ラテン語 第二変化名詞

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ラテン語 > 名詞 > 第二変化名詞

第二変化名詞は男性名詞が多い-us型と中性名詞が多い-um型の二つがある。-us型の名詞は他の活用形と異なり呼格が主格と異なる-eである。


hortus(男性、-us型)
語尾 語形
単数
主格 –us hortus
呼格 –e horte
属格 –ī hortī
与格 –ō hortō
対格 –um hortum
奪格 –ō hortō
複数
主格 –ī hortī
呼格 –ī hortī
属格 –ōrum hortōrum
与格 –īs hortīs
対格 –ōs hortōs
奪格 –īs hortīs
verbum(中性、-um型)言葉
語尾 語形
単数
主格 –um verbum
呼格 –um verbum
属格 –ī verbī
与格 –ō verbō
対格 –um verbum
奪格 –ō verbō
複数
主格 –a varba
呼格 –a verba
属格 –ōrum verbōrum
与格 –īs verbīs
対格 –ōs verbōs
奪格 –īs verbīs

O型格変化[編集]

二つ目の型は、O型の格変化である。これは、属格単数形が-īとなるものである。属格複数形が-ōrumという形をとる事に着目して、O型の格変化と呼ばれる。第2格変化とも呼ばれる。O型の格変化には、幾つかのパターンがある。

-us, -ī[編集]

一つ目のパターンは、単数主格で-usとなるものである。「馬」を意味する「equus, equī」を例に挙げて、格変化を示そう。

数 (numerus) 単数 (singulāris) 複数 (plūrālis)
主格 (nōminātīvus) -us (equus) (equī)
属格 (genitīvus) (equī) -ōrum (equōrum)
与格 (datīvus) (equō) -īs (equīs)
対格 (accūsātīvus) -um (equum) -ōs (equōs)
奪格 (ablātīvus) (equō) -īs (equīs)

呼格は、複数においては、主格と同形である。単数においては、-e (eque)という、主格と異なる形をとる。

男性名詞の例[編集]

amīcus, amīcī 友(男性)
campus, campī 野原
cervus, cervī 牡鹿
cibus, cibī 食べ物
dominus, dominī 主人
equus, equī
fīlius, fīliī 息子
Gallus, Gallī ガリア人
numerus, numerī
nūntius, nūntiī 使者
populus, populī 人民
Rōmānus, Rōmānī ローマ人
servus, servī 奴隷
tribūnus, tribūnī 護民官
ventus, ventī

女性名詞の例[編集]

Aegyptus, Aegyptī エジプト
alvus, alvī
atomus, atomī 原子
Corinthus, Corinthī コリントス
diphithongus, diphitongī 二重母音
ficus, ficī 無花果
humus, humī 地面
laurus, laurī 月桂樹
methodus, methodī 方法
pīnus, pīnī

中性名詞の例[編集]

pelagus, pelagī
vīrus, vīrī 毒、ウイルス
vulgus, vulgī 民衆

-um, -ī[編集]

二つ目のパターンは、単数主格で-umとなるものである。「プレゼント」を意味する「dōnum, dōnī」を例に挙げて、格変化を示そう。

数 (numerus) 単数 (singulāris) 複数 (plūrālis)
主格 (nōminātīvus) -um (dōnum) -a (dōna)
属格 (genitīvus) (dōnī) -ōrum (dōnōrum)
与格 (datīvus) (dōnō) -īs (dōnīs)
対格 (accūsātīvus) -um (dōnum) -a (dōna)
奪格 (ablātīvus) (dōnō) -īs (dōnīs)

呼格は、主格と同形である。

中性名詞の例[編集]

argentum, argentī
arma, armōrum (pl.) 武具
aurum, aurī
bāsium, bāsiī 接吻
bellum, belli 戦争
castra, castrōrum (pl.) 陣営
cōnsilium, cōnsiliī 計画、目的、相談、忠告
dōnum, dōnī プレゼント
exemplum, exemplī 手本
exitium, exitiī 破壊
gaudium, gaudiī 喜び
officium, officiī 義務、公務
oppidum, oppidī 城市
ōtium, ōtiī 暇、安閑
perīculum, perīculī 危険
pīlum, pīlī 重投槍
praemium, praemiī 褒美
remedium, remediī 薬、治療法
scūtum, scūtī 長楯
templum, templī 神殿
verbum, verbī 言葉

-, -ī(語幹変化なし)[編集]

単数主格で語幹のみとなるパターンには、二通りある。このうち、語幹の変化のないものの格変化を、ここで示しておく。「少年」を意味する「puer, puerī」を例に挙げて、格変化を示そう。

数 (numerus) 単数 (singulāris) 複数 (plūrālis)
主格 (nōminātīvus) - (puer) (puerī)
属格 (genitīvus) (puerī) -ōrum (puerōrum)
与格 (datīvus) (puerō) -īs (puerīs)
対格 (accūsātīvus) -um (puerum) -ōs (puerōs)
奪格 (ablātīvus) (puerō) -īs (puerīs)

呼格は、主格と同形である。

男性名詞の例[編集]

gener, generī 婿
līberī, līberōrum (pl.) 子供達
signifer, signiferī 旗手
socer, socerī
vesper, vesperī 夕方
puer, puerī 少年
vir, virī 男、夫、立派な人物
triumvir, triumvirī 三頭政治家

-, -ī(語幹変化あり)[編集]

単数主格で語幹のみとなるパターンの2つ目は、語幹の変化を伴うものである。これは、単数主格以外では、語幹のeが約まって脱落する。「本」を意味する「liber, librī」を例に挙げて、格変化を示そう。

数 (numerus) 単数 (singulāris) 複数 (plūrālis)
主格 (nōminātīvus) - (liber) (librī)
属格 (genitīvus) (librī) -ōrum (librōrum)
与格 (datīvus) (librō) -īs (librīs)
対格 (accūsātīvus) -um (librum) -ōs (librōs)
奪格 (ablātīvus) (librō) -īs (librīs)

呼格は、主格と同形である。

男性名詞の例[編集]

ager, agrī
aper, aprī
culter, cultrī ナイフ
faber, fabrī 職人
liber, librī
magister, magistrī 教師
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