中学校社会 歴史/文明の誕生
課題
[編集]古代の主な文明は、どのような場所で起こり、どのような特色をもっていたのだろう。
分業の発生
[編集]農業の発達にともない、
金属器の使用
[編集]石器の時代が過ぎ、やがて
- (※ 「
錫 」の漢字は覚えなくていい。中学の範囲外。)
つづいて、鉄器が紀元前1500年ごろに西アジアで発明され、農具に鉄器が用いられ農耕の生産力が高まりました。 鉄器の生産は、その後、周辺の地域にも広がっていきます。
四大河文明
[編集]アフリカやアジアの大河の川ぞいでは、ゆたかな水をもとに農耕や牧畜が発達し、そのため文明が発達できました。チグリス・ユーフラテス川、ナイル川、インダス川、
それぞれの文明を、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、
これらの四大河文明は文字が使われていました。
-
エジプト文明の文字。
この古代エジプト文明の文字をヒエログリフと言います。 -
様々なインダス式印章。インダス文字が刻まれています。まだインダス文字は解読されていません。
メソポタミアとエジプト
[編集]たとえばメソポタミアでは、つぎのように文明が発達しました。
- メソポタミア文明
今のイラクの近くにあるチグリス川、ユーフラテス川ぞいのメソポタミアでは、紀元前3300年ごろには当時としては、かなり高度な文明が栄えていました。これをメソポタミア文明といいます。 紀元前6000年ごろにはすでに、人々がメソポタミアの地に住み、農業などをしていたとされます。しかし、農業文明よりも更に進んだ、高度な文明が特に発展したとされる時代が、この紀元前3300年ごろからです。
紀元前3300年ごろのメソポタミアでは、青銅器が使用され始めていました。また、月の満ち欠けをもとにした
メソポタミアでは、城壁で囲まれた都市が作られました。都市は、神殿を中心にしています。メソポタミアの宗教では、多くの神々がまつられました。
- エジプト文明
エジプトのナイル川の流域に発生したエジプト文明は、メソポタミア文明と同様に、当時としては高い技術を持つ、高度に発達した文明でした。たとえば我が国において
このような高度な暦は、エジプトの農業において特に重要でした。エジプト文明は、のちの時代のヨーロッパ人から「ナイルの
エジプトの農業では、ムギなど栽培をしていました。パピルスという草から紙が作られました。この「パピルス」が紙の英語のpaper(ペーパー)の語源です。ヒエログリフという象形文字が、紙に書かれたり、石にきざまれました。
エジプト文明では、ピラミッドと呼ばれる、多くは四角錐状の巨大な建造物が数多く作られました。これらは王の墓であったとする説が有力ですが、必ずしも墓を主たる目的として建造されたわけではないとする説もあります。いずれにせよ、王には大きな権力があったと考えられており、ピラミッドの建造には多くの技術者や、人夫、奴隷などの労働者が関わっていたとされています。
- エジプトとメソポタミアといった、このあたりの地域のことを、のちの時代の用語で「オリエント」といいます。「オリエント」には「太陽の登る土地」というような意味があり、つまり「東の方角」を意味します。これはヨーロッパ人の視点での用語です。
インダスと中国
[編集]- インダス文明
インド・パキスタンの近くのインダス川の流域ではインダス文明が紀元前2500〜紀元前2300年ごろに起きました。
下水道や浴場などの公共施設もそなえ、死者の丘を意味するレンガ作りのモヘンジョ=ダロという都市を作っています。
中国文明
紀元前4000年ごろ〜紀元前3000年ごろから、中国(今でいう中華人民共和国の地域)の
これら中国の古代文明の、古い呼び方では、川の名前をとって、「
農業や石器・土器などよりも以降の文明が発達しだした時代は、おそらく紀元前2000年よりも後の時代であると考えられています。紀元前1500年ごろに、黄河の流域に「
古代文明の、その後
[編集]- メソポタミア文明
メソポタミア地方では紀元前18世紀ごろ、バビロニアという国の王であるハンムラビが、この地域を統一しました。そして、ハンムラビ王は法律を整え、ハンムラビ
この法典では、
この規定は、復讐の権利を認めると同時に、復讐が行き過ぎないように制限をかけている法律でもあります。
交易や行政の都合などから、くさび
くさび形文字は、しだいにアルファベットの原型に発達していきます。
- インダス文明
紀元前1500年に北方の中央アジアの異民族のアーリア人に侵入され、征服されます。先住民は奴隷として支配されます。
支配者たちは身分制度を作り、神官のバラモンと呼ばれる階級を頂点とする身分制度を作りました。この身分制度が、のちにインドの伝統的な身分制度のカーストにつながります。
身分にはバラモン(神官)、クシャトリア(王族や武人)、バイシャ(農民や商人などの平民)、シュードラ(奴隷)の身分がありました。
バラモンの権力は宗教だけでなく、政治などでも権力を持ちました。
- 中国文明
※ 別ページで説明する。
- リンク 中学校社会 歴史/中国文明