公認会計士試験/平成30年第I回短答式/管理会計論/問題12
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問題
[編集]予算管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)
ア.予算編成に際し,トップ・マネジメントのスタッフが予算を作成し,それを一方的に現場部門に示達する方式があるが,現場の情報を活用するために部門管理者に各部門の予算を主体的に編成させる方式もある。後者の方式をとる場合,トップ・マネジメントが予算編成方針を示すことはない。
イ.広告宣伝費のような自由裁量費については,経営資源の効果的配分の観点からすると,増分予算よりゼロベース予算による管理が望ましいといえる。
ウ.予算管理の問題点の一つとして弾力性に欠けることが論じられてきたが,日本企業の場合,実行予算の編成やローリング予算などが用いられてこなかったため,脱予算管理(Beyond Budgeting)の議論が注目を浴びた。
エ.長期経営計画を策定し,長期利益計画を年度別に示す場合でも,短期利益計画や予算編成を行うことが望ましい。
- 1.アイ
- 2.アウ
- 3.アエ
- 4.イウ
- 5.イエ
- 6.ウエ
正解
[編集]5
解説
[編集]ア.予算編成に際し,トップ・マネジメントのスタッフが予算を作成し,それを一方的に現場部門に示達する方式があるが,現場の情報を活用するために部門管理者に各部門の予算を主体的に編成させる方式もある。後者の方式をとる場合,トップ・マネジメントが予算編成方針を示すことはない。でも,トップ・マネジメントが予算編成方針を示す。
ウ.予算管理の問題点の一つとして弾力性に欠けることが論じられてきたが,日本企業の場合,実行予算の編成やローリング予算などが用いられてこなかったためることがあり,脱予算管理(Beyond Budgeting)の議論が注目を浴びた。