Wikijunior:日本の昔ばなし/ももたろう

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
このページ「Wikijunior:日本の昔ばなし/ももたろう」は、まだ書きかけです。加筆・訂正など、協力いただける皆様の編集を心からお待ちしております。また、ご意見などがありましたら、お気軽にトークページへどうぞ。

はじめ[編集]

むかし むかし 、 ある ところに 、 おじいさんと おばあさんが すんでいました。

あるひ、 おじいさん は しごと で やまへ しばかり に、 おばあさん は かわ へ せんたく に いきました。

おばあさんが かわで せんたくを していると、 かわの うえのほうから おおきな もも が どんぶらこ どんぶらこ と ながれてきました。

おばあさんの からだ と おなじくらい おおきい もも です。 とっても おおきな ももです。

おばあさんは とっても おどろきました。 

「まあ、 なんと おおきな もも でしょう。 これを もちかえれば 、おじいさんも きっと よろこぶでしょう 。」

おばあさんは そういって、 ももを いえに もちかえりました。

いえに かえった おばあさん[編集]

おばあさんが いえに かえると、 しばらくして おじいさんも かえってきました 。

おばあさん は 、「みてください おじいさん 。 かわで、 こんな おおきな もも が とれたんですよ。」

おじいさん は おどろきました 。「うひゃあ、これは おおきい ももだ。」

おじいさんは いいました。「しかも、とっても おいしそうな ももだ 。さっそく たべてみよう。」

そういって、おじいさんは だいどころ から ほうちょうを もってきて、 さっそく ももを まんなか から きりはじめました。

きりはじめてから、なかを みると、 なんと 、 ももの なか に 、 ちいさな あかんぼう が いるのでした。

「うわあ、 こどもが いるぞ。 これは きっては まずいぞ。」

あかんぼうを みると、 おとこのこ でした。

おじいさんと おばあさん は、 このこを そだてることに しました。

「まず、このこ の なまえを きめないと いけないですね。」

ももから うまれたので、ももたろう という なまえに きまりました。

おじいさんと おばあさんは、ももたろうを たいせつに かわいがって そだてました。

ももたろう の たびだち[編集]

ももたろうは、すくすくと そだちました。

ももたろう が じゅっさい くらいになると 、そろそろ おとなになる としごろ です。

ももたろう は 、おじいさんと おばあさんの おかげで、たいせつに そだてられたので、 おんがえし を したいと おもいました。

そのころ、 おじいさんたちの むらは 、ときどき、 おにがしまから くる あばれんぼうの おに に おそわれていて 、 むらの たからもの も おに に うばわれていて こまっていたのでした。

そこで ももたろうは、わるい おに を こらしめてやろう と おもいました。

「おじいさん 、おばあさん 、ぼくが おにを たいじしに いきます。」

「ええ 、おにに たべられて しまうよ。」

おじいさんと 、おばあさんは 、しんぱいしました。

「でも 、ぼくは おじいさんと 、おばあさんに 、おんがえしが したいのです。」

おじいさんと 、おばあさんは 、ももたろうの けっしんが つよいことを しり 、ももたろうを おくりだす ことに しました。

おじいさんは 、よくきれる かたなを 、おばあさんは 、とても おいしい きびだんごを 、つくってくれました。

「ももたろう 、きをつけて いくんだよ。」

ももたろうは 、おじいさんと 、おばあさんに 、みおくられながら 、おにがしまに むかいました。

ももたろう と いぬたち[編集]

あるいていくと 、いぬがあるいて きました。

「ももたろうさん 、どこへ いくのですか。」

「おにがしまへ 、おにを たいじしに いくんだ。」

いぬは 、ももたろうの もっている きびだんごを みて、

「そのきびだんごを 、ひとつ わけてください 。ぼくも おともします。」といいました。

いぬは きびだんごを もらって 、ももたろうと いっしょに おにがしまに 、むかいました。

また あるいていくと 、さるが あるいて きました。

さるも きびだんごを もらって 、ももたろうと おにがしまに むかいました。

また あるいていくと 、きじが あるいて きました。

きじも きびだんごを もらって 、ももたろうと おにがしまに むかいました。

おにがしま[編集]

やがて 、ひろいうみに でました。

ももたろうたちは 、ふねに のって おにがしまに むかいました。

しばらくすると 、おにがしまが みえて きました。

「さあ 、おにを たいじしに いこう。」

しまに あがると 、おにたちが おおきなこえで さわいでいる ようでした。

「はっはっは 。こんなに たからものが てにはいったぞ。」

おにたちは 、むらから うばった たからものを みて 、おおさわぎしている ようなのです。

「よし 、おにたちを やっつけるぞ。」

ももたろうたちは 、おにたちに むかって いきました。

「なんだと 、やっつけてしまえ。」

おにたちは 、こんぼうを ふりまわして きましたが 、ももたろうたちが すばしっこいので 、ももたろうたちに なかなか こうげきできません。

そのすきに 、いぬは かみつき 、さるは ひっかき 、きじは おにのめを つつきました。

そして 、ももたろうは おにたちに かたなで とどめを さしました。

「た 、たすけてください 。うばった たからものは おかえしします 。どうか 、いのちだけは おたすけください。」

かえった ももたろうたち[編集]

ももたろうたちは 、むらの たからものを とりかえし 、むらに もどっていきました。

おじいさんと 、おばあさんは 、かえってきた ももたろうを みて 、とてもよろこびました。

こうして 、みんなは いつまでも しあわせに くらしましたとさ。