古典ラテン語/名詞の変化/第一変化

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第一変化[編集]

第一変化 (羅 Prima declinatio ; 英 First declension ; 仏 Première déclinaison ) は、名詞の最も基本的な変化の一つで、そのほとんどが女性名詞に当てはまる。さらに、形容詞の女性形にも同じ形が頻出するポピュラーなものである。

ラテン語の辞書で、たとえば amīca という単語を引くと、見出し語は 「 amīca, amīcae 」 または 「 amīca, -ae 」 と記されており、これは 単数・主格の語尾が -a単数・属格の語尾が -ae であることを示している。 この単語は、「 amīc- 」 という決まった語幹と第一変化の語尾から成っており、このように第一変化は語幹が変わらないため、とても分かりやすい。

下表に、第一変化の語尾と、amīca, -ae 「女友達」の変化例を示す。

第一変化
単数 複数
語尾 変化例 語尾 変化例
主格 -a amīca 一人の女友達 主格 -ae amīcae 複数の女友達
属格 -ae amīcae 一人の女友達 属格 -ārum amīcārum 複数の女友達
対格 -am amīcam 一人の女友達 対格 -ās amīcās 複数の女友達
与格 -ae amīcae 一人の女友達 与格 -īs amīcīs 複数の女友達
奪格 -ā amīcā 一人の女友達 から 奪格 -īs amīcīs 複数の女友達 から


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ギリシア系第一変化名詞[編集]

脚注[編集]


参考文献[編集]

関連項目[編集]

関連記事[編集]

英語版[編集]

仏語版[編集]

ラテン語版[編集]