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フランス語/文法/指示形容詞

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

名詞に付く「何か」の中でも一般的なのは、冠詞所有形容詞、そしてこの指示形容詞です。
指示形容詞は、日本語でいう 「この」 「その」 「あの」 の意味です。英語で言うと、「this bag (このバッグ)」 の this に当たります。 形容詞、というわけですね。

単数 複数
男性 ce ces
男性第2形 cet
女性 cette ces


指示形容詞の使い方は、所有形容詞と同じです。冠詞の代わりに、名詞の前に置きます。
名詞の性と数に合わせて、男性単数形なら横から男性の列、縦から単数の列を見てください。

  • ce gâteau (この/その/あの ケーキ)
  • cette orange (この/その/あの オレンジ)
  • ces bonbons (これら/それら/あれらの キャンディ)


さて、日本語訳に、「これ、それ、あれ」 が全て付いていることに気づきましたね。フランス語の指示形容詞は、日本語や英語と違い、遠近の区別がありません。
日本語で 「この本」 「あの本」 と言い分けるところも、フランス語では 「ce livre」 で済ませてしまいます。

また、指示形容詞には男性第2形(形容詞参照)があるので、注意してください。

  • cet arbre (この木)
  • cet hôtel (このホテル)


慣れてきたら、être を使って文を作ってみましょう。

  • Ce cahier est rouge. (そのノートは赤い)
  • Ces chats sont mignons. (あの猫たちはかわいい)


遠近の差

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あえて遠くにあるものと、近くにあるものに差を付けたい場合は、-ci (こちらの) と -là (あちらの) を名詞の後に付けて示します。ただし、この表現はそう多く使われるものではないようです。

  • cette robe-ci et cette robe-là (このドレスとあのドレス)