中学校技術/プログラミング言語

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プログラミング言語には多くの種類があるが、1950年代に設計・実装された言語に、FORTRAN(フォートラン)・COBOL(コボル)・LISP(リスプ)/ ALGOL(アルゴル)がある。 この内、ALGOLは死語[1]となったが、1960年代に設計・実装されたBASIC(ベーシック)やC言語(シーげんご)多くの影響を与え、1970年代に設計・実装されたPascal・Modula-2に直接的・間接的に影響を与えた。

Fortran(フォートラン)
数値計算や科学技術計算などに特化したプログラミング言語で、高速な演算が可能。また、配列操作に優れており、大規模なデータ処理に適している。
COBOL(コボル)
ビジネスアプリケーションの開発に特化したプログラミング言語で、大量のデータを処理するのに適している。英語に似た文法で書かれるため、ビジネスの現場での利用が多い。
LISP(リスプ)
インタープリター型プログラミング言語の始祖。もっとの単純な言語仕様を持つプログラミング言語の一つ。プログラムもデーターもリストとして表現する。
C言語(シーげんご)
システム開発や組み込みシステムなどに広く利用されているプログラミング言語で、高速な処理が可能。メモリ管理やポインタ操作など、プログラムの最適化に重点が置かれている。
C++(シープラスプラス)
C言語を基にしたオブジェクト指向プログラミング言語で、クラスや継承などの概念があり、複雑なアプリケーションの開発に適している。また、C言語と同様に高速な処理が可能。
Java(ジャバ)
オブジェクト指向プログラミング言語で、高いポータビリティがあり、異なるOSやプラットフォームでも動作する。また、セキュリティ面に優れており、Webアプリケーションやモバイルアプリの開発に適している。
JavaScript(ジャバスクリプト)
Webブラウザ上で動作するスクリプト言語で、Webページの動的な操作やバリデーション、アニメーションなどに使われる。また、Node.jsと組み合わせてサーバーサイドの開発にも利用される。
Python(パイソン)
シンプルでわかりやすい文法を持ち、初学者にも扱いやすいプログラミング言語。データサイエンスや機械学習、Web開発など幅広い分野で使われている。
Ruby(ルビー)
オブジェクト指向プログラミング言語で、シンプルな文法を持ち、開発の生産性が高い。WebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsが有名である。

(※ 教科書の傾向)情報が正規教科となって以降の教科書では、Python、JavaScript、VBA、Scratchを取り上げている。この内、VBAは、唯一高階関数をサポートせず、むしろEXCELがラムダ式をサポートするなどネジレを生じている。

  1. ^ ALGOLの言語処理系は絶え、新規にALGOLで記述されるコードがない状態を「死語」と表現した。自然言語においては、話者を失った言語を死語と称する。