中学校英語/形容詞・副詞の比較変化 2年
※ 文中で最上級を使う時は、 「the best」 のように the を使うことを忘れないように。
編集上・読みの注意
[編集]下記の表で、「副詞」と追記した語以外は、すべて形容詞である。
たとえば、
cold には副詞とは書いてない。cold は形容詞である。
規則的な変化のもの
[編集]fast(速い)は、とても比較級・最上級の例文を作りやすい単語なので、入試にもテストにも頻出。
hard(熱心に)は副詞であり、副詞のテストも兼ねて、定期テストなどに出やすい。fewは、数詞についての表現などでも使うことがあるので、入試に出やすく、よって定期テストにも出やすい。
young や strong は、2年生で習い始める単語なので、原形のテストの兼ねて、定期テストに出題されやすい。特に young は、テスト問題は「How old are you?」などの疑問詞をつかった表現の会話文などの返事などの文章で、テスト問題でも使用されやすい。
なお、「原級」とは、形容詞の もとの形 のこと。(※中1の文法の授業で習った形容詞の形は、基本的には原級であろう。正確には、下記の一覧表を参照せよ。)
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
cold | colder | coldest | 冷たい |
fast | faster | fastest | 速い |
few ヒュー | fewer | fewest | 少しの(※形容詞) |
hard | harder | hardest | 熱心に(※副詞) |
kind カインド | kinder | kindest | 親切な |
soon スーン | sooner | soonest | すぐに (※副詞) |
new ニュー | newer | newest | 新しい |
old オウルド | older | oldest | 古い、年をとった、 |
young ヤング | younger | youngest | 若い |
strong ストロング | stronger | strongest | 強い |
great | greater | greatest | 大きい |
small | smaller | smallest | 小さい |
quiet クワイエット | quieter | quietest | 静かな |
warm | warmer | warmest | 暖かい(あたたかい) |
long | longer | longest | 長い |
high | higher | highest | 高い |
tall | taller | tallest | 背が高い |
short | shorter | shortest | 短い |
- kind など性格を表す形容詞は、じつは高学年の文法問題で出題されやすい事情があり、kind はその例文で使われやすい。よって、入試や定期テストにも kind が出やすい。
- small そのものは簡単な変化だが、反対の意味の、big や large の変化がむずかしいので、注意しておこう。
- なおbig と large はニュアンスが微妙に違う。large のほうが客観的表現であり、自分から見た大きさではなく世間から見た大きさに使う。ただし、使い分けは慣用によって分かれるのが実際。「大ニュース」は big news なのに、「大家族」は a large family であり[1]、あまり規則的ではないので、中学の段階ではあまり深入りしなくていい。
- quiet は、「Be quiet.」(静かにしなさい。)などの会話表現のテストなどでも使うので、定期テストにも、原形そのもののテストを兼ねて、出やすそう。しかも、 quiet のつづりが適度にむずかしく、まさに中2の定期テストにも適してる。
- cold や warm などは気温の温暖に使える表現であり、形式主語 It is 〜 を使った表現との関連もあって、定期テストにも出やすそう。
- long は、「How long?」など長さを問う表現でも使い、また、入試にも定期テストにも、これらの質問表現や、その返答が出やすい。
- long と high と tall の意味の違いなども、テストで狙われやすく、よって、これらの変化形も練習しておこう。
- short も、結局、練習すべき。長さ関連は、テストでも狙われやすい。
- 参考
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
deep | deeper | deepst | 深い |
clean | cleaner | cleanest | きれいな(※ここでは形容詞) |
near ニア | nearer | nearest | 近い(※ここでは形容詞) |
slow | slower | slowest | 遅い |
fast | faster | fastest | 速い |
clean には、動詞「掃除する」の意味もあり、テストで狙われやすい。
near には前置詞の用法もあるが、形容詞の用法もあり、テストで狙われやすい。
more、mostをつけるもの
[編集]- 語が長くて、難しめの単語が多いが、しかし定期テストでは、原形を書けるかを問うテストもかねて、定期テストにも出やすい。単語数が少ないので、表に挙げたものは、すべて覚えること。
下表で太字にした語は、原形そのものが中学2年あたりの範囲の、難しめの語なので、とくに定期テストに出やすい。太字にしなかった単語も、数が限られてるので、テストに出されやすいので、なるべく練習しておくこと。
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
beautiful | more beautiful | most beautiful | 美しい |
helpful | more helpful | most helpful | 役に立つ |
interesting | more interesting | most interesting | (人などに対して)興味を抱かせる、 おもしろがらせる |
exciting | more exciting | most exciting | 興奮させる |
famous | more famous | most famous | 有名な |
popular | more popular | most popular | 人気のある |
important インポータント | more important | most important | 重要な |
difficult ディフィカルト | more difficult | most difficult | 難しい |
dangerous デンジャラス | more dangerous | most dangerous | 危険な |
necessary ネセサリィ | more necessary | most necessary | 必要な |
tired タイアード | more tired | most tired | つかれた |
careful ケアフル | more careful | most careful | 注意して |
natural ナチュラル | more natural | most natural | 自然な |
wonderful ワンダフル | more wonderful | most wonderful | すばらしい |
dangerous (危険な)という単語は、あまり書く機会はないが、2年生で習うのに適度なむずかしさの単語なので、テストに出やすく、高校以上では つづりも狙われるので、いまのうちに練習しておこう。
tired(つかれた)は、edで終わってることから、過去形の変化との引っ掛け問題などで、狙われやすい。
careful は、会話文などで、「Be careful.」(注意しろ)などで使われるので、テストにも、やや出やすい。
wonderful は、会話以外では、あまり使わない単語だが、しかし、難関高校の入試などでは、つづりが狙われるかも(推測)。たとえば「 It's ( won ○○ ) ! 訳:それはすばらしい!」のような穴埋め問題で「カッコ内に当てはまる単語を、冒頭のヒントの3文字を省略せずに、単語ごと書け。」みたいな問題で、つづりが狙われやすそう。
不規則な変化のもの
[編集]重要度が高く、テストにも頻出。すべて覚えること。
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
good | better | best | 良い |
well | better | best | 上手く(※副詞) |
bad | worse | worst | 悪い |
many | more | most | 多い |
much | more | most | とても(※副詞) |
little | less | least | 少ない |
原形の語尾がeで終わる場合
[編集]late (遅い)は、比較の例文が造りやすく、入試や定期テストに出やすい。
large (大きい)も、比較の例文が造りやすく、入試や定期テストに出やすい。
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
large | larger | largest | 大きい |
nice | nicer | nicest | すばらしい |
late | later | latest | 遅れた、遅く |
safe | safer | safest | 安全な |
fine | finer | finest | |
free | freer | freest | 自由な |
yをiに変えてーer,ーest
[編集]- 出やすい
- この表に挙げたものは、すべて覚えること。テストにも出されやすい。
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
busy | busier | busiest | 忙しい |
easy | easier | easiest | 簡単な |
early | earlier | earliest | 早く (※ 副詞) |
happy | happier | happiest | しあわせな |
thirsty | thirstier | thirstiest | のどの渇いた |
hungry | hungrier | hungriest | おなかのすいた |
thirsty (のどが渇いた)は、2年くらいで習う単語なので、そういう事情でテストに出やすい。また、入試でも、「thirsty」のつづりが、会話表現の知識を問う問題などの穴埋め問題などで、狙われやすい。
busy (忙しい)や easy(簡単な) は、つづりは簡単だが、意味がやや抽象的なこともあってか、中1でなく、中2で習う単語となっている。まじめに勉強してる生徒へのサービス問題として中2の定期テストなどで出題される事も多いので、つづり も、きちんと練習しておこう。
日本の外来語でも、「ビジネス」や「イージー」などの単語があるので、これらの英単語のつづり(busy, easy)は知ってて当然とされる。
happy や hungry などは、中1でも会話練習やリスニングなどでは練習してるはずだし、1年の英語教科書の巻末の単語集などには書いてあったりする。よって、中2以降では、つづりが書けるかも、定期テストや高校入試で狙われる。生徒がサボっておらずにきちんと勉強してるかを確かめるため、定期テストや入試で、会話表現の単語のつづりも狙われる。日本の外来語でも「ハッピー」や「ハングリー」があるので、これらの英単語のつづりは狙われる。
- 参考
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
lucky | luckier | luckiest | 幸運な |
pretty | prettier | prettiest | かわいい |
これらの参考表現も、いちおう、検定教科書に書いてあるので、難関高校などでは、このような単語も狙われる。
子音を重ねてーer,ーest
[編集]- 単語数が少ないので、表に挙げたものは、すべて覚えること。テストにも出されやすい。
原級 | 比較級 | 最上級 | 原級の意味 |
---|---|---|---|
big | bigger | biggest | 大きい |
hot | hotter | hottest | 熱い |
sad | sadder | saddest | 悲しい |
特に、sad に注意。感情表現の形容詞は、2年で習うことが多く、定期テストや高校入試に出やすい。
暗記法・書きとり練習法
[編集]- テストに出るのは、おもに比較級や最上級であり、規則変化の原形はあまりテストに出ないが、しかし、練習の段階では、原級・比較級・最上級をまとめて書いたほうが、リズミカルなので覚えやすい。
副詞の変化が、特に、入試にも定期テストに出やすい。よって、読者に時間がなければ、副詞の変化を優先的に練習すると効率的。
単語数がとても多いので、すべての単語を覚えるのは後回しにする。それよりも先に、次に述べる不規則変化などを練習すべきである。 - まず「good ,better,best」などのような不規則変化をするものを、書きとり練習で、原級・比較級・最上級の3つとも練習して、優先的に覚える。原級も、定期テストに出る。短めの単語が多いので、おぼえやすい。入試にも、もちろん頻出。
ひとつの単語をくりかえし書きとり練習する必要があるが、たとえば「good,better,best, good,better,best, good,better,best, ・・・」という順序のように、原級・比較・最上級の順序で書き取り練習するべき。「good,good,good, better,better,better, best,best,best, ・・・」(×?)みたいな順序で練習すると、どの語がどの語の比較級だったか最上級だったか分かりづらくなったり、混乱するので、あまりオススメしない。 - 規則変化のうち、hardやsoonやfewなど副詞の比較級は、入試にとても出やすく、よって定期テストにも出やすいので、きっちり練習しておくこと。
- more,mostをつけるものを覚える。長めの単語が多いので、むずかしいが、読解問題などで使われやすい単語が多いので、定期テストにも入試にも出されやすいので、がんばって覚えよう。
- biggerみたいに子音が連なるものや、earlyみたいにyで終わるタイプのものも、定期テストに出やすい。sadの比較級sadderは、sadが2年くらいで習う単語なので、これまた2年の定期テストに出やすい。earlyは副詞であり、これまたテストに頻出。
- 規則変化のうち、young や strong など2年生で習う単語は、原形を書けるかのテストもかけて、定期テストに出やすい。よって、原形も含めて、これら 2年の範囲の単語の原級・比較級・最上級の3つとも練習。
- 最後に、まだ練習してない単語の原級・比較級・最上級を、練習しておく。
- ^ 荻野敏 ほか著『INSPIRE 総合英語 三訂版』、文英堂、2012 Printed in Japan、P580