて1周します。前回セドナが元の場所にいたときには地球は氷河期終焉でした。ある専門家たちはセドナがカイパーベルトに属するべきだと考えています。