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公認会計士試験/平成30年第I回短答式/管理会計論/問題14

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』
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問題

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 資金管理,キャッシュ・フロー管理に関する次の記述のうち,正しいものの組合せとして最も適切な番号を一つ選びなさい。(5 点)

ア.企業価値は,企業が将来において新たに創出するであろう価値を示すが,当該価値は収益力を表すため,割引キャッシュ・フロー法(DCF 法)によって企業価値を測る場合,資金管理の巧拙の影響は考慮されない。

イ.資金管理上よく用いられる指標として,売上債権回転率,棚卸資産回転率等があるが,これらは売上高とそれぞれの残高を対比させその滞留状況を測るものである。当該数値は小さければ小さいほど投下資本が短期に回収されることを意味するため,望ましいといわれる。

ウ.企業のライフサイクルとキャッシュ・フローとの相関関係に限定すれば,製品は売れるが投資はあまり必要ではなくなり,逆に財務キャッシュ・フローがマイナスとなるような状態は,企業のライフサイクルの成熟期にあると考えられる。

エ.財務安全性を見るのに流動比率があるが,この比率は,200 %以上あるのが望ましいといわれている。ただし,同じ流動比率で200 %を超える高い企業があっても,これらの支払能力は同等とは限らない。

1.アイ
2.アウ
3.アエ
4.イウ
5.イエ
6.ウエ

正解

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6

解説

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ア.企業価値は,企業が将来において新たに創出するであろう価値を示すが,当該価値は収益力を表すため,割引キャッシュ・フロー法(DCF 法)によって企業価値を測る場合,資金管理の巧拙の影響は考慮されない正味運転資本の変動等と通じてフリー・キャッシュ・フローに現れる

イ.資金管理上よく用いられる指標として,売上債権回転率,棚卸資産回転率等があるが,これらは売上高とそれぞれの残高を対比させその滞留状況を測るものである。当該数値は小さければ小さい大きければ大きいほど投下資本が短期に回収されることを意味するため,望ましいといわれる。

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