「中学校英語/1年」の版間の差分

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I: am
I: am
you,we,they: are
you,we,they: are
this, heなど:is
this, he,人名など:is
などのようにいろいろに形が変化する。このような形の変化のことを
などのようにいろいろに形が変化する。つまり、Iだけがam、youと2つ以上のものはare、1つのものや人名はisとなる。このような形の変化のことを
be動詞の形の[[w:活用|活用]]という。活用という現象自体はbe動詞に限らず、
be動詞の形の[[w:活用|活用]]という。活用という現象自体はbe動詞に限らず、
形容詞や他の動詞にも見られる性質である。
形容詞や他の動詞にも見られる性質である。

2007年5月16日 (水) 07:35時点における版

中学校英語 > 1学年


1学年

基本事項

アルファベット

英語で扱う文字、アルファベットには大文字と小文字があり、それぞれ26字ずつある。ひとつの大文字にひとつの小文字が対応し、対応する文字どうしは同じ名前で呼ばれる。例えば、"A"と"a"という文字は同じ/ei/という名前である。

アルファベット alphabet
大文字 小文字 A a B b C c D d E e F f G g H h I i J j K k L l M m
N n O o P p Q q R r S s T t U u V v W w X x Y y Z z


それぞれの文字は固有の音を持っているが その対応は簡単ではなく1つの文字が複数の読みを持つこともあるし、 異なった文字が同じ音を持つこともある。前者の例は "a" については読み方がすくなくとも4通り存在する。このため、ある語中での音を記述するために、w:発音記号が用いられる。後者の例としては、文中で f と ph が同じ音を持つことがあげられる。これらはどちらも /f/ と読む。


発音

文字を組み合わせることである単語を作ることが出来、文中では常に単語が単位となって文字があらわれる。単語はそれぞれ固有の意味を 持ち、それらを組み合わせることで文が作られる。そのため、それぞれの単語の意味を覚えることが、言語を修得する上で重要になる。 各々の単語の発音は通常アルファベットごとの音を組み合わせて得られるが、特に複数の音を持つ語ではその字に対してどの音が用いられるかを単語ごとに記憶しなくてはならない。


また、英単語は各々強勢(アクセント)と呼ばれる強く読まれる場所がある。 例えば、 apple では、 第一音節 ap- にアクセントがつく。アクセントがつく文字は通常w:母音に 限られる。ここでは、

apple

の中では母音字はa, eの2つであるが、eはこの単語では読まれないことからアクセントがつく文字はaしかない事が分かる。しかし、より複雑な単語ではアクセントがつくことが出来る文字が複数ある場合があり、その場合のアクセントの位置は単語ごとに覚えるしかない。例えば、

interesting

という単語では強勢は最初のin- につく。


一般にアクセントの無い位置の母音はきわめて弱く読まれる傾向があり、 ほとんど聞こえない程になることも多い。そのため、アクセントの位置を 間違うと全く異なった語に聞こえることがあるので注意が必要である。 上の単語である

interesting

では、iだけが強く読まれるため実際に読まれるときには 普通 intresting のような発音になる。実際にどのように発音されるかは話し手の 丁寧さなどによる。


文中でも英語には独得の発音法がある。例えば、中学校英語 1学年#第1課の 文である

This is a pen.

について考える。この文は、

これはペンです。

という意味だが、この情况ではこの文は既に目の前に何かがあることが分かっており それがペンだということを示す文である。 このとき、文中で重要な単語は

pen

だけであるので、その部分が特に強調されて読まれる。このとき、強調というのは 大声で読むというより、pの発声の前に一瞬口の中に空気をためて それを吹き出すようにするとよい。また、強調を受けない語の母音は通常 弱く読まれるため、ほとんど子音しか聞こえなくなる。そのため、この文は

ディスィザ ペン.

のように聞こえるものと思われる。ここで最初のディはthis中のth音が 次のi音とつなげて読まれたものであり、次のシはthis中のs音が次のis中のi音と つながって読まれたものであり、ザは、is中のsと次のa音がつなげて読まれた ものである。一般に、文中の子音と母音がつながることをw:リエゾンと呼ぶ。

第1課

文法事項

  • 本文
A: This is a pen.
B: Okay, well, what is this?
A: It is a pencil.
B: Well, then, what is that?
A: It is a clock.


  • 文法

英語の文は単語を組み合わせることで得られるが、ここでいくつかの 注意を述べておく。 文章中で、文の最初に置かれる文字は必ず大文字になる。例えば、

This is a pen.

では最初の文字であるTが大文字になっている。また、通常の文では 文の最後は

.

(ピリオド、full stop)で終わる。この記号は、日本語の

(句点)に対応する記号である。ただし、疑問文の場合ではこの記号は

? 

(クエスチョンマーク)で終わる。疑問文については後により詳しく学ぶ。


ここからは英語の文の性質についてより具体的に述べる。 英語の文章は通常文頭に動作をする主体があらわれる。これをあらわす言葉を 文章の主語と呼ぶ。 上の文章ではそれぞれ、this, it が文章の主語となっている。 ここで、2行目では、

what is this?

のように文章が書かれているため、文頭に来ているwhatが主語であるように思える。 しかし、この文は特殊な文であり、この文章の主語はthisである。詳しくは whatを用いた疑問文を学ぶときを参照。 一般に文章中で主語になれる語は名詞に属する語である。 名詞とはものの名称や事柄などを表わす語である。例えば、 "やかん、頭、食べ物、サイコロ"などが当てはまる。これらはどれも 何らかの動作の動作主となれることに注意。 ただし、特にここで用いたthis,itなどの語は代名詞と呼ばれる品詞に 属しており、名詞とは区別されることがある。 代名詞は通常の名詞のように何かの実体をさす語ではなく、 "あれ、それ"などのようになにかを指し示し提示するような働きをする語である。 代名詞の文章中での働きはほぼ名詞と同じであるが、 文中であらわれる語の種類によって形が変化することが知られている。 詳しくは代名詞の変化の項を参照。


また、主語が行なう動作を表わす語は述語と呼ばれる。 上の文章では、述語は全ての文でisとなっている。一般に文中で述語となれる語を 動詞と呼ぶ。動詞は動作主の動作を表わす語であり、 例えば、"走る、食べる、寝る"などがあてはまる。 isは動詞の1つであるが特にbe動詞と呼ばれる特殊な動作をする 動詞であるので、これについては後により詳しく説明する。


2行目と4行目には

Okay, well,

などの単語が並べられている。これらは文法的には感動詞と呼ばれ、 文章の成分としては考えられず、自由に文章中にはさんでよい語である。 感動詞にはあいさつや呼びかけなどが多く含まれる。


ここで、be動詞の一般的な説明をする。 英語の基本的な文章として、be動詞を用いた文章がある。be動詞とは日本語でいう "〜である"に対応する動詞であり、 あるものがあることと等しいものであったり、 あるものの状態を指定するために用いられる。上の文章では、

This is a pen.

の中で、

is

が、be動詞にあたる。be動詞はbe動詞の動作主によって形が変化する。 ここでは、動作主がthisに対応するため、be動詞としてisが用いられた。 be動詞の形としてはam,are,isが挙げられる。それぞれ

I: am
you,we,they: are
this, he,人名など:is

などのようにいろいろに形が変化する。つまり、Iだけがam、youと2つ以上のものはare、1つのものや人名はisとなる。このような形の変化のことを be動詞の形の活用という。活用という現象自体はbe動詞に限らず、 形容詞や他の動詞にも見られる性質である。 文中の例の通り、動詞は文章中では主語の次に置かれる。 これは多くの他の文でも当てはまる現象だが、例えば、副詞、助動詞、感動詞 などのように文の成分にならない語は主語と述語の間に あらわれることが出来る。


主語と述語の後にあらわれた

a pen

補語と呼ばれる。ただし、他に目的語という語も、文章中では 述語の後にあらわれるので、2つの見分け方には注意が必要である。 一般に後に来る語が目的語になるか補語になるかは、文の動詞によって 決まる。この文では、動詞がbe動詞であるが、be動詞の場合には後に来る語は 一般に補語となるのでここでは、

a pen

は補語である。補語になれる語の品詞は名詞、形容詞などがある。


さて、上で用いられた

a pen

のうちで、名詞であるpenの前にある語であるaを冠詞と呼ぶ。 冠詞は名詞について、名詞の性質などを表わす語である。 ここでaは、penがただ1つ存在することを表わしている。 この文章中で意味上はaを省いてもよいように思えるが、実際には それは通常なされない。例えば、目の前に1本のpenがあり、どちらも penが1本だけであると分かっているときでもaを省くことは出来ないのである。

第2課

  • 本文
A: I like apples . 
B: I like apples, too .
A: Do you like oranges?
B: Yes, I do.
A: Are you a student?
B: No, I'm not. I am a teacher.


  • 文法

上の文章ではほとんどの文でbe動詞は用いられていない。英語の動詞で be動詞でない動詞を一般動詞と呼ぶ。例えば、

run, walk, swim, ...

などが一般動詞の例である。実際にはほとんどの動詞は一般動詞に含まれる。 一般動詞を用いる文でも語の順序はbe動詞を用いる場合と変わらない。 前から主語、述語の順で単語を並べる。上の文では

I like apples.

の中ではIが主語であり、動詞はlikeである。更に次のappleは名詞であるので 補語か目的語と考えられるがlikeが目的語を取る動詞であるので、この語は 目的語である。このように、補語を取るか目的語を取るかも動詞ごとに覚える しかない。ただし、補語に対応する語を取る語は通常be動詞のように何かが ある状態であることを表わす語であり、それ以外の場合は大抵目的語である。 補語を取る単語の例としては

remain, turn, ...

などがあげられる。ただし、turnは目的語を取る使い方もあるので、 どちらの意味になるかは文脈で判断するしかない。


さて、上の例でいう

Do you like oranges?
Are you a student?

のように人にものを尋ねるときの文章を疑問文と呼ぶ。疑問文の語順は 動詞が一般動詞である場合とbe動詞である場合で異なっている。 一般動詞の場合には動詞

do

を文頭に持って来てそれ以外の語は通常の文(平叙文)と同じ順番で並べる。 ただし、英語の文には2つの動詞が出て来てはいけないという原則から、 上のdoは補助動詞と呼ばれる。

do

自体には動詞としての意味もあるので、どちらの使い方であるかを見分ける 必要がある。 be動詞を用いた文の疑問文を作る場合にはbe動詞を文頭に持って来て それ以外の単語を平叙文の場合と同じ仕方で並べる。上の文である

Are you a student?

は平叙文では

You are a student.

だったのだが、疑問文になるためにareが文頭に動かされたのである。 一般に疑問文は文章の最後をあげる音調をつける。


疑問文に対する答え方は一応決まったものがある。しかし、実際の会話では 必ずしもこの通りに答えられるとは限らないことにも注意する必要がある。 一般動詞での疑問文では肯定の返事の場合には

Yes, I do.

と答え、否定の返事の場合には

No, I don't.

と答える。ここでyesとnoはそれぞれ肯定と否定の意味を表わす語であり、 それに付け加えて主語と述語を付け加え完全な文の形としたのである。 ただし、通常会話中で2度出て来た語で、既に話し手と聞き手の両方が 何の語であるかを知っているときには動詞は

do

で代用されることが多いことから、一般動詞がdoで代用されたのである。 ここで、これらの文章であらわれる主語と述語については会話中での対応する 語と対応させる必要がある。更に述語に関しては主語や時制に対応するように 活用させる必要がある。


be動詞の場合の疑問文に対しても上と同様にyesかnoに適当な主語と述語を 付け加えた形で答える。例えば、

Are you a student?

という問に対しては聞かれているのが話し手自身のことであることから、 肯定の場合には

Yes, I am.

と答え、否定の場合には

No, I'm not.

と答える。

第3課

  • 本文
A: I don't have an eraser. Do you have one?
B: Well, yes, I do. Did you leave your eraser at your home?
A: Yes, I did. 
B: Then get this.
  • 文法

主語がある動詞によって表わされる動作をしないことを表わす文を否定文と呼ぶ。 否定文も一般動詞の文とbe動詞の文の両方に対して作ることができる。 一般動詞の文に対しては否定文は通常の文の語順を保ったまま動詞の前に

do not

を付け加えることで作られる。ここでnotは否定の意味を表わす副詞であり doは動詞の意味を持たないため補助動詞である。例えば、

I don't have an eraser.

は、

I have an eraser.

の意味を否定したものである。ここで、

don't

という単語はdo notを省略したものでありw:省略形と呼ばれる。ここで

'

という記号はw:アポストロフィと呼ばれる。省略形では、一般にその発音は 元の語の発音と比べて変化する。

一方、be動詞の場合には上の方法とは異なっており、通常の文の並びを保ったまま be動詞の後にnotだけを用いることで否定文を作ることができる。 例えば、

I am a doctor.

を否定する文は

I am not a doctor.

となる。do notに対するdon'tのようにbe動詞の否定に対しても省略形が 存在する。実際にはam notに対する省略形は存在しないがis,areに対しては

are not: aren't
is not: isn't

などが省略形として存在する。


聞き手に対して何かを指示するような文を命令文と呼ぶ。 命令文は実際に命令をするとき以外にも頼みごとをするときや単に呼びかけを するときにも用いられる。命令文を用いるときには通常聞き手は目の前の相手に 決まっているので文の主語は省略される。そのため、例えば平叙文が

You open a window.(あなたは窓をあける)

だったときには、

Open a window.(窓をあけてよ)

が命令文となる。ただし、このような言い切りの調子は言い方ひとつにもよるが 目上のひとなどが相手の場合は、この形ではなく

Would you open a window?

などのように提案の形にして意味を和らげることが多い。これ以外にも頼みごとを する文法はいくつかあるので、頼みごとでも必ずしも常に命令文が用いられる わけではないのである。


命令文の否定形も存在するが、この場合は動作を禁止する意味となる。 命令文の否定はdon'tを動詞の直前につけることで作られる。例えば、

Stop here.

の命令文の否定は

Don't stop here.

となる。否定の命令文に対してもpleaseを使って

Please don't stop here.
Don't stop here, please.

という使われ方をすることがある。

第4課

  • 本文
A: Is Tom possibly your friend?
B: Yes, he is. He is a good guy.
A: He opens the window. Does he feel warm?
B: Probably.
A: Oh, he is reading something. Is he learning something?
B: No, he isn't. He is just reading a magazine.


  • 文法

主語を表わす名詞の中で話し手との関係を表わす語を人称と呼ぶ。 特に、話し手自身のことを1人称、聞き手のことを2人称と呼びそれ以外の 何かのことを3人称と呼ぶ。ここで、自分と誰か他の人を合わせたことのことは 通常1人称と呼び聞き手と1人称以外の誰かを合わせたものが主語となる場合には それは通常2人称で表わす。英語ではそれぞれの人称を表わす語が 存在するためそれらを記憶する必要がある。また、それらの語は 主語が単数か複数かによってそれを表わす語が変化する。 ここではそれらを

1人称単数
1人称複数

などと呼んで区別する。それぞれに対応する語は主語としてあらわれる形では

1人称単数:I
2人称単数:you
3人称単数:男 he,女 she, それ以外 it
1人称複数:we
2人称複数:you
3人称複数:they

となる。3人称単数のitは例えば、機械や天気など人間とは異なったものにたいする 代名詞として用いられる。しかし、この使いわけはある程度情况にもよる。 例えば、動物はitで表わす場合が多いが、ある人のペットでありその性別が知られている 場合などではheやsheで表わされることも多い。特殊な例では何か思入れの あるものを指してheやsheで物体を表わすこともある。しかし、物体の場合には 通常はitでうけることが多い。


ここで、特に3人称単数を扱って一般動詞を用いた文を作るときには、一般動詞の 語尾にsをつける。これは俗に三単現の s として知られている。 例えば、上の例では

He opens the window.

が対応する例である。 これらの動詞につける語尾は通常単にsをつければよい。しかし、動詞の最後の 音によってはそれでは発音しにくくなってしまうため、語尾が変化することがある。 一般には最後の文字が

ch, sh, s, o

などで終わる単語にsをつけるときにはsがesに変化する。例えば

teach: teaches
wash: washes

などがあげられる。更に最後の音が子音+yで与えられる場合には その部分は子音+iesに変化する。例えば

study: studies

などがその例である。一方、母音+yの場合にはこの様な変化はせず、単にs をつければよい。例えば、

stay: stays

などがその例である。 ここで、特に動詞doについてはsをつけたときの変化形は

does

となる。ただし、このdoについてはこの語が補助動詞として使われた場合にも 3単現のsによって変化する。そのため3人称単数が主語となる一般動詞の疑問文では、

Does he feel warm?

のように、補助動詞のdoがdoesに変化する。この時、残った動詞の側には sはつけない。


ここで、上の文章では動作がある時間になされたことを表わす語法が用いられたので ここで時間を表わす表現について簡単にまとめる。 ここまでの文章では動作は常に現在起こっていることを記述して来た。例えば、

I have a pen.

ではhaveが表わす動作が起こっているのは現在のことである。 しかし、実際にはある動作は常に現在のことを記述するのではなく、 過去に起こった動作や未来に起こる動作を記述したい場合がある。 この様な場合には一般に動詞が様々な変化をする。これらについては 未来形や過去形を扱う章を参照。


更に、現在のことでもたった今目前で起こっていることを記述する文を 現在進行形と呼ぶ。進行形には過去進行形や未来進行形なども存在するが ここで扱うのは現在進行形だけである。過去進行形や未来進行形などについては 対応する章を参照。 ここで現在進行形を作る方法を説明する。ある平叙文の述語がある動詞を用いて

動詞

であらわれるのに対して、現在進行形の述語は

be動詞 動詞の-ing形が用いられる。ここで、動詞の-ing 形の形は、現在分詞と言われ、これだけでは「動詞を現在進行形に直した」とは言えない。

(現在分詞については、英語/文法/品詞を参照すること) 例えば cook を、「現在進行形にせよ」と言われたら、

be cooking

となる。

動詞の-ing形

はおおよそ動詞に-ingの語尾をつけたものであるが、動詞の語末が短母音+子音である場合には

対応する子音+ing

をつけたものとなる。また、最後に母音として読まない e がついて終わる動詞ではeを取って-ing をつける。例えば

beat: beating
fight: fighting
sit: sitting
leave: leaving

などが動詞の-ing形である。 上の例では

Oh, he is reading something.

が現在進行形にあたる。これはある動作がちょうど目の前で行なわれていることを 表わす文章であり日本語訳では動詞に

〜ている

などの語尾をつけて訳す。ここでは単に

読む」ではなく「読んでいる

となる。文法的には現在進行形を用いた文の述語はbe動詞となるため 疑問文や否定文の作り方は単にbe動詞の場合の規則に従えばよい。


次にあるものの所有者を表わす表現について述べる。 あるものの所有者を表わす語は通常所有者を表わす語のある変化形として とらえられるため特にある語の所有格として示される。 例えば、1人称単数を表わす語は主語としてあらわれた場合にはIという語が 用いられるがこれは1人称単数の主格として表現される。 主格とはある事柄が主語としてあらわれるときの形であり、所有格とは あるものを所有していることを表わすときにでてくる形である。


それぞれの人称と単数複数に応じて所有格が存在する。ここでまとめると

1人称単数:my
2人称単数:your
3人称単数:男 his,女 her, それ以外 its
1人称複数:our
2人称複数:your
3人称複数:their

となる。所有格は文章にあらわれるときは冠詞のようなものとして用いられる。冠詞は 通常1つの名詞に対して1つしか用いることができないため、 所有を表わす語がついた語にはaやanをつけることは出来ない。 上の例では、

Is Tom possibly your friend?

でfriendには既にyourがついているため

your a friend

a your friend

などのような表現をすることは出来ない。

第5課

  • 本文
A: Do you have a sister?
B: Yes, I do. I have two sisters. And you?
A: I don't have any.
B: The girl in front of the desk is one of my sisters.
A: She is sort of a pretty lady, isn't she?
B: Well, I don't see that.
  • 文法

日本語と違って英語では単数の名詞と複数の名詞では形が変わる。 単数でも用いることが出来る名詞が複数で用いられるときの名詞の形を 名詞の複数形と呼ぶ。通常複数形の名詞を作るときには名詞の語尾にsをつければ よい。例えば、

friend: friends
book: books
computer: computers

などである。ただし、3単現のsの場合と同じようにsh,ch,sなどの語尾を持つ 語については、複数形は-esをつけることになる。例えば、

dish: dishes

などがある。他にも歴史的事情などにより複数形の作り方が単にsをつけるだけに とどまらない名詞も存在する。例えば、複数形と単数形が同じ形である語の例として

fish: fish

等が存在する。


また、物質や感情のように数を数えることが出来ない名詞も 存在する。 この様な名詞は不可算名詞と呼ばれこれらの名詞の複数形は 存在しない。詳しくは高等学校の範囲である。


上の例で

The girl in front of the desk is one of my sisters.

のうちで

the girl

という表現がある。ここで、theはaやanと同じく冠詞でありaやanと同時に使うことは できないため、これらの使いわけに注意する必要がある。 theは一般に話し手と聞き手の両方が共有している情報に関して2度目以降に 言及する場合に用いられる。上の例では

the girl
the desk

は既に会話している2人の目の前にあり、お互いがどのgirlとdeskを指しているかを 了解していることから、theが用いられている。 theは単にそのと訳されることが多く、それだけで大抵事は足りるが 時として日本語でいうそのとは違った意味を表わして、 不自然な訳になることもある。


次に上の文

The girl in front of the desk is one of my sisters.  

の中で

in front of

という表現が出ている。この語は通常連語としてひとかたまりで扱われる。 単語ごとに見るとこれらの品詞は

in: 前置詞
front: 名詞
of: 前置詞

となる。ここではこの中でin,ofが含まれるw:前置詞について詳しく述べる。


前置詞は例えば〜の中に〜の間になどのように他の言葉を受けて 意味が完結するような言葉を指す言葉である。ここで、前置詞が受ける言葉は 通常名詞であり、形容詞や動詞が後につくことは出来ない。ただし、 動詞には動詞を名詞化する用法があるためその場合には前置詞の後に つくことが出来るが、詳しくは指導要領の範囲外である。 動名詞などを参照。

前置詞に名詞がつくことで作られる文の成分はと呼ばれ その句が文章中で取る成分に応じて形容詞句副詞句などと呼ばれる。 上の例では例えば、

one of my sisters  

では、`my sistersのうちの片方'ということでmy sistersをoneにかかる形容詞と していることから形容詞句と呼ばれる。

the girl in front of the desk

の中ででin front ofはひとかたまりで前置詞と似た働きをする語である。 ここでは、`the deskの前の女の子'という意味でthe deskを女の子にかかる 形容詞としていることから形容詞句である。


前置詞には時間を表わす表現や位置を表わす表現などが多いが、1つの前置詞が 複数の使われ方をすることも多いので、その使いわけは十分な練習が必要である。

第6課

  • 本文
A: I have a competition on Friday.
B: It is December the twenty fourth, isn't it?
A: Yes, it is. Are you busy on that day? 
B: No, I'm not. I wanna come and see you.

  • 文法

英語で月や曜日を数える方法は日本語のものとは異なっているため ここで紹介する。日本語では曜日をそれぞれ 日、月、火... などと分けているが英語ではこれらに対してそれぞれ 名前がついている。それぞれの対応を見ると、

日: Sunday
月: Monday
火: Tuesday
水: Wednesday
木: Thursday
金: Friday
土: Saturday

となっている。曜日はそれぞれ単語の最初の文字を大文字にしなくてはならない。 一般に人の名前やものの名前などの固有名詞では常に単語の最初の文字は 大文字になる。ある曜日に対してその日に何かがあることを示すには前置詞として onを用いる。上の文では、

I have a competition on Friday.

on Friday

が対応する表現である。


次に、月を表わす方法を述べる。日本語ではそれぞれの月は単に 1月,2月,3月, ...と名前をつけていったが、英語ではそれぞれの月に 固有の名前がついている。対応する名前を書き並べると、

1月: January
2月: February
3月: March
4月: April
5月: May
6月: June
7月: July
8月: August
9月: September
10月: October
11月: November
12月: December

となる。ここでも単語の最初の文字は大文字にする必要がある。ある月に何かが あることを示すとき、前置詞 in を用いる。例えば、

in July
in August

などが用いられる。


更に、英語での数の数え方について述べる。日本語ではそれぞれの数に 1,2,3,... などの名前をつけていった。英語でも数の表わし方は 日本語の場合と大抵同じであるがそれぞれの数字の名前は異なっている。 小さい方から順に並べていくと、

1: one
2: two 
3: three 
4: four 
5: five 
6: six 
7: seven 
8: eight 
9: nine 
10: ten 
11: eleven 
12: twelve 
13: thirteen 
14: fourteen 
15: fifteen 
16: sixteen 
17: seventeen 
18: eighteen 
19: nineteen
20: twenty 
21: twenty one
22: twenty two 
...
30: thirty  
40: forty 
50: fifty 
60: sixty 
70: seventy 
80: eighty 
90: ninety 
100: (a) hundred
200: two hundred 
...

などとなる。例えば、432は

four hundred thirty two

と読む。


また、英語の数には上で見たような通常の数の他に、 あるものの順序を表わす数がある。この時、通常の数をw:基数と呼び 順序を表わす数をw:序数と呼ぶ。 序数の多くは基数と似た形を持つがいくつかの序数は基数と大きく違った形を 持つため、ここで紹介する。

  • 1st: first
  • 2nd: second
  • 3rd: third
  • 4th: fourth
  • 5th: fifth
  • 6th: sixth
  • 7th: seventh
  • 8th: eighth
  • 9th: ninth
  • 10th: tenth

のようになる。見て分かる通り、ほとんどの場合には単に基数の表式に-th をつけることで正しい表式が得られる。ただし、1,2,3は例外である。 また、5,8,9では単に-thをつけるのにとどまらず、5 では同化による無声化とそれによるつづり字の変化、8 は同化と正書法上の子音字の削除、9 は子音字 th によって代替された機能的 e の削除、が行われる。 より大きい数でもほとんどの場合は単に-thをつければよい。ただし、

50: fifty

のように最後がyで終わるような単語では単にthをつけるのではなく名詞の複数や動詞の直説法第三人称単数形と同様 yをieに変えてthとする。この場合には 50th: fiftieth となる。


ある月のうちでその月の何日かを表わすときには基数ではなく序数を使う。 これは、ある月のうちで何番目の日を表わす数であることからこれが用いられる。


最後に、

I wanna come and see you.

の文中で、wannaはwant toを縮めて作られる短縮形である。 この文の述語はwantであり他の動詞であるcomeとseeはw:不定詞と呼ばれる 形を取っており、動詞ではなくなっているのである。詳しくは不定詞の項を参照。