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初等数学公式集/初等代数/剰余計算・例題・特殊な剰余計算

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

特殊な剰余の計算

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xmをn次式f(x)(ただし、m>n)で割った剰余。
 
設問例
x2023−1をx4+x3+x2+x+1で割った余りを求めよ。(京都大学 理系数学 2023年 第1問問2)

解法
(解答の方針)
「公式集」より除多項式を、xnの式が出てくるように変形する。
 
f(x)=x4+x3+x2+x+1とする。
x−1をかけると、(x−1)f(x)=(x−1)(x4+x3+x2+x+1)=x5−1
x5=(x−1)f(x)+1
 
x2023=x5⋅404⋅3=((x−1)f(x)+1)404x3(※)
2項定理より、((x−1)f(x)+1)404=((x−1)f(x))404+404((x−1)f(x))403+⋯+404((x−1)f(x))+1、
定数項以外は(x−1)f(x)を共通因数に持つので、定数項以外の項を、(x−1)f(x)G(x)と表すことができ、
※=((x−1)f(x)G(x)+1)x3=x3(x−1)f(x)G(x)+x3 となる。
 
前項はf(x)を含む式であるためf(x)で割り切れ、x2023をf(x)で割った余りはx3となる。
したがって、x2023−1をx4+x3+x2+x+1で割った余りは、x3−1である。
 
 
別解
(解答の方針)
xm−1 の式が示されたことでan−bn=(a−b)(an−1+an−2b+an−3b2+⋯+bn−1)(「公式集」参照)の応用である、
xm−1=(x−1)(xm−1+xm−2+xm−3+⋯+1) - ① を利用。
 
f(x)=x4+x3+x2+x+1とする。
① より、x2023−1=(x−1)(x2022+x2021+x2020+⋯+1)、これを=(x−1)g(x)として、
g(x)=x2022+x2021+x2020+⋯+1=x2018(x4+x3+x2+x+1)+x2013(x4+x3+x2+x+1)+⋯+1 と変形できて、これは、
g(x)=f(x)(x2018+x2013+x2008+⋯+x3)+x2+x+1 となる。(x−1)g(x) に戻すと、
(x−1)g(x)=(x−1)f(x)(x2018+x2013+x2008+⋯+x3)+(x−1)(x2+x+1) 前項はf(x)の倍数であるので、余りは(x−1)(x2+x+1)=x3−1 となる。