公認会計士試験/平成30年第I回短答式/管理会計論/問題6
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問題
[編集]当工場は,連産品A,B,Cを生産し,これらを加工の上,製品として販売している。次の〔資料〕に基づき,当月の連産品Cの1 kg 当たりの製造原価を正常市価基準によって計算し,製品が全て売り上げられた場合の製品Cの営業利益の総額を示す正しい番号を一つ選びなさい。なお,計算過程で端数が生じる場合,計算途中では四捨五入せず,最終数値の円未満を四捨五入すること。(8 点)
〔資料〕
1.当月生産データの一部
連産品 | 生産数量 | 連産品分離後の 個別加工費 |
売却価格 (1kg 当たり) |
A | 30,000 kg | 22,500,000 円 | 1,250 円 |
B | 21,000 kg | 9,200,000 円 | 1,000 円 |
C | 24,000 kg | 6,000,000 円 | 800 円 |
(注) 当工場の当月における個別加工費を含まない段階での実際総合製造原価の合計額は,36,250,000 円である。
2.計算条件
- (1) 月初および月末在庫はなく,当月投入全てが製品となっている。
- (2) 販売費及び一般管理費は,いずれの製品も1 kg 当たり15 円であるが,連産品原価の分離上考慮しない。
1. 791,250 円 | 2. 867,010 円 | 3. 877,500 円 |
4.1,106,250 円 | 5.1,227,010 円 | 6.1,237,500 円 |
正解
[編集]3
解説
[編集]積数算定
[編集]- 連産品A
- @1,250 円×30,000 ㎏-22,500,000 円=15,000,000 円
- 連産品B
- @1,000 円×21,000 ㎏- 9,200,000 円=11,800,000 円
- 連産品C
- @800 円×24,000 ㎏- 6,000,000 円=13,200,000 円
結合原価の按分
[編集]下表より、連産品Cは11,962,500円
連産品A | 連産品B | 連産品C | 合計 | |
結合原価 | 36,250,000円 | |||
(積数) | (15,000,000) | (11,800,000) | (13,200,000) | (40,000,000) |
按分額 | 13,593,750円 | 10,693,750円 | 11,962,500円 | 36,250,000円 |
連産品C:36,250,000円 × 13,200,000/40,000,000 = 11,962,500円
製品Cの営業利益
[編集]売上 | 19,200,000円 | (=@800円×24,000kg) |
売上原価 | 17,962,500円 | (=11,962,500円+6,000,000円) |
営業総利益 | 1,237,500円 | |
販売費及び一般管理費 | 360,000円 | (=@15円×24,000kg) |
営業利益 | 877,500円 |