中学校家庭/幼児との関わり方の工夫

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子供がどのように成長し、どのように遊ぶかに基づいて、触れる体験を計画しましょう。

幼児と触れ合ったり話したりする方法を考えてみましょう。

なお、触れ合い体験の注意点については「私達の成長と家族・地域 学習のポイント」を参照して下さい。

幼児との触れ合い[編集]

幼児

性格は皆それぞれ違います。特に、幼児期は一人一人の違いが分かりやすい時期です。様々な遊び方があります。例えば、体を動かすのが好きな子、絵を描くのが好きな子、虫や植物が好きな子などがいます。幼児と自然な触れ合いながら自分の幼い頃を思い出して、幼児一人一人の違いを見つけましょう。幼児は、幼稚園・認定こども園・地域の子育て支援センター・保育所・近隣・親戚で触れ合えます。また、幼児を中学校に招いても構いません。

人見知りの人は、新しい人に対して苦手意識を持ったり、不安を感じたりします。乳幼児期の人見知りは、子供の成長に重要な役割を果たしています。相手を信頼すると、大切な人と親しくなり、すでに親しくなっている人とも仲良くなれます。

触れ合い体験に向けて[編集]

幼児とともに過ごす魅力
幼児はみんな違っていて、それぞれの思いや考えを持っています。保育士は、一人一人の幼児の違いを気にかけ、自分らしくいられて、受け入れられるようにします。自分らしく大切に考えて、幼児に近い人として手本を見せたいと思います。

子供の心はいつも活発です。例えば、卵からオタマジャクシが出てきたり、カタツムリが殻から頭を出したり、木の実が色のついた水を作ったり、友達と喧嘩したりします。幼児と一緒にいると、親近感が湧いて楽しくなります。また、幼児は趣味に力を入れるようになります。私は、その姿を喜んでいて、その中にいたいと思っています。

幼児は、周りにたくさんの中学生がいるからといって喜んだり、一緒に遊びたいと思ったりします。触れ合い体験では、中学生の皆さんも思いっきり遊んでください。幼児の心の動きをきっと感じて楽しめます。また、幼児期から新しい知識をたくさん身につけます。幼児の目線から一緒にその新しい発見をして、喜びを感じるでしょう。

保育士 残間時忠さん

これまで学習してきたように、幼児の体も心は大きく成長するので、体型・生活習慣が中学生の私達と違います。幼児と余りにも出会わないと不安になったり、緊張したりする人もいるでしょう。しかし、小さな工夫をすれば、上手く幼児と関われるかもしれません。自分を幼児だと思って、安全面や衛生面を考えながら触れ合いを楽しみましょう。

事前に計画を決め、課題をはっきりさせれば、幼児と過ごす触れ合い体験で楽しく学べます。さらに、触れ合い体験後に、学んだ内容と感動した内容などを振り返ってまとめると、今後の生活や学習も広がり、深められます。事前に、触れ合い体験で行う内容・注意事項・必要な準備・振り返りなどを示しましょう。

室町時代末期から江戸時代初期にかけて、日本最初の絵本「奈良絵本」が多くの人に読まれました。当時、文章と絵は違う人が書いていました。しかし、江戸時代の居初つなは、日本人女性として初めて自分で絵本を書き、絵を描いた作家人物として知られています。

実習例[編集]

施設への訪問[編集]

準備[編集]

服装・持ち物・予定時間・注意事項・作法を確認しましょう。

まとめ[編集]

体験の内容、気付き、学び、感想などをまとめましょう。

お礼の手紙やプレゼントを考え、作成しましょう。

触れ合い体験が出来る様々な幼児の施設
保育・幼稚園・認可こども園以外にも、他の幼児と一緒に遊べる場所も充実しています。似たような場所がないか、自分の地域をよく探してみましょう。

1999年、東京都世田谷区の中学校に日本で初めて保育園が開園しました。保育園を手伝いながら、この中学校に通う生徒はお互い交流を深めています。

福岡県宗像市には、中学校に子育てサロンがあります。この中学校には月に1回、幼児と中学生が話せるサロンが開かれています。

中学校への招待[編集]

準備[編集]

子供のために部屋や道具を準備する時は、危険な場所がないか確認して下さい。

学校の地図を作ると、安全な公園や場所を見つけやすくなります。

その日がどうなるか、誰が何をするかを決めてから練習しましょう。

まとめ[編集]

体験の内容、気付き、学び、感想などをまとめましょう。

お礼の手紙やプレゼントを考え、作成しましょう。

写真での観察[編集]

子供と直接一緒にいられない場合は、写真や動画を見てみましょう。家族や施設 (保育園、幼稚園、認定こども園など) の様子から幼児の生活場面が分かります。