シュメール語

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「早速文法を学びたい方は レッスンへ」

このページを開いたあなたは、おそらくなんらかの理由があって、シュメール語の勉強を始めたのでしょう。しかし、そのような理由のない方のために、今から少し説明をしましょう。

シュメール語の文法は、込み入ってわかりづらいものです。母語話者が一人もおらず、資料もあまり多くはない上、長い間母語話者でない人々によって書かれてきただけに、学ぶ上での問題も多く発生します。しかし、名高い文法家が、長年忘れ去られていたシュメール語の文法を、合理的で矛盾のない、実用的なものとしてまとめ上げたのです。そして、これは私たちにとって十分なものです。この言語学と探偵の仕事を一度にやるようなことは、どの研究者にとっても楽しい挑戦です。

シュメール語を勉強することはもっと込み入った物になります。なぜなら、世界でも初めての筆記体系が、傷や絵の段階から、本物の文字へとゆっくりと進化していくからです。もっともこれは楽しみの一つでもあります。シュメール語の文法や書記体系についてイメージを膨らませる手助けとなるような機会は、十分にあります。あなたも、その機会にあずかることができます。

技術的に話すと、この文法は、初学者の視点から、シュメール語の基礎を紹介することを意図しています。参考とされることを意図したものではありません。また、資料が不足していることや、数多くの研究者が未だ進行中であることなどから、我々のシュメール語に対する理解も常に変化しています。ですから、ここに書いてあることは、あまりあてにしないでください。

はじめに[編集]

シュメール語は、少なくとも5000年前から2500年前まで用いられていました。もちろん、時代とともに多くの変化を経てきました。また、口語として廃れた後も、文語的で公式な言語として、他文化で使われました。

これは、シュメール語がただ一つのものではなく、多くの言語を意味しているということです。シュメール語は、極めて多くの地域で使われてきました。したがって、時代の変化のみならず、地域的な変化も存在しています。

「決定的な」文法を作る方法がいくらでもあることが、すぐにわかるでしょう。かつてあるシュメール学者が冗談をとばしました。「シュメール学者の数だけ、シュメール語の文法がある」と。

しかし、覚えておくべき最も重要なことは、シュメール人がけして我々を混乱させようと試しているのではないということです。実際、シュメール人も、より理解しやすくしようとしていました。政治や文学の面で、彼らの偉業を後世の人々に伝えようとしていたのです。

ですから、博物館などで、シュメールの粘土板を読むときは、このことを思い出してください。読まれたがっているのだと。 どこへ行こうとも、少し努力をするだけで、人間の精神から来る希望や夢、そして野心を持った人々の声が聞こえてくるのですから。

シュメール語を読むということは、一番に人間の努力なのです。

文法[編集]

シュメール語/文法入門 これは、シュメール語に触れたことのない人のために書かれたものです。

提案などはトーク・ページにお寄せください。

用語集[編集]

このテキストで使われる用語は、こちらの用語集をご利用ください。

楔形文字一覧[編集]

これは楔形文字の一覧です。Unicodeに登録されたものや文字の組み合わせ、多様な字訳について収録しています。

(訳注:未翻訳のため、英語版の一覧にリンクを張ってあります。)