中学生活ガイド

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通学と下校[編集]

小学校では原則的に集団で登校しますが、中学では、個人で登下校します。

また、中学高校では、集団下校は、基本的にしません。


つまり、中学高校は、個人で登下校します。

仮に学校近辺に凶悪犯罪者などが出没するなどの、よほどの事件のないかぎり、中学高校の生徒の登下校は、まず個人で登下校です。

また、ちょっとした「不審者がいた」という程度の事件(?)では、中学高校では集団下校しません。学校で「本日、警察から「不審者が近所にいた」という報告があったので、生徒の皆さんは下校の際には注意してください」などの連絡をするていどの事はしますが、でも、その程度の事しか、学校はしません。


なので、下校のさいは、寄り道せずに、さっさと帰宅しましょう。もし、どこかで遊びたい場合、いったん帰宅してから、遊びに向かいましょう。


学校生活[編集]

中学校の休み時間は、短い。[編集]

小学校の休み時間では、学業以外のあそびの時間としての側面もあります。ですが、中学以降の学校の休み時間は、単なる休憩時間としての側面が強くなります。休み時間も、小学と比べて、中学は短いです。

  • 昼休み以外は校庭で遊べないかも?

小学校では、休み時間のあいだに校庭にでかけて屋外であそぶ時間もあったでしょう。ですが、中学では、昼休みを除いて、校庭であそぶのは難しくなります。そもそも、昼休み以外の休み時間には、校庭への外出を許可しない中学校も、多いと思います。

テスト前の学生は勉強モード[編集]

定期テスト前の2週間ぐらいは、多くの中学校では、中学生が「勉強モード」になっていると思われます。


公立高校受験における内申点の重視[編集]

中学での成績が悪いと、公立高校への受験が不利になる。[編集]

公立高校の入試では、「内申点」(ないしんてん)と言って、中学の成績に基づく得点が、公立高校入試での評価基準に加わります。なので、中学の成績が悪いと、それだけ高校受験に不利になります。いっぽう、私立高校受験では多くの私立高校の場合、あまり内申点は重視されない場合が多く、入学試験の成績がほとんど重視されますが、それでも私立高校受験でも成績が良いほうが受験に有利です(特に推薦入試で受験しようとする場合は大きく関わります)。


  • 中学1年の時点から、内申点がつけらて、一度でも悪い成績がついてしまうと、その後に挽回できない。

受験対策のことを考えて、中学生活を送るのは、のびのび とした学生時代をすごしずらそうで、不愉快かもしれませんが、現実として、日本国の教育行政が、内申点重視の公立高校受験の制度を行っている以上は、中学生は内申点を気にして中学生活を送らざるを得ません。

内申点は、中学時代の各学年での当時の成績ですので、その成績がついた後に、どんなに頑張っても、成績がついたあとは挽回できません。 たとえば中学1年生、中学2年生で内申点が悪くなると、どんなに中学3年で頑張っても、過去の中1・中2のぶんの内申点は上げられないので、そのぶん、公立高校受験が不利になります。 但し、都道府県によって受験時に使用する学年が異なります(例えば東京都は中学3年のみしか受験時には使いません。神奈川県は中2、中3の2ケ年使います。埼玉県や千葉県は3年間全て使います。)一番多いのは3年間全ての成績を使うケースです。中3から使う県はかなり少数ですが、中1中2で高成績を取っていない人は中3で成績を上昇させるのは難しいので早めの対策が肝心です。

一部の教師や教育評論家などの言う「受験対策よりも、充実した学生作品を送ることのほうが大事だ。」みたいな意見を真に受けて、もし内申点を気にしないで中学生活を送ると、もし内申点が悪くなってしまうと、極端に公立高校への受験が不利になります。

中学の成績評価には教師の主観も入る[編集]

また、教師に気に入られる得ることも大事です。中学の成績評価は、教師による授業態度の評価なども入ります。この態度の評価などに、教師個人の主観が入ります。なので、教師に嫌われると、成績が悪くなる恐れがあります。


べつに学校の成績が悪くても、出席日数などを満たしておれば普通は中学卒業は出来ますし、成績が悪くても中学3年の卒業予定者は高校受験も出来ますが、しかし高校への進学で内申点(ないしんてん)などの評価で不利になります。


アナタの家庭が貧しい場合、内申点が悪いと公立高校への進学が難しくなる。[編集]

家庭に経済的な余裕があれば、私立高校だと入試での内申点の比率が低い場合が多いので、家庭が裕福なら私立高校に進学することも可能でしょう。ですが、家庭の経済力が低くて公立高校以外の高校進学が無理な場合は場合は、もし内申点が低いと、日本の教育制度では高校進学が不利になります。

したがって、中学の学業では、内申点を上げる必要があります。このため、内申点対策のために、授業対策やテスト対策などが必要になります。


裕福でない家庭のための高校なども、通信制の高校や、夜間の定時制の高校など、いくつかありますが、進学先が かなり限られてきます。

また、工業高校や商業高校など、職業高校は、ほとんど公立高校ですので、もし内申点が悪いと、職業高校への進学が不利になります。

入試における内申点の比率[編集]

入試における内申点と学力試験の比率は、都道府県や年度によって違うし、非公開の都道府県があります、だいたい多くの都道府県で入試の成績と同じ程度と言われています。つまり

(内申点):(学力試験) = 5:5

が、多くの都道府県で高校入試の評価基準と言われています。けっこう、内申点の比率が大きいです。

公立高校受験の内申点は、5教科だけでなく、体育や音楽などの実技系の科目も、教科と同程度に重視されます。 実技系の場合、高校入試に実技科目は出題されません。なので実技科目の成績は、高校入試の学力試験では挽回できませんので、実技系の成績が悪いと、そのぶん公立高校受験が不利になります。

学校以外の活動は内申点に反映されない[編集]

このように、公立高校入試に内申点の制度がありますので、学校以外の活動は、時間を限定しないと、学校の予習復習の時間を割かれるので、学校の成績が悪くなってしまい、内申点が厳しくなってしまいます。

学校以外の場所で、どんなにアナタが頑張っても、それらは内申点に反映されません。たとえば、アナタが家の手伝いを熱心にしようが、内申点には反映されません。町内会など地元の自治体の手伝いをアナタが熱心にしようが、おそらく多くの都道府県では、中学の内申点には反映されないでしょう。

学校を通した学校公式の活動なら(たとえば部活動での大会など)、おそらく内申点に反映されます。 ですが、学校を通さない活動は、ふつうは内申点には反映されません。

部活動について[編集]

中学校の部活動は、ほぼ毎日、放課後に行われます(週1とかではない)。 土曜や日曜も、各日2〜3時間くらい、部活動をしたりします。部活による拘束時間がけっこう長いので、もし部活に入部するなら、本当に好きな分野の部活に入部するのが安全です。

たとえば、もし、マンガを描くのが好きなら、美術部とかに入部することを考えましょう。けっして、「男子だから、興味ないけど、とりあえず運動部に入ろう」という気持ちで、どっかの運動部に所属しないほうが、安全です。

なお、現時点で流行してるスポーツや芸術・芸能でも、10年後や20年後にはブームが去ってたりするので、「流行ってるから、その部活動が好きじゃないけど入部しよう」とかいう理由で、とりあえず入部先を選ばないほうが安全です。


また、部活は、一度入部すると、他の部活に変更するのが、困難です。

原則として、なんの届出もしなければ、1年生のときに入部していた部活を、2年生のときも同じ部活を続けることになります。そして、2年のときに入部していた部活を、3年のときにそのまま所属することになります。

所属する部活の変更は、年度の変わり目などでないと、認められない場合があります。


日本の部活制度は、根拠や教育成果のよく分からないまま、昭和の過去の習慣がそのまま引き継がれています。

「学業以外の経験を積む」という観点からは、気軽にいろんな部活を体験できるようにしたほうが望ましいですが、しかし残念ながら、日本の中高の部活制度は、そうなっていません。


そして、さらに残念なことに、部活のこのような問題点は、改善される可能性が低いと思われます。

なぜなら、とっくに1990年代から、このような問題点が議論されており、たとえば1990年代の高校の英語教科書などでも「日本の学校とアメリカの学校との文化のちがい」などの説明した英文などでも、このような論点が紹介されていました(たとえば、アメリカのクラブ活動では、そもそも学校に部活がなかったりして学外の活動として行ってたり、また、その活動も、いろんなスポーツ活動や芸術活動を経験する、など紹介されてや)が、しかし結局、単に海外事例が紹介されただけで日本の学校では部活制度は何の改善もせず、あろうことか2010年代まで、改善されないまま日本の部活制度は来てしまいました。

なので、当分は、部活制度の改善が見込まれないので、どうしても何らかの部活に入部せざるをえない場合は、好きな分野の部活に入りましょう。


さて残念なことに日本の中高の部活では、時々、いちぶの不届きな上級生が、部を私物化している場合があります。たびたび、部活動のメンバーのなかに不良学生がまぎれこみ、後輩から金品を恐喝したり、後輩に万引きなどの悪事をさせたりするような事件が発生したりもしています。

もし、そのような不良学生に私物化されてしまった部活動に入部してしまった場合、顧問に相談するなどして、それでも改善されなければ、保護者に相談しましょう。(もちろん、保護者を通して学校に改善要求しても改善されなければ、弁護士などに相談したうえで警察に届け出る必要がある。)


なお、部活の顧問は、一部の私立などの例外をのぞけば、その分野は素人です。たとえば、サッカー部の顧問を、体育教師でなく英語教師が行っていたりします。(運動部が多すぎて、ほとんどのスポーツの顧問が足りない。)

そういうこともあるため、やや過酷な競技・活動をする部活には、中学高校の時点では入部しないほうが安全でしょう。たとえば山岳部などでは、たびたび遭難などの事故も起きています。

私立受験をめざす場合に[編集]

模試などの利用[編集]

私立高校の受験では、内申点は、あまり参考にされない場合もあります。

しかし、高校にもよる。内申点の比重が高めの私立もあるので、たといアナタが私立受験だからといって、わざわざ中学の定期試験をサボったりはしないほうがイイでしょう。

さて、私立高校の中には、全国模試とかの成績を、受験での得点に、少しだけ加点する高校もあります。(あるいは日本全国レベルではなくとも、関東地方レベルとか都道府県レベルとかの模試の成績を、入試に加点する場合もある。)

なぜなら、「うちの高校をめざす受験生の、入試の筆記試験以外の能力も見たい」という教育理念の私立高校で、たとい中学生のあなたが「私は中学で定期試験の成績が良い。校内で◯◯位だ。」とか高校側が言われても、高校側としては、その中学の定期試験がどの程度のレベルかなんて、知りようがないからです。

「中学の成績が良い」と言われても、「井戸の中のかわず」「サル山の大将」かもしれない、ってワケです。

※ なお、模試の成績を入試得点に加点する場合があるのは、あくまで、高校入試での、いちぶの私立高校受験の場合です。大学受験では、このような模試による入試得点の加点は、ありません。国公立大学では当然ありませんし、私立大学でも、一般的に、ありません。

もちろん、入試の筆記試験でかなりの高得点を取れれば、模試の成績による加点は不要です。

そもそも、一般の私立高校の入試合格をきめるための、中心的な判定基準は、入試当日の筆記試験の得点です。

また、私立高校の中には、模試などの成績を参考にせず、入試の成績だけで決める高校もあります。


しかし、模試を受けておけば自分の学力も分かりますし、とりあえず私立受験を目指すなら、なるべく定期的に、模擬試験を受けたほうが良いでしょう。


さて、模試による私立入試加点を狙うさい、重要なのは、とりあえず模試の成績が悪くてもいいので、全国的な模試を5教科、回数を多く受ける事です。

模試が高得点かどうかではなく、中学内部でしか自慢できない「井戸の中のかわず」「サル山の大将」を脱出する事が目的です。

受験の直前期間にだけ模試で1回だけ高得点を取るよりも、とりあえず何度も平均点を取れる人のほうが、高校側は「まぐれ当たりではない」「日常的に勉強できる」などと、信頼できるでしょうから。また、なるべく早めに模試を受けたほうが、(自己)推薦などにも利用しやすいです。

試験をたくさん受けて成績が低かったからって、べつに不利になる事はありません。

もちろん、模試を何度も受けるには、受験料として、お金が必要です。しかし、もしアナタが貧乏で、その程度の受験料も払えないなら、どっちみち、その私立高校の授業料も払えないので問題は無いワケです。

塾とかが模試の情報を持ってたりしますので、塾に入るなどして、模試の情報収集をしましょう。

しかし、私立高校の入試合格をきめるための、あくまで中心的な判定基準は、入試当日の筆記試験の得点です。全国模試などの成績による受験の加点は、「ほんのちょっとの加点」にすぎません。(どの程度の加点かは非公開である。)

模試対策ばかりに、かまけて、入試の筆記対策をサボらないようにしましょう。

英検とかの利用[編集]

模試の利用と同様に、英検とかも、受けて合格しておいたほうが、お得(おとく)です。私立高校でよくある資格による加点基準として、英検3級以上(3級、2級などのこと。)に合格してると、私立高校受験のさいに加点される場合があります。

ここで重要な事は、できれば,とりあえず先に英検5級や英検4級に合格しておく事です。 なぜなら、4級では加点こそされませんが、しかし、中3の入試直前に英検3級に合格する人よりも、とりあえず、2年生ごろに英検4級に合格しておけば、中堅私立志望の自己推薦などのアピールにも利用できるかもしれないから、です。

あるいは、たとえアナタが中2の終わりで英検5級までの資格だろうが、さらに加えて、全国的な模試も受験しておいて、模試で平均点以上を何度か取れるなら、「私は、中学の定期試験対策だけの勉強でなく、中学の外部でも通用できるように5教科の勉強もしている」というような自己アピールも、自己推薦などでできます。

しかし、私立高校の入試合格をきめるための、あくまで中心的な判定基準は、入試当日の筆記試験の得点です。

英検とかの検定試験対策ばかりに、かまけて、入試の筆記対策をサボらないようにしましょう。