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経済学 現代経済の変容 経済の変容 経済とは何か

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

経済学現代経済の変容経済の変容>経済とは何か


そもそも「経済」とは?

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経済は、欲求を満たすための人間と人間の結びつきのこと。一人じゃできないことも、みんなとならできるという考え方のこと。

人間と経済

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私たち人間は、自然と社会の2つの環境の下で生きています。人間は自然環境から生きるために必要なものを得たり、自然環境に手を加えて必要なものを作らせたりしています。一方でこのような活動をすることにより人間どうしの結びつき(社会関係)が生まれ、維持されてきています。自然環境と社会環境は似通った部分もありますが、全く異なる部分もあります。

経済は、社会環境の一部で、人間が社会環境の下で生きて行くために必要な活動(経済活動)とその活動の結びつきのことです。人間はあらゆる財を無限に欲しがります。これを経済的欲望といいます。しかし、現代社会では経済的欲望をすべて一人で、つまり、社会関係を断ち切って満たすことはできません。より多くの経済的欲望を満たそうとしたら、より多くの人と社会関係を築く高度な仕組みが必要になります。それに、いくら社会関係を築いても自然には限界があります(経済資源の希少性)。いかにして限りある資源を効率よく多くの人に分配すれば良いのでしょうか。これまで、多くの人間たちがこれらの経済問題を解決しようと奮闘してきました。そして、奮闘することによって色々な経済の仕組み(経済体制)が築かれてきたのです。

財物

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経済学では、人に満足ないし不満足をもたらす(なんらかの経済的効用をもつ)ものをまたは財物といいます。財物は次のように分類できます。

  • プラスの財
    • 自由財・・・空気、日光など。
    • 経済財
      • 有形財・・・衣食住の生活を支える物資のことです。
      • 無形財・・・用益(サービス)のこと。医療、教育、輸送、販売などの活動。
  • マイナスの財・・・廃棄物(ごみ)など。

財物の数量には限りがあります。これを、財物の希少性といいます。これが原因で様々な経済問題が発生しています。

経済循環

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現代の経済は、家計・企業・政府の3つの経済主体から成り立っています。3つの経済主体の間の財物の流れは、次のように整理することができます。

  • 拡大再生産・・・黒字の状態です。企業が利潤の一部を資本の提供者にまわした上で、残りを新しい設備投資に使うことをいいます。一般的には、経済成長につながります。
  • 単純再生産・・・収入と支出が拮抗している状態です。企業が利潤をすべて原材料費などにまわし、設備投資に使う分が無いことをいいます。
  • 縮小再生産・・・赤字の状態です。企業の利潤が資本を下回ることをいいます。

このような経済循環を支える経済の仕組みのことを経済体制といいます。

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